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1章
7.おはよう
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「嫌だ。お前と登校するくらいなら休む」
「ガーンッ・・・お義母さん。おはようございます」
「あら/////」
母さん!?頬を染めてる場合じゃないよ?
こいつ今、『お義母さん』って呼んだよ!?
僕はさらに家に引っ込もうとした。
「今日は理事長が来るから全校生徒参加の朝礼があるって言ってたじゃん。だから、瑠衣ちゃんも遅刻しないようにって呼びに来たんだよ」
「まぁまぁ、そうだったの?瑠衣ちゃん、海渡君がせっかく呼びに来てくれたんだから学校行きなさい」
うっ、
「海渡、先に行ってて」
「待ってるよ」
「先に行って」
「・・・待つ」
「じゃあ、僕は先行くから」
海渡は待つと言って、玄関にある椅子に座った。
その瞬間を見計らい僕は玄関を出た。
「えっ」
海渡が戸惑う声が聞こえた。
「あ、お義母さん。また午後訪ねますね。お邪魔しました」
そう言って深々と頭を下げる。
また海渡は良い子をやってるらしい。
そのうちに僕は学校を目指し走った。
と言うか、また午後来るんだ・・・。
嫌な予感がする。
「あっ!」
僕は寝不足なんだった。足がもつれ、倒れそうになる。
ただでさえ僕は運動が苦手だって言うのに!!
朝の6時は登校中の小学生やサラリーマンのお父さん方が歩いてるって言うのにここで転んだら・・・。
痛みと羞恥が襲う。
僕は目を閉じた。
「おっと。・・・大丈夫?瑠衣ちゃん」
ゆっくり目を開けると海渡の顔が近くにあった。
「やっぱ軽いね。へへ、あー捕まえた」
そう言って海渡は僕を担ぎ上げた。
突然、宙に浮いた感覚。
――助けてくれた?
「瑠衣ちゃん・・・俺から逃げたお仕置ね」
へ?
「ふっ・・・や、なに触って」
「ん?瑠衣ちゃんのお尻・・・がはっ」
制裁!!
僕はそのまま足を遠心力で跳ねあげ潰した。
「海渡。僕は言ったよ?まず第一に僕をちゃんづけしたら殺すって。あと、海渡の薬。使えないようにしようか?ってもう使えない?お大事に。・・・助けてくれたのは・・・ありがとう」
そう、僕は狙った。
海渡の股間を目掛けて遠心力によって振り下ろした足。
完全に潰しきったら僕が捕まっちゃうからなるべく力加減はした。
まだ、痛みから立ち上がれそうにない海渡をとりあえず『自業自得』と言うことで放置した。
学校遅れたらヤバイからねっ!!
人がめんどくさくていちいち『ちゃんづけで呼ぶな』って言わないのを良いことにここ最近会えば必ず瑠衣ちゃん!!
それにお仕置って言ってお尻触るとかありえないんだけど!!
なんか、ぞわぞわして気持ち悪いし。
へ、 変な感じてなんか・・・。
とにかく!!・・・意味分かんない。
そして学校に着いて。
「え、今日は朝礼じゃない?」
友達に聞くと違ったらしい。
海渡は嘘つきだ。
「これは・・・制裁を」
小さく呟いた僕の独り言。
死ぬ思いでようやく学校にたどり着いた海渡は朝から保健室行きになったらしい。
なんでも、校門前で飛びげりをくらったとかなんとか。(てへぺろ♪)
ーーーーーーーーーーーー
「ただいまー」
「おかえり~兄さん。おみやげは?」
「幸福堂のアイスクリーム饅頭」
「お兄~。大好きぃ~」
「兄さん!愛してる~」
そして僕は左右から抱きつかれる。
ヤバイ、まじかわいい僕の妹たち。
雫と静は双子。一卵性。
だから二人とも同じ顔で同じ身長。
中学2年の雫と静は午後4時には必ず帰宅してる。と言っても帰宅部だから早いんだけど。
だからよく『おみやげ』と称した貢ぎものを献上する。そうすれば、今日みたいに左右から『可愛い妹ぷれす』を受けられるから。
これはシスコンであって、変態ではない。
「あ、お兄にお客さん来てんよー。ふふっ、お義母さん」
なっ・・・。
僕は言葉を失った。
僕の天使が僕を変態という名の悪魔に差し出そうとしているっ!!
その変態の母親=お義母さん。
「兄さん?・・・こりゃ、諦めが肝心ねー」
「雫、静。おみやげはお預け」
「「えっ(はぁ!?)」」
僕を変態に差し出そうとする悪い子たちにはお預けです!!
僕は「お兄の意地悪!!大っ嫌い!!」とか「兄さん!見損なったぜ!!」とかグサグサと心を抉られつつリビングへ向かう。
・・・あとで夢見大福買ってこよう。
「ただいま帰りました。佐紀さん、お久しぶりです」
「ふわぁわわわっ!瑠衣ちゃん!!おかえり~。ごめんねぇ~急に」
「いえ」
リビングに入ると海渡のお母さん、沖江佐紀さんがソファに座っていて母さんとなにやら話し込んでいる様子だった。
一応、声をかけておかないとあとが怖い。そう判断した。
「瑠衣ちゃん・・・また、可愛くなっちゃって・・・」
・・・。
「いいですね~!瑛子さんは・・・いえ、義姉さんはこんなに可愛い子供たちに恵まれて~。ほんと、可愛い~」
きたーーー。
「ガーンッ・・・お義母さん。おはようございます」
「あら/////」
母さん!?頬を染めてる場合じゃないよ?
こいつ今、『お義母さん』って呼んだよ!?
僕はさらに家に引っ込もうとした。
「今日は理事長が来るから全校生徒参加の朝礼があるって言ってたじゃん。だから、瑠衣ちゃんも遅刻しないようにって呼びに来たんだよ」
「まぁまぁ、そうだったの?瑠衣ちゃん、海渡君がせっかく呼びに来てくれたんだから学校行きなさい」
うっ、
「海渡、先に行ってて」
「待ってるよ」
「先に行って」
「・・・待つ」
「じゃあ、僕は先行くから」
海渡は待つと言って、玄関にある椅子に座った。
その瞬間を見計らい僕は玄関を出た。
「えっ」
海渡が戸惑う声が聞こえた。
「あ、お義母さん。また午後訪ねますね。お邪魔しました」
そう言って深々と頭を下げる。
また海渡は良い子をやってるらしい。
そのうちに僕は学校を目指し走った。
と言うか、また午後来るんだ・・・。
嫌な予感がする。
「あっ!」
僕は寝不足なんだった。足がもつれ、倒れそうになる。
ただでさえ僕は運動が苦手だって言うのに!!
朝の6時は登校中の小学生やサラリーマンのお父さん方が歩いてるって言うのにここで転んだら・・・。
痛みと羞恥が襲う。
僕は目を閉じた。
「おっと。・・・大丈夫?瑠衣ちゃん」
ゆっくり目を開けると海渡の顔が近くにあった。
「やっぱ軽いね。へへ、あー捕まえた」
そう言って海渡は僕を担ぎ上げた。
突然、宙に浮いた感覚。
――助けてくれた?
「瑠衣ちゃん・・・俺から逃げたお仕置ね」
へ?
「ふっ・・・や、なに触って」
「ん?瑠衣ちゃんのお尻・・・がはっ」
制裁!!
僕はそのまま足を遠心力で跳ねあげ潰した。
「海渡。僕は言ったよ?まず第一に僕をちゃんづけしたら殺すって。あと、海渡の薬。使えないようにしようか?ってもう使えない?お大事に。・・・助けてくれたのは・・・ありがとう」
そう、僕は狙った。
海渡の股間を目掛けて遠心力によって振り下ろした足。
完全に潰しきったら僕が捕まっちゃうからなるべく力加減はした。
まだ、痛みから立ち上がれそうにない海渡をとりあえず『自業自得』と言うことで放置した。
学校遅れたらヤバイからねっ!!
人がめんどくさくていちいち『ちゃんづけで呼ぶな』って言わないのを良いことにここ最近会えば必ず瑠衣ちゃん!!
それにお仕置って言ってお尻触るとかありえないんだけど!!
なんか、ぞわぞわして気持ち悪いし。
へ、 変な感じてなんか・・・。
とにかく!!・・・意味分かんない。
そして学校に着いて。
「え、今日は朝礼じゃない?」
友達に聞くと違ったらしい。
海渡は嘘つきだ。
「これは・・・制裁を」
小さく呟いた僕の独り言。
死ぬ思いでようやく学校にたどり着いた海渡は朝から保健室行きになったらしい。
なんでも、校門前で飛びげりをくらったとかなんとか。(てへぺろ♪)
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「ただいまー」
「おかえり~兄さん。おみやげは?」
「幸福堂のアイスクリーム饅頭」
「お兄~。大好きぃ~」
「兄さん!愛してる~」
そして僕は左右から抱きつかれる。
ヤバイ、まじかわいい僕の妹たち。
雫と静は双子。一卵性。
だから二人とも同じ顔で同じ身長。
中学2年の雫と静は午後4時には必ず帰宅してる。と言っても帰宅部だから早いんだけど。
だからよく『おみやげ』と称した貢ぎものを献上する。そうすれば、今日みたいに左右から『可愛い妹ぷれす』を受けられるから。
これはシスコンであって、変態ではない。
「あ、お兄にお客さん来てんよー。ふふっ、お義母さん」
なっ・・・。
僕は言葉を失った。
僕の天使が僕を変態という名の悪魔に差し出そうとしているっ!!
その変態の母親=お義母さん。
「兄さん?・・・こりゃ、諦めが肝心ねー」
「雫、静。おみやげはお預け」
「「えっ(はぁ!?)」」
僕を変態に差し出そうとする悪い子たちにはお預けです!!
僕は「お兄の意地悪!!大っ嫌い!!」とか「兄さん!見損なったぜ!!」とかグサグサと心を抉られつつリビングへ向かう。
・・・あとで夢見大福買ってこよう。
「ただいま帰りました。佐紀さん、お久しぶりです」
「ふわぁわわわっ!瑠衣ちゃん!!おかえり~。ごめんねぇ~急に」
「いえ」
リビングに入ると海渡のお母さん、沖江佐紀さんがソファに座っていて母さんとなにやら話し込んでいる様子だった。
一応、声をかけておかないとあとが怖い。そう判断した。
「瑠衣ちゃん・・・また、可愛くなっちゃって・・・」
・・・。
「いいですね~!瑛子さんは・・・いえ、義姉さんはこんなに可愛い子供たちに恵まれて~。ほんと、可愛い~」
きたーーー。
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