月の聖霊さまに間違えられた僕の話

いんげん

文字の大きさ
上 下
26 / 53

這い回る R18

しおりを挟む
僕たちの目の前に来たマーロウは、瓶を床に置いて蓋を開けた。

中がギリギリ見えない。

怖いけど、確かめたいけど、やっぱり怖いから下がってガイウスに寄り添う。

前は嫌がったけど、今は藁にもすがる気持ちで、ガイウスの胸のふさふさを掴む。

「……っ……」

するとガイウスが息を詰めた。

不用意に体に触れたのが刺激になってしまったのか、ビクンと性器が揺れた。



「おやおや、コレは必要なかったかもしれませんね。でも、ぜひお楽しみください」

マーロウがコツンと瓶を倒す。

すると中身が此方に飛び出してくる。

「貴様!? それは禁止生物だろうっ!」

中身を見たガイウスが叫ぶ。

「ふふふ。そうですね。しかし、私にとっては大事なペットなんです」

「この糞野郎がっ!コイツに変なものを近づけるな!」

なんだろう……危険な生き物なのかな?

見た目はクラゲの足が無い、スライムみたいな生き物。半透明でゼリーっぽい。

僕の手のひらくらいのサイズだ。 数は1、2……4匹かな。

見た目は以外と綺麗。

「……?」

「どうやら純粋なご主人様は知らないみたいですよ」

マーロウがめがねを押し上げた。丸いレンズが光る。

「それはポロロという生き物で、人の汗と温もりが大好きで、すり寄ってくる可愛い生物なんですよ」

ほらっとゆびを指す。

確かにゆっくり ゆっくりポロロが進んでくる。

「俺の後ろに居ろっ!ソイツに触るな!」

「!?」

ガイウスが焦ったように言う。

えっ? そんなに怖い生き物なの!?なら気が進まないけれど、僕が踏み潰して・・・。

足を上げる。

「やめろ! そいつはっ・・大きな衝撃が加わると、分離して増える!逃げろ!」

ガイウスが鎖を引きちぎるように動いて、ガシャガシャと大きな音が響く。



えぇ!? どうしよう!

踏もうとした足を無理に横にずらすと、体勢を崩してガイウスに寄っかかるように倒れた。

「うっ!!」

「っ!」

ガイウスの性器が僕の肩に潰される。

慌て離れる。

すると、足から何か登ってくる感覚がする。

いつの間にか、僕のつま先からも、ガイウスの跪いた膝からもポロロが登ってきた。

「おい! やめろ!コイツはそんなモノが触れて良い奴じゃない!っ!お前の変態趣味に付き合わせるのは、おれだけにしろっ!!」

「ふふふ、ご冗談を。2人だから良いのですよ」

ガイウスは捕らえられた猛獣のように鎖を揺らす。

でも、僕は未知の恐怖で動けない。



「ねぇ可愛いでしょう? そのポロロは、体中媚薬効果のある粘液を出しながら、這い回り、人の体液を飲みます」

「っ!??」

そんな!?

やだ、やだ取らないと!

まずは、ガイウスの太ももから性器に向かっているポロロを掴む

「っやめろ!」

ガイウスが制止の声を上げる。

僕はビックリして余計に引っ張ってしまった。

でも、しっかり吸い付いていて取れない。僕は手を離す。

「うっ……あっ……ああ……」

ガイウスが突然苦しみだした。

どうしよう!?毒とかあったの!?

「ふふふっ。そのポロロは人から剥がされそうになると、噛みついて粘液を直接注入します。肌に塗られる10倍らしいですよ」

「!?」

どうしよう!?

ごめん、ガイウス!

「……ぐっ……うぁ……」

「っふぁ!!」

気がつくと、他のポロロも僕とガイウスの体を這い回っている。

足から中心にたどりついたポロロが玉と性器の間を這っている。



あっ……いやだ……やめてぇ

ヌルヌルと這い回るポロロ、確かにそこからは、えもいわれぬ疼きが生まれる。

痒い! 僕の性器からダラダラとあふれる先走り、それを求めてポロロが登っていく。

「っが……くそがっ!!そいつだけでもっ解放しろ!」

「素晴らしい!まだ耐えられて居るんですね! 普通でしたらもう意味のある言葉など話せない」

「っ……ぁ……」

ガイウスの手首には血がにじんでいる。

全身の筋肉も粘液と汗で濡れて居る。

何よりも彼のぺニスが限界まで膨らんで苦しんでいる。



ごめん、僕のせいで……ガイウス……ごめんね。

「さぁ、ご主人様。従者の事を楽にしてあげたらどうですか?」

マーロウが楽しそうに語りかける。

マーロウを振り返る。



「簡単な事です、鍼で刺した薬も、お香も、ポロロの媚薬も、排出すれば良いのです」

排出する?

「……うぁっ……ぐっ!」

ガイウスが堅く目をつぶり呻いている。

僕だって今、痒くて疼いて、体を持て余しているけど、ガイウスはもっと酷い。



「そして舐めて差し上げなさい。 唾液がポロロの媚薬を中和します」

ガイウスを噛んだポロロが、ガイウスの反りあがった性器を目指してる。

「急がないと、ペニスから暫く離れてくれませんよ」

「っ!?」

僕は、快感と気怠さで緩慢になった体を無理矢理動かして、急いでガイウスの性器を掴んだ。

「っめろ! そんなことするな!?……ぐっ……俺は良い!大丈夫だ!……うっあ」

ごめん、ガイウス、僕が助けるから。



ガイウスのそれは僕の手では収まりきらない。ガチガチに硬くなり、ダラダラと滴を垂らす。血管が破裂しそうなくらい浮き上がっている。

「離せっ!! は……離っせ……ぐああぁ!」

ガイウスが逃れようと腰を引いて、それが刺激になり、ガイウスのペニスから白濁が飛び出る。

白濁は僕の胸や顔に飛び散る。臍にいたポロロが僕の乳首の上を動き回る。



もう……だめ!

ポロロが乳首とペニスを這いまわってベトベトに粘液がついてる。

ペニスについたポロロが弱い力で、ちゅうちゅう鈴口を吸っている。

あぁ……でる……あ……ちょっとずつでてる……でも……弱い…弱いよ……。

苦しい、辛い



僕は四つん這いになってガイウスのものを握ったまま動けない。

「うあぁあ!……っ!」

一度出したガイウスが萎えること無く、また立ち上がっている。

そこへポロロが近づいている。



とっさにガイウスを口に含んだ。

大きすぎたそれは、先端付近しか収まらないし、急ぎすぎて歯が当たってしまった。

「がっぁ!!?」

ガイウスのそれから勢いよく精液が飛び出し、僕はむせた。

「……ごほっ……ぁ……ごほっ……」



苦しい苦しいけど、ガイウスの精液を目指して僕の手にポロロがのっている。

口を離したらダメ。

何とか正気をたもってガイウスのペニスを吸う。

ドクドクと飛び出してくる精液が止まらない。

「……ああ……うああ……すまない……こころっ! こころっ!!」

ガイウスが悲痛な声でさけぶ。



苦しい。

もう、だめ……飲み込めない。

でも、精液が出ちゃったら……ポロロが……。

「……こころさんと言うのですか……っ……堪らない…こんな……」

マーロウが何か言っているけど聞こえない。







しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

赤ずきんちゃんと狼獣人の甘々な初夜

真木
ファンタジー
純真な赤ずきんちゃんが狼獣人にみつかって、ぱくっと食べられちゃう、そんな甘々な初夜の物語。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

令息だった男娼は、かつての使用人にその身を買われる

すいかちゃん
BL
裕福な家庭で育った近衛育也は、父親が失踪した為に男娼として働く事になる。人形のように男に抱かれる日々を送る育也。そんな時、かつて使用人だった二階堂秋臣が現れ、破格の金額で育也を買うと言いだす。 かつての使用人であり、初恋の人でもあった秋臣を拒絶する育也。立場を利用して、その身体を好きにする秋臣。 2人はすれ違った心のまま、ただ身体を重ねる。

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

放課後教室

Kokonuca.
BL
ある放課後の教室で彼に起こった凶事からすべて始まる

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

処理中です...