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愛しい人 R18
しおりを挟むマーロウに呼び止められて、時間を無駄にした俺は、こころの部屋へと急いだ。
こころは大丈夫だろうか?
不安で泣いているのでは無いだろうか?
部屋にたどり着き、ノックをしたが返事がない。
心配になって急いで部屋に入る。
ベットの上に、こころがいない!?
あんな体で動けるはずない。
「!?」
クローゼットからこころの苦しそうな声が、聞こえる。
心配で急いで駆け寄り、静かに少し扉を開ける。
そこには座り込み、泣きながらペニスを掴むこころが居た。
服を持ち上げて足を開いているため、こころの細く長い足の間も見えている。
昨日よりも、少し赤い華奢で美しいペニス。
黒く艶めく髪が汗で乱れ、小さい顔に張り付いている。
壮絶な色気だった。
その圧倒的に男を刺激する光景に、俺の性器がグッと立上り、ズボンの中で圧迫される!
俺は、一瞬固まって動けなくなった。
おそらく、誰にも見られずに処理しようと思ったのだろう。
その姿は可哀想で……そして……たまらない。
見てはいけないと禁止されても、止められるものは居ないだろう。
それほどに甘美な光景だった。
そして、こころの黒曜石の様な美しく大きな瞳から涙が溢れると、残酷にも、雨となって腫れたペニスに降り注いだ。
「ひいっ!あああああ!」
こころが叫び、のけぞった。
俺はクローゼットの扉を全開にして、こころのもとにしゃがみこんだ。
「こころっ!」
こころは、俺に気づくと、クローゼットの壁にぐったりと寄りかかり、呆然とし涙流す。
「……あっ……あぁ……ふぇ……」
すぐに、こころを助けてあげなければと思うのに動けない。
性器からはドクドクとした鼓動を感じ、張りつめている。
散々マーロウを罵っていたが自分も同類であると感じる。
犯したいのだ。
この清廉で美しく、愛しいこの子を抱いて慰め、快楽に浸らせたい。
その唇を重ねて、愛を語りたい。
他の男には、その姿を見せることも、声を聞かせることも許さない。
俺のものにしたい。
「…っ……ひっく……ごめんなさい、ごめんなさい……1人でっ、あぁ…っどうにか、しようと……したのに……できないの!」
「こころ」
「どうしたらいいかわかんないっ……うえっ……痛いよぉ……苦しいの! ガイウス!助けて!」
こころが泣きながら、ペニスを勃たせて 俺の名を呼ぶ。
俺の心臓と性器が喜びで、締め付けられるように痛む。
愛しい!
こころ
今助ける。
「こころっ遅れて悪かった!すぐに楽にしてやる」
こころの頭に手をやり、箱を掴んでいる右腕をこころの膝下に通す。
ゆっくりと持ち上げる。
相変わらず軽い。
「っう……」
刺激しないように、優しくベットに運んで、そっと下ろした。
箱を置いて、乱れた寝間着を脱がす。
「ごめんなさいっ……迷惑かけてっ……ひく……ごめんなさいっ」
再びこころが泣き出した。
こころに泣かれると苦しい。
「迷惑じゃない。俺に手伝わせてくれ。」
「でもっ!恥ずかしい!やだよっ」
「ごちゃごちゃ考えなくていい。任せてろ」
マーロウのローションを取り出し、手に広げる。
感触を確かめて、優しく、こころのペニスに触れた。
「ひゃああ!」
こころが、冷たさと感触に驚いている。
痛みは薄そうだ。
塗り込めるように、こころのペニスの腹部の面に塗布す。
「なっ、何!?冷たいっ」
「大丈夫、薬だ」
ローションをまた手にとり、今度は裏すじの方に塗る。
「んぁあ!ん」
こころのペニスが角度をます。
俺の性器もピクピクと反応してしまう。
これで刺激して大丈夫だろうか。
できれば、あんな怪しいものを、こころに使いたくない。
こころのペニスを右手で包む。まだ力は入れず、ふれるだけにとどめる。
俺のでかくて、ゴツい手では片手で全てを包み込んでしまう。
「ふぁっ。ガイウス……」
痛みを与えないように、ゆっくりと輪にした指を下げていく。
「いやぁ!やっぱり……ちょっと痛いよぉ」
こころが身じろぎ、逃げようとする。
やはり、手ではダメなのか。
では、口ならどうだろうか。
根元をそっと支えながら、口を寄せてく。
出来るなら、思いっきり舐めしゃぶりたい衝動に駆られる。
しかし、痛みを与えないように、用心し、もう一度こころの性器にローションを垂らす。
「ふっぅ……あ……」
ローションの刺激で喘ぐ、こころ。
あぁ、その表情だけで、こちらの劣情があおられる。
だめだ。これは、こころの為の治療なんだ。静まれ。
こころの鈴口に舌を当てる。
できるだけ柔らかく、優しく舐める。
「……ふぁあ……あ……ガイウス……うぅ…」
こころのペニスが快感に震える。
鈴口がパクパクと動く。そこを優しくあやすようになめる。
「ああ、うっ……あん……」
こころがシーツをつかみ、気持ちよさそうに甘い吐息をもらす。
こころの頬が赤く染まる。
愛しく思う気持ちが胸の中を暴れまわる。
こころの隣にヴァジルがいた今までは、自分の心に蓋をして、ヴァジルの親友として、将軍として振る舞った。
あえて距離を取るような態度も
だが、もう誤魔化せない
愛しい人の体に触れて、蜜をなめる。
「んぁ……だめ……あぁ!」
こころがモジモジと足を閉じようと、俺の頭を挟む。
感じてくれている。
「ガイウス! やぁ、もう、なめないでぇ、ああ!」
優しくペニスをなめるだけでは、のぼりつめることができずに、こころが甘い快感に焦れ始めた。
先端を口に含んで、吸い上げる。
「ひゃあ!った、いたぃ……」
こころが再び体を固くして、痛みに耐える。
やはり、駄目なのか。
本来であれば、ただただ、自分の手や口、体を使って愛撫して快楽を与えたい。
しかし、今はアレを使うしか無いのか。
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