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第59話
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俺はハタケにしてもらいたいことを思いついたら、居ても立っても居られずハナザワさんとのデートを早々に切り上げる……なんてことはせずに、ちゃんとハナザワさんのお弁当を食べ切って(ナツキのお弁当よりも量があって大変だったが)、午後4時くらいまで本を読み、バスに乗って駅まで戻って来た後、カフェで今日読んだ本の話をしてハナザワさんと別れた。
ハナザワさんと別れた後はダッシュで帰宅した。帰宅して時間を確認するとまだ午後6時前だったので、まだ失礼な時間ではないだろう。と思い、ハタケに、「話したいことがあるんだけど通話してもいいか?」とメッセージを送った。
メッセージが既読になって返信が来るまでに20分くらいかかったが、その時間を俺は机にスマホを置いて椅子に座り、返信はまだかまだかとスマホの前でじっと待ち続けた。
ハタケからのメッセージは、「大丈夫だよ。」とあったので、俺はすぐに音声通話をかけた。
「もしもし。」
「もしもし。トツカくん?どうしたの?私に何か用?」
「うん。そうなんだ。ハタケ、俺とカジワラがうまく行くためなら、何でもするって言ってたよな?」
「うん。言ったけど、さすがに法律や道徳の範囲内だよ。」
「それは分かってるよ。俺がハタケにお願いしたいのは、カジワラが何で愛人にしかなりたくないって考えているのかの理由を知ってたら教えてほしいんだ。」
「それは……。」
「ハタケはカジワラの親友だし、小学生の時から付き合いがあったんだろ?だったら理由そのものじゃなくても、何か理由になりそうなことを知ってるんじゃないか?頼む!知ってたら何でもいいから教えてくれ!」
「……。」
ハタケからの返事がなかったが、それがかえってハタケはカジワラが愛人にしかなりたくないと考え始める理由を知っているんじゃないかと俺に思わせた。
「……トツカくんなら話してもいいか。レーちゃんのことが好きで愛人にまでした人が理由を聞いたぐらいで諦めるわけないしね。」
「ああ!俺はそんな簡単にカジワラのことを諦めたりしないぞ!」
「フフフ。……これはレーちゃんから聞いたことと少し私の想像が入り混じった話になるんだけど……。」
ハタケは淡々とカジワラが愛人にしかなりたくないと考え始めた理由を話し始めた。
私がオウカさんと初めて会ったのは小学4年生の時だった。お父さんが「レストランで食事をしよう。」と言って、私とお姉ちゃんを連れて行ったレストランで待っていたのがオウカさんだった。初めて会った時、「すごく綺麗な人だなぁ。こんな綺麗な人テレビでしか見たことないよ。」とただただオウカさんの美しさに驚いたのを今でも覚えている。
オウカさんは私とお姉ちゃんの目線に合わせるためにしゃがんで、「初めまして。ミカンちゃん、レモンちゃん。私はあなたたちのお父さんの友だちのシミズオウカです。よろしくね。」と挨拶してくれたが、私は緊張から上手く挨拶できなかった。お姉ちゃんは明らかに不機嫌なのを隠さずに挨拶を返していた。
お父さんは売れない小説家だった。私が小学2年生の時にはまだ、1冊か2冊ぐらいしか出版社から本を出してもらっていないうえに、その本自体もあまり売れていないという状況だった。そのためうちの家計はお母さんが支えていた。と言っても、パートを何件も掛け持ちすると言った感じではなく、ちゃんと漫画編集者の正社員として働いていた。
漫画編集者の仕事は大変らしく、毎日私とお姉ちゃんが寝てから帰宅していた。そんなわけでうちの家事をやっていたのはほとんどお父さんで、私とお姉ちゃんと遊んでくれるのもお父さんだった。だからと言って、お母さんよりもお父さんの方が好きだったわけではなく、どちらも平等に好きだった。
ただ、お父さんとお母さんの関係が良好だったわけではなく、小学生の私から見てもお父さんとお母さんは愛し合っているわけではないんだなというのが理解できていた。けれども、喧嘩するほど嫌いなわけではなかったし、他の子のお父さんとお母さんの関係を知ることもなかったので、これが普通なのかなと考えていた。
そんなうちの家庭の転機は私が小学3年生の時にお父さんが何かの小説の賞を取り、その小説が出版されて数十万部ぐらい売れた時だった。それからお父さんは出した本が今でもそこそこ売れるくらいの小説家になった。だからと言って、うちの家庭がすごく裕福になったわけではないけど、お父さんは今までかけらほどもなかった自信がつき、交友関係も広がったようだった。けれども、夜、遊び歩いたりするようなことはなく、ちゃんと私とお姉ちゃんのお父さんをしてくれていた。
そんなお父さんがレストランに連れて来てまで会わせたかったオウカさんを特に疑うこともなく、オウカさんが「お姉ちゃんって呼んで。」と言ったので、私はためらうことなく「オウカお姉ちゃん。」と呼んだ。お姉ちゃんの方は中学1年生ということもあり、オウカさんとお父さんの関係に気付いていたのだろう、オウカさんのことを「お姉ちゃん。」と呼ぶことはなかった。
レストランで食事をしてからオウカさんと別れて家に帰る時、お姉ちゃんはお父さんに聞こえないように私に、「オウカさんのこと『お姉ちゃん。』って呼ぶのはやめなさい。」と私を諭すように言ってきた。お姉ちゃんがそう言ってきたこととお父さんが、「オウカさんと会ったことはお母さんに言っちゃダメだよ。」と言ってきたこともあり、小学4年生の私でもお父さんとオウカさんの関係に疑念を抱いた。
しかし、その後も月に2,3回のペースでオウカさんと会うことを繰り返すと、オウカさんが綺麗なだけでなく、私とお姉ちゃんに優しくもあったので、私はすっかり懐いてしまっていた。私だけでなく最初はオウカさんのことを毛嫌いしていたお姉ちゃんも1年も経つとメイクのことを尋ねるくらいオウカさんに気を許していた。
オウカさんはモデルの仕事をやっているらしく、メイクやファッションに詳しくて、それもあって私よりお姉ちゃんの方がオウカさんに懐いていた。
しかし、そんな関係がいつまでも続くことはなく私が小学6年生の時、ついにお母さんがお父さんとオウカさんのことに気付いたらしく、お父さんとお母さんは別の部屋にいる私とお姉ちゃんに聞こえるくらいのとんでもない夫婦喧嘩をした。
結果としてお父さんとお母さんは離婚することになった。私はそれを聞いた時、「お父さんの方に付いて行きたい!」と思ったが、お母さんが私とお姉ちゃんに、「ミカン、レモン、あなたたちはお母さんを裏切らないわよね?」とすがるように言われたので、私もお姉ちゃんも、「お母さんについて行くよ!」と答えてしまった。
ただ、その時のお母さんを見て、私は正直、「お母さんってこんなにやつれていたんだなぁ。オウカさんがお母さんだったら良かったのになぁ。」と思っていた。
そう思っていたのは私だけじゃなかったみたいで、中学3年生だったお姉ちゃんも、「女はまじめに結婚して働いていてるだけじゃダメなんだ!女は美しくなくちゃいけないんだ!」と言い始めて、大学2年生の現在、パパ活をしてパパにブランド物のバッグを買ってもらったことを自慢してきたりする。
お父さんと別れてからますます仕事に打ち込み、美から遠ざかっていくお母さんやパパ活をして人生を謳歌しているように見えるお姉ちゃんやファッション誌に載っているオウカさんの写真を見て、私は、「本命だからと言って安心することはできない!むしろ愛人のように2番手の方がこの世は得をするようになってるんだ!」ということを学んだ。
だから私は絶対に1番にはならない!ずーっと誰かの愛人として生きてやる!
「……て感じかな。全部話してくれたわけではないから、所々私が勝手に補完したところもあるけど、これがレーちゃんが愛人にしかなりたくないと考え始めた理由だよ。」
「……そうなんだ……。」
つまりカジワラは自分の母親よりも美しい父親の愛人であるオウカさんの生き方に魅了されて愛人にしかなりたくないと考え始めたのか。しかも、魅了されたのはカジワラだけでなく、カジワラのお姉さんも魅了されているため、パパ活をして人生を楽しむという生き方をカジワラは見せられてしまい、それが愛人にしかなりたくないという考えに拍車をかけているんだな。
「そんな生き方間違ってる!」とはっきりとカジワラに言いたい!だが、カジワラはそういう生き方が得をすると考えてしまう経験を身をもってしてしまった。
しかも、愛人についてとやかく言えるのは付き合ってる相手の妻や彼女だけだ。友だちの1人でしかない俺はアドバイスぐらいしかできないが、そんなアドバイスをカジワラが今更聞くとは思えない。
でも、そんな生き方で幸せになれるとは俺の偏見かもしれないが到底思えない。もし俺がカジワラの彼氏だったらそんな生き方させないのに!ん?そんな生き方させない?前にもこんなこと考えたことあったな。……うーん?そうだ!あの時だ!
「トツカくん?どうしたのさっきから黙ってるけど……?」
「ハタケありがとう!おかげで俺がカジワラを好きになったきっかけを思い出せたよ!悪いけどやらなきゃいけないことができたから、通話を切るな。じゃあ、また明日な。」
「ちょっとトツカくん!レーちゃんを好きになったきっかけって……。」
まだハタケは何か言っていたが、俺は途中で会話を切り上げて通話を切ってしまった。そしてハタケとの通話を終えると、俺はナツキとハナザワさんに、「話があるから明日の夏期講習終わりに第3特別教室に来てくれないか。」という内容のメッセージを送った。
ハナザワさんと別れた後はダッシュで帰宅した。帰宅して時間を確認するとまだ午後6時前だったので、まだ失礼な時間ではないだろう。と思い、ハタケに、「話したいことがあるんだけど通話してもいいか?」とメッセージを送った。
メッセージが既読になって返信が来るまでに20分くらいかかったが、その時間を俺は机にスマホを置いて椅子に座り、返信はまだかまだかとスマホの前でじっと待ち続けた。
ハタケからのメッセージは、「大丈夫だよ。」とあったので、俺はすぐに音声通話をかけた。
「もしもし。」
「もしもし。トツカくん?どうしたの?私に何か用?」
「うん。そうなんだ。ハタケ、俺とカジワラがうまく行くためなら、何でもするって言ってたよな?」
「うん。言ったけど、さすがに法律や道徳の範囲内だよ。」
「それは分かってるよ。俺がハタケにお願いしたいのは、カジワラが何で愛人にしかなりたくないって考えているのかの理由を知ってたら教えてほしいんだ。」
「それは……。」
「ハタケはカジワラの親友だし、小学生の時から付き合いがあったんだろ?だったら理由そのものじゃなくても、何か理由になりそうなことを知ってるんじゃないか?頼む!知ってたら何でもいいから教えてくれ!」
「……。」
ハタケからの返事がなかったが、それがかえってハタケはカジワラが愛人にしかなりたくないと考え始める理由を知っているんじゃないかと俺に思わせた。
「……トツカくんなら話してもいいか。レーちゃんのことが好きで愛人にまでした人が理由を聞いたぐらいで諦めるわけないしね。」
「ああ!俺はそんな簡単にカジワラのことを諦めたりしないぞ!」
「フフフ。……これはレーちゃんから聞いたことと少し私の想像が入り混じった話になるんだけど……。」
ハタケは淡々とカジワラが愛人にしかなりたくないと考え始めた理由を話し始めた。
私がオウカさんと初めて会ったのは小学4年生の時だった。お父さんが「レストランで食事をしよう。」と言って、私とお姉ちゃんを連れて行ったレストランで待っていたのがオウカさんだった。初めて会った時、「すごく綺麗な人だなぁ。こんな綺麗な人テレビでしか見たことないよ。」とただただオウカさんの美しさに驚いたのを今でも覚えている。
オウカさんは私とお姉ちゃんの目線に合わせるためにしゃがんで、「初めまして。ミカンちゃん、レモンちゃん。私はあなたたちのお父さんの友だちのシミズオウカです。よろしくね。」と挨拶してくれたが、私は緊張から上手く挨拶できなかった。お姉ちゃんは明らかに不機嫌なのを隠さずに挨拶を返していた。
お父さんは売れない小説家だった。私が小学2年生の時にはまだ、1冊か2冊ぐらいしか出版社から本を出してもらっていないうえに、その本自体もあまり売れていないという状況だった。そのためうちの家計はお母さんが支えていた。と言っても、パートを何件も掛け持ちすると言った感じではなく、ちゃんと漫画編集者の正社員として働いていた。
漫画編集者の仕事は大変らしく、毎日私とお姉ちゃんが寝てから帰宅していた。そんなわけでうちの家事をやっていたのはほとんどお父さんで、私とお姉ちゃんと遊んでくれるのもお父さんだった。だからと言って、お母さんよりもお父さんの方が好きだったわけではなく、どちらも平等に好きだった。
ただ、お父さんとお母さんの関係が良好だったわけではなく、小学生の私から見てもお父さんとお母さんは愛し合っているわけではないんだなというのが理解できていた。けれども、喧嘩するほど嫌いなわけではなかったし、他の子のお父さんとお母さんの関係を知ることもなかったので、これが普通なのかなと考えていた。
そんなうちの家庭の転機は私が小学3年生の時にお父さんが何かの小説の賞を取り、その小説が出版されて数十万部ぐらい売れた時だった。それからお父さんは出した本が今でもそこそこ売れるくらいの小説家になった。だからと言って、うちの家庭がすごく裕福になったわけではないけど、お父さんは今までかけらほどもなかった自信がつき、交友関係も広がったようだった。けれども、夜、遊び歩いたりするようなことはなく、ちゃんと私とお姉ちゃんのお父さんをしてくれていた。
そんなお父さんがレストランに連れて来てまで会わせたかったオウカさんを特に疑うこともなく、オウカさんが「お姉ちゃんって呼んで。」と言ったので、私はためらうことなく「オウカお姉ちゃん。」と呼んだ。お姉ちゃんの方は中学1年生ということもあり、オウカさんとお父さんの関係に気付いていたのだろう、オウカさんのことを「お姉ちゃん。」と呼ぶことはなかった。
レストランで食事をしてからオウカさんと別れて家に帰る時、お姉ちゃんはお父さんに聞こえないように私に、「オウカさんのこと『お姉ちゃん。』って呼ぶのはやめなさい。」と私を諭すように言ってきた。お姉ちゃんがそう言ってきたこととお父さんが、「オウカさんと会ったことはお母さんに言っちゃダメだよ。」と言ってきたこともあり、小学4年生の私でもお父さんとオウカさんの関係に疑念を抱いた。
しかし、その後も月に2,3回のペースでオウカさんと会うことを繰り返すと、オウカさんが綺麗なだけでなく、私とお姉ちゃんに優しくもあったので、私はすっかり懐いてしまっていた。私だけでなく最初はオウカさんのことを毛嫌いしていたお姉ちゃんも1年も経つとメイクのことを尋ねるくらいオウカさんに気を許していた。
オウカさんはモデルの仕事をやっているらしく、メイクやファッションに詳しくて、それもあって私よりお姉ちゃんの方がオウカさんに懐いていた。
しかし、そんな関係がいつまでも続くことはなく私が小学6年生の時、ついにお母さんがお父さんとオウカさんのことに気付いたらしく、お父さんとお母さんは別の部屋にいる私とお姉ちゃんに聞こえるくらいのとんでもない夫婦喧嘩をした。
結果としてお父さんとお母さんは離婚することになった。私はそれを聞いた時、「お父さんの方に付いて行きたい!」と思ったが、お母さんが私とお姉ちゃんに、「ミカン、レモン、あなたたちはお母さんを裏切らないわよね?」とすがるように言われたので、私もお姉ちゃんも、「お母さんについて行くよ!」と答えてしまった。
ただ、その時のお母さんを見て、私は正直、「お母さんってこんなにやつれていたんだなぁ。オウカさんがお母さんだったら良かったのになぁ。」と思っていた。
そう思っていたのは私だけじゃなかったみたいで、中学3年生だったお姉ちゃんも、「女はまじめに結婚して働いていてるだけじゃダメなんだ!女は美しくなくちゃいけないんだ!」と言い始めて、大学2年生の現在、パパ活をしてパパにブランド物のバッグを買ってもらったことを自慢してきたりする。
お父さんと別れてからますます仕事に打ち込み、美から遠ざかっていくお母さんやパパ活をして人生を謳歌しているように見えるお姉ちゃんやファッション誌に載っているオウカさんの写真を見て、私は、「本命だからと言って安心することはできない!むしろ愛人のように2番手の方がこの世は得をするようになってるんだ!」ということを学んだ。
だから私は絶対に1番にはならない!ずーっと誰かの愛人として生きてやる!
「……て感じかな。全部話してくれたわけではないから、所々私が勝手に補完したところもあるけど、これがレーちゃんが愛人にしかなりたくないと考え始めた理由だよ。」
「……そうなんだ……。」
つまりカジワラは自分の母親よりも美しい父親の愛人であるオウカさんの生き方に魅了されて愛人にしかなりたくないと考え始めたのか。しかも、魅了されたのはカジワラだけでなく、カジワラのお姉さんも魅了されているため、パパ活をして人生を楽しむという生き方をカジワラは見せられてしまい、それが愛人にしかなりたくないという考えに拍車をかけているんだな。
「そんな生き方間違ってる!」とはっきりとカジワラに言いたい!だが、カジワラはそういう生き方が得をすると考えてしまう経験を身をもってしてしまった。
しかも、愛人についてとやかく言えるのは付き合ってる相手の妻や彼女だけだ。友だちの1人でしかない俺はアドバイスぐらいしかできないが、そんなアドバイスをカジワラが今更聞くとは思えない。
でも、そんな生き方で幸せになれるとは俺の偏見かもしれないが到底思えない。もし俺がカジワラの彼氏だったらそんな生き方させないのに!ん?そんな生き方させない?前にもこんなこと考えたことあったな。……うーん?そうだ!あの時だ!
「トツカくん?どうしたのさっきから黙ってるけど……?」
「ハタケありがとう!おかげで俺がカジワラを好きになったきっかけを思い出せたよ!悪いけどやらなきゃいけないことができたから、通話を切るな。じゃあ、また明日な。」
「ちょっとトツカくん!レーちゃんを好きになったきっかけって……。」
まだハタケは何か言っていたが、俺は途中で会話を切り上げて通話を切ってしまった。そしてハタケとの通話を終えると、俺はナツキとハナザワさんに、「話があるから明日の夏期講習終わりに第3特別教室に来てくれないか。」という内容のメッセージを送った。
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