17 / 26
涙のわけは
しおりを挟む 夜明けを待たずに永和宮に皇帝が訪れ、建前上初めてとなる男御子を出産した徳妃と出産にかかわった宮の者たちを労った。満面の笑みを浮かべた柏と侍女たちに迎えられた皇帝は、驚いたように目を見開き、それでいて感慨深げな表情で赤子と対面を果たした。
既に何人か子がいるのでしわくちゃの赤子を見ても動じることもない。ふむふむといいながら赤子の額を撫でている姿は、年齢もあるのだろうが父というより祖父のようにも見えた。
そして後日、皇帝より徳妃と皇子には山のような褒美が下賜されたが、それ以上に宮に届いたのが後宮の妃嬪を通して献上された貴族たちの贈り物だった。
瞬く間に倉や使っていない部屋が贈り物で埋まり、片付けても片付けても後を絶たない数々の贈り物を前にして白狼を含む宮の者は皆呆気にとられるしかなかった。
これが皇子を産んだということか。
滑らかで色とりどりの絹織物、陶器の茶器や食器、螺鈿や象牙がふんだんに用いられた楽器など、どの贈り物も一目見ただけで高級品と分かるものばかりだ。生まれた皇子と徳妃、そして徳妃の実家に対する実に分かりやすい賄賂である。
皇帝の皇子が産まれるということは、本来このように祝われるものなのだろう。実家の力がなく、ひっそりと生まれ性別を偽らなければいけなかった銀月とは雲泥の差だと白狼は苦々しくそれを見ていた。
また、工芸品のほかにも珍しい菓子や高価な茶、果物なども献上されていた。足が早いものについては徳妃が惜しげもなく下女たちに下げ渡し、お菓子をもらった下女たちは大喜びで休み時間に頬張っていた。もちろん白狼もご相伴に預かったのは言うまでもない。
徳妃は侍女たちにも十分に気を配っていた。頂き物の織物や飾りものについては年の順番に下賜しているらしく、出産という一大事を経ても永和宮はおおむね平和であった。
そんな中、周りとは明らかに異なる気配を放っている者がいた。
宦官の柏である。
徳妃が産室に籠ってからの情緒不安定さは側仕えとして心配のあまり、という言い訳もできよう。しかしここ数日の柏の様子は所謂「狂喜乱舞」という言葉がばっちり当てはまるのではないかと白狼は思う。
男御子を得たという喜び、他の妃嬪より一歩抜きんでたという喜びなど、側近が大喜びする要因があるのは分かる。おそらく権力に対する期待も高まっているだろう。それにしてもあからさまだ。
祝杯と称し昼間から酒を飲み、有力貴族からの贈り物を前にしてまるでこの世の春とばかりに始終大笑いをしているのだ。侍女や下女の仕事を差配することなど、すっかり忘れてしまったかのようだ。
そして皇子誕生から数日経ったころのことだった。白狼が相変わらず増え続ける贈り物の片づけを手伝っていると、浴びるように酒を飲んでいた柏が贈り物の山の傍らで潰れているところに鉢合わせた。
潰れた、とは贈り物の山の下敷きになっていたということではない。酒の瓶を片手に泥酔し、竹製の行李を背もたれ代わりにして大いびきをかいていたのだ。
「……ったく、いい気なもんだぜ」
夕餉の支度に忙しい時間で他の侍女があたりに居ないため、ふっと悪態が口をついて出てくる。抱えていた漆器の箱を行李の隙間に納めたいので退いてほしいが起きてくれそうもない。仕方なく、本当に本当に仕方なく、白狼は寝ている宦官をそうっと跨いだ。
そのついでに躓いた風を装って柏の腹を軽く蹴飛ばしてやる。軟禁されてからこっち、憂さ晴らしもままならないのだ。このくらい許されてもいいはずだ。
一回あてた程度では目が覚めないようなので二回、三回と脇腹を蹴っ飛ばすと、ようやく意識が浮上したのだろう。うう、と小さく柏が呻いた。
「起きたか?」
尋ねるが返答はない。くぐもった声で唸る柏は、相当深酒になっているのだろう。つるりとして毛が薄い顔も、その下に続く首まで赤い。鼻を近づけずとも酒のにおいがぷんぷん漂っていた。
「おい、おっさん。んなとこで寝てると風邪ひくぞ」
今この宮で流行り風邪になどに罹患されてはかなわない。抵抗力皆無の赤子と、まだ自力で移動するのも難儀をする産褥期の徳妃がいるのである。
白狼は宦官を蹴る脚に徐々に力を込めていった。何度か繰り返すと、やっと少しだけ柏の目が開いてきた。しかし意識はまだ夢とうつつを彷徨っているようで、瞳の焦点は合わないままだ。
「おっさん。寝るなら自分の部屋に行け。こんなところで寝てられると迷惑なんだよ」
おい、と白狼は丸みのある肩を叩いた。すると柏はその手を乱暴に払いのけると、もう片方の手に持った酒瓶に口を付けて煽った。
「ちょっと、もうやめとけって……」
「うるせえ! 気分よく前祝いやってんだ……! 邪魔するな……」
ぐびり、と柏は喉を鳴らして酒を飲み込む。聞き分けのない酔っ払いは大嫌いだ、と白狼は宦官の手から酒瓶を奪いかけて、そしてふと考えた。
――これ、逃げられるんじゃねえの?
泥酔している柏の意識は朦朧としている。まだ飲み続けているこの状態を放置すれば、またこいつはこのまま眠ってしまうだろう。今は夕刻。もう半刻もしないうちにあたりは暗くなってくる。夕餉の配膳でバタバタしているところで、宵闇に紛れて宮を出てしまえるのではないか。
白狼は酒瓶から手を離した。拘束が解かれた柏は、ここぞとばかりに酒瓶に口をつけ、さかさまにする勢いで中身を煽る。唇の端からつつっと液体が零れているが、本人は気がついてもいない。
逃げよう、と白狼が決心するまで時間はかからなかった。
倉庫に積まれた贈り物の山の中には保存のきく酒もあったのを思い出す。それを取り出し柏の手の届くところに置くと、白狼はそうっと部屋を後にした。
それから一目散に自室へ戻り、暗くなるのを待った。階下では下女たちの配膳をする声がするが、気配を消してじっと待つ。
もう少し暗くなれば、窓から外へ出ても目立ちにくくなる。早く、と焦れながら白狼は待った。しかし、そんなときに限って邪魔が入るものだ。
「白玲……いますか? 話を、聞いてください」
自室の前で、白狼を呼ぶ徳妃の声がしたのだった。
既に何人か子がいるのでしわくちゃの赤子を見ても動じることもない。ふむふむといいながら赤子の額を撫でている姿は、年齢もあるのだろうが父というより祖父のようにも見えた。
そして後日、皇帝より徳妃と皇子には山のような褒美が下賜されたが、それ以上に宮に届いたのが後宮の妃嬪を通して献上された貴族たちの贈り物だった。
瞬く間に倉や使っていない部屋が贈り物で埋まり、片付けても片付けても後を絶たない数々の贈り物を前にして白狼を含む宮の者は皆呆気にとられるしかなかった。
これが皇子を産んだということか。
滑らかで色とりどりの絹織物、陶器の茶器や食器、螺鈿や象牙がふんだんに用いられた楽器など、どの贈り物も一目見ただけで高級品と分かるものばかりだ。生まれた皇子と徳妃、そして徳妃の実家に対する実に分かりやすい賄賂である。
皇帝の皇子が産まれるということは、本来このように祝われるものなのだろう。実家の力がなく、ひっそりと生まれ性別を偽らなければいけなかった銀月とは雲泥の差だと白狼は苦々しくそれを見ていた。
また、工芸品のほかにも珍しい菓子や高価な茶、果物なども献上されていた。足が早いものについては徳妃が惜しげもなく下女たちに下げ渡し、お菓子をもらった下女たちは大喜びで休み時間に頬張っていた。もちろん白狼もご相伴に預かったのは言うまでもない。
徳妃は侍女たちにも十分に気を配っていた。頂き物の織物や飾りものについては年の順番に下賜しているらしく、出産という一大事を経ても永和宮はおおむね平和であった。
そんな中、周りとは明らかに異なる気配を放っている者がいた。
宦官の柏である。
徳妃が産室に籠ってからの情緒不安定さは側仕えとして心配のあまり、という言い訳もできよう。しかしここ数日の柏の様子は所謂「狂喜乱舞」という言葉がばっちり当てはまるのではないかと白狼は思う。
男御子を得たという喜び、他の妃嬪より一歩抜きんでたという喜びなど、側近が大喜びする要因があるのは分かる。おそらく権力に対する期待も高まっているだろう。それにしてもあからさまだ。
祝杯と称し昼間から酒を飲み、有力貴族からの贈り物を前にしてまるでこの世の春とばかりに始終大笑いをしているのだ。侍女や下女の仕事を差配することなど、すっかり忘れてしまったかのようだ。
そして皇子誕生から数日経ったころのことだった。白狼が相変わらず増え続ける贈り物の片づけを手伝っていると、浴びるように酒を飲んでいた柏が贈り物の山の傍らで潰れているところに鉢合わせた。
潰れた、とは贈り物の山の下敷きになっていたということではない。酒の瓶を片手に泥酔し、竹製の行李を背もたれ代わりにして大いびきをかいていたのだ。
「……ったく、いい気なもんだぜ」
夕餉の支度に忙しい時間で他の侍女があたりに居ないため、ふっと悪態が口をついて出てくる。抱えていた漆器の箱を行李の隙間に納めたいので退いてほしいが起きてくれそうもない。仕方なく、本当に本当に仕方なく、白狼は寝ている宦官をそうっと跨いだ。
そのついでに躓いた風を装って柏の腹を軽く蹴飛ばしてやる。軟禁されてからこっち、憂さ晴らしもままならないのだ。このくらい許されてもいいはずだ。
一回あてた程度では目が覚めないようなので二回、三回と脇腹を蹴っ飛ばすと、ようやく意識が浮上したのだろう。うう、と小さく柏が呻いた。
「起きたか?」
尋ねるが返答はない。くぐもった声で唸る柏は、相当深酒になっているのだろう。つるりとして毛が薄い顔も、その下に続く首まで赤い。鼻を近づけずとも酒のにおいがぷんぷん漂っていた。
「おい、おっさん。んなとこで寝てると風邪ひくぞ」
今この宮で流行り風邪になどに罹患されてはかなわない。抵抗力皆無の赤子と、まだ自力で移動するのも難儀をする産褥期の徳妃がいるのである。
白狼は宦官を蹴る脚に徐々に力を込めていった。何度か繰り返すと、やっと少しだけ柏の目が開いてきた。しかし意識はまだ夢とうつつを彷徨っているようで、瞳の焦点は合わないままだ。
「おっさん。寝るなら自分の部屋に行け。こんなところで寝てられると迷惑なんだよ」
おい、と白狼は丸みのある肩を叩いた。すると柏はその手を乱暴に払いのけると、もう片方の手に持った酒瓶に口を付けて煽った。
「ちょっと、もうやめとけって……」
「うるせえ! 気分よく前祝いやってんだ……! 邪魔するな……」
ぐびり、と柏は喉を鳴らして酒を飲み込む。聞き分けのない酔っ払いは大嫌いだ、と白狼は宦官の手から酒瓶を奪いかけて、そしてふと考えた。
――これ、逃げられるんじゃねえの?
泥酔している柏の意識は朦朧としている。まだ飲み続けているこの状態を放置すれば、またこいつはこのまま眠ってしまうだろう。今は夕刻。もう半刻もしないうちにあたりは暗くなってくる。夕餉の配膳でバタバタしているところで、宵闇に紛れて宮を出てしまえるのではないか。
白狼は酒瓶から手を離した。拘束が解かれた柏は、ここぞとばかりに酒瓶に口をつけ、さかさまにする勢いで中身を煽る。唇の端からつつっと液体が零れているが、本人は気がついてもいない。
逃げよう、と白狼が決心するまで時間はかからなかった。
倉庫に積まれた贈り物の山の中には保存のきく酒もあったのを思い出す。それを取り出し柏の手の届くところに置くと、白狼はそうっと部屋を後にした。
それから一目散に自室へ戻り、暗くなるのを待った。階下では下女たちの配膳をする声がするが、気配を消してじっと待つ。
もう少し暗くなれば、窓から外へ出ても目立ちにくくなる。早く、と焦れながら白狼は待った。しかし、そんなときに限って邪魔が入るものだ。
「白玲……いますか? 話を、聞いてください」
自室の前で、白狼を呼ぶ徳妃の声がしたのだった。
1,248
お気に入りに追加
1,458
あなたにおすすめの小説

アリシアの恋は終わったのです【完結】
ことりちゃん
恋愛
昼休みの廊下で、アリシアはずっとずっと大好きだったマークから、いきなり頬を引っ叩かれた。
その瞬間、アリシアの恋は終わりを迎えた。
そこから長年の虚しい片想いに別れを告げ、新しい道へと歩き出すアリシア。
反対に、後になってアリシアの想いに触れ、遅すぎる行動に出るマーク。
案外吹っ切れて楽しく過ごす女子と、どうしようもなく後悔する残念な男子のお話です。
ーーーーー
12話で完結します。
よろしくお願いします(´∀`)

平凡令嬢は婚約者を完璧な妹に譲ることにした
カレイ
恋愛
「平凡なお前ではなくカレンが姉だったらどんなに良かったか」
それが両親の口癖でした。
ええ、ええ、確かに私は容姿も学力も裁縫もダンスも全て人並み程度のただの凡人です。体は弱いが何でも器用にこなす美しい妹と比べるとその差は歴然。
ただ少しばかり先に生まれただけなのに、王太子の婚約者にもなってしまうし。彼も妹の方が良かったといつも嘆いております。
ですから私決めました!
王太子の婚約者という席を妹に譲ることを。


殿下が私を愛していないことは知っていますから。
木山楽斗
恋愛
エリーフェ→エリーファ・アーカンス公爵令嬢は、王国の第一王子であるナーゼル・フォルヴァインに妻として迎え入れられた。
しかし、結婚してからというもの彼女は王城の一室に軟禁されていた。
夫であるナーゼル殿下は、私のことを愛していない。
危険な存在である竜を宿した私のことを彼は軟禁しており、会いに来ることもなかった。
「……いつも会いに来られなくてすまないな」
そのためそんな彼が初めて部屋を訪ねてきた時の発言に耳を疑うことになった。
彼はまるで私に会いに来るつもりがあったようなことを言ってきたからだ。
「いいえ、殿下が私を愛していないことは知っていますから」
そんなナーゼル様に対して私は思わず嫌味のような言葉を返してしまった。
すると彼は、何故か悲しそうな表情をしてくる。
その反応によって、私は益々訳がわからなくなっていた。彼は確かに私を軟禁して会いに来なかった。それなのにどうしてそんな反応をするのだろうか。

王太子様には優秀な妹の方がお似合いですから、いつまでも私にこだわる必要なんてありませんよ?
木山楽斗
恋愛
公爵令嬢であるラルリアは、優秀な妹に比べて平凡な人間であった。
これといって秀でた点がない彼女は、いつも妹と比較されて、時には罵倒されていたのである。
しかしそんなラルリアはある時、王太子の婚約者に選ばれた。
それに誰よりも驚いたのは、彼女自身である。仮に公爵家と王家の婚約がなされるとしても、その対象となるのは妹だと思っていたからだ。
事実として、社交界ではその婚約は非難されていた。
妹の方を王家に嫁がせる方が有益であると、有力者達は考えていたのだ。
故にラルリアも、婚約者である王太子アドルヴに婚約を変更するように進言した。しかし彼は、頑なにラルリアとの婚約を望んでいた。どうやらこの婚約自体、彼が提案したものであるようなのだ。

「優秀な妹の相手は疲れるので平凡な姉で妥協したい」なんて言われて、受け入れると思っているんですか?
木山楽斗
恋愛
子爵令嬢であるラルーナは、平凡な令嬢であった。
ただ彼女には一つだけ普通ではない点がある。それは優秀な妹の存在だ。
魔法学園においても入学以来首位を独占している妹は、多くの貴族令息から注目されており、学園内で何度も求婚されていた。
そんな妹が求婚を受け入れたという噂を聞いて、ラルーナは驚いた。
ずっと求婚され続けても断っていた妹を射止めたのか誰なのか、彼女は気になった。そこでラルーナは、自分にも無関係ではないため、その婚約者の元を訪ねてみることにした。
妹の婚約者だと噂される人物と顔を合わせたラルーナは、ひどく不快な気持ちになった。
侯爵家の令息であるその男は、嫌味な人であったからだ。そんな人を婚約者に選ぶなんて信じられない。ラルーナはそう思っていた。
しかし彼女は、すぐに知ることとなった。自分の周りで、不可解なことが起きているということを。

私は家のことにはもう関わりませんから、どうか可愛い妹の面倒を見てあげてください。
木山楽斗
恋愛
侯爵家の令嬢であるアルティアは、家で冷遇されていた。
彼女の父親は、妾とその娘である妹に熱を上げており、アルティアのことは邪魔とさえ思っていたのである。
しかし妾の子である意網を婿に迎える立場にすることは、父親も躊躇っていた。周囲からの体裁を気にした結果、アルティアがその立場となったのだ。
だが、彼女は婚約者から拒絶されることになった。彼曰くアルティアは面白味がなく、多少わがままな妹の方が可愛げがあるそうなのだ。
父親もその判断を支持したことによって、アルティアは家に居場所がないことを悟った。
そこで彼女は、母親が懇意にしている伯爵家を頼り、新たな生活をすることを選んだ。それはアルティアにとって、悪いことという訳ではなかった。家の呪縛から解放された彼女は、伸び伸びと暮らすことにするのだった。
程なくして彼女の元に、婚約者が訪ねて来た。
彼はアルティアの妹のわがままさに辟易としており、さらには社交界において侯爵家が厳しい立場となったことを伝えてきた。妾の子であるということを差し引いても、甘やかされて育ってきた妹の評価というものは、高いものではなかったのだ。
戻って来て欲しいと懇願する婚約者だったが、アルティアはそれを拒絶する。
彼女にとって、婚約者も侯爵家も既に助ける義理はないものだったのだ。

【完結】どうやら私は婚約破棄されるそうです。その前に舞台から消えたいと思います
りまり
恋愛
私の名前はアリスと言います。
伯爵家の娘ですが、今度妹ができるそうです。
母を亡くしてはや五年私も十歳になりましたし、いい加減お父様にもと思った時に後妻さんがいらっしゃったのです。
その方にも九歳になる娘がいるのですがとてもかわいいのです。
でもその方たちの名前を聞いた時ショックでした。
毎日見る夢に出てくる方だったのです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる