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第3章 新しい女性関係を構築する

22、結婚で冷めた心

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俺の名前は大杉緑。
サチと結婚した。

結婚式は筒がなく終わった。俺の気持ちと裏腹に。
終わったら、俺の実家の近くに借りたアパートメントに行った。

「ああ、新しい家って、素敵ね。」
サチは嬉しそうに言った。
「友達だって、こういうアパートメントに住んでるんだろ。」
「でも、お父様が用意してくださったから、こう言ういいところに住めるんだし。違うわよ。」
部屋に入ると、サチとサチの家の女中で揃えた家具と用品に占められた家になっていた。
「君は気分がいいだろね。」
「ねえ、ちょっと言いたかったんだけど。」
「何?」
「何がそんなに気に食わないの?」
「え。。。」
「私は私なりに、喜んだり、いろんな人にお礼を言ったり努力したわよ。なのにあなたは結婚式の間も心ここに在らずってかんじで。」
「え、でも俺なりに。」
「私は一生忘れないわよ。」
「何を?」
「あなたが真剣に結婚式してくれなかったってこと。」
「でも、これからの生活が大事だろ。」
「私にとって結婚式はゴールだったの。」
「ゴール?」
「幸せ絶頂のゴールよ。」
「でも、おまえ、吉田とかさ。」
「何度行ったら気が済むの?吉田さんなんて私の中で消えてるの。」

ああ、都合の悪いことはもう消すのか。
「なあ、俺疲れたから、銭湯には行かずに着替えて寝るわ。」
「今日は初夜なのよ」
「そう言う中じゃないだろ。」
「え、どう言うこと?」
「今更貞操とかと言うのじゃないんだし、いいだろ。」
「子供を作って家庭を作るのよ。」

ああ、呆れたよ。吉田とそう言うことしておいて子供?
「子供もほっておいてもできるんじゃないか?」

バチン!
さちに殴られた。

「え?」
「私、吉田さんとはそう言うことしてないの。本当よ。緑さんだけなのに」
サチは泣いた。

ちょっと俺は驚いた。全体的に。でも、心底で信じられなかったんだ。
「ごめんな。」
心にもないことを言った。
「私を大事にして。」

ああ、こうして俺はどんどん気分が萎えていくんだなと思った。
そして、俺の気持ちは佐藤愛といつどう会えるのかと言うことを考えていた。

と言うことで、今日はこの辺りでさらばである。
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