首が勝手に右へ右へ回る奇病!~プロ棋士を目指す長男と中学受験の長女を抱えながらのジストニア闘病記~

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20.努力論 ~消えそうに咲きそうな蕾が今年も僕を待ってる~

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 今年は桜の開花が早かった。入学式のシーズンだけれど、満開の桜は入学生たちを祝えるのだろうか。季節的には、過ごしやすい日々が続く。私の症状は、全くといっていいほど、改善されない。
 焦り始めた頃、嬉しい知らせが届く。後輩がある試験に合格したと、メッセージを寄こしてきた。
「頑張ったな」と褒めてやりたい。今年度からは、後輩ではなく、部下になったのだが、上司としてまだ何もできていない。実は、年度末に昇任したのだが、発表の際も、首が気になってそれどころではなかった。結局、休職中のまま新年度を迎え、辞令式にも参加できなかった。
 同じ日に、同期のメンバーから、お見舞いをいただいた。手配が早いと感心した。誰かが音頭を取ってくれたのだろう。全く予期していなかったので、驚いた。
 趣味の読書は、今は辛くて遅々として進まない。読みかけの本が、どんどん溜まっていく。その中に、幸田露伴の「努力論」があった。思わず、自分で笑ってしまう。努力では、どうしようないことが、世の中にはあるのだ。
 しかし、その中に書いてあることは真っ当なことだ。努力には、二種類あるという。間接の努力と直接の努力。間接の努力とは、準備段階における努力のことを指す。基礎となり、自分の源泉になる努力でもある。今、ねこきちくんが詰将棋を解いたり、ピヨちゃんが塾で頑張っているのは、こちらだろうか。特に、中学受験の勉強は、やらせてみるとイメージが全然違った。詰め込みも確かにあるが、考える力を涵養している気がする。
 一方、直接の努力とは、当面の努力。一生懸命頑張っている努力を指す。これは日々の積み重ねだろう。
 とはいえ、我ながら「努力論」とは、また痛い首を抑えながら、笑ってしまうのだった。


※副題は「コブクロ」の「蕾」の歌詞の一部です。
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