千年に一度の美少女になったらしい

みな

文字の大きさ
上 下
3 / 13

2話

しおりを挟む


一体なんでこんなことになったんだろうか。


「ねぇリリー、リリーみたいに綺麗だったらこんな所に来なくても婚約者なんて見つかったんじゃないの?」
「なんか手紙だけじゃ相手のことなんてわからないじゃない?こうやって直接会って、話して、自分とずっと一緒にいる人自分自身でを見つけたかったの」
「僕のことはどう思った?」
「可愛くて、とってもいい子だと思ったわ。この子となら幸せになれるってね」
「っ///  リリーその不意打ちはズルすぎるよ...!」
(私はさっきから何を言ってるんだ...キモすぎる...自分で言っててキモいと思えるなこれ)


「おいお前らここでいちゃいちゃすんじゃねぇ」
「何?レオもしかして僕に嫉妬してるの?ほんとはリリーのこと好きなんでしょ?はやく認めちゃえばいいのに...」
「うるせぇ!おれはっ...別にリリーのことなんか好きじゃねぇし...」
(なんで私が振られたみたいな空気になるんだよ!かれこれこのやり取り10回ぐらいやったわ!!私の精神的ダメージがすごいよ...)


「ねぇこれ私ここにいる意味ある?私邪魔なだけじゃない?」
「そんなことねぇよ!!いいからここにいろって!」
「ねぇライアンも私必要ないと思うよね?」
「...興味ねぇ」
(その国宝級の顔で無気力の無口とかどんだけハイスペックなんだよ!!属性がもろ好みすぎる...もちろんショタも好きだけど)


「リリーもう帰ろうよ...ねぇ知ってた?竜人族の男は添い遂げる相手を見つけたら嫉妬深くなるんだよ?自分だけの部屋に閉じ込めたくなる。こんな人目のある場所に置いておくなんてすごいストレスがかかることなんだからね!」
(えっそうなんですか⁉︎竜人族って、男はめっちゃ一途なんだね!!誰だよ浮気者とか言ったやつ!私だよ!)


「うーん...でも私あと2人見つけないといけないからなぁ...明日からはお見合い会場行くつもりなんだけどノアもくる?」
「えっ会場の方行くの?僕やだ!あいつら僕のこと絶対バカにするもん!!」
(だよねー...私もあんまり乗り気じゃないんだよなー、でも行かないとダメだよね...)


「じゃここで明日はお留守番しててくれる?」
「俺たちじゃだめなのかよ...」
「えっ?ごめんなんて言ったのか聞こえなかった」
「俺たちじゃお前の夫にはなれねぇのかって聞いてんだよ!!まぁ...そりゃ無理だよな、お前夫3人しかとらねぇって言ってたし...お前すっげぇ美人だからもっといいやつ選べるもんな。さすがにお前でも3人ともこんな姿の夫じゃ生活するの苦痛だよな...子どももつくんねぇといけねぇし...」
(えっどうしたの急に?二重人格なの⁇めっちゃ急にネガティブになってるけど)

「ごめんなんでそんな思考になってるのか全然分からないけど、もしレオとライアンが私の夫になってくれるって言うならこんなに嬉しいことはないよ?」
「はっ?お前わかって言ってんのか?俺たちに抱かれなきゃいけねぇんだぞ?みんなから軽蔑される姿をしてる俺たちに」
「いやっ///その子どものことも私は別に大丈夫っていうか...そのほんとに私はレオとノアとライアンのこと今日たくさん話していい人だなって思ったし、この4人ならすごい幸せに生活出来るんだろうなって思えたよ?それともそう思ってたのは私だけ?」


「本当に俺がお前の夫でいいのか?後悔しないのか?」
「私は後悔しないよレオ。でもレオがいやって言うなら無理強いはしない、レオの添い遂げたいって思える人と結婚してほしい。大丈夫だよ?ノアとは定期的に会えるようにちゃんと調節するし」
「違う!そう言うこと言ってるんじゃなくて...!俺はお前のことを思って言ってるんだ。俺と結婚したら絶対悪いように言われるに決まってる」


「私はレオの気持ちが聞きたい。周りの意見とかこれからの生活とかどうでもいい、レオは私と一緒にいたくない?」
「いたいに決まってんだろ!!一緒にいてぇよ...」
「じゃ一緒にいよう?」
「後から後悔しても話してなんかやんねぇからな...」
「絶対後悔なんてしないよ、あの時私といることを選んでよかったってレオに思わせてあげる!」
「っ/// 俺もリリーに俺を選んでよかったって思わせてやるからな!!」
(うわっツンデレのデレってやっぱり尊いよね...うん、これは惚れるわ)


「ライアンはどうする?」
「俺は...2人より醜いから...でももしお前が俺をそばに置いてくれるなら...俺は一緒にいたい...」
「レオよりライアンの方が素直だね」
「うっせぇ...」
「ライアン、貴方が今までどんなことを言われてきたのかは分からない。けど私は貴方を綺麗だと思うよ。貴方が私を信じてくれるなら、一緒にいてくれるなら、そんな人たちの言葉を信じるんじゃなくて私の言葉を信じて」
「っ!!俺は...呪われてるんじゃないのか?俺は...生きてていいのか?」
「ライアンは呪われてなんかない、私は貴方の瞳を太陽のように美しいと思うし、貴方の髪を誰にも染まらない力強い色だと思うわ」
「リ...リー...俺を...愛してくれ...俺をお前のそばにずっと置いてくれ...俺の全てをあげるから...」
「ライアン...ずっと私のそばにいて、そして貴方の全てを私にちょうだい」
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

紀尾井坂ノスタルジック

涼寺みすゞ
恋愛
士農工商の身分制度は、御一新により変化した。 元公家出身の堂上華族、大名家の大名華族、勲功から身分を得た新華族。 明治25年4月、英国視察を終えた官の一行が帰国した。その中には1年前、初恋を成就させる為に宮家との縁談を断った子爵家の従五位、田中光留がいた。 日本に帰ったら1番に、あの方に逢いに行くと断言していた光留の耳に入ってきた噂は、恋い焦がれた尾井坂男爵家の晃子の婚約が整ったというものだった。

“代わりに結婚しておいて”…と姉が手紙を残して家出しました。初夜もですか?!

みみぢあん
恋愛
ビオレータの姉は、子供の頃からソールズ伯爵クロードと婚約していた。 結婚直前に姉は、妹のビオレータに“結婚しておいて”と手紙を残して逃げ出した。 妹のビオレータは、家族と姉の婚約者クロードのために、姉が帰ってくるまでの身代わりとなることにした。 …初夜になっても姉は戻らず… ビオレータは姉の夫となったクロードを寝室で待つうちに……?!

竜人のつがいへの執着は次元の壁を越える

たま
恋愛
次元を超えつがいに恋焦がれるストーカー竜人リュートさんと、うっかりリュートのいる異世界へ落っこちた女子高生結の絆されストーリー その後、ふとした喧嘩らか、自分達が壮大な計画の歯車の1つだったことを知る。 そして今、最後の歯車はまずは世界の幸せの為に動く!

眺めるだけならよいでしょうか?〜美醜逆転世界に飛ばされた私〜

波間柏
恋愛
美醜逆転の世界に飛ばされた。普通ならウハウハである。だけど。 ✻読んで下さり、ありがとうございました。✻

俺の番が見つからない

Heath
恋愛
先の皇帝時代に帝国領土は10倍にも膨れ上がった。その次代の皇帝となるべく皇太子には「第一皇太子」という余計な肩書きがついている。その理由は番がいないものは皇帝になれないからであった。 第一皇太子に番は現れるのか?見つけられるのか? 一方、長年継母である侯爵夫人と令嬢に虐げられている庶子ソフィは先皇帝の後宮に送られることになった。悲しむソフィの荷物の中に、こっそり黒い毛玉がついてきていた。 毛玉はソフィを幸せに導きたい!(仔猫に意志はほとんどありませんっ) 皇太子も王太子も冒険者もちょっとチャラい前皇帝も無口な魔王もご出演なさいます。 CPは固定ながらも複数・なんでもあり(異種・BL)も出てしまいます。ご注意ください。 ざまぁ&ハッピーエンドを目指して、このお話は終われるのか? 2021/01/15 次のエピソード執筆中です(^_^;) 20話を超えそうですが、1月中にはうpしたいです。 お付き合い頂けると幸いです💓 エブリスタ同時公開中٩(๑´0`๑)۶

内気な貧乏男爵令嬢はヤンデレ殿下の寵妃となる

下菊みこと
恋愛
ヤンデレが愛しい人を搦めとるだけ。

愛人をつくればと夫に言われたので。

まめまめ
恋愛
 "氷の宝石”と呼ばれる美しい侯爵家嫡男シルヴェスターに嫁いだメルヴィーナは3年間夫と寝室が別なことに悩んでいる。  初夜で彼女の背中の傷跡に触れた夫は、それ以降別室で寝ているのだ。  仮面夫婦として過ごす中、ついには夫の愛人が選んだ宝石を誕生日プレゼントに渡される始末。  傷つきながらも何とか気丈に振る舞う彼女に、シルヴェスターはとどめの一言を突き刺す。 「君も愛人をつくればいい。」  …ええ!もう分かりました!私だって愛人の一人や二人!  あなたのことなんてちっとも愛しておりません!  横暴で冷たい夫と結婚して以降散々な目に遭うメルヴィーナは素敵な愛人をゲットできるのか!?それとも…?なすれ違い恋愛小説です。 ※感想欄では読者様がせっかく気を遣ってネタバレ抑えてくれているのに、作者がネタバレ返信しているので閲覧注意でお願いします…

獣人の彼はつがいの彼女を逃がさない

たま
恋愛
気が付いたら異世界、深魔の森でした。 何にも思い出せないパニック中、恐ろしい生き物に襲われていた所を、年齢不詳な美人薬師の師匠に助けられた。そんな優しい師匠の側でのんびりこ生きて、いつか、い つ か、この世界を見て回れたらと思っていたのに。運命のつがいだと言う狼獣人に、強制的に広い世界に連れ出されちゃう話

処理中です...