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第三章 愛の確認

15、背伸びのエロティシズム

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翌日の車内で、辻と櫻は逢瀬を味わった。
「先生、私ちょっとだけ書いてみたんですが、難しいですね。」
「いやあ、君が書き物をしてくれるとは嬉しい限りですよ。僕はね、君は筆一本でも生きていけるんじゃないかと思ってるんだ。」
辻の指が桜のあごに触れる。顔を上に向けられた。
「あなたの唇はずっと吸っていたくなる。」
辻の唇が櫻の唇に触れる。
最近は、軽いキッスではなく、深い接吻が増えてきた。
その深い接吻の間、桜は頭の中が溶けていく感覚に落ちていく。
口内が辻と繋がっている限り、その麻薬からは逃れられない。
次第に、自分から辻を求めてしまうようになってきているのだ。
「先生、もっとお口、、、、」
「おねだりさんですね。。。」
もっと深く、もっと深くこの人と繋がっていたい。
接吻が深すぎて、ピチャピチャと音がしてしまう。
きっと運転手の坂本にも聞こえているのだろう。
とても恥ずかしいが、やめられない。むしろ、聞いて欲しいなんて思ってしまう。

「先生、今日は早いから、もう一周して。。」
辻からぎゅっと抱きしめられる。その間も接吻は続く。
「可愛い人だ。」
口内の接触が二人をより知覚させる。
先生と、一緒にいたい。
先生とずっと繋がっていたい。
どうか、神様、私に先生の全てをください。
そう思いながら、櫻が接吻をしてるのをつゆとも知らず、辻離れた手つきで接吻を続ける。
「あなたと僕は相当相性がいいのですね。元は一つだったのかもしれない。」
「それって前に言ってた?」

「そう、ベターハーフ。神様は僕たちを半分こに分けたけど、こうやって出会えた。」
言葉にして伝えられるとなお嬉しい。
二人は、もう一周の車内で濃厚な口内接触を続けたのはいうまでもない。




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