首が勝手に右へ右へ回る奇病!~プロ棋士を目指す長男と中学受験の長女を抱えながらのジストニア闘病記~

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汝自身を知れ 『私はすでに死んでいる ゆがんだ〈自己〉を生み出す脳』(アニル・アナンサスワーミー/訳藤井留美/解説春日武彦)

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「汝自身を知れ」

デルポイのアポローン神殿に刻まれた格言です。この言葉は、拡大解釈されているそうです。人間の本質を知ることは難しく、逆に人間は理解できないことから知ろうと、という意味のようです。「無知の知」に近い表現ということでしょうか。

本書は、不思議な病の実相と自己意識の謎に神経科学の視点から迫る一冊という事で読みました。私のジストニアという病気もまだまだ謎多き病です。

脳の不思議さについて、各関係者の取材をもと構成され、神経科学の視点から〈自己〉の正体を探っていきます。

「自分は死んでいる」と思いこむコタール症候群、自分の身体の一部を切断したくてたまらなくなる身体完全同一性障害など、衝撃的な病気が世の中にはあることを知りました。


特に「自らの足を切断してもらいたい」という患者には驚かされました。その患者は、自分の足を切断したあとは、安心したといいます。倫理的な問題があるでしょうが、最早、何が正解で何が不正解なのかわかりません。
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