首が勝手に右へ右へ回る奇病!~プロ棋士を目指す長男と中学受験の長女を抱えながらのジストニア闘病記~

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「キャリアの語源は轍 ~キャリアは自然とつながっていく~」

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砂の道は歩くと疲れます。それでも砂の道は足跡が残るのです。

今までトンネルの出口の明かりはなかなか見えてきませんでした。しかし、今は少し希望の光が灯っています。

病気になって、東京に押し潰されたと思わざるを得なかったけれど、そうではありませんでした。

やはり、東京が好きだし、今の人生に後悔はありません。

キャリアは点ではなく、線にも面にもなる、幾度となく学生にも伝えてきたことです。

私は中学の修学旅行で仏像に魅せられ四体も購入しました。中学三年生で野球に目覚めました。(見る方です)

恥ずかしながら、15~20歳までプロ野球選手名鑑を読まなかった日はありません。それほど野球に夢中でした。特に地元ダイエーホークスが弱い時代から応援していました。

高校になってからも、家では来る日も来る日も【脳内は】野球漬けの日々です。余談ですが、親友の一人が高校から硬式野球に入部した時は驚きました。

高校卒業後、目的もなく予備校に通っていました。母からは「祖父も父も大学を出ているので、あなたも大学だけは出てほしい」とだけ言われていました。目的がないので勉強に頑張れない時、親友の影響で、東京進学を固めました。親友は千葉大学に進み、もう一人は医学部受験のため、東京の予備校に通っていたのです。

親友に「なんで、関東に行ったん?」と聞きました。すると、彼は「政治も経済も日本の中心だから」と答えてくれました。なるほど、大きな世界を見てみたい、単純な私は東京行きを決めました。

その頃に、五木寛之先生と一緒に本を出した方が、親友のおじさんで、サイン本をいただき読みました。

五木寛之先生は親鸞に傾倒して、売れた後に龍谷大学で仏教を学んでいると知りました。

たまたま私の家は浄土真宗、つまり親鸞です。

今では、私の愛読書、座右の銘は「大河の一滴」です。もちろん、五木寛之先生の本です。

中学の仏像は今も実家に眠っています。

大学で仏教を学び、就職はスポーツ新聞社が第一志望でした。

就活中の出来事です。「報道ステーション」がまだ「ニュースステーション」の時代。中学の同級生がドラフトの特集に出ていました。自分はプロ野球担当になって同級生に取材すると夢想したのを覚えています。

スポーツ新聞の記者にはなれませんでしたが、ありがたいことに大学に拾っていただきました。当時、就職部の人には無理だと言われました。今となっては、思い出の一コマですが言われた本人は忘れません(笑)

私は学生の可能性を常に信じています。学生から学んだことも多くありました。

大学では、プロ野球選手や監督にもお会いできました。NPBの公式キャップにサインをいただいたこともありました。某監督の就任パーティーには、あの長嶋茂雄さんや松井秀喜さんもいらっしゃいました。中三の私に言ってやりたい。「大人になったら夢叶うよ」

大学院では、キャリアを勉強することになります。

そこでは、一人を除いて、全員が私よりも年上でした。就職する直前に父を亡くしたので、周りの同級生に父を重ねていろいろ勉強させてもらいました。

生前、父がはまっていたゴルフ。職業柄、私はゴルフはやることはないと思っていました。家の倉庫には、父のゴルフ道具が眠ったままです。

ここでも、話はつながります。同級生にゴルフ関係の方がいて、プレーの機会がおとずれたのです。

東京に出ていなければ、今の妻とも出会っていません。
ほとんど喧嘩のない夫婦です。ひとえに妻のおかげでしょう。

そして、病気になった今、あらためて人生(キャリア)はつながっていると感じます。

今、頼りにしている方の一人は、龍谷大学と縁があったり、前述した元プロ野球選手の同級生から温かいメッセージもいただきました。もちろんその他の方からもたくさんメッセージ、すべてに感謝しかありません。

元プロ野球選手の彼は、同級生ですが、ほとんど接点ありません。一年生のときにボウリングに数名で行ったこと、卒業式のときにサインをもらったことくらいです。

なぜなら、彼は中学生の頃からスターでした。勉強もトップ、スポーツもトップ、学年のリーダーです。

一方、私はというと、勉強は一度だけ一番になりましたが、基本的に読書やゲーム、漫画が趣味のインドアの目立たない少年です。因みにこの頃から目が悪くなったのは、小説の読みすぎです。決して、勉強のやり過ぎではありません(笑)

唯一、そこそこ勉強ができたのが救いでした。高校では一切勉強しませんでしたが、中学のときの名残で、就活の試験SPIが苦労せずに解け、大学にも落とされずにすんだからです。

くだんの彼とは、社会人になり一度だけ経営する焼肉屋にお邪魔させていただきました。印象深い言葉があり、今でもよく覚えています。「プロ野球選手の頃のことを考えれば、何も怖くない」という主旨の発言でした。

やはり、頭のよい人は成功します。彼はプロ野球選手としては大成しませんでしたが、ビジネスの世界で大成功しています。以前、故郷の母から見せられた新聞記事で、彼が小学生時代から確固たるビジョンを持った人だと改めて知りました。

陰ながら応援していました。独立リーグの運営や震災での復興支援、プロ野球の人脈をいかした仕事、今年の松坂大輔投手の復帰にも一役買っているようです。

そんな彼からの支援。感謝しかありません。
何とか復帰し、社会に生産性をもたらしたいです。

復帰したら、セミナーで講師をお願いしたい、私はまた一人夢想するのでした。

そう自分の歩んだ道を振り返れば、轍のように足跡が残っているのです。
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