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本編 1章
19.
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「・・・・・・そっか。・・・ん?覚えてた・・・・・・?」
「えぇ、ユウ先輩。記憶を思い出したそうです。今は桐谷先輩が傍に居てくれてます・・・」
「ちょ、待って?・・・・・・思い出した・・・?」
「・・・はい」
マズったな・・・。つい油断した。
「・・・ユウが、、俺のこと・・・覚えてた・・・・・・」
「えぇ、ですから一番遠いのは俺です。良かったですね」
「・・・うん。でも・・・俺、伽南にユウには会うなって怒られちゃったから。・・・ダメかな・・・・・・」
「・・・そうですね」
「郁君から伽南を説得してくんない?」
「拒否します」
「・・・そう。・・・・・・そっか・・・覚えてた・・・ふふ」
野崎先輩は意味深に笑った。
・・・警戒しておかないと・・・・・・。
「ねぇ、・・・郁君」
「・・・・・・なんですか?」
「お仲間の序でに一つ教えてくれない?」
「・・・・・・何を」
「・・・おばちゃんが言ってた『あの子の不幸』について。俺、施設入ってたから・・・俺が居ない間に、ユウに、何があったのかなって・・・・・・」
・・・教えるべきなんでしょうか・・・。
俺はユウ先輩から直接教えてもらいましたけれど、ユウ先輩の許可なく話すなんて・・・・・・。
「教えてくれたら・・・ユウのちっちゃい頃の写真あげてもい――
「分かりました。俺から聞いたなんて言わないと約束してくださるなら教えないこともありません」
「わーお・・・切り替え早い・・・。ま、いっか。
それじゃあ交渉成立かな?」
不適に笑う野崎先輩に悪寒を覚えると共に俺は話し出した。
ユウ先輩から聞いたそのままを。
あの五十嵐先輩の件。
ある意味これは二度目の裏切りだったのかもしれない。
話終えると野崎先輩はすっかり冷めきってしまったコーヒーを口に含んだ。一気の飲み込む音が隣で聞こえる。
・・・・・・怖い・・・。
「へえ・・・・・・殺そっかな?その五十嵐ってやつ」
よく見たらこめかみに・・・・・・。
それに野崎先輩は笑顔なのに、ピキピキ音がする。
俺は急いで桐谷先輩が仇は打ったと説明した。
「・・・・・・そう。でも、許せないなぁ・・・。
それにユウの処女奪った奴も、ユウと付き合ったって奴も・・・」
「あ、いや・・・ユウ先輩はまだ真っ白ですよ?」
「ふーん、ならいいや。いやよくないな・・・・・・。まぁ、許せないね・・・そいつら」
「えぇ、しかし原因は五十嵐先輩・・・の前に貴方らしいですよ?」
「え?そうなの?」
「桐谷先輩曰く、最初に裏切ったのが野崎先輩だと」
「・・・・・・その件については何も言えないなぁ・・・」
苦笑いでそう言う野崎先輩。
・・・先程から紙コップがベコベコで視界に余るんですけど・・・。
「ありがとう。教えてくれて・・・。はい、これがお礼」
「はい。・・・はぅっ!?」
「ははっ、もしかしたらお釣りもらうことになるかな?あ、それとこれ。俺のメアドね。・・・何かあったら連絡してよ」
そう言って紙切れに何やら書いて俺に渡す。
野崎先輩は立ち去った。
・・・・・・・・・・・・。
・・・あの人は・・・神ですか・・・。
俺はそっと写真をもう一度覗き込む・・・。
そこには恐らく五歳くらいだろうか・・・・・・綺麗な黒髪の男の子が机に突っ伏して、涎を垂らして寝ている・・・。
長い睫毛に、小さな唇・・・・・・変な趣味持ったらどうしてくれるんですかね・・・?
・・・野崎先輩・・・狂った人だけど、悪い人では無さそうですね。
あ、そう言えばお弁当のこと忘れてました・・・。
俺はすでに冷めて冷たくなったお弁当を開けて食べ始める。・・・頭を冷やすつもりが、お弁当を冷ましてしまいましたね・・・。
・・・・・・ん、、。
何故だか目が開かない・・・。固まってて・・・・・・。
よくあるよね。寝る前とかに泣いちゃうと。
確か、昨日は・・・。
「あ、、、」
目を開けると、すぐ前に伽南の顔があった。
「え、・・・え?」
「ん・・・もう少し・・・・・・」
伽南が僕を抱き込む。
硬直した僕とグズグズとして起きない伽南。
「・・・伽南。・・・・・・カナ」
「・・・ん・・・ゆ、と・・・・・・・・・・」
「・・・起きた?」
「ん・・・・・・んー・・・・・・」
そのまま寝てしまう。
・・・伽南って朝弱いんだった・・・。きっとこのままじゃ、伽南が起きるまで僕も動けない・・・。
「・・・伽南。おはよ。・・・・・・・起きて?」
「んー」
「・・・・・・起きないなぁ・・・」
「ゆうとぉ・・・・・・」
「んゅ?・・・かにゃぁ、くるし・・・」
伽南が寝ぼけてさらに抱き込んだ腕を強くする。
・・・ちょっと痛いんどけどな・・・。
骨折してるという左側が下になってるから結構痛い。顔も伽南の胸部に寄せられてるから・・・息苦しい。
「・・・・・・むぅ。・・・郁ぅ・・・」
もう誰でもいいから助けて。
バンッ!!
「俺を呼びましたか――!?
「むー、助けて・・・」
「」
ん?今、郁の声が聞こえた気がした・・・。
でもきっと気のせいだよね・・・。
「ユウ先輩。今助けます!
・・・・・・桐谷先輩。
起きないとユウ先輩を俺のものにしますから(小声」
あ、郁・・・。
郁が伽南の耳元でなにかを囁てる。・・・後半はよく聞こえなかったけど、その瞬間に伽南がビクッ!!ってして起きた。
「おはようございます。朝から抜け駆けですか?
桐谷先輩が遅刻するのはいいとして、ユウ先輩まで巻き込まないで貰えます?それにユウ先輩の怪我が悪化したら・・・・・・ただでは済ましませんよ?」
「・・・・・・うるせー・・・」
本調子じゃなかった。寝起きの凶悪な顔。
「ふふ。・・・伽南て、まだ寝起き悪いんだね」
「・・・ユウト」
懐かしい。記憶が戻って思い出した。
・・・お泊まり会のとき笑ったなぁ。そのときは確か、愛人君が助けてくれたんだっけ・・・・・・。
「・・・・・・・・・・・・愛人君」
・・・伽南がコアラみたいに引っ付いてきて・・・愛人君がそれを引き剥がしてくれて・・・今度はお布団に伽南をぐるぐる巻きにしといたんだっけ・・・。
「・・・・・・ユウト・・・」
「、、先輩、」
「ユウト。・・・・・・お前は愛人に会いたいか?」
「えぇ、ユウ先輩。記憶を思い出したそうです。今は桐谷先輩が傍に居てくれてます・・・」
「ちょ、待って?・・・・・・思い出した・・・?」
「・・・はい」
マズったな・・・。つい油断した。
「・・・ユウが、、俺のこと・・・覚えてた・・・・・・」
「えぇ、ですから一番遠いのは俺です。良かったですね」
「・・・うん。でも・・・俺、伽南にユウには会うなって怒られちゃったから。・・・ダメかな・・・・・・」
「・・・そうですね」
「郁君から伽南を説得してくんない?」
「拒否します」
「・・・そう。・・・・・・そっか・・・覚えてた・・・ふふ」
野崎先輩は意味深に笑った。
・・・警戒しておかないと・・・・・・。
「ねぇ、・・・郁君」
「・・・・・・なんですか?」
「お仲間の序でに一つ教えてくれない?」
「・・・・・・何を」
「・・・おばちゃんが言ってた『あの子の不幸』について。俺、施設入ってたから・・・俺が居ない間に、ユウに、何があったのかなって・・・・・・」
・・・教えるべきなんでしょうか・・・。
俺はユウ先輩から直接教えてもらいましたけれど、ユウ先輩の許可なく話すなんて・・・・・・。
「教えてくれたら・・・ユウのちっちゃい頃の写真あげてもい――
「分かりました。俺から聞いたなんて言わないと約束してくださるなら教えないこともありません」
「わーお・・・切り替え早い・・・。ま、いっか。
それじゃあ交渉成立かな?」
不適に笑う野崎先輩に悪寒を覚えると共に俺は話し出した。
ユウ先輩から聞いたそのままを。
あの五十嵐先輩の件。
ある意味これは二度目の裏切りだったのかもしれない。
話終えると野崎先輩はすっかり冷めきってしまったコーヒーを口に含んだ。一気の飲み込む音が隣で聞こえる。
・・・・・・怖い・・・。
「へえ・・・・・・殺そっかな?その五十嵐ってやつ」
よく見たらこめかみに・・・・・・。
それに野崎先輩は笑顔なのに、ピキピキ音がする。
俺は急いで桐谷先輩が仇は打ったと説明した。
「・・・・・・そう。でも、許せないなぁ・・・。
それにユウの処女奪った奴も、ユウと付き合ったって奴も・・・」
「あ、いや・・・ユウ先輩はまだ真っ白ですよ?」
「ふーん、ならいいや。いやよくないな・・・・・・。まぁ、許せないね・・・そいつら」
「えぇ、しかし原因は五十嵐先輩・・・の前に貴方らしいですよ?」
「え?そうなの?」
「桐谷先輩曰く、最初に裏切ったのが野崎先輩だと」
「・・・・・・その件については何も言えないなぁ・・・」
苦笑いでそう言う野崎先輩。
・・・先程から紙コップがベコベコで視界に余るんですけど・・・。
「ありがとう。教えてくれて・・・。はい、これがお礼」
「はい。・・・はぅっ!?」
「ははっ、もしかしたらお釣りもらうことになるかな?あ、それとこれ。俺のメアドね。・・・何かあったら連絡してよ」
そう言って紙切れに何やら書いて俺に渡す。
野崎先輩は立ち去った。
・・・・・・・・・・・・。
・・・あの人は・・・神ですか・・・。
俺はそっと写真をもう一度覗き込む・・・。
そこには恐らく五歳くらいだろうか・・・・・・綺麗な黒髪の男の子が机に突っ伏して、涎を垂らして寝ている・・・。
長い睫毛に、小さな唇・・・・・・変な趣味持ったらどうしてくれるんですかね・・・?
・・・野崎先輩・・・狂った人だけど、悪い人では無さそうですね。
あ、そう言えばお弁当のこと忘れてました・・・。
俺はすでに冷めて冷たくなったお弁当を開けて食べ始める。・・・頭を冷やすつもりが、お弁当を冷ましてしまいましたね・・・。
・・・・・・ん、、。
何故だか目が開かない・・・。固まってて・・・・・・。
よくあるよね。寝る前とかに泣いちゃうと。
確か、昨日は・・・。
「あ、、、」
目を開けると、すぐ前に伽南の顔があった。
「え、・・・え?」
「ん・・・もう少し・・・・・・」
伽南が僕を抱き込む。
硬直した僕とグズグズとして起きない伽南。
「・・・伽南。・・・・・・カナ」
「・・・ん・・・ゆ、と・・・・・・・・・・」
「・・・起きた?」
「ん・・・・・・んー・・・・・・」
そのまま寝てしまう。
・・・伽南って朝弱いんだった・・・。きっとこのままじゃ、伽南が起きるまで僕も動けない・・・。
「・・・伽南。おはよ。・・・・・・・起きて?」
「んー」
「・・・・・・起きないなぁ・・・」
「ゆうとぉ・・・・・・」
「んゅ?・・・かにゃぁ、くるし・・・」
伽南が寝ぼけてさらに抱き込んだ腕を強くする。
・・・ちょっと痛いんどけどな・・・。
骨折してるという左側が下になってるから結構痛い。顔も伽南の胸部に寄せられてるから・・・息苦しい。
「・・・・・・むぅ。・・・郁ぅ・・・」
もう誰でもいいから助けて。
バンッ!!
「俺を呼びましたか――!?
「むー、助けて・・・」
「」
ん?今、郁の声が聞こえた気がした・・・。
でもきっと気のせいだよね・・・。
「ユウ先輩。今助けます!
・・・・・・桐谷先輩。
起きないとユウ先輩を俺のものにしますから(小声」
あ、郁・・・。
郁が伽南の耳元でなにかを囁てる。・・・後半はよく聞こえなかったけど、その瞬間に伽南がビクッ!!ってして起きた。
「おはようございます。朝から抜け駆けですか?
桐谷先輩が遅刻するのはいいとして、ユウ先輩まで巻き込まないで貰えます?それにユウ先輩の怪我が悪化したら・・・・・・ただでは済ましませんよ?」
「・・・・・・うるせー・・・」
本調子じゃなかった。寝起きの凶悪な顔。
「ふふ。・・・伽南て、まだ寝起き悪いんだね」
「・・・ユウト」
懐かしい。記憶が戻って思い出した。
・・・お泊まり会のとき笑ったなぁ。そのときは確か、愛人君が助けてくれたんだっけ・・・・・・。
「・・・・・・・・・・・・愛人君」
・・・伽南がコアラみたいに引っ付いてきて・・・愛人君がそれを引き剥がしてくれて・・・今度はお布団に伽南をぐるぐる巻きにしといたんだっけ・・・。
「・・・・・・ユウト・・・」
「、、先輩、」
「ユウト。・・・・・・お前は愛人に会いたいか?」
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