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◆まさか物語の世界へ?!◆
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私、笠原菜子は子供の頃から本が大好きで、幾度となく物語の世界にのめり込んでは夢見がちに想像を膨らませていた。
漫画、アニメ、小説……。
ドキドキするような非日常を夢見てたくさんの物語に夢中になった。ドキドキしたりワクワクしたりキラキラしたり。感情豊かな子ども時代は感情が揺さぶられることも多々あった。
得てして子供というのは不思議な体験をしがちだ。……というのは私の持論だ。なぜならば、私も例にもれずそのタイプの人間だったからだ。
一番印象に残っているのは、西洋のお城みたいなところで銀色の髪の男の子と何度も遊んだこと。いつも同じ風景、同じ男の子。私はヒラヒラとしたワンピースのようなドレスを着ていた。普段の自分とは異なる生活様式なのに、それについてはまったく疑問に思わなかったことを覚えている。
そしてふと気付くと布団の中で目を覚ましているので、また同じ夢だったなあなんて毎回思ったものだ。
成長するにしたがってその夢を見ることはなくなり、そして記憶はどんどんぼやけたものになっていった。だからあれは夢なのか現実なのか、一体何だったのか、今となってはわからない。けれどそんな不思議な体験をしている自分を少し誇らしくも感じた。
そんな夢見がちのまま大人になった私は相変わらずの読書好きで、想像に飽きたらず妄想力まで兼ね備えた立派なオタク女子に育った。
二次創作万歳!
夢小説万歳!
殺伐とした現実なんかより、二次元で恋する方が楽しいもんね。
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成長するにしたがってその夢を見ることはなくなり、そして記憶はどんどんぼやけたものになっていった。だからあれは夢なのか現実なのか、一体何だったのか、今となってはわからない。けれどそんな不思議な体験をしている自分を少し誇らしくも感じた。
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