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第3章 新しい女性関係を構築する

5、自由を満喫してやる

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俺の名前は大杉緑。自由って最高だな。

ここからよんだ人に説明しておく。
俺は婚約者のサチ公認で、恋人桃と自由恋愛をすることを許された。
もちろん、サチとは今まで通り、婚約者として生活することを前提に。

そこで、俺はまたダメなことを考えてしまったのである。
自由恋愛がいいのであれば、他の女もいいのではないかということだ。

俺はどうしても梅が忘れられなかった。
あれから、会合に来なくなったと聞いたが、梅の書いたコラムなどは読んでいた。
すなわち、出かける場所が制限されているということだ。
それを逆手にとって、俺は梅とあえばいいんじゃないかということだ。

俺って頭がいいな、我ながら思った。
しかし、あの厄介な旦那が出てきたらいけない。
桃とサチにも秘密にして梅を攫う方法を考えた。

その頃、俺は車の免許と車をに入れていた。
梅が出入りしている出版社を知っていたので、何日か張り込んだ。

おい、いつ仕事してるかって?
俺は、ほとんどハンコ係さ。

っていうことで、午後のほとんどは梅を探すことに使った。

10日経ったところで、梅がビルディングに入っていくのを見た。
今日しかないと思った。

それで、俺は1時間して出てきた梅にハットを深々と被って声をかけたんだ。
「梅」
「え?」
「俺だ。」
「大杉さん?」
「ちょっと、こっちの車へ。」

梅を後部座席に入れると、カーテンを閉めた。

俺は運転席に座った。
「強引なことしてすまない。」

「大杉さん、これが主人にわかったら。」
「そうならないように、きたんだ。」
「でも。」
「なあ、俺の車はサッと出るから車に乗りながら聞いてくれ。」
俺は運転をしながら、カーテンの向こうの梅に語りかけた。
「俺はずっと梅のことが忘れられなくて。」
「それは。」
「だからさ、俺も婚約したんだけど。」
「おめでとうl。」
「でも、俺、自由恋愛してるんだ。」
「自由恋愛?」
「1人に縛られない蓮台だよ。」
「そんなこと許されるの?」
「北欧の方じゃそんなの主流らしい。」

「こんな形でいうのもなんだけど、、俺は梅ともう一度恋愛したい。」

しばらく梅は黙っていた。

「私、毎月第一月曜と、第三木曜に出版社に行くの。その時ちょっとだけなら。」

梅がOKしてくれるなんて思っても見なかった。
というか、俺ってすごくないか!

「梅、ありがとう。ちょっと車を走らせて、業平の方まで行こう。」
「うん。」

そのあとは、ご想像にお任せする。ということで、俺の自由恋愛は。サチ、桃、、梅となったのである。

ということで今日はこの辺りで、さらばである。
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