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プロローグ 神に近づいた男
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「明日は休みか。楽しみだなあ」
夜9時過ぎ、俺はようやくの残業を終えて帰路に着く。
45歳独身。それが今の俺だ。
ブラック企業勤めで恋愛の暇もなく気がつけばこんな歳のおっさんだ。
「明日は趣味のアニメでも見て、それから……」
今の俺の癒しはアニメだけだ。
でもそれで幸せだからいいじゃないか。
っとそんなことを思っていたら地面に一冊のノートがあるのに気づく。
ゴミかと思ったが俺は不思議とそのノートに惹かれ手に取ってしまう。
「なになに、HOPE NOTE。……希望のノートか。何なんだこれは」
ページをめくるが真っ新の新品だった。
そして表紙裏にはノートに関する説明があった。
その数々の項目の最初の項目に俺は目が惹かれる。
1:このノートに書かれたことは全て現実になる。
「マジか」
半信半疑ながら俺はそのノートをカバンへと入れる。
そして周囲を見渡すが大丈夫。 誰も俺に関心を持ってなどいない。
俺は足早に家へと急ぐ。
築35年の古いアパートの一室が俺の家だ。
1LDK。
東京の郊外に住んでるといえばまあまあの物件だろう。
そこで俺は部屋着に着替えるとカバンからノートを取りだす。
しかし改めて思うとなんか急にバカらしくなってくる。
「焦って拾ったけどよくよく考えるとバカらしいな。まさか本物じゃないだろうし」
そんなことをつぶやく。
ごみ箱に捨てようかとも思ったが、何だかそれは駄目だというような感情が沸きあがってくる。
「せっかくだし……一応書いてみるかな。でも何を書くか……あれでいいかな?」
そう、明日は俺が買った宝くじの当選発表日だ。
一等はなんと28億円。
気まぐれで買ったが本棚の下にある引きだしにはそのくじが入っている。
俺はノートにこう記す。
『明日の宝くじの当選発表で俺に一等28億円が当たる』
「これでいいかな? ついでにこれも書こう」
『明日目が覚めると俺の体は21歳の健康な体に若返る』
「まあこれは絶対実現しないけどまあ願望だしな」
俺はこの二つを書いたことを確認するとシャワーを浴びて眠りにつく。
夜9時過ぎ、俺はようやくの残業を終えて帰路に着く。
45歳独身。それが今の俺だ。
ブラック企業勤めで恋愛の暇もなく気がつけばこんな歳のおっさんだ。
「明日は趣味のアニメでも見て、それから……」
今の俺の癒しはアニメだけだ。
でもそれで幸せだからいいじゃないか。
っとそんなことを思っていたら地面に一冊のノートがあるのに気づく。
ゴミかと思ったが俺は不思議とそのノートに惹かれ手に取ってしまう。
「なになに、HOPE NOTE。……希望のノートか。何なんだこれは」
ページをめくるが真っ新の新品だった。
そして表紙裏にはノートに関する説明があった。
その数々の項目の最初の項目に俺は目が惹かれる。
1:このノートに書かれたことは全て現実になる。
「マジか」
半信半疑ながら俺はそのノートをカバンへと入れる。
そして周囲を見渡すが大丈夫。 誰も俺に関心を持ってなどいない。
俺は足早に家へと急ぐ。
築35年の古いアパートの一室が俺の家だ。
1LDK。
東京の郊外に住んでるといえばまあまあの物件だろう。
そこで俺は部屋着に着替えるとカバンからノートを取りだす。
しかし改めて思うとなんか急にバカらしくなってくる。
「焦って拾ったけどよくよく考えるとバカらしいな。まさか本物じゃないだろうし」
そんなことをつぶやく。
ごみ箱に捨てようかとも思ったが、何だかそれは駄目だというような感情が沸きあがってくる。
「せっかくだし……一応書いてみるかな。でも何を書くか……あれでいいかな?」
そう、明日は俺が買った宝くじの当選発表日だ。
一等はなんと28億円。
気まぐれで買ったが本棚の下にある引きだしにはそのくじが入っている。
俺はノートにこう記す。
『明日の宝くじの当選発表で俺に一等28億円が当たる』
「これでいいかな? ついでにこれも書こう」
『明日目が覚めると俺の体は21歳の健康な体に若返る』
「まあこれは絶対実現しないけどまあ願望だしな」
俺はこの二つを書いたことを確認するとシャワーを浴びて眠りにつく。
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