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8話
しおりを挟む「ここの会場広すぎるだよ!トイレはどこ⁉︎結構私限界なんだよね」
3人と別れてから私はトイレに向かったのだが、いかんせんこの会場が広すぎて道に迷った。
「やばいなー、はやく行かないと心配しそうだもんな...あっあれじゃない?」
やっとトイレを探し出して用事を済ませ集合場所へ戻ろうとすると
「ねぇねぇ君今1人なの?めっちゃタイプなんだけど...俺とちょっと話さない?」
「いや私もう相手決まってて...」
「えっ俺程のいい男そんないないよ?俺金髪碧眼だよ?しかも何人も夫取れるから相手決まってるとかなくない?」
「あの私夫は3人って決めてて、ほんとごめんなさい!」
いくら金髪碧眼であってもこの太さの男は無理だ...まぁイケメンマッチョであったとしてもノア達がいるから関係ないけど...あと典型的ナルシストはあたしの1番嫌いなタイプだ。
「いやいやいや、ちょっとかわいいからって調子乗りすぎじゃない?」
「いやほんとに待たせてる人がいるんでごめんなさい」
「あぁ?まじ萎えたんだけど、俺ほどのやつ振るとかマジ見る目ねぇなお前」
(えっこれ逆ギレされてない?やばいよねこれ...これは逃げるが勝ち!自慢じゃないが私は全然強くない、竜人族の底辺ぐらいの実力しかない。用は見た目だけってことだ、そんなあたしが勝てるはずもない)
「いやほんとにごめんなさい!」
そう謝って逃げようと思った瞬間私の腕は掴まれ、私の顔は地面とこんにちはしていた。
「がはっ...いったぁ...」
危険信号がなっている、やばい、殺される。
「ちょっと綺麗だからって調子に乗りやがって...俺が誘ったんだからそれを受けてればいいんだよ!」
いやほんっとに自慢じゃ無いんだが私は弱いんだ!それは自覚している。平均身長よりも大幅身長は小さく、体重も軽い。こいつに殴られようものなら骨が折れる。やばいどうしよう...ここで死ぬかもしれない。てかこいつ今本気で顔殴りやがった、いってぇなおい。顔に痣できたらどう弁償するつもりだよ、こちとら嫁入り前だぞおい。心の中で暴言を吐きながら抵抗するも虚しく、ボコボコにされる私。
「まぁいいや」
「えっ...っん!」
あいつの手が私の頭に伸びてきて、無理矢理キスされた。
(はっ?こいつまじかよ!やばい気持ち悪い...吐きそう)
「さっさと口開けろって」
(お前の舌噛み切ってやろうか)
そうして私の口があいつの汚い舌でこじ開けられ入ってきたとこで舌を思いっきり噛んでやった。
「っ!いってぇな...」
どうやら私は顎の力もなかったらしい。思いっきり殴られ、またキスされてあぁ私の人生終わったなって思った時に誰かの声が聞こえた。
「ッチ...」
たぶんお見合いパーティーに参加してる人でお手洗いにきたのだろう。あいつは何事もなかったかのように去っていった。
(あぁ最悪だ...こんな顔じゃみんなの元に帰れない、てか気持ち悪すぎてはやく帰りたい...みんなには悪いけど今日は帰らせてもらおう。ごめんねみんな穢れちゃったよ)
ここではなくものかと思い、眼球に死ぬほど力を入れて帰った。
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