月の聖霊さまに間違えられた僕の話

いんげん

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クローゼット R18

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いよいよ、体の高ぶりが誤魔化せなくなってきた。

ドクドクと自らの鼓動が聞こえてくる。

「どうしよう……」

絶対にガイウスが来る前に何とかしたい。

でも、こんなとても広く、いつ誰が来るか分からない部屋で、1人で慰めたり出来ない。

トイレに行く必要が無かったので、屋敷のトイレの場所も、この世界のトイレがどんなものかも分からない。

どうしよう。

誰かに見られたら、恥ずかしくて死んでしまう。



思い悩む間も、容赦無く時は過ぎ体は限界に近い。



そんな時、メイドさんがやってきて、部屋にあかりをともしてくれた。

もう、僕は泣きそうだった。

良かった此処でしてなくて。



困ったよ。

もう苦しくて、苦しくて。

いても立ってもいられず、ベットに丸くなった状態から、起き上がる。

「いたぁっ!」

それだけで、胸も性器も擦れて痛い。



ふとクローゼットが目にはいった。



あそこしか無い!



僕は持て余した体に鞭打って、ベットから抜け出す。

「うわっ、たて……な、い」

足腰が立たず、テーブルやソファなどをつたいながら、やっと辿り着いた。



両開きのしっかりした扉のクローゼットだった。

押入れくらいの大きさがある。



中を開けると、数枚のヒラヒラした洋服が並んでいた。

汚さないように、洋服を右に寄せて、左の端に、倒れるように座り込んだ。

「……はぁはぁ」

息が切れた。

暖炉がついてるのに、少し寒い室内だけど、汗をかいている。

クローゼットのドアを、ちょっとだけ開けたままにする。

真っ暗はこわいから。



準備が整うと、安心したからか、ドクンと体から湧き上がる様に、衝動が襲ってきた。

「……んあ!はっ……あっ!」

ワンピース型のパジャマを上げて、M字に足を開いて覗く。

僕のペニスが、勃ち上がっている。

「!?」

いつもよりも少し赤くて怖い。

だから痛かったんだ。

自分の大事な所の異変が恐ろしくて涙が出る。

「どうしよぅ……こんなのって……」

どうやって慰めたら良いの!?

触ってもいないのに、こんなにヒリヒリ痛いのに。

それに、勃起するとともに、更に血流がまして、炎症が強くなってきた。

痛いよ!

とっても痛い。

どうしよう!!

「誰かっ、ん……たすけて……」

病院?お医者さん? そんなの無理。例え、ここにお医者さんがいても、絶対に見せられないよぉ。

でも、痛いけど、体はどんどん変になってきた。

「ふぅああ!」

ドクンと鼓動が跳ねるたびに、快楽が襲う。

そしてビリっと痛みも駆け巡る。

「わぁぁっ……た、痛っ、やだよ、痛い」

昨日は、快楽に翻弄されているとき、頭は、ぼーっとしていたけど、今はハッキリしているので、苦しい。

「あぁっ…あん…やだ……気持ち良くならないで……んっ!」

勃ったペニスに触れることもできずにいたけど……

もう限界!

突き上げてくる快感が行き場所を失って、暴れて震えている。

勇気を出して、そこに手を伸ばす。



「ぃやぁああ!!ひっ!!んぅ!あぁぁ!」

痛みで目の前に星が散った。

ガクガクと震える。

呼吸が苦しい!

「痛い!痛いよぉ……ひくっ……いたい……」



涙がボロボロ流れて



ペニスに降り注いだ



「ひいっ!あああああ!」



無意識に体がのけぞって、クローゼットの中でガタガタ音が響く。



「こころっ!?」

クローゼットに明かりが差し込んだ。
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