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6話 メイプルの推理 その1
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テレビの放送終了後。
メイプルは少し疲れた顔でスタジオを後にする。
彼女は名探偵メイプルだ。
あらゆる難事件を解決する日本史上最高の名探偵。
IQは700を超え、17歳ながら飛び級で大学を卒業し博士号をいくつも取得しているほどだ。
顔もトップアイドル並みに可愛いのだが、探偵業に差し障る恐れがあるので顔出しは控えていた。
そんな彼女が警察から依頼を受けたのはほんの数日前だった。
『タレント連続失禁事件 捜査本部』
そんな看板が書かれた警察の捜査本部だが、事件は難航していた。
タレントが生番組で次々に失禁する事件だが、中には配信番組で関東以外からの配信もあるのだ。
つまり事件現場は関東だけでなく、関西や四国や九州、更に北海道や沖縄をも含まれるのだ。
そんな日本全国に存在するタレントを次々に失禁させるなんて普通の人間には不可能だ。
当初は業界の新たなブームを作る演出とも考えられたが、失禁の当事者、更に関係者を調べても意図的に失禁を行った事実はない。
つまり被害者は全員が意図せずに失禁したことになる。
幼稚園や小学生ならギリ分かるがそうじゃない以上これは事件の可能性があった。
しかしそんな前代未聞の日本縦断の事件には警察も手のだしようがなかった。
そこで白羽の矢が立ったのは名探偵のメイプルというわけだ。
メイプルは探偵になって一年ほどだが、既に迷宮入りの凶悪事件を500件以上解決した名探偵である。
そんな彼女ならということで捜査本部はメイプルに依頼。
メイプルは依頼を受けて事件を捜査、そして先ほどのシンへの宣戦布告のテレビ中継へと至ったのだ。
そして今はそんな宣戦布告から一日たった翌日。
メイプルは極秘の捜査本部である臨時で借りたマンションの一室に選別された3人の若手美人女性の精鋭捜査員と共にいる。
「凄かったですね。昨日の宣戦布告」
捜査員の一人はそんなことを言う。
凄く興奮しているようだ。
「でも少しシンを挑発しすぎでは? もしかしたらメイプルさんも漏らされる可能性があったのでは?」
「いえ、私の推理では99%以上、ほぼ確実に私は失禁させられることはないという確信がありました」
「それはどうしてですか?」
「シンの今までの被害者を見たら一目瞭然です。それに私の予想では大西さんも失禁は8割以上させられないと最初から予測していました。まあ予想通りでしたね」
メイプルは自信満々で話す。
3人の捜査員はそれぞれ顔を見渡し分かったか?という表情をするが3人とも頭には?マークが浮かんでいる。
それを確認してメイプルは続ける。
「シンの被害者はまず確定してる範囲では年齢は下は13歳、上は32歳以下です。最も29歳以上の被害者は全員が顔が年齢よりはるかに若い美人女優やアイドルに限られ、大半は10代後半から20代前半に限られます。そして全員がルックスが非常に可愛いタレント業の人ばかりです。そして被害時間はテレビの生放送。もしくはインターネットの生配信に限られる。ここまでは皆さんも分かっていますよね」
「それはまあ」
「ええわかってます」
捜査員は相槌を打つが、そこでメイプルは目を鋭くする。
「ですが失禁被害に会うアイドルと会わないアイドルがいます。会う人は多い人だと既に十数回と会い、その一方で一度も会わないアイドルがいる。これが私はまず疑問に感じました」
「単純にシンの好みの問題では?」
「もちろんそういう考えもあります。ですがシンはアイドルであればセクシー系も可愛い系も大人しい系もギャル系も満遍なく失禁させる傾向にあります。衣装にしても、スカート系もパンツルックもお構いなしです。可愛ければそれでいいという考えの志向を持って居る可能性が高く、可愛いのに一度も失禁させない子がいるという事実はやはり不可解です」
「確かに可愛ければいいのにさせられない可愛い子がいるのは……」
「どうしてでしょう」
捜査員は首をかしげる。
だがメイプルはある事実を告げる。
「簡単ですよ。被害者は全員が本名で活動、もしくは本名が容易に調べられる環境にあった人物です。逆に被害に会わなかった人物は本名を隠し、容易には調べることが出来ない人物。そう簡単に分けられました」
「えっ、じゃあ」
「ええ、昨日の二人はその推理が正しいかどうかの最終判断でした。結果は御覧の通り。やはりシンは本名を知らない限り失禁はさせられないというわけです」
メイプルの推理に捜査員は感嘆の声を挙げる。
あまりに凄すぎる推理にただ唖然とするしか無かったのだ。
メイプルは少し疲れた顔でスタジオを後にする。
彼女は名探偵メイプルだ。
あらゆる難事件を解決する日本史上最高の名探偵。
IQは700を超え、17歳ながら飛び級で大学を卒業し博士号をいくつも取得しているほどだ。
顔もトップアイドル並みに可愛いのだが、探偵業に差し障る恐れがあるので顔出しは控えていた。
そんな彼女が警察から依頼を受けたのはほんの数日前だった。
『タレント連続失禁事件 捜査本部』
そんな看板が書かれた警察の捜査本部だが、事件は難航していた。
タレントが生番組で次々に失禁する事件だが、中には配信番組で関東以外からの配信もあるのだ。
つまり事件現場は関東だけでなく、関西や四国や九州、更に北海道や沖縄をも含まれるのだ。
そんな日本全国に存在するタレントを次々に失禁させるなんて普通の人間には不可能だ。
当初は業界の新たなブームを作る演出とも考えられたが、失禁の当事者、更に関係者を調べても意図的に失禁を行った事実はない。
つまり被害者は全員が意図せずに失禁したことになる。
幼稚園や小学生ならギリ分かるがそうじゃない以上これは事件の可能性があった。
しかしそんな前代未聞の日本縦断の事件には警察も手のだしようがなかった。
そこで白羽の矢が立ったのは名探偵のメイプルというわけだ。
メイプルは探偵になって一年ほどだが、既に迷宮入りの凶悪事件を500件以上解決した名探偵である。
そんな彼女ならということで捜査本部はメイプルに依頼。
メイプルは依頼を受けて事件を捜査、そして先ほどのシンへの宣戦布告のテレビ中継へと至ったのだ。
そして今はそんな宣戦布告から一日たった翌日。
メイプルは極秘の捜査本部である臨時で借りたマンションの一室に選別された3人の若手美人女性の精鋭捜査員と共にいる。
「凄かったですね。昨日の宣戦布告」
捜査員の一人はそんなことを言う。
凄く興奮しているようだ。
「でも少しシンを挑発しすぎでは? もしかしたらメイプルさんも漏らされる可能性があったのでは?」
「いえ、私の推理では99%以上、ほぼ確実に私は失禁させられることはないという確信がありました」
「それはどうしてですか?」
「シンの今までの被害者を見たら一目瞭然です。それに私の予想では大西さんも失禁は8割以上させられないと最初から予測していました。まあ予想通りでしたね」
メイプルは自信満々で話す。
3人の捜査員はそれぞれ顔を見渡し分かったか?という表情をするが3人とも頭には?マークが浮かんでいる。
それを確認してメイプルは続ける。
「シンの被害者はまず確定してる範囲では年齢は下は13歳、上は32歳以下です。最も29歳以上の被害者は全員が顔が年齢よりはるかに若い美人女優やアイドルに限られ、大半は10代後半から20代前半に限られます。そして全員がルックスが非常に可愛いタレント業の人ばかりです。そして被害時間はテレビの生放送。もしくはインターネットの生配信に限られる。ここまでは皆さんも分かっていますよね」
「それはまあ」
「ええわかってます」
捜査員は相槌を打つが、そこでメイプルは目を鋭くする。
「ですが失禁被害に会うアイドルと会わないアイドルがいます。会う人は多い人だと既に十数回と会い、その一方で一度も会わないアイドルがいる。これが私はまず疑問に感じました」
「単純にシンの好みの問題では?」
「もちろんそういう考えもあります。ですがシンはアイドルであればセクシー系も可愛い系も大人しい系もギャル系も満遍なく失禁させる傾向にあります。衣装にしても、スカート系もパンツルックもお構いなしです。可愛ければそれでいいという考えの志向を持って居る可能性が高く、可愛いのに一度も失禁させない子がいるという事実はやはり不可解です」
「確かに可愛ければいいのにさせられない可愛い子がいるのは……」
「どうしてでしょう」
捜査員は首をかしげる。
だがメイプルはある事実を告げる。
「簡単ですよ。被害者は全員が本名で活動、もしくは本名が容易に調べられる環境にあった人物です。逆に被害に会わなかった人物は本名を隠し、容易には調べることが出来ない人物。そう簡単に分けられました」
「えっ、じゃあ」
「ええ、昨日の二人はその推理が正しいかどうかの最終判断でした。結果は御覧の通り。やはりシンは本名を知らない限り失禁はさせられないというわけです」
メイプルの推理に捜査員は感嘆の声を挙げる。
あまりに凄すぎる推理にただ唖然とするしか無かったのだ。
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