将棋は女子の嗜みという世界に転生したのでその世界で将棋のプロを目指します。

1話 これから新生活

　病院からは数日で退院となり家へと帰ることになった。
　ちなみに西暦は2021年なので生前と時代のタイムラグは2年程度でしかない。
私の家はそこそこ大きい家で住んでる場所は神奈川県の横浜市だった。
夢の都会暮らしなので正直言ってかなり嬉しい。
　ちなみに家族構成は父と母、そして妹が一人いる。
妹はあんずといって小学5年生だ。私は中学3年生らしい。
私のことを慕ってくれている可愛い妹だ。
上手くやっていけそうである。

「お姉ちゃん、ここがお姉ちゃんの部屋だよ」
「ありがとうあんず」

　妹が私の部屋へと案内してくれる。
部屋は結構大きい。テレビや本棚もあり結構良い部屋だ。

「ここが私の部屋……なんだかいい感じ」

　ベッドの上に横になると、ベッドのフカフカさも実感できる。
どうやらかなり裕福な家みたい。

「じゃあお姉ちゃん。何かあったら遠慮なく声掛けてね」
「うん。それじゃ」

　妹は部屋私の元気な姿を見て、安心したように自分の部屋へと戻っていく。
さてと。それじゃどうしようかな？

本棚を見ると人気の少女漫画が多数入っている。
これも後々読むとして……

「せっかくだし、テレビでも見ようかな」

　テレビをつける。
すると何やら将棋の番組をやっていた。

「竜王戦第七局、滝川　茜竜王対　遠藤　マリー九段の対局です」
「えっ、誰よこれ？」

将棋は竜王戦の放送らしいがやっている棋士が違う。
というか名前も顔も見たことがない。
第一竜王戦なのに二人とも女性だった。

「ちょっと、どうなってるのよこれ！」

　私は現代に転生したと思ったのに、どうやらここは異世界だったみたいだ。