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2章
8.チョコケーキ【海渡視点】
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っ!!なんなの!?あの可愛さは!!
「あ、ありがとう!!僕は戻ってるから!!」
そう言って走り去る後ろ姿。背を向けたときに髪が軽く揺れて、瑠衣ちゃんの頬っぺが見えた。紅くて――まるで俺のこと好きみたいじゃんか!!
でも、瑠衣ちゃんはまだ俺のことは恋愛で『好き』じゃない。友達だから、幼馴染だから、そんな『好き』。
俺、今日はよく耐えたなと思う。
朝・・・?午前に瑠衣ちゃんが来て、おにぎり作ってくれて、明日から掃除とか家事をするからって家の中を見て回ってた。
正直な話、明日から瑠衣ちゃんがそう言うこと――家事とか――エプロン着けてしてるのを想像したらそれだけで起つ。その姿をこれから一週間・・・耐えられるか分からない。出来れば、裸エプロンとか――。
・・・ダメだ・・・絶対ラリアットくらう。
でも良いかな?瑠衣ちゃんだし、ラリアットでも良いかな!全然我慢できる!!長い人生のたった一瞬の痛みなんて瑠衣ちゃんの裸エプロンで元取れるよね!!
そんなことを思いつつ、瑠衣ちゃんのおにぎりを全部食べようとしてたのに!!巳波兄さんのせいで、俺の貴重なおにぎりがっ!!
食べきれなくても取って置こうと思ってたのに最低な兄さんに食べられてしまった。しかも2個。
そんな俺を見て瑠衣ちゃんは兄さんに挨拶より先に食べすぎの俺を叱ってくれた。兄さんより俺のが上なんだなって・・・ちょっと嬉しかった。
まぁ、そのあと抱きついて殴られちゃったけど。
兄さんが軽食にって瑠衣ちゃんに頼んでたときはよく発狂しなかったなって我ながらすごいと思う。
早く『瑠衣ちゃんの手料理は俺だけの!!』・・・って言えるようになったらなぁ。
瑠衣ちゃんは兄さんに頼まれた軽食――サンドウィッチを作りながら、表情を曇らせてた。
多分、凪兄さんに挨拶してきて返事がなかったとかだと思う。凪兄さんは心を閉ざしちゃってるから。
俺じゃ何も出来ないし・・・・・・・・・・・・。
それでさっきまで――巳波兄さんに軽食を届けて来てから瑠衣ちゃんの様子がおかしい。
勉強を教えてあげる約束だったから、俺たちの前には教科書とかワークとか、課題のプリントとかが散らばってる。瑠衣ちゃんは数学が苦手だって言ってたから俺を頼ってくれてるの嬉しくて、夏休み始まる前に出題を予測してたし、準備は万端なんだけど・・・・・・。
「・・・そこは代入だよ?」
「え・・・・・・?」
「aの式にbを代入しないと。そしたら上の問題と同じようにやってくんだよ?・・・・・・休憩する?」
「そっか・・・ありがと」
瑠衣ちゃんはぼんやりとしたまま。シャーペンを手の中で転がしている。そんな瑠衣ちゃんも可愛いけど・・・。
「う~ん、やっぱり休憩しよっか。瑠衣ちゃんはちょっと待っててね」
「ん?分かった」
瑠衣ちゃんにはいつもの瑠衣ちゃんでいてほしいかなっ。
俺はそっと立ち上がって、キッチンに向かった。昨日から仕込んどいたチョコケーキ・・・これなら瑠衣ちゃんも・・・・・・!
で、ティーセットを用意してリビングに行こうとしたら――。
青ざめた瑠衣ちゃんとぶつかりそうになった。
何があったの!?って言おうとしたけど、瑠衣ちゃんがケーキに気がついた。そして――急にうつ向いたと思ったら先に戻ると言って回れ右した瑠衣ちゃん。
問題は今に戻るけど――。
っ!!なんなの!?あの可愛さは!!
不意を突かれた。起ちあがりかけた。
下半身に熱が集まりかけている。
もう!・・・不意打ちとかやめてっ!
俺はしばらく賢者タイム。
あんまり盛ると嫌われるっ!!→瑠衣ちゃんに嫌われる=この世界に価値はない!!→戦争勃発?
世界平和って重要でしょ?環境破壊したらどうすんの?地球の生態系崩れたら大変でしょ?ただでさえ地球温暖化で暑いのにさ?核融合炉とか発明しちゃだめだよ?大気汚染に繋がらない?
=瑠衣ちゃんが苦しむよ?
よしっ!!落ち着いた。
俺はリビングに向かったけど・・・また、忍耐を鍛えることになる。まぁ、瑠衣ちゃんがいつもよりデレてて可愛かったくらいだね♪
また、明日も良い日でありますように!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
詩音です。
お久しぶりになります・・・。
まぁ、前回の更新?でファンタジーカテゴリに挑戦してみようかなぁ~って思ってたんですが、、やっぱりBLにしかならないんですよね・・・トホホ。
あとはもうかれこれ1年と半月前から書こう書こうとしてるやつがあるんですけど・・・なかなか進まないやつがありましてね?困ったんで、ラノベ系のゲームにしちゃおうかと構想中です!!(ゝω・´★)
詩音は色々な所に出没してるので・・・・・・。
今回の更新は自信がなくて、何度も書き直したんですけど・・・うん、まぁ、うん・・・な所が多いので
『詩音、可笑しいなぁ』とか『詩音、バカなのか?』等々ありましたら生温い目で見てやってください。
それでもやはり可笑しい!!等ありましたらアドバイス頂けると幸いです。
それでは。
「あ、ありがとう!!僕は戻ってるから!!」
そう言って走り去る後ろ姿。背を向けたときに髪が軽く揺れて、瑠衣ちゃんの頬っぺが見えた。紅くて――まるで俺のこと好きみたいじゃんか!!
でも、瑠衣ちゃんはまだ俺のことは恋愛で『好き』じゃない。友達だから、幼馴染だから、そんな『好き』。
俺、今日はよく耐えたなと思う。
朝・・・?午前に瑠衣ちゃんが来て、おにぎり作ってくれて、明日から掃除とか家事をするからって家の中を見て回ってた。
正直な話、明日から瑠衣ちゃんがそう言うこと――家事とか――エプロン着けてしてるのを想像したらそれだけで起つ。その姿をこれから一週間・・・耐えられるか分からない。出来れば、裸エプロンとか――。
・・・ダメだ・・・絶対ラリアットくらう。
でも良いかな?瑠衣ちゃんだし、ラリアットでも良いかな!全然我慢できる!!長い人生のたった一瞬の痛みなんて瑠衣ちゃんの裸エプロンで元取れるよね!!
そんなことを思いつつ、瑠衣ちゃんのおにぎりを全部食べようとしてたのに!!巳波兄さんのせいで、俺の貴重なおにぎりがっ!!
食べきれなくても取って置こうと思ってたのに最低な兄さんに食べられてしまった。しかも2個。
そんな俺を見て瑠衣ちゃんは兄さんに挨拶より先に食べすぎの俺を叱ってくれた。兄さんより俺のが上なんだなって・・・ちょっと嬉しかった。
まぁ、そのあと抱きついて殴られちゃったけど。
兄さんが軽食にって瑠衣ちゃんに頼んでたときはよく発狂しなかったなって我ながらすごいと思う。
早く『瑠衣ちゃんの手料理は俺だけの!!』・・・って言えるようになったらなぁ。
瑠衣ちゃんは兄さんに頼まれた軽食――サンドウィッチを作りながら、表情を曇らせてた。
多分、凪兄さんに挨拶してきて返事がなかったとかだと思う。凪兄さんは心を閉ざしちゃってるから。
俺じゃ何も出来ないし・・・・・・・・・・・・。
それでさっきまで――巳波兄さんに軽食を届けて来てから瑠衣ちゃんの様子がおかしい。
勉強を教えてあげる約束だったから、俺たちの前には教科書とかワークとか、課題のプリントとかが散らばってる。瑠衣ちゃんは数学が苦手だって言ってたから俺を頼ってくれてるの嬉しくて、夏休み始まる前に出題を予測してたし、準備は万端なんだけど・・・・・・。
「・・・そこは代入だよ?」
「え・・・・・・?」
「aの式にbを代入しないと。そしたら上の問題と同じようにやってくんだよ?・・・・・・休憩する?」
「そっか・・・ありがと」
瑠衣ちゃんはぼんやりとしたまま。シャーペンを手の中で転がしている。そんな瑠衣ちゃんも可愛いけど・・・。
「う~ん、やっぱり休憩しよっか。瑠衣ちゃんはちょっと待っててね」
「ん?分かった」
瑠衣ちゃんにはいつもの瑠衣ちゃんでいてほしいかなっ。
俺はそっと立ち上がって、キッチンに向かった。昨日から仕込んどいたチョコケーキ・・・これなら瑠衣ちゃんも・・・・・・!
で、ティーセットを用意してリビングに行こうとしたら――。
青ざめた瑠衣ちゃんとぶつかりそうになった。
何があったの!?って言おうとしたけど、瑠衣ちゃんがケーキに気がついた。そして――急にうつ向いたと思ったら先に戻ると言って回れ右した瑠衣ちゃん。
問題は今に戻るけど――。
っ!!なんなの!?あの可愛さは!!
不意を突かれた。起ちあがりかけた。
下半身に熱が集まりかけている。
もう!・・・不意打ちとかやめてっ!
俺はしばらく賢者タイム。
あんまり盛ると嫌われるっ!!→瑠衣ちゃんに嫌われる=この世界に価値はない!!→戦争勃発?
世界平和って重要でしょ?環境破壊したらどうすんの?地球の生態系崩れたら大変でしょ?ただでさえ地球温暖化で暑いのにさ?核融合炉とか発明しちゃだめだよ?大気汚染に繋がらない?
=瑠衣ちゃんが苦しむよ?
よしっ!!落ち着いた。
俺はリビングに向かったけど・・・また、忍耐を鍛えることになる。まぁ、瑠衣ちゃんがいつもよりデレてて可愛かったくらいだね♪
また、明日も良い日でありますように!!
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詩音です。
お久しぶりになります・・・。
まぁ、前回の更新?でファンタジーカテゴリに挑戦してみようかなぁ~って思ってたんですが、、やっぱりBLにしかならないんですよね・・・トホホ。
あとはもうかれこれ1年と半月前から書こう書こうとしてるやつがあるんですけど・・・なかなか進まないやつがありましてね?困ったんで、ラノベ系のゲームにしちゃおうかと構想中です!!(ゝω・´★)
詩音は色々な所に出没してるので・・・・・・。
今回の更新は自信がなくて、何度も書き直したんですけど・・・うん、まぁ、うん・・・な所が多いので
『詩音、可笑しいなぁ』とか『詩音、バカなのか?』等々ありましたら生温い目で見てやってください。
それでもやはり可笑しい!!等ありましたらアドバイス頂けると幸いです。
それでは。
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