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2話

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一体なんでこんなことになったんだろうか。


「ねぇリリー、リリーみたいに綺麗だったらこんな所に来なくても婚約者なんて見つかったんじゃないの?」
「なんか手紙だけじゃ相手のことなんてわからないじゃない?こうやって直接会って、話して、自分とずっと一緒にいる人自分自身でを見つけたかったの」
「僕のことはどう思った?」
「可愛くて、とってもいい子だと思ったわ。この子となら幸せになれるってね」
「っ///  リリーその不意打ちはズルすぎるよ...!」
(私はさっきから何を言ってるんだ...キモすぎる...自分で言っててキモいと思えるなこれ)


「おいお前らここでいちゃいちゃすんじゃねぇ」
「何?レオもしかして僕に嫉妬してるの?ほんとはリリーのこと好きなんでしょ?はやく認めちゃえばいいのに...」
「うるせぇ!おれはっ...別にリリーのことなんか好きじゃねぇし...」
(なんで私が振られたみたいな空気になるんだよ!かれこれこのやり取り10回ぐらいやったわ!!私の精神的ダメージがすごいよ...)


「ねぇこれ私ここにいる意味ある?私邪魔なだけじゃない?」
「そんなことねぇよ!!いいからここにいろって!」
「ねぇライアンも私必要ないと思うよね?」
「...興味ねぇ」
(その国宝級の顔で無気力の無口とかどんだけハイスペックなんだよ!!属性がもろ好みすぎる...もちろんショタも好きだけど)


「リリーもう帰ろうよ...ねぇ知ってた?竜人族の男は添い遂げる相手を見つけたら嫉妬深くなるんだよ?自分だけの部屋に閉じ込めたくなる。こんな人目のある場所に置いておくなんてすごいストレスがかかることなんだからね!」
(えっそうなんですか⁉︎竜人族って、男はめっちゃ一途なんだね!!誰だよ浮気者とか言ったやつ!私だよ!)


「うーん...でも私あと2人見つけないといけないからなぁ...明日からはお見合い会場行くつもりなんだけどノアもくる?」
「えっ会場の方行くの?僕やだ!あいつら僕のこと絶対バカにするもん!!」
(だよねー...私もあんまり乗り気じゃないんだよなー、でも行かないとダメだよね...)


「じゃここで明日はお留守番しててくれる?」
「俺たちじゃだめなのかよ...」
「えっ?ごめんなんて言ったのか聞こえなかった」
「俺たちじゃお前の夫にはなれねぇのかって聞いてんだよ!!まぁ...そりゃ無理だよな、お前夫3人しかとらねぇって言ってたし...お前すっげぇ美人だからもっといいやつ選べるもんな。さすがにお前でも3人ともこんな姿の夫じゃ生活するの苦痛だよな...子どももつくんねぇといけねぇし...」
(えっどうしたの急に?二重人格なの⁇めっちゃ急にネガティブになってるけど)

「ごめんなんでそんな思考になってるのか全然分からないけど、もしレオとライアンが私の夫になってくれるって言うならこんなに嬉しいことはないよ?」
「はっ?お前わかって言ってんのか?俺たちに抱かれなきゃいけねぇんだぞ?みんなから軽蔑される姿をしてる俺たちに」
「いやっ///その子どものことも私は別に大丈夫っていうか...そのほんとに私はレオとノアとライアンのこと今日たくさん話していい人だなって思ったし、この4人ならすごい幸せに生活出来るんだろうなって思えたよ?それともそう思ってたのは私だけ?」


「本当に俺がお前の夫でいいのか?後悔しないのか?」
「私は後悔しないよレオ。でもレオがいやって言うなら無理強いはしない、レオの添い遂げたいって思える人と結婚してほしい。大丈夫だよ?ノアとは定期的に会えるようにちゃんと調節するし」
「違う!そう言うこと言ってるんじゃなくて...!俺はお前のことを思って言ってるんだ。俺と結婚したら絶対悪いように言われるに決まってる」


「私はレオの気持ちが聞きたい。周りの意見とかこれからの生活とかどうでもいい、レオは私と一緒にいたくない?」
「いたいに決まってんだろ!!一緒にいてぇよ...」
「じゃ一緒にいよう?」
「後から後悔しても話してなんかやんねぇからな...」
「絶対後悔なんてしないよ、あの時私といることを選んでよかったってレオに思わせてあげる!」
「っ/// 俺もリリーに俺を選んでよかったって思わせてやるからな!!」
(うわっツンデレのデレってやっぱり尊いよね...うん、これは惚れるわ)


「ライアンはどうする?」
「俺は...2人より醜いから...でももしお前が俺をそばに置いてくれるなら...俺は一緒にいたい...」
「レオよりライアンの方が素直だね」
「うっせぇ...」
「ライアン、貴方が今までどんなことを言われてきたのかは分からない。けど私は貴方を綺麗だと思うよ。貴方が私を信じてくれるなら、一緒にいてくれるなら、そんな人たちの言葉を信じるんじゃなくて私の言葉を信じて」
「っ!!俺は...呪われてるんじゃないのか?俺は...生きてていいのか?」
「ライアンは呪われてなんかない、私は貴方の瞳を太陽のように美しいと思うし、貴方の髪を誰にも染まらない力強い色だと思うわ」
「リ...リー...俺を...愛してくれ...俺をお前のそばにずっと置いてくれ...俺の全てをあげるから...」
「ライアン...ずっと私のそばにいて、そして貴方の全てを私にちょうだい」
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