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一話「絵柄だけのトランプカード」 その6
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翌日のお昼休み。僕と雪美さんは生徒会室に向かう。
「雪美さんはインタビューのことは考えてきた?」
「はい。ですが当たり障りの無い回答ばかりになりそうで心配ですけど」
「一応考えてきたんだ。僕は実は何も考えて来れなかったんだよね」
「そうですか。少し不安ですね」
「うん。まあなんとか……ね」
実は昨日、玲子に手伝ってもらってインタビューの練習はやったんだが玲子はどうもインタビューするのは慣れてないらしくいろいろ手間取ってしまい結局練習は出来なかった。
しかもその後は疲れが出てきてしまいそのまま朝まで熟睡。本当にピンチだ。
「着きましたよ」
考え事をしているうちに生徒会室に着いてしまう。
「あっ。じゃあ入ろうか」
雪美さんがドアを軽くノックしてドアを開ける。
中には僕と雪美さん以外は全員が揃っていた。
「これで全員ね。もうすぐ新聞部の方もいらっしゃるわ。座って待っていましょう」
純香さまが声をかけたので僕もそのまま渚さまの隣に座る。雪美さんはしのぶさまの隣だ。
「洸夜。あなた少し遅いわよ。どうしたの」
「すいません。授業が長引いてしまって」
「そうなの。まあ授業ならしょうがないわね。次から気をつけなさい」
「はい。次から気をつけます」
「渚。授業なら気をつけようが無いでしょう」
不意に純香さまが渚さまに注意というか突っ込み?をいれる。
「……それは」
「冗談よ」
純香さまも冗談を言うのか。少し驚いた。
そしてその後すぐに新聞部の人たちが二人生徒会室にやってきた。
「始めまして。昨日連絡した新聞部部長の大塚裕貴(おおつかひろき)だけど。みんな居るね。俺が今日は写真とインタビューをするから。もう一人は書記だけどあまり気にしないで良いから」
どうやら二人の構成はカメラマンとインタビュアーの兼任をする部長と書記らしい。意外と本格的だ。
だが部長さんはどうも明るいというか何というか。
「どうせならいろんな場所でしようと思うんだけど・・・良いか?」
裕貴さんはキングのカルテットに聞いていた。
「面白そうね」
「つかさは良いけど」
「萌も良いよ」
「どうやら良いらしいわよ。それでどこでしますの?」
純香さまが場所も尋ねる。
「そうだね。洸夜くんは生徒会室で他の三人は部活動場所でおねがいするよ。雪美くんは着物を着てくれると嬉しい。みつきくんは聖華くんと一緒に料理をしているところを。あづさくんはスケートリンクで滑ってるところを。それぞれの写真をバックにインタビュー記事を書こうと思う。あと十二人全員の写真も一枚ほしい」
「私は構いませんけど」
「・・・雪美が良いなら・・・私は何も言わない」
クローバーはあっさり了承する。雪美さんは裕貴さんにも穏やかな笑顔を送っていた。
「聖華さまは良い?」
「みつきが良いならね」
「じゃあみつきも良いよ」
ハートも了承を出す。
「スケートですか。しかしそれは」
「やったら。あづさのスケートは綺麗だし」
「そうですか。それでは」
ダイヤも了承だ。あづささんは少し渋っていたが楓さまの一声ですぐに変わった。
僕は当初の予定通り生徒会室なので特に問題も無く昼の打ち合わせは終了した。
「雪美さんはインタビューのことは考えてきた?」
「はい。ですが当たり障りの無い回答ばかりになりそうで心配ですけど」
「一応考えてきたんだ。僕は実は何も考えて来れなかったんだよね」
「そうですか。少し不安ですね」
「うん。まあなんとか……ね」
実は昨日、玲子に手伝ってもらってインタビューの練習はやったんだが玲子はどうもインタビューするのは慣れてないらしくいろいろ手間取ってしまい結局練習は出来なかった。
しかもその後は疲れが出てきてしまいそのまま朝まで熟睡。本当にピンチだ。
「着きましたよ」
考え事をしているうちに生徒会室に着いてしまう。
「あっ。じゃあ入ろうか」
雪美さんがドアを軽くノックしてドアを開ける。
中には僕と雪美さん以外は全員が揃っていた。
「これで全員ね。もうすぐ新聞部の方もいらっしゃるわ。座って待っていましょう」
純香さまが声をかけたので僕もそのまま渚さまの隣に座る。雪美さんはしのぶさまの隣だ。
「洸夜。あなた少し遅いわよ。どうしたの」
「すいません。授業が長引いてしまって」
「そうなの。まあ授業ならしょうがないわね。次から気をつけなさい」
「はい。次から気をつけます」
「渚。授業なら気をつけようが無いでしょう」
不意に純香さまが渚さまに注意というか突っ込み?をいれる。
「……それは」
「冗談よ」
純香さまも冗談を言うのか。少し驚いた。
そしてその後すぐに新聞部の人たちが二人生徒会室にやってきた。
「始めまして。昨日連絡した新聞部部長の大塚裕貴(おおつかひろき)だけど。みんな居るね。俺が今日は写真とインタビューをするから。もう一人は書記だけどあまり気にしないで良いから」
どうやら二人の構成はカメラマンとインタビュアーの兼任をする部長と書記らしい。意外と本格的だ。
だが部長さんはどうも明るいというか何というか。
「どうせならいろんな場所でしようと思うんだけど・・・良いか?」
裕貴さんはキングのカルテットに聞いていた。
「面白そうね」
「つかさは良いけど」
「萌も良いよ」
「どうやら良いらしいわよ。それでどこでしますの?」
純香さまが場所も尋ねる。
「そうだね。洸夜くんは生徒会室で他の三人は部活動場所でおねがいするよ。雪美くんは着物を着てくれると嬉しい。みつきくんは聖華くんと一緒に料理をしているところを。あづさくんはスケートリンクで滑ってるところを。それぞれの写真をバックにインタビュー記事を書こうと思う。あと十二人全員の写真も一枚ほしい」
「私は構いませんけど」
「・・・雪美が良いなら・・・私は何も言わない」
クローバーはあっさり了承する。雪美さんは裕貴さんにも穏やかな笑顔を送っていた。
「聖華さまは良い?」
「みつきが良いならね」
「じゃあみつきも良いよ」
ハートも了承を出す。
「スケートですか。しかしそれは」
「やったら。あづさのスケートは綺麗だし」
「そうですか。それでは」
ダイヤも了承だ。あづささんは少し渋っていたが楓さまの一声ですぐに変わった。
僕は当初の予定通り生徒会室なので特に問題も無く昼の打ち合わせは終了した。
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