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23.改めて、音楽は偉大なり ~なぜ生きていくのか~

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23.改めて、音楽は偉大なり ~なぜ生きていくのか~
 首のコルセットが痛み始めたので、新しく購入した。今の世の中は、本当に便利で、外出しなくても、ほとんどの品物はネットで買える。便利な世の中になったものだ。
 新しいコルセットのフィット感が良く、本当に久しぶりにベランダに出てみた。清冽な空気だ。実際は東京の都市の濁った空気かもしれないが、部屋の中に閉じこもっていた自分にとっては、新鮮な空気だった。
 やはり、首が悪くなる前に買っておいた「ブラック・スワン 不確実性とリスクの本質」の上下巻が積読されている。こちらは手ごわい、簡単には読めそうにない。休み休み読み進める。
 注射の効果は芳しくない。あと、もう少しすれば効いてくるのだろうか。本も読めず、テレビや映画も観れない中、やはり音楽は最適だった。元々、曲よりも詩の方が好きだが、耳が研ぎ澄まされる分、詩がさらに心に響く。
「Mr.children」「福山雅治」「高橋優」をリピートして聴いてきたが、少し幅を広げようと思った。選択したのは、女性の歌手だった。「中島みゆき」「ユーミン」を選んだ。「中島みゆき」は詩がいい、もちろん曲もだ。「ユーミン」は独特の声に癒しの効果があるといわれている。
 音楽は欠かせないが、もはや聴くことしかできないのは残念だ。ギターもベースも埃をかぶってきた。売ってしまおうか迷ったが、子供たちが将来使うかもしれないと思いとどまった。全部、売ればけっこうな値段にはなると思うのだが……。

※副題は、「中島みゆき」さんの「糸」の歌詞の一部です。
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