21 / 172
20.努力論 ~消えそうに咲きそうな蕾が今年も僕を待ってる~
しおりを挟む
今年は桜の開花が早かった。入学式のシーズンだけれど、満開の桜は入学生たちを祝えるのだろうか。季節的には、過ごしやすい日々が続く。私の症状は、全くといっていいほど、改善されない。
焦り始めた頃、嬉しい知らせが届く。後輩がある試験に合格したと、メッセージを寄こしてきた。
「頑張ったな」と褒めてやりたい。今年度からは、後輩ではなく、部下になったのだが、上司としてまだ何もできていない。実は、年度末に昇任したのだが、発表の際も、首が気になってそれどころではなかった。結局、休職中のまま新年度を迎え、辞令式にも参加できなかった。
同じ日に、同期のメンバーから、お見舞いをいただいた。手配が早いと感心した。誰かが音頭を取ってくれたのだろう。全く予期していなかったので、驚いた。
趣味の読書は、今は辛くて遅々として進まない。読みかけの本が、どんどん溜まっていく。その中に、幸田露伴の「努力論」があった。思わず、自分で笑ってしまう。努力では、どうしようないことが、世の中にはあるのだ。
しかし、その中に書いてあることは真っ当なことだ。努力には、二種類あるという。間接の努力と直接の努力。間接の努力とは、準備段階における努力のことを指す。基礎となり、自分の源泉になる努力でもある。今、ねこきちくんが詰将棋を解いたり、ピヨちゃんが塾で頑張っているのは、こちらだろうか。特に、中学受験の勉強は、やらせてみるとイメージが全然違った。詰め込みも確かにあるが、考える力を涵養している気がする。
一方、直接の努力とは、当面の努力。一生懸命頑張っている努力を指す。これは日々の積み重ねだろう。
とはいえ、我ながら「努力論」とは、また痛い首を抑えながら、笑ってしまうのだった。
※副題は「コブクロ」の「蕾」の歌詞の一部です。
焦り始めた頃、嬉しい知らせが届く。後輩がある試験に合格したと、メッセージを寄こしてきた。
「頑張ったな」と褒めてやりたい。今年度からは、後輩ではなく、部下になったのだが、上司としてまだ何もできていない。実は、年度末に昇任したのだが、発表の際も、首が気になってそれどころではなかった。結局、休職中のまま新年度を迎え、辞令式にも参加できなかった。
同じ日に、同期のメンバーから、お見舞いをいただいた。手配が早いと感心した。誰かが音頭を取ってくれたのだろう。全く予期していなかったので、驚いた。
趣味の読書は、今は辛くて遅々として進まない。読みかけの本が、どんどん溜まっていく。その中に、幸田露伴の「努力論」があった。思わず、自分で笑ってしまう。努力では、どうしようないことが、世の中にはあるのだ。
しかし、その中に書いてあることは真っ当なことだ。努力には、二種類あるという。間接の努力と直接の努力。間接の努力とは、準備段階における努力のことを指す。基礎となり、自分の源泉になる努力でもある。今、ねこきちくんが詰将棋を解いたり、ピヨちゃんが塾で頑張っているのは、こちらだろうか。特に、中学受験の勉強は、やらせてみるとイメージが全然違った。詰め込みも確かにあるが、考える力を涵養している気がする。
一方、直接の努力とは、当面の努力。一生懸命頑張っている努力を指す。これは日々の積み重ねだろう。
とはいえ、我ながら「努力論」とは、また痛い首を抑えながら、笑ってしまうのだった。
※副題は「コブクロ」の「蕾」の歌詞の一部です。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる