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5話 アリシアさんと遊んでみた
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数日後
今日は彼女の家に遊びに来たのだが……
「うわぁ! すごいです!!」
「そんな大したものじゃないですから……」
彼女の家はとんでもない豪邸だった。
それもそのはず。
ノースマンといえば国一番の大貴族なのだ。
序列こそウォルコットと同じ大公だがその大公家の中でも実質最高位に位置するのがノースマンである。
つまりこの子は王族に匹敵する存在ということになる。
「さあどうぞ」
「はい。お邪魔いたします……」
そして私は彼女の屋敷に案内される。
すると中には一人の素敵な美形の紳士がいた。
「アリシア。 来客か?」「はい。お兄様。こちらは私の友人のミスティ・ヴァリエール様です」
「初めまして。私はアリシアの兄のウォーレン・ノースマンという者だ」
「は、はじめまして! 私はミスティ・ヴァリエールと申します」
「そうか。私は君のような美しい女性に出会えて嬉しいよ」
そう言うと彼は私に手を差し伸べてくる。
「よ、喜んで頂けて光栄です」
私は恐縮しながら彼の手を握る。
「そうだ。もし良かったら後日私と一緒にお茶でもどうかな? 君の話をもっと聞きたいんだ」
「えっ? あの……私でよければ……」
「ありがとう。それじゃ今日のところは妹の付き合いを頼む」
「はい」
それだけ言うとウォーレンさんは去っていった。
(何だろう……。凄い緊張した)
「ミスティさん。どうされましたか?」
「いえ、何でもないですよ」
そう言いながら私は苦笑いを浮かべた。
その後私はアリシアさんの部屋で楽しく会話に花を咲かせる。
そして気がつくともう夕方になっていた。
今日は彼女の家に遊びに来たのだが……
「うわぁ! すごいです!!」
「そんな大したものじゃないですから……」
彼女の家はとんでもない豪邸だった。
それもそのはず。
ノースマンといえば国一番の大貴族なのだ。
序列こそウォルコットと同じ大公だがその大公家の中でも実質最高位に位置するのがノースマンである。
つまりこの子は王族に匹敵する存在ということになる。
「さあどうぞ」
「はい。お邪魔いたします……」
そして私は彼女の屋敷に案内される。
すると中には一人の素敵な美形の紳士がいた。
「アリシア。 来客か?」「はい。お兄様。こちらは私の友人のミスティ・ヴァリエール様です」
「初めまして。私はアリシアの兄のウォーレン・ノースマンという者だ」
「は、はじめまして! 私はミスティ・ヴァリエールと申します」
「そうか。私は君のような美しい女性に出会えて嬉しいよ」
そう言うと彼は私に手を差し伸べてくる。
「よ、喜んで頂けて光栄です」
私は恐縮しながら彼の手を握る。
「そうだ。もし良かったら後日私と一緒にお茶でもどうかな? 君の話をもっと聞きたいんだ」
「えっ? あの……私でよければ……」
「ありがとう。それじゃ今日のところは妹の付き合いを頼む」
「はい」
それだけ言うとウォーレンさんは去っていった。
(何だろう……。凄い緊張した)
「ミスティさん。どうされましたか?」
「いえ、何でもないですよ」
そう言いながら私は苦笑いを浮かべた。
その後私はアリシアさんの部屋で楽しく会話に花を咲かせる。
そして気がつくともう夕方になっていた。
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