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触れたい R18

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好奇心に負けて、手を伸ばす。
彼の性の源は僕のものよりも引き締まって見える。
優しく揉んでみると、いきり立つものがさらに震え、涙を流す。
「……こ、ころ……それ以上はっ」
背後から聞こえるヴァジルの声が熱を孕み、苦しそう。
とてもドキドキする。
僕のこと、あんなにからかっていたのに。
一矢報いたみたいで、興奮する。
調子に乗った僕は、ヴァジルの先からでたものを指先で掬うようにして後ろがわを通り、根元まで滑らす。
「んっ!」
ビキビキと音を立てそうなものが、僕のささやかなものを下から突き上げる。
「ひゃう!」
「こころっ! ……あなたに触れたい」
ヴァジルが上半身を起こし、彼の手が僕のものにふれようとする。

「駄目!」
ヴァジルの上から降りて、彼の足の間に四つん這いでしゃがむ。
よし、これで僕のものが守れた。
「ヴァジルは動いちゃ駄目!」
僕、今なんだか凄く面白いんだから!
何だろう、さっきあんなに怖い思いして、ちょっと変なハイになってるのかな。

改めて向き合ってみると、凄い光景だった。
それこそ神様が作った最高傑作のような外見の、僕より屈強な戦士が髪を乱し、熱を孕んだ目で見てくる。
僕にはない男の色気に、嫉妬する。
ずるい!
僕はヴァジルのそれを手にする。

「どうして、こんなに違うの・・・。」
「っ、こころはっ、どこも美しくしなやかでっ……私を、魅了します」
ヴァジルが僕の黒い髪に触れる。
手にしたものが更に大きさを増す。
「っ!」
嘘、まだ大きくなるの!?

好奇心がまたムクムクと育ち、掴んでいる手を上下に動かす。
「ぅう! こころっ、あなたに触れる許可をっ!」
苦しそうに喘ぐヴァジルに僕も興奮する。触られてもいないのに兆してきた。
つい足がもじもじする。
「っや! ヴァジルは駄目!!」
先走った液が僕の手を塗らす。滑りが良くなった手を、先から根元まで動かす。
形と長さを確かめるようにまた動かす。
「……くっ! ……どうかっ! あなたにっ……触れたい!」
何度も手を動かすが、拙い僕の動きでは登り詰めることができないのか、痛そうなくらいになっている。
「……こころっ……許可して……下さいっ」
「やっ! 怖い」
ブンブン頭を降る。

「あなたは、私の大切な方。あなたに触れたい……!」
「…………」
紫の目と見つめ合うと、吸い込まれるそうになる。
ヴァジルが僕の頭に手をまわし引き寄せる。
鼻がふれそうなくらいお互いの顔が近づく。

「キスをしても?」
「きっ、聞かないで!」
ヴァジルの唇が僕の口と触れ合う。
何度も優しく触れる。
くすぐったい。 

「あなたが愛しい。幼き頃から、ずっとお慕いしてます」
顔中にキスの雨が降る。
は、恥ずかしい!
「っいや……」
恥ずかしすぎて身じろぎする。
「あなたに触れることができるなんて……生きてきて良かった」
もう止めて!
耳が溶ける!
ヴァジルあぐらをかいた上に座らせられる。
いつの間にか口を開かされキスが深まる。
「んぅ……うぅ…………」
「あなたの髪も目も……ぅ……体も……声もっ……心も……私に与えて下さい」
向かい合って僕のものと触れているソレが大変な事になっている。
しかしソレには触れず、彼の手は僕の胸に置かれる。

「……どこも光り輝いているようだ……」
「ひゃあっ」
胸を丁寧になで回され、尖りをそっと指でつままれる。
「こころが、私の手で喜んでくれるなんて、夢のようです」
もう一つの手が、僕のお臍から下に向かってなでられていく。
ゾクゾクと突き上げてくる震えが起こる。

「やぁあっ……ぅ」
僕のものがヴァジルのものをつつく。
共に立つソレは親鳥と小鳥のようだ。

「……どこまでも美しい……」
「っ! ヴァジルっ」
なぜ彼はここまで来て、そんなに余裕なの!?
僕は苦しくて、自分のものに手を伸ばす。
すると、手を掴まれた。
「いけません。どうか私に、命じて下さい」
「えぇ!? あっ。そんな事言えないよ!」
ヴァジルが嬉しそうに笑ってる。

「では、許可して下さると言うことで」
「ふあぁっ」
彼の大きな手が、僕のものに優しく触れる。
やばい、まずい。
「あっ……っんん!」
丁寧に全てをなでられ、優しく皮をずらすように上下され、
「だ、だめっ! ぼ、ぼく…離して! 離して!」
溢れてしまう!
「あっやっ、ああっ!」
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