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12話 後遺症の治療法
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だが翌朝またしても今朝と同じ事件が起こった。
「ん? この臭いは……今日もか」
目覚めると昨日と同じ臭いがする。
やはり3人は今日も布団に世界地図を書いて熟睡していた。
「起きろ! 3人共!」
「ふぁ~、おはようございます~」
「あれ? なんだか……きゃっ」
3人とも目を覚ますと自身のした失態に気付く。
しかし二日連続で3人揃っておねしょとはどうしたんだ。
まだ幼いとはいえ年頃の女の子なのに……
「一体どうしたんだ?」
「実は……」
理由を聞くとやはり3人とも夢にドラゴンが出て恐怖で夢で失禁してその結果おねしょとなったらしい。
「なるほどな」
どうしたものか。
「とりあえず着替えようか」
「そうですね」
「はい」
「わかったわ」
「それから全員体を洗ってきてくれ」
「「「はーい」」」
3人は風呂に行く。
そして俺はあることを思案する。
「やはりドラゴンがトラウマになったのだろう。じっくり話していって心の傷を癒すしかないのか」
まずは3人とじっくり話してみよう。風呂上がりにリビングに集まるように言う。
さあ、作戦開始だ。
三人が風呂から上がる。
「それじゃ話を聞かせてくれるかな」
俺もソファーに座って話す姿勢を取る。
「はい」
まず最初に口を開いたのはリンネだった。
「私が悪夢を見たせいでレオールさんにも迷惑をかけて申し訳ありません」
「別に謝る必要はないさ。誰だって怖い物はあるものだ」
「はい」
「それとも何か心当たりでもあるのか?」
「いえ特には無いのですけど……」
リンネは言葉を濁す。
「まあいいか。じゃあ次だ。ルリアとクリムは……」
俺が二人に訪ねるがやはり夢の内容は全員同じだった。
あの竜に殺される。
その夢が原因でおねしょをしてしまうとのことだ。
「なるほどな。でも大丈夫だ。どんな夢だろうと必ず助けてやるから」
「本当ですか?」
「ああ」
「ありがとうございます」
「ありがとうございます」
「ありがとう」
「だから安心しろ」
「はい」
「うん」
「よし、話は終わりだ。ゆっくり休んで英気を養うといい」
そう言って解散させる。
「ふう」
俺はため息をつく。
「どうかしましたか?」
「ん? なにがだ?」
「疲れているような顔をしていますよ」
「そう見えるか?」
「はい」
「そんなことはないぞ」
「無理しないでください」
「私たちにできることがあればなんでも言って下さい」
「ありがとう。でも本当に平気だ」
「ならいいですけど」
「ああ、心配してくれてありがとな」
「は、はい」
「えへへ」
「照れます」
三人は恥ずかしそうにする。
それからは3人ともおねしょはしなくなった。
俺の言葉で安心したのだろう。
「ん? この臭いは……今日もか」
目覚めると昨日と同じ臭いがする。
やはり3人は今日も布団に世界地図を書いて熟睡していた。
「起きろ! 3人共!」
「ふぁ~、おはようございます~」
「あれ? なんだか……きゃっ」
3人とも目を覚ますと自身のした失態に気付く。
しかし二日連続で3人揃っておねしょとはどうしたんだ。
まだ幼いとはいえ年頃の女の子なのに……
「一体どうしたんだ?」
「実は……」
理由を聞くとやはり3人とも夢にドラゴンが出て恐怖で夢で失禁してその結果おねしょとなったらしい。
「なるほどな」
どうしたものか。
「とりあえず着替えようか」
「そうですね」
「はい」
「わかったわ」
「それから全員体を洗ってきてくれ」
「「「はーい」」」
3人は風呂に行く。
そして俺はあることを思案する。
「やはりドラゴンがトラウマになったのだろう。じっくり話していって心の傷を癒すしかないのか」
まずは3人とじっくり話してみよう。風呂上がりにリビングに集まるように言う。
さあ、作戦開始だ。
三人が風呂から上がる。
「それじゃ話を聞かせてくれるかな」
俺もソファーに座って話す姿勢を取る。
「はい」
まず最初に口を開いたのはリンネだった。
「私が悪夢を見たせいでレオールさんにも迷惑をかけて申し訳ありません」
「別に謝る必要はないさ。誰だって怖い物はあるものだ」
「はい」
「それとも何か心当たりでもあるのか?」
「いえ特には無いのですけど……」
リンネは言葉を濁す。
「まあいいか。じゃあ次だ。ルリアとクリムは……」
俺が二人に訪ねるがやはり夢の内容は全員同じだった。
あの竜に殺される。
その夢が原因でおねしょをしてしまうとのことだ。
「なるほどな。でも大丈夫だ。どんな夢だろうと必ず助けてやるから」
「本当ですか?」
「ああ」
「ありがとうございます」
「ありがとうございます」
「ありがとう」
「だから安心しろ」
「はい」
「うん」
「よし、話は終わりだ。ゆっくり休んで英気を養うといい」
そう言って解散させる。
「ふう」
俺はため息をつく。
「どうかしましたか?」
「ん? なにがだ?」
「疲れているような顔をしていますよ」
「そう見えるか?」
「はい」
「そんなことはないぞ」
「無理しないでください」
「私たちにできることがあればなんでも言って下さい」
「ありがとう。でも本当に平気だ」
「ならいいですけど」
「ああ、心配してくれてありがとな」
「は、はい」
「えへへ」
「照れます」
三人は恥ずかしそうにする。
それからは3人ともおねしょはしなくなった。
俺の言葉で安心したのだろう。
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