1 / 56
第一話 日常
しおりを挟む「匠さん!」
海からも川からも遠い、この高級住宅地の中でも、高台の豪邸から出てきた少女、義川 寧々が、前の道を歩いている青年の下へと走った。
匠と呼ばれた青年は、セラー服を着た高校生の寧々よりも四歳年上の社会人だ。
勤め先の工場の名前が入った作業着を着て、出勤する途中のようだ。
匠は家庭の事情で進学が出来ず、高校を中退して就職をした。
苦労が滲み出るような、すこし気難しそうな雰囲気で、繊細な整った顔立ちをしている。
「おはようございます」
「走るな……」
匠は一瞬立ち止まり、寧々が近寄ってくるのを待った。
寧々は、予定日より早く低体重で出生し、先天的な心臓奇形と疾患を持って生まれた。
今では、無理をしなければ日常生活を送れるようになったけれど、激しい運動は出来ない。
幼い頃からの付き合いの匠は、つい口うるさくなりがちだった。
「琳士は?」
匠の側まできて、寧々が彼を見上げた。
「昨日、バイトから帰ってくるのが遅かった。起こしても起きないから置いてきた」
「えー、琳士、そろそろ出席日数が足りなくなるって言ってたのに。私、呼んできます」
匠の弟で、寧々の一つ年上の琳士は、寧々の私立女子校の近くの公立高校に通っていた。
幼い頃の寧々は、琳士と一緒にいつも匠に遊んで貰っていた。賢くて優しい匠は二人にとって憧れの存在だった。
あんな事件が起きなければ、匠はもっと輝かしい人生を送っていただろう。周囲の大人達は、そう嘆いていた。
「やめておけ、お前が遅刻するぞ」
走りだそうとする寧々の腕を、匠が掴んだ。
(匠さんの手……おっきい……)
少し照れた顔で寧々が匠を振り返った。
幼い頃から今でも、寧々は匠に淡い恋心を抱いていた。
最近は、以前のように匠と琳士の家に訪れるのを嫌がられている。昔は、いつ行っても「お前は、暇だな」と笑って迎えてくれていたのに。
心ない人間から、悪戯書きをされたり、窓を割られたりすることも増えたせいだろうか。
「大丈夫。私、品行方正な模範的な学生だから。遅刻しても怒られないよ」
寧々がニヤっと笑うと、匠が寧々の腕を離して、目を閉じて空を見上げた。
「見た目に騙されてる……」
寧々の外見は、まさに病弱な美少女だった。色の白い卵形の小さい顔には、大きすぎないパッチリとした目、すこしハの字になっている優しい眉、筋の通った細い鼻に、形の整った唇。全てが上品で、見る者に柔らかい印象を与える。
「意外と五月蠅いし、我が強いのに、模範的な学生?」
匠が、ふっと笑うと、この街特有の山から吹き下ろしてくる強い風が吹いてきた。
匠が自然と寧々の肩を掴んで風上に体をずらした。
呼吸の音すら聞こえそうなくらい近づいて、寧々の心臓が高鳴った。
恥ずかしくて俯き、ギュッと握った手を胸に当てると、心配した匠が頭を下げて寧々の顔色を窺った。
匠のセンター分けにされている前髪がサラサラと流れ風に揺れている。
「どうした? 心臓が痛いのか?」
最近すっかり定着してしまった匠の眉間の皺が深くなった。
(かっこいい……匠さん、最近はすっかり距離をとられちゃって、近くで見ることなかったけど、やっぱり格好いい)
思わず寧々は、じっと匠の顔を見上げた。
すこし目尻の上がった吊り目がちな茶色い目は、幅の太いくっきりとした二重に縁取られている。
昔は朗らかに笑う青年だった匠は、あんな事件があってからは、すこし影を感じる青年になった。
寧々は、この幼馴染みの兄に昔から憧れていたので、彼に夢中になっている周囲の女性たちに嫉妬し、やきもきしていたが、今では彼女たちの姿は無い。
匠自身の本質は変わっていないのに、余りにも周囲が変わりすぎた。
匠の彼女達にずっと嫉妬していたけれど、こんな風に居なくなって欲しいとは思っていなかった。
「寧々? おい……大丈夫か?」
過去を思い出し、少しぼんやりしていた寧々の様子を不安に思い、匠が寧々の頬に手を添え、顔を自分に向けた。
「っ!」
(だ、駄目! そんな事されたら、嬉しくて絶対に変な顔しちゃう)
「大丈夫! 全然、なんともないよ!」
あはは、と笑いながら、風になびく肩口まで伸びた色素の薄い茶色い髪を抑えた。
「本当か? お前の大丈夫は、大丈夫じゃない事の方が多い、後で倒れて大事になるだろう……」
「もう、子供じゃないから、本当に大丈夫」
「……」
まだ疑った目で見ている匠の視線から逃れようと、後ろを向くと見知った姿を発見した。
「琳士! 起きたの?」
寧々は、此方に向かって走ってくる幼馴染みに手を振った。
高校に入学してから、節々が痛いと毎日文句を言っている琳士は、背ばっかり伸びて、栄養が全て上に取られてヒョロヒョロだ。一八二㎝と十分背の高い匠よりも、更に大きくなってきている。
「おはよう寧々。酷いよ、兄さん。起こしてよ」
琳士が匠の肩を掴んで俯き、息を整えている。
「起こした。二度は蹴った」
匠が鬱陶しそうに、琳士の手を振り払い歩き出した。
「起きるまで、起こしてよ」
「知るか」
「琳士、去年の誕生日に買ってあげた、目覚ましは?」
寧々は精一杯背伸びをして、琳士の爆発した天然パーマの頭を手ぐしでとかした。寧々は、この一つ年上の幼馴染みを、情けない弟のように思っている。
「鳴ってないよ」
そういえば……という様子で琳士が答えた。
「お前……寝ながら止めてるぞ……あんなに鳴っているのに」
先を歩く匠が振り返って言った。
「えー、そっか、気がつかなかった」
「逆に大物だよね、琳士」
クスクスと寧々が笑うと、反対側からやって来た人が、ちらっと二人を見て目を逸らして足早に通り過ぎた。
寧々は、嫌な感じ、と唇を噛みしめた。
「寧々、バスの時間があるだろう」
匠に声を掛けられて、はっと腕時計を見た。バス停は直ぐそこだけど、そろそろ行かないと。
「琳士、さっさと走れ間に合わないぞ」
「あー! やばい! じゃあね、寧々、兄さん」
琳士が、自分の長い脚に振り回されるように走り去った。まだ、大きな自分の体が上手にコントロール出来ていないみたいで面白い。
「行ってらっしゃい」
寧々が琳士の背中に手を振った。
「……まったく」
再び歩き始めた匠が、大きくため息をついた。寧々は、それを見て、つい笑いながら隣を歩いた。
しっかり者の兄と、ちょっと頼りない弟。そんな表現がピッタリな兄弟だ。
寧々は一人っ子で、両親も他界しているので、家には祖父だけだ。自分にも兄弟がいたら、どんな感じだったのだろうかと妄想する。
「私も面白い弟か妹が欲しかったな」
「お前には、口うるさい兄か姉が必要だろう」
「どうしてですか?」
「監視役に。いや、寧々の場合、兄弟が下でも、そいつらがそうなるだろ」
「心外です。私は、きっと匠さんみたいな、優しくてしっかり者の姉になります」
「……」
ちらっと寧々を見下ろした匠が笑った。久々に見ることの出来た匠の笑顔に、寧々は嬉しくなって顔がにやけた。
「暴れずに大人しく過ごせよ」
バス停につくと、匠は寧々に声をかけ歩き出した。。
「女子高生は暴れません。行ってらっしゃい」
「あぁ」
寧々が笑顔で手を振ると、背を向けた匠が腕を少しだけ上げて答えた。
週末になり、寧々は琳士のバイト上がりを狙ってお店の近くにやって来た。その後、家に上がり込んで、匠に会いたいからだ。
寧々は、バイトも部活も祖父に禁止されている。幼い頃から病弱で、両親も相次いで無くした孫を、祖父はいたく心配している。父母と同様、祖父も軍に所属して居る為に、一緒に過ごす時間はあまり取れないが、家に勤めているお手伝いさんのハルさんは、気の良い人で、程々に寧々の行動を報告してくれている。
祖父は、あんな事があった葉鳥兄弟と関わることを快く思っていない。昔は、歓迎してくれていたのに……。
琳士のバイト先は、駅から少し歩いた所にあるラーメン店だ。寧々は、体の為に塩分の強い物が食べられないので、ラーメン店の細い道を挟んで隣のコンビニのイートインで飲み物を買って、琳士が出てくるのを待った。
程なくして、琳士が細い道に面する裏口から出てきた。
しかし、彼は後ろから揶揄われるように頭を叩かれて、強く押されて出てきた。傍から見ても、琳士があまりお店の人と上手くいっているように見えなかった。しかし、琳士は叩かれた頭に手を当てて笑いながら、彼らに頭を下げた。
「……」
心が痛かった。いつもの心臓が痛いのとは違い、悲しくて疼く痛みだ。
琳士も匠と同様に昔は、どの集団でも輪の中心になるタイプだった。彼らの優秀さと魅力に皆が憧れ、彼らの下には自然と人が集まった。しかし、今は違う。
寧々は、今、琳士を追いかけたら、彼が嫌な気持ちになるかも知れないと、先にスマホでメッセージを送った。
『バイト終わった? 今、どこ? 駅で会おう』
『分かった、待ってる。場所は?』
『琳士、人から頭飛び出てるから、すぐわかるよ』
ニコニコ笑っているスタンプを送信して、席を立った。
駅で合流した二人は、琳士の自宅へと向かった。
葉鳥家は、寧々の家の近くに建つ一軒家だ。彼らの父親は、事件を起こすまでは軍に所属し、そこそこの階級まで上り詰めていた。
過去、地球上に落ちたいくつかの隕石は、当時の生態系を脅かしたが、海の恐竜は滅びることなく現代にも存在し続けた。その為、各国の軍人の地位は高く、担い手不足にならないように給料も良い。
この高級住宅街に住む人々の中には、寧々の義川家や、匠と琳士の葉鳥家のように軍人の一族が多い。
葉鳥家の立派な家は、今では少し荒れている。
自宅で夫が妻とその愛人を殺害するという、ショッキングな事件は、すぐに世間や周囲に知れ渡り、様々な嫌がらせを受けた。
事件が起きてから四年が経ち、嫌がらせの頻度は減ったけれど、彼らの生活は苦しくなる一方だった。ローンも完済されておらず、月々の支払いに加え、高級住宅街ということが仇になり、税金も高額だ。売りに出しても殺人事件の起きた家の為に買い手が付かない。
匠が必死に働き、琳士も公立高校に通い毎日バイトをしているが、寧々は彼らがいつか体を壊して病気になるのでは? と心配で堪らなかった。だが、そう言葉にすると、彼らには、病気なのはお前だと笑われた。
匠は、いつか、この生活から抜け出す為にと、仕事をしながら研究と勉強に勤しんでいる。琳士も兄が高校くらい卒業しろと言う為に、学校に通っているが卒業したら、すぐに就職をして兄を助けたいと考えていた。
「ねぇ、琳士。昨日の動画見た? 送ったやつ」
「え? あぁ、あの寧々のスポーツテスト?」
「そう! 凄いでしょ」
寧々は高校で行ったスポーツテストの様子を、友人に撮って貰った。
今年は、体の調子が良く医師の許可が出て、走る競技以外の参加が許された。
「うん、凄かった。言っちゃ悪いけど……爆笑した」
琳士は長い枝のような体を折って、口元を肘で覆いながらクスクスと笑っている。鳥の巣のような髪がふわふわと揺れる。
「どうして? え? 何が面白かったの?」
寧々は、自分の雄姿を幼馴染みに見て欲しくて送ったのに、何故か笑われて困惑している。
(そういえば……周りの皆も、なんだか…ちょっと変な顔で微笑んでいたような……)
「だってさぁ、あの遠投なんて一番手前の線にすら届いてなかったよ! あはは、なんで目の前に叩きつけたの? 高飛びも、全然飛んでなかったよ、普通に背中で棒を落として寝っ転がっただけだったし!」
「……」
「垂直跳びなんて、なんで飛んだ後にボード叩いたの? もう、お腹よじれるかと思ったよ! 握力も、普通に両手使ってズルしてんのに、周りの子達みんなに頑張ってとか応援されてるし、あっ! あの反復横跳びのステップのやばさは……もう涙が出るほど笑ったよ! 思わず兄さんにも送った」
思い出して笑いながら目尻に涙を浮かべる琳士の言葉に、寧々がぎょっと目を見開いた。
「なっ……なんで、笑うほど酷いって思ったのに、匠さんに送るの⁉」
寧々が琳士の七分袖のTシャツを掴んだ。
「えっ、だってあんな面白いの共有したいし。あれ見るだけで、どんな時にも元気出るよ」
「最低! 琳士最低! 恥ずかしすぎる……自分では、ちゃんと出来てると思ってたのに……なんで、よりにもよって匠さんに……」
寧々が琳士の腕を掴み屈ませると、遠いフワフワな頭を叩いた。
「珍しく兄さんが声を出して笑ってたよ、凄いよ寧々」
「いやぁあ……もう、無理。今日は行けない。匠さんの顔が見られない……酷い、琳士なんて大嫌い」
「えー、大丈夫だよ。面白いし、一周回って可愛いよ……うん、多分ね。まぁ、兄さんの彼女って勉強もスポーツも出来る、クールな感じばっかりだったから、どうせ無理だよ」
寧々は、腕を離して、ろくろ首の顔を引き寄せるように、琳士の頬を挟んでぐっと近づけ睨み付けた。
「琳士……慰めてるの? けなしてるの?」
「真実を言ってるだけだよ。寧々、顔は絶世の美少女だけどね、兄さんのタイプじゃないし、妹だよ。早く諦めなよ。兄さんは最高に良い男だけど、寧々には苦労は似合わない。もうウチとは釣り合わないよ」
琳士の声のトーンが下がり、目に暗い影が差した。
「琳士は、いつの時代の人なの? お爺様と似たようなこと言わないで」
「お爺さんが正しい。僕らは寧々に救われたけど、僕は寧々のお爺さんに賛成だよ」
「……やっぱり、行く。早く帰ろう」
寧々は、いつの間にか大きくなった幼馴染みの手を掴んで歩き出した。
0
お気に入りに追加
25
あなたにおすすめの小説

私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない
文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。
使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。
優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。
婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。
「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。
優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。
父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。
嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの?
優月は父親をも信頼できなくなる。
婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ツンデレ王子とヤンデレ執事 (旧 安息を求めた婚約破棄(連載版))
あみにあ
恋愛
公爵家の長女として生まれたシャーロット。
学ぶことが好きで、気が付けば皆の手本となる令嬢へ成長した。
だけど突然妹であるシンシアに嫌われ、そしてなぜか自分を嫌っている第一王子マーティンとの婚約が決まってしまった。
窮屈で居心地の悪い世界で、これが自分のあるべき姿だと言い聞かせるレールにそった人生を歩んでいく。
そんなときある夜会で騎士と出会った。
その騎士との出会いに、新たな想いが芽生え始めるが、彼女に選択できる自由はない。
そして思い悩んだ末、シャーロットが導きだした答えとは……。
表紙イラスト:San+様(Twitterアカウント@San_plus_)
※以前、短編にて投稿しておりました「安息を求めた婚約破棄」の連載版となります。短編を読んでいない方にもわかるようになっておりますので、ご安心下さい。
結末は短編と違いがございますので、最後まで楽しんで頂ければ幸いです。
※毎日更新、全3部構成 全81話。(2020年3月7日21時完結)
★おまけ投稿中★
※小説家になろう様でも掲載しております。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる