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第3部 第12話
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途中で何かに気が付いたムカイは名刺を取り出して「そういえば、アカシくんとは初対面だったね。防衛省の能力管理局で働いているムカイ・キミヒコです。よろしく!」と、ショウに向かって挨拶をした。
ショウは名刺を受け取りながら「アカシ・ショウです。よろしくお願いします。」と、挨拶した。名刺を渡し終えたら、また3人はチカラの病室へ向かって歩き出した。
「へぇー、ムカイさんとショウって初対面なんですか?」
「うん。ショウくんの担当者は別にいるからね。書類なんかで知ってはいたけど、会うのは今日が初めてかな。」
「そうですね。」
「ところで、エドさんはムカイさんの上司なんですか?」
「う~ん、上司と言うか先輩だね。僕よりも2年先に防衛省に入ったんだ。」
「へぇー、エドさんはヒデオさんの担当なんですか?」
「そうなんだ。ヒデオくんはコウイチくんがいるから活動範囲が日本全国に及ぶから担当者が多いんだけど、エドさんはそのまとめ役なんだ。」
「へぇー、そうなんですか。あっ!着きましたね。」
チカラの病室の前に着いたので、ヒイロがドアを開けると中にいたツバサと目が合った。
「ヒイロ!良かったぁ~、無事だったんだね!」
ツバサが病院の中だということを忘れて、大声を出して喜びながらヒイロに近づいて来た。
「ツバサ、ここは病院だからあまり大声を出しちゃだめだよ。」
「あぁ、ごめんごめん。ヒイロ、ケガはしなかった?あと怪物はどうなったの?またヒイロが倒したの?」
「ケガはしなかったから大丈夫。怪物は弱らせることは出来たけど、とどめはヒデオさんが刺したよ。それよりもチカラは目を覚ました?」
ヒイロの質問にツバサは表情を曇らせて「…その…チカラは…。」と、言いづらそうに答えた。ツバサの様子を見たヒイロとショウが急いで病室の中へ入ると目に飛び込んできたのは、ベッドから上半身を起こして母親と楽しそうに会話するチカラの様子だった。
ヒイロとショウに気が付いたチカラは「あっ、ヒイロ、ショウ!怪物は倒せた?」と、あっけらかんと質問してきた。
「…チ、チ、チカラのお母さんお久しぶりです。」
ヒイロの返答にチカラとチカラの母親はポカンとした表情をしたが、すぐにチカラが「いや、そんなボケいらないから!僕がどんだけヒイロのことを心配したと思う?」とツッコんだ。だけど、ヒイロも負けじと「いやいや、心配なら俺の方がしたし!ずっと目を覚まさなかったからこのまま目を覚まさないんじゃないかと思って心配してたし!」と、言い返した。
すると、チカラが申し訳なさそうに「そうだよね。心配かけたよね。ごめん、心配かけて!」と、素直に謝って来た。
「こっちこそごめん。変にボケたりして。ツバサが暗い顔していたからチカラに何かあったんじゃないかと思ったんだけど、意識を取り戻して楽しそうにしていたから心配したのが恥ずかしくなってさ。…そうだよ!ツバサ!ツバサが悪いんだよ!おい!ツバサどういうつもりだよ!」
ヒイロが怒りの矛先をツバサに向けて、ツバサの方を振り向くと、ツバサはニヤニヤしながら「えー、僕はただ『チカラは目を覚まして、チカラのお母さんと話をしているよ。』って言おうとしただけだよ。勝手に勘違いしたのはヒイロの方じゃん!」と、悪びれもせずに言ってきた。ヒイロはツバサの発言を思い返してみた。
「(確かにツバサは『チカラは…。』としか言ってなかったな。でも、あの暗いトーンで話されたら誰だって悪い想像をすると思う。なんとかツバサに謝らせられないかな?……そうだ!)」
「いや、あんな暗い感じで話されたら誰だって勘違いするよ!なあ、ショウ!」
ヒイロがツバサに謝らせるために思いついた考えは自分と同じく騙されたショウを味方に付けて、自分より頭の回転が速いショウにツバサを言い負かしてもらおうというものだった。だがヒイロにふられたショウはにこやかな表情で「別にいいじゃん!チカラが目を覚ましてくれたんだし、子供っぽいことで言い争うのはやめようぜ!」と、ヒイロをなだめた。ショウの大人な対応を見たヒイロは怒っている自分が馬鹿らしくなった。
「それもそうだな。今すべきことはツバサに怒りをぶつけることじゃなくて、チカラが目を覚ましたことを喜ぶことだよな。…ところで、ムカイさんは?」
「えっ!ムカイさん来てるの?」
ヒイロのショウへの問いかけに出て来た「ムカイさん」という単語に引っかかったチカラが、ショウがヒイロの質問に答えるよりも先に尋ねてきた。
「うん、怪物のことを俺から聞こうと病院に来てるんだ。病室の前まではいたはずなんだけど…。」
「ムカイさんは『チカラくんが目を覚ましたなら積もる話もあるだろうから、僕は病室の前で待っているよ。』って言って病室の外にいるよ。」
「そっか…。」
「ところでヒイロ、チカラが目を覚ましたら聞きたいことがあるって言ってなかった?」
ショウの全く予期しなかった会話のパスにヒイロは慌てて「ショウ、何言ってんだよ!そんなのないから!」と、ショウの発言を否定した。
「えっ!ヒイロ、僕に聞きたいことあるの?なになに?」
「いや、何もないから。ショウがふざけてるだけだから、気にしないで!」
「おいおい、良いのか?すごく聞きたそうにしてたじゃないか。自分で言いづらいなら俺が代わりに聞いてやろうか?」
「ショウ!いい加減しろよ!あんなの今聞くことじゃないから!」
「え~、なになに?教えてよヒイロ!今聞いてくれたら何でも答えてあげるよ!」
「ホント!ホントに何でも答えてくれるのか?」
自分の「何でも答えてあげる。」という発言を聞いて、急に態度を変えたヒイロにちょっと恐怖を感じたチカラは「いや、やっぱり何でもは言い過ぎたかな。あまり変な質問じゃなければ…。」と、自身の発言を修正しようとしたが、「いや、ダメだよ!『何でも答える。』って言ったもんね。絶対答えてくれよ!」と、ヒイロは1回取った言質を手放そうとはしなかった。
ヒイロの必死さに気圧されたチカラは「分かったよ!何でも答えるよ!ただし、1つだけだよ!」と、仕方なく質問に答えることにした。
「よしっ!それじゃあ聞くけど、チカラが俺のことを羨ましく思う理由って何?」
病室内が一瞬静寂に包まれた後、その静寂を破るように「プッ!アハハハハッ!」とチカラの笑い声が病室内に響き渡った。チカラの笑いはなかなか止まらず、数十秒間笑っていた。その様子を見ていたヒイロは「何だよ!そんなに笑わなくてもいいだろ!こっちは真剣に考えても答えが分からないのに!」と、愚痴を言った。
それに対してやっと笑いが収まって来たチカラは「アーッ、笑った笑った!真剣に考えても分からないようだからおかしかったんだよ!でもまあ。ずっと悩んでいたみたいだし、良いよ!教えてあげる!僕がヒイロを羨ましく思う理由はね…。」とヒイロの質問に答え始めた。
「理由は…?」
「ヒイロが自由自在に空を飛べるからだよ!」
「…は?何だよそれ?チカラだって空飛べるじゃん!それのどこが羨ましいんだよ?」
「はぁ。ヒイロ、僕の能力は何か知ってるよね?」
物分かりが悪いヒイロに対してため息をつきながらチカラは問い返しました。
「もちろん!『手を使わずに物を動かせる能力』だろ!それが何だって言うんだよ?」
「はぁ~。まだ分からないんだ?僕の能力は本当は空を飛ぶための能力じゃないんだよ。僕が空を飛んでいるときは、自分の能力で自分の体を浮かしたり動かしたり、常に頭で考えてなきゃいけないんだよ。それに比べてヒイロの能力は『空を飛ぶ能力』だから、気軽に空を飛んでいるように見えてずっと羨ましかったんだよ!」
チカラが言い終わった後も納得できなかったヒイロは「ホントか~?…そうだ!ショウ!チカラが言ってることはホント?」と、ショウに尋ねた。
ショウはやれやれという感じで「ホントだよ。チカラはウソをついてない。ていうか、チカラの顔を見れば分かると思うけど。」と、言った。
ショウに言われて、ヒイロがチカラの顔をまじまじと見ると、チカラの顔は本音を言って恥ずかしかったのか真っ赤になっていた。それを見たヒイロはチカラの顔が真っ赤になっていたことにすぐに気が付かなかったことやチカラの本音を聞いたことで恥ずかしくなり、少し頬を赤くした。
ショウは名刺を受け取りながら「アカシ・ショウです。よろしくお願いします。」と、挨拶した。名刺を渡し終えたら、また3人はチカラの病室へ向かって歩き出した。
「へぇー、ムカイさんとショウって初対面なんですか?」
「うん。ショウくんの担当者は別にいるからね。書類なんかで知ってはいたけど、会うのは今日が初めてかな。」
「そうですね。」
「ところで、エドさんはムカイさんの上司なんですか?」
「う~ん、上司と言うか先輩だね。僕よりも2年先に防衛省に入ったんだ。」
「へぇー、エドさんはヒデオさんの担当なんですか?」
「そうなんだ。ヒデオくんはコウイチくんがいるから活動範囲が日本全国に及ぶから担当者が多いんだけど、エドさんはそのまとめ役なんだ。」
「へぇー、そうなんですか。あっ!着きましたね。」
チカラの病室の前に着いたので、ヒイロがドアを開けると中にいたツバサと目が合った。
「ヒイロ!良かったぁ~、無事だったんだね!」
ツバサが病院の中だということを忘れて、大声を出して喜びながらヒイロに近づいて来た。
「ツバサ、ここは病院だからあまり大声を出しちゃだめだよ。」
「あぁ、ごめんごめん。ヒイロ、ケガはしなかった?あと怪物はどうなったの?またヒイロが倒したの?」
「ケガはしなかったから大丈夫。怪物は弱らせることは出来たけど、とどめはヒデオさんが刺したよ。それよりもチカラは目を覚ました?」
ヒイロの質問にツバサは表情を曇らせて「…その…チカラは…。」と、言いづらそうに答えた。ツバサの様子を見たヒイロとショウが急いで病室の中へ入ると目に飛び込んできたのは、ベッドから上半身を起こして母親と楽しそうに会話するチカラの様子だった。
ヒイロとショウに気が付いたチカラは「あっ、ヒイロ、ショウ!怪物は倒せた?」と、あっけらかんと質問してきた。
「…チ、チ、チカラのお母さんお久しぶりです。」
ヒイロの返答にチカラとチカラの母親はポカンとした表情をしたが、すぐにチカラが「いや、そんなボケいらないから!僕がどんだけヒイロのことを心配したと思う?」とツッコんだ。だけど、ヒイロも負けじと「いやいや、心配なら俺の方がしたし!ずっと目を覚まさなかったからこのまま目を覚まさないんじゃないかと思って心配してたし!」と、言い返した。
すると、チカラが申し訳なさそうに「そうだよね。心配かけたよね。ごめん、心配かけて!」と、素直に謝って来た。
「こっちこそごめん。変にボケたりして。ツバサが暗い顔していたからチカラに何かあったんじゃないかと思ったんだけど、意識を取り戻して楽しそうにしていたから心配したのが恥ずかしくなってさ。…そうだよ!ツバサ!ツバサが悪いんだよ!おい!ツバサどういうつもりだよ!」
ヒイロが怒りの矛先をツバサに向けて、ツバサの方を振り向くと、ツバサはニヤニヤしながら「えー、僕はただ『チカラは目を覚まして、チカラのお母さんと話をしているよ。』って言おうとしただけだよ。勝手に勘違いしたのはヒイロの方じゃん!」と、悪びれもせずに言ってきた。ヒイロはツバサの発言を思い返してみた。
「(確かにツバサは『チカラは…。』としか言ってなかったな。でも、あの暗いトーンで話されたら誰だって悪い想像をすると思う。なんとかツバサに謝らせられないかな?……そうだ!)」
「いや、あんな暗い感じで話されたら誰だって勘違いするよ!なあ、ショウ!」
ヒイロがツバサに謝らせるために思いついた考えは自分と同じく騙されたショウを味方に付けて、自分より頭の回転が速いショウにツバサを言い負かしてもらおうというものだった。だがヒイロにふられたショウはにこやかな表情で「別にいいじゃん!チカラが目を覚ましてくれたんだし、子供っぽいことで言い争うのはやめようぜ!」と、ヒイロをなだめた。ショウの大人な対応を見たヒイロは怒っている自分が馬鹿らしくなった。
「それもそうだな。今すべきことはツバサに怒りをぶつけることじゃなくて、チカラが目を覚ましたことを喜ぶことだよな。…ところで、ムカイさんは?」
「えっ!ムカイさん来てるの?」
ヒイロのショウへの問いかけに出て来た「ムカイさん」という単語に引っかかったチカラが、ショウがヒイロの質問に答えるよりも先に尋ねてきた。
「うん、怪物のことを俺から聞こうと病院に来てるんだ。病室の前まではいたはずなんだけど…。」
「ムカイさんは『チカラくんが目を覚ましたなら積もる話もあるだろうから、僕は病室の前で待っているよ。』って言って病室の外にいるよ。」
「そっか…。」
「ところでヒイロ、チカラが目を覚ましたら聞きたいことがあるって言ってなかった?」
ショウの全く予期しなかった会話のパスにヒイロは慌てて「ショウ、何言ってんだよ!そんなのないから!」と、ショウの発言を否定した。
「えっ!ヒイロ、僕に聞きたいことあるの?なになに?」
「いや、何もないから。ショウがふざけてるだけだから、気にしないで!」
「おいおい、良いのか?すごく聞きたそうにしてたじゃないか。自分で言いづらいなら俺が代わりに聞いてやろうか?」
「ショウ!いい加減しろよ!あんなの今聞くことじゃないから!」
「え~、なになに?教えてよヒイロ!今聞いてくれたら何でも答えてあげるよ!」
「ホント!ホントに何でも答えてくれるのか?」
自分の「何でも答えてあげる。」という発言を聞いて、急に態度を変えたヒイロにちょっと恐怖を感じたチカラは「いや、やっぱり何でもは言い過ぎたかな。あまり変な質問じゃなければ…。」と、自身の発言を修正しようとしたが、「いや、ダメだよ!『何でも答える。』って言ったもんね。絶対答えてくれよ!」と、ヒイロは1回取った言質を手放そうとはしなかった。
ヒイロの必死さに気圧されたチカラは「分かったよ!何でも答えるよ!ただし、1つだけだよ!」と、仕方なく質問に答えることにした。
「よしっ!それじゃあ聞くけど、チカラが俺のことを羨ましく思う理由って何?」
病室内が一瞬静寂に包まれた後、その静寂を破るように「プッ!アハハハハッ!」とチカラの笑い声が病室内に響き渡った。チカラの笑いはなかなか止まらず、数十秒間笑っていた。その様子を見ていたヒイロは「何だよ!そんなに笑わなくてもいいだろ!こっちは真剣に考えても答えが分からないのに!」と、愚痴を言った。
それに対してやっと笑いが収まって来たチカラは「アーッ、笑った笑った!真剣に考えても分からないようだからおかしかったんだよ!でもまあ。ずっと悩んでいたみたいだし、良いよ!教えてあげる!僕がヒイロを羨ましく思う理由はね…。」とヒイロの質問に答え始めた。
「理由は…?」
「ヒイロが自由自在に空を飛べるからだよ!」
「…は?何だよそれ?チカラだって空飛べるじゃん!それのどこが羨ましいんだよ?」
「はぁ。ヒイロ、僕の能力は何か知ってるよね?」
物分かりが悪いヒイロに対してため息をつきながらチカラは問い返しました。
「もちろん!『手を使わずに物を動かせる能力』だろ!それが何だって言うんだよ?」
「はぁ~。まだ分からないんだ?僕の能力は本当は空を飛ぶための能力じゃないんだよ。僕が空を飛んでいるときは、自分の能力で自分の体を浮かしたり動かしたり、常に頭で考えてなきゃいけないんだよ。それに比べてヒイロの能力は『空を飛ぶ能力』だから、気軽に空を飛んでいるように見えてずっと羨ましかったんだよ!」
チカラが言い終わった後も納得できなかったヒイロは「ホントか~?…そうだ!ショウ!チカラが言ってることはホント?」と、ショウに尋ねた。
ショウはやれやれという感じで「ホントだよ。チカラはウソをついてない。ていうか、チカラの顔を見れば分かると思うけど。」と、言った。
ショウに言われて、ヒイロがチカラの顔をまじまじと見ると、チカラの顔は本音を言って恥ずかしかったのか真っ赤になっていた。それを見たヒイロはチカラの顔が真っ赤になっていたことにすぐに気が付かなかったことやチカラの本音を聞いたことで恥ずかしくなり、少し頬を赤くした。
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