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本編
19.今日だけ
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·······眠い······兄貴の匂いがする。
俺···昨日は霧ヶ谷さんに学園の温室に連れてって貰って·······。
そんで、不知火さんが迎え来て···兄貴が·······って。
家······帰ったら············兄貴がいて·······父さんと母さんが──。
「律花」
「······ぁ」
「···おはよう。目が覚めた?」
·······兄貴?
「ふふ、暴れないでね。律が起きなかったから勝手に連れてきちゃった」
「······いい子」
ふわふわと暖かい。
どうやら俺は兄貴に姫抱きされて運ばれているらしい。
上から聞こえる優しい声が眠気を誘う。
「まだ、もう少し寝てて」
俺はどうしたいんだろう···。
俺の生きる世界はここなのにBLゲームの世界であるこの世界では俺は常に男たちから狙われてて、下手したら俺の人生に自由はなくて·······。
だから攻略対象たちと距離を置こうとした。
でもそれも失敗してた。
夢は独り立ちして、自立した冒険者生活を送りながら当主を継いだ兄の相談を聞いてやったり、千秋や楼透と街で待ち合わせして遊んで、色んな街を旅して·······老後の生活が退屈だと不満を漏らす父とそれを窘める母のもとに遊び相手に訪ねたり、二人が行きたいと言ってたとこに連れてってあげて、偶には暴れ足りない父さんをサポートしながらのダンジョン攻略とか、老いても自分で家事をやろうとする母さんの手伝いをしたりとか·······したかった。
でもそれは漠然とした夢で······俺の夢は妄想でしかなかったのか···?···ネガティブになるなって方が無理···俺は···奪われる事しか出来ない······。
「·······はよ」
「ふふ、律花寝癖凄いよ」
「·······ほんとだ」
再度起きた俺はいつもと変わらない様子の兄にほっとした。
多分寝癖になってる所を弄る。
·······なんか凄くお腹空いてるけど···。
「よく寝てたね···少し遅いけど朝ご飯にしようか」
「··········食いたくない」
「食べさせてあげようか?」
「·······要らない」
「食べさせてあげようか?」
「···た、食べる」
···········食欲ないのに。
迫ってくる兄貴の迫力に負けてしまった。
兄は笑顔で頷くと部屋を出ていく。
ここは本邸の俺の部屋だ。
昔、父さんと母さんと兄貴と俺でピクニックしてその帰りにサプライズで俺の誕生日のお祝いしてくれて···嬉しくて絵を描いた。それを母さんが俺の部屋に勝手に貼って···それがまだ壁に貼ってあるままだ。あの時絵を描いたって見せに行ったら三人して俺の事抱きしめてきて·······。
···せっかく兄貴が普通に接してくれてんのに······。
自制しようとしても思い出してグズる俺の目と鼻。
駄目だ。
いつまでもグズグズしてる俺なんて·······父さんも母さんも望んでない。
「お待たせ。メイド達は別邸の方に置いてきちゃったから···使用人は三上さんと都築さんと留守の間管理をお願いしてた人だけ、必要なら僕が昔みたいに着替えも手伝ってあげ──」
「結構だっ!」
「なんだ、残念」
くすくす笑って、朝食の乗ったワゴンを押し部屋に入ってくる。
三上さんは俺らが未就学の頃からいる執事さん。都築さんはシェフ兼庭師のお爺さん。二人とも幼い頃からのお世話になっている。じゃあ、俺らを入れてこの家にいるのは五人···か。
······そういやまだ俺寝間着だった。
そんなことは気にしないというように食事の用意を始める兄。
俺もベッドから起き上がりワゴンから暖かいスープの入った小鍋を受け取ると皿に盛って二人がけのテーブルに用意する。兄は都築さんの作ってくれたと言うサンドイッチをバスケットから取り出し俺の前に置いた。
······なんか懐かしい。
何が原因だったか忘れたけど、5歳くらいの時に父さんと母さん相手にケンカして自分の部屋に籠城したことがあった。そんときも兄は俺の見方でこっそりこうやってバスケットを抱えて持ってきてくれたっけ······。
「·······ごめ、兄貴」
「何が?」
「··········俺、、」
···俺、兄貴みたいにいつもみたいな俺でいられない。
「···しっかり食べないと大きくなれないよ」
「···ん、」
···本当に美園燈夜はしっかりしてる。
前世も含めたら俺の方が生きてるはずなのに、前世も今も俺は打たれ弱くって直ぐにグズって······もっとしっかりしなきゃいけないのに。
また溢れてしまった涙をいつの間にか隣にいて拭う兄。
折角久しぶりに都築さんが作ってくれたサンドイッチは凄くしょっぱい味がした。
スープのミネストローネも何だか余計酸っぱい。
今日、兄は父さんの仕事の書類を片付けると言っていた。
まだ時間もあるし優秀な兄なら直ぐに終わってしまう仕事。
·······兄貴は寂しくないのか···。
俺は·······なんか···今は独りでいるの嫌なんだ。
食事もその後片付けも終えると俺は寝間着のままベッドに座った。
部屋から出ていこうとする兄を止めた。
「···どうしたの?」
「··········今日忙しいか?」
「···うーん。そうでもないかな···脳筋ではあったけど父さんもちゃんと仕事してたみたい。片付ける仕事もあまり残ってないし······」
「っ、あのさ」
今日一日くらいは憎い兄でも縋りたい。
···········朝みたく、ぎゅってして欲しい。
「·······甘えてい?」
「いいよ」
兄は即答だった。
ただ俺も弱ってる時に手を出されたくない。
兄にはあの夜のようなことはするなと誓わせた。
優しく笑いかけられて、頭を撫でられると気持ちがいい。
前世で兄弟がいなかった分思うことが多いが、兄弟ってこんななのかな···。
俺は兄貴のことは兄として好きだ。
多分大好き。
「律花·······本当にこれだけでいいの?」
「·······約束したよな」
「はは·······信用ないなぁ」
「一度崩れた信用は積み上げるのに時間がかかるんだ」
「···ん、じゃあまた一からやり直しか···」
結局ベッドに腰掛けた兄に膝を貸して貰うことにした。
···昔からこれが一番安心する·······。
昔と比べたらだいぶ成長したから兄には負担になるだろうが兄は快く承諾してくれた。
······頼むのはかなり恥ずかしかったけど。
「じゃあ、僕は読書してるからね」
「··········うん」
「···おやすみ·······ちゅ」
···言った傍から···········。
···········まぁ、額くらいなら·············いいか。
明日にはもっと普通に出来るように頑張るから···今日だけ。
✻✻✻✻✻ ✻✻✻✻✻ ✻✻✻✻✻
「·······はい、もしもし何方でしょうか」
すやすやと眠る律花の頭をゆっくりと膝から下ろし、ベルの鳴っている電話をとる。
·······チッ、折角律花が僕に縋って甘えてきていたと言うのに。
こんな時に限って邪魔が入る。
『·······すまない。私だ』
「···伯父様、いえ失礼致しました」
『こちらの仕事が早く終わりそうなのでな、明日の午後にでも伺ってもよいだろうか?···会うのは成るべく早い方がいいと思った』
「こちらは何時でも構いません。寧ろ、助言だけでなくこちらの仕事まで助けて下さると言うのはとても有難いです」
『そうか······後継の君がしっかりした子で良かった。要件はそれだけだ、急にすまなかったな。それではまた着く時に連絡を入れるとしよう』
「はい、では失礼致します」
···建前で何時でもいいとか言ったのだけど。
律花との時間が減るのはやっぱり辛いね。
そう思いながら眠っている律花の髪にキスを数回落とした。
そんな悪戯をしながら胸ポケットから二枚の紙を取り出した。
·······これも、僕らの為だからね。
俺···昨日は霧ヶ谷さんに学園の温室に連れてって貰って·······。
そんで、不知火さんが迎え来て···兄貴が·······って。
家······帰ったら············兄貴がいて·······父さんと母さんが──。
「律花」
「······ぁ」
「···おはよう。目が覚めた?」
·······兄貴?
「ふふ、暴れないでね。律が起きなかったから勝手に連れてきちゃった」
「······いい子」
ふわふわと暖かい。
どうやら俺は兄貴に姫抱きされて運ばれているらしい。
上から聞こえる優しい声が眠気を誘う。
「まだ、もう少し寝てて」
俺はどうしたいんだろう···。
俺の生きる世界はここなのにBLゲームの世界であるこの世界では俺は常に男たちから狙われてて、下手したら俺の人生に自由はなくて·······。
だから攻略対象たちと距離を置こうとした。
でもそれも失敗してた。
夢は独り立ちして、自立した冒険者生活を送りながら当主を継いだ兄の相談を聞いてやったり、千秋や楼透と街で待ち合わせして遊んで、色んな街を旅して·······老後の生活が退屈だと不満を漏らす父とそれを窘める母のもとに遊び相手に訪ねたり、二人が行きたいと言ってたとこに連れてってあげて、偶には暴れ足りない父さんをサポートしながらのダンジョン攻略とか、老いても自分で家事をやろうとする母さんの手伝いをしたりとか·······したかった。
でもそれは漠然とした夢で······俺の夢は妄想でしかなかったのか···?···ネガティブになるなって方が無理···俺は···奪われる事しか出来ない······。
「·······はよ」
「ふふ、律花寝癖凄いよ」
「·······ほんとだ」
再度起きた俺はいつもと変わらない様子の兄にほっとした。
多分寝癖になってる所を弄る。
·······なんか凄くお腹空いてるけど···。
「よく寝てたね···少し遅いけど朝ご飯にしようか」
「··········食いたくない」
「食べさせてあげようか?」
「·······要らない」
「食べさせてあげようか?」
「···た、食べる」
···········食欲ないのに。
迫ってくる兄貴の迫力に負けてしまった。
兄は笑顔で頷くと部屋を出ていく。
ここは本邸の俺の部屋だ。
昔、父さんと母さんと兄貴と俺でピクニックしてその帰りにサプライズで俺の誕生日のお祝いしてくれて···嬉しくて絵を描いた。それを母さんが俺の部屋に勝手に貼って···それがまだ壁に貼ってあるままだ。あの時絵を描いたって見せに行ったら三人して俺の事抱きしめてきて·······。
···せっかく兄貴が普通に接してくれてんのに······。
自制しようとしても思い出してグズる俺の目と鼻。
駄目だ。
いつまでもグズグズしてる俺なんて·······父さんも母さんも望んでない。
「お待たせ。メイド達は別邸の方に置いてきちゃったから···使用人は三上さんと都築さんと留守の間管理をお願いしてた人だけ、必要なら僕が昔みたいに着替えも手伝ってあげ──」
「結構だっ!」
「なんだ、残念」
くすくす笑って、朝食の乗ったワゴンを押し部屋に入ってくる。
三上さんは俺らが未就学の頃からいる執事さん。都築さんはシェフ兼庭師のお爺さん。二人とも幼い頃からのお世話になっている。じゃあ、俺らを入れてこの家にいるのは五人···か。
······そういやまだ俺寝間着だった。
そんなことは気にしないというように食事の用意を始める兄。
俺もベッドから起き上がりワゴンから暖かいスープの入った小鍋を受け取ると皿に盛って二人がけのテーブルに用意する。兄は都築さんの作ってくれたと言うサンドイッチをバスケットから取り出し俺の前に置いた。
······なんか懐かしい。
何が原因だったか忘れたけど、5歳くらいの時に父さんと母さん相手にケンカして自分の部屋に籠城したことがあった。そんときも兄は俺の見方でこっそりこうやってバスケットを抱えて持ってきてくれたっけ······。
「·······ごめ、兄貴」
「何が?」
「··········俺、、」
···俺、兄貴みたいにいつもみたいな俺でいられない。
「···しっかり食べないと大きくなれないよ」
「···ん、」
···本当に美園燈夜はしっかりしてる。
前世も含めたら俺の方が生きてるはずなのに、前世も今も俺は打たれ弱くって直ぐにグズって······もっとしっかりしなきゃいけないのに。
また溢れてしまった涙をいつの間にか隣にいて拭う兄。
折角久しぶりに都築さんが作ってくれたサンドイッチは凄くしょっぱい味がした。
スープのミネストローネも何だか余計酸っぱい。
今日、兄は父さんの仕事の書類を片付けると言っていた。
まだ時間もあるし優秀な兄なら直ぐに終わってしまう仕事。
·······兄貴は寂しくないのか···。
俺は·······なんか···今は独りでいるの嫌なんだ。
食事もその後片付けも終えると俺は寝間着のままベッドに座った。
部屋から出ていこうとする兄を止めた。
「···どうしたの?」
「··········今日忙しいか?」
「···うーん。そうでもないかな···脳筋ではあったけど父さんもちゃんと仕事してたみたい。片付ける仕事もあまり残ってないし······」
「っ、あのさ」
今日一日くらいは憎い兄でも縋りたい。
···········朝みたく、ぎゅってして欲しい。
「·······甘えてい?」
「いいよ」
兄は即答だった。
ただ俺も弱ってる時に手を出されたくない。
兄にはあの夜のようなことはするなと誓わせた。
優しく笑いかけられて、頭を撫でられると気持ちがいい。
前世で兄弟がいなかった分思うことが多いが、兄弟ってこんななのかな···。
俺は兄貴のことは兄として好きだ。
多分大好き。
「律花·······本当にこれだけでいいの?」
「·······約束したよな」
「はは·······信用ないなぁ」
「一度崩れた信用は積み上げるのに時間がかかるんだ」
「···ん、じゃあまた一からやり直しか···」
結局ベッドに腰掛けた兄に膝を貸して貰うことにした。
···昔からこれが一番安心する·······。
昔と比べたらだいぶ成長したから兄には負担になるだろうが兄は快く承諾してくれた。
······頼むのはかなり恥ずかしかったけど。
「じゃあ、僕は読書してるからね」
「··········うん」
「···おやすみ·······ちゅ」
···言った傍から···········。
···········まぁ、額くらいなら·············いいか。
明日にはもっと普通に出来るように頑張るから···今日だけ。
✻✻✻✻✻ ✻✻✻✻✻ ✻✻✻✻✻
「·······はい、もしもし何方でしょうか」
すやすやと眠る律花の頭をゆっくりと膝から下ろし、ベルの鳴っている電話をとる。
·······チッ、折角律花が僕に縋って甘えてきていたと言うのに。
こんな時に限って邪魔が入る。
『·······すまない。私だ』
「···伯父様、いえ失礼致しました」
『こちらの仕事が早く終わりそうなのでな、明日の午後にでも伺ってもよいだろうか?···会うのは成るべく早い方がいいと思った』
「こちらは何時でも構いません。寧ろ、助言だけでなくこちらの仕事まで助けて下さると言うのはとても有難いです」
『そうか······後継の君がしっかりした子で良かった。要件はそれだけだ、急にすまなかったな。それではまた着く時に連絡を入れるとしよう』
「はい、では失礼致します」
···建前で何時でもいいとか言ったのだけど。
律花との時間が減るのはやっぱり辛いね。
そう思いながら眠っている律花の髪にキスを数回落とした。
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