太陽と可哀想な男たち

いんげん

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一日目は、疲れたのもあって、俺が亮平に抱きついた状態で寝た。
そう、心満たされて、健全にぐっすり寝ました。

二日目は、ホテルのプールで遊んだり、ホテルで美味しいランチ食べたり…海で泳いだりして…。

海水ベタベタして気持ち悪いし、風呂入ってくるわ!と部屋のお風呂に来たのだが…。

遠慮しないと言った亮平が…風呂に入ってきた。
普通にビックリしたよ。何事かと思った。

「しかも、何で亮平は脱いでないんだよ!」
「いや、レオンを洗いたかっただけだから」

普通にTシャツ、ハーフパンツの亮平が、体が泡だらけの俺に迫る。
迫り来る亮平を避ける為に後退すると、壁に背中がついてしまった。

「断る!こころ…こころの準備!」
目の前に迫った亮平を押しのける為に腕を伸ばした。
「俺は出来てる」
ニコッと微笑んだ亮平が、俺の腕を難なくどかした。
「お前のは聞いてない……うっ…うわ……」

俺の鎖骨辺りに堪っていた泡を、亮平の指が掬って、胸を滑らせていく。

「…っ……ちょっ……んっ!」

くすぐったくてツンと立ち上がった乳首を、亮平の人差し指が優しく擦っている。
触れるか触れないか、そんなタッチで何度も撫でられ…胸が…疼いて……気持ちよくて…ヤバい。

「…やっ…やめろって……うぁっ…」

擦る指が止まり、ホッとしたのに…今度は両方の乳首が摘ままれ、コリコリと指で弄られた。
ちょっと…まて!
亮平さん…童貞ですよね!なんなの!?なんで……そんなに気持ち良いの……。

セックスは童貞の亮平を俺がリードするとばかり思っていたのに!!

「…やめ……んぁ…あっ……しつこいっ……あぁ…」

少し強く摘ままれた乳首が、ゆっくり引かれる。
痛みに近い刺激に、眉をしかめて亮平の肩を強く掴んだ。

「……ロッカールームで脱ぐ度に……周りのやつにレオンの此処が見られているの……すげぇムカつく…」
「んっ!あぁ!」

亮平の指から解放された左の乳首が、今度は唇に含まれた。
熱い濡れた舌が、俺のシコった乳首を舐める。

「あっ…あつい……んっ……ふっ…あ…」

亮平の舌によって乳首を押しつぶされ、吸い上げられ…乳首が感じすぎて搾られたように痛い。

「うあぁ…やっ…あっ」
「レオン……乳首…桃の味がする……ボディソープの香料かな……」
「んんっ…あっ…あっ…」

亮平の口が一度離れ…今度は右の乳首が舐められる。

硬くなった舌先でコリコリと潰してくる…。

「…夏祭りのとき……イチゴ味か確かめるかって聞いただろ?今……桃味か確かめろよ……」
「りょ…亮平!」

完全に雄の顔をした亮平が舌を出して、挑発的な目で俺をみた。
嘘だろ…お前…誰だよ…。
セックス時に雄の本能バリバリって俺より昆虫じゃねーか!

「……ほら…舐めてよ」
亮平が舌を出して、顔を近づけてきた。
俺はむっとして、亮平の舌に噛みつくようにキスをした。俺の中に亮平の舌が入ってくる。

「……んっ……ま…まっず!全然桃じゃ無い!」
よく分からないボディソープの味に、顔を離した。
べーって舌をだして嫌な顔をしていると、亮平が楽しそうに笑っている。

「お前!いい加減に……うっ……」

亮平の手が、俺の下腹部に当てられた。思ったよりも熱いその手から熱とともに…ザワザワとした何かが伝わってくる。
泡で遊ぶように撫で回されて、尿意にも近いものが上がってくる。

「エロい!手付きがエロい!!」

簡単に反応しそうな体が恥ずかしくて、腰を引きながら、亮平に文句を言うことで誤魔化そうとする。

「当たり前だろ…逃げるな…」
「くそ……童貞…くそっ」
「いや……お前も童貞だろう…」

亮平が、体を密着させて、俺のペニスを右手で包み込んだ。
少し反応しているソコを優しく握られて…体がビクッと震えた。

「……確かに!俺…童貞だわ……えっ……まさか…俺…童貞を卒業する?」
「一生無い」
きっぱりと断られた。
まぁ、俺、ネコだから良いんだけど。

「……ホント…何処もかしこも、全部綺麗だよな……チンコが綺麗って謎だ」

俺のペニスを、ねちっこくシゴきながら亮平が言った。

「まぁ……お…れ……ビジュアル…欠点…ないっ…でしょ…」

反り返った自分のちんちんを見下ろして言った。

「ビジュアルも、中身も……全部、俺にとっては眩しい……可愛い…綺麗……愛しい」
「やめろっ……あっ…んっ…うぁあ…」

輪を作った指が、亀頭を引っかけ擦り…絞りとるように動き、完全に勃起した俺のペニスから、ぴゅっ、ぴゅっと精液が溢れ出てくる。

「あっ…ああ!亮平…き…気持ちいい……気持ち良いよ」
「レオン……可愛いい……くそ……」

俺が馬鹿みたいに精液を溢れさせる姿を見て、亮平も興奮したのか……股間部分が膨らんでいる。

あぁ……あの通常の状態でもヘラクレスオオカブトな巨根は、勃起したらどうなるの??

「うっ……あぁ……亮平……あっ…」

亮平の手が、リズムをあげてしごき始めた。
すでに先走りでトロトロなソコは、ぬちゃぬちゃとイヤらしい音を立てている。

「う…あっ……ヤバい!…で…る……ああ!……でちゃう!あっ…ああぁ……んぁ…」

トドメを刺すように、亀頭を掌で擦られ…再び輪にた指で激しく上下された。

「ああ!うぁあ…んん!亮平!んっ…」

びゅっ、びゅっと勢いよく射精し…快感に悶えて喘いだ口が、亮平の唇に塞がれた。
息も出来ないほど、押しつけるように体を密着させてキスをされ…苦しさと快楽の余韻で頭がぼーっとする。
でも、俺の臍辺りに感じる亮平の勃ち上がったペニスにドキッと心臓が跳ねて目が覚める。

「…可愛い……お前…ホントに……くそ可愛い……」

口を離した亮平が俺の耳元で囁く。
可愛いより格好いいのが嬉しいけど、褒められているから良いか。
はぁはぁと息を整えながら、亮平の首に抱きついた。

「……しよ、ベッドで」


□□□□


「もうっ……しつこい!……やっあ……もう……いいって!」

ベッドで俺の後ろを解し始めた亮平だったが……そこからが長い。
たっぷりのローションで、気持ち良い所を指で攻め続け……尻でイっても……まだ終わらない。

俺は四つん這いの姿勢で振り返り、後孔をヒクヒクさせながら涙ながらに訴えた。
さっきイッて、俺の前立腺はコリコリに膨れ……もっと刺激を求めている。
亮平の温かいソレで突いて欲しい。

「悪いけど……デカいから…」

亮平は、時々みせる、ちょっとヒネくれた微笑を見せた。
その股間で完全に反り返ったペニスは……幼児の腕くらいありそうな巨根だ。

「……」

思わず、起き上がって向かい合い、マジマジと見ると、勃起したヘラクレスは、とてつもない凶器だった。
えっ…そんな優しそうな顔して……体バキバキで、チンコ棍棒…詐欺かよ……鬼かよ。

「……優しくしてね…」

俺が情けない顔でお願いすると、クスクス笑いながら亮平の体が覆い被さってきた。
ベッドに押し倒され、足を持ち上げられた。
この姿勢って…ちょっと恥ずかしいよね…。

「……痛かったら教えて……」

コクンと頷くと、亮平のペニスが俺のアソコに当てられた。温かい亀頭が触れたソコはヒクヒクと動き、口を開いていく。

「…ん……」

ローションの助けも得て、ペニスがゆっくり押し進んでくる。
圧迫感は有るけれど痛みは無い。
ちらっと見上げた亮平が、眉間に深い皺を刻んで苦しそうな……でも…どこか気持ちよさそうな顔をしていて……堪らない…色気が…ヤバい。

「……大丈夫かっ……」
「…うん……あっ……でも…亮平が……格好よくてヤバい……うぁああ!」

そう言って笑ったら、俺の中の亮平がグッと進んで、痼っている前立腺に触れた。
思わず、俺のペニスから精液が飛び出し、腹の上に垂れた。

「……優しく…して欲しいなら……変なこと言うな……うっ……くそっ…レオンの中……どうなってるんだよ……気持ち良すぎる……」

先っぽが挿入された亮平のソレが、俺の中を掻き回すように動いた。
ぐちゅ、ぐちゅ…と中から音が聞こえる。

「……あっ…やっ……そこっ…やばい!あぁあ……んっ!」

助けを求めるように腕を伸ばすと、亮平が頭を下げて口付けてくれた。
でも…その動きで、亮平のペニスが一気に挿入され、一瞬息が止まり、中の亮平を締め付けた。

「……うっ…あっ…レオン……ごめんっ……我慢…できない…ぐっ…」

快楽に耐える亮平の顔が…響くバリトンボイスが……見下ろしてくる目が……ヤバい!
好き…格好いい!素敵!

「…亮平…亮平!いいよ…あっ…ああー!うぁ…あっ…」
「…レオン!……好き……好きだ…レオン!」

亮平が腰を振り始めた。
大きなペニスが俺の肉襞を広げながら、中を暴れ回る。
叩きつけるような腰の動きが、段々激しくなってくる。

「ああー!いいっ……りょうへ……あぁああ……きも…きもちいいよ……あっ…ああー!」

腰をピストンされる度に、亮平の引いたチンポが俺の前立腺を擦っていく。
引かれる刺激と、叩きつけられる刺激で、俺のペニスからは引っ切りなし精液が噴き出す。

もう…中も…前も……アタマんなかも、ぐちゃぐちゃで訳分かんねー!!

「やぁ!あああ!だめ!分かんない!やあああ!ああー!」
「レオン!……ぐっ…うああ!レオン!」

俺の中に、亮平の熱が注がれた。

そして俺も何度目かわからない、薄くなった射精をした。

「…うぁ…あっ……あっ……ああ……」
「……レオン……レオン……」

お互い、はぁはぁ言いながら抱き合った。
セックスの気持ちよさと、亮平への愛おしさで俺の中が満たされていく。

「……あはは…」

ペニスを抜いて、俺の横に崩れ落ちた亮平が、笑った。

「………なに……笑ってんだよ……」

俺はもう、ぐったりして指一本動かしたくないのに余裕だな、と睨み付けた。

「……いや、凄いヤバいなって思って…笑うしか無い」
「…やばい?」
「嬉しさと、中毒性ありそうな気持ちよさと、愛おしさ倍増の気持ちに……もう、絶対誰にも触らせねぇって独占欲が……溢れでてきて……笑うしか無い」

目がヤバいくらい真剣に俺を見つめて、亮平が笑った。
うん……戦闘モードの雄が出ちゃっている。またロールキャベツのロール脱いじゃっている。
ちょっと怖えと思いつつも、ゾクゾクしながら喜んでいる自分もヤバい。

「……ほどほどにお願いします……良い子で、一途なレオンくんになるから」
「…はいはい……よそ見すんなよ」

亮平がチュッと音を立てて口付けてきた。

やばい……好き。

亮平が、超好き。








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