FLASH BEAT!!

【本編】1章 四重奏

0.opening!

大きな歓声―。










ステージから見た見渡す限りのその光景けしきは視界いっぱいに虹色で―。










その輝きは―。











みんなが幸せなんだよって、俺たちを見て幸せになってるよって、そう俺たちに訴えかけてるみたいで······。




凄く······嬉しいっ。

たくさんの人が俺たちを応援してくれて、たくさんの人が俺たちを観て、俺たちの歌を聞いて笑ってくれてる･･･。





その瞬間、俺たちの願いは叶った。
いや、まだ叶い始めたばかりだったけど･･･今、俺がここにいられるのは、仲間quartetteとたくさんのファンの人たちと、そんで･･････俺の愛しい人のお陰だ。





『みんなーーーーー！今日もありがとぅーーー！！
俺、、俺っ！！これからも頑張るからっ！！
 ･･････みんなのこと！大好きだからーーーっ！！』

つい叫びたくなってopeningの曲のイントロ部で叫んでしまった。会場がシーンッと静かになる。
仲間たちも呆れたようにこっちに体を向けてる。
ええーい!こうなったら自棄だ!
俺は仲間に視線で合図すると―。

『それでは！俺たちの始まりの曲！
≪GOING!!≫･･････まだまだここからが始まりだぁーーーっ！！』



丁度のタイミングで歌いだしに入った。



わぁああああああああーーーーーーーーっ！！

と言う大きな歓声が俺たちの歌声を掻き消―。
さなかった。俺たちも力の限り、持ってる声量の限り歌ってるからだ。

ふとステージ裏が見えた。
そこには愛しい人がこちらを見て微笑んでいた。･･･あの、見た人を魅了してしまう魔性の微笑み。
･･･あんたには敵わないね。

俺をフッ笑うとと視線を戻した。
ステージから会場の見渡せる限りを端から端まで見てみる。･･･たくさんの笑顔が溢れてた。






やっぱ、、俺、アイドルになって良かった！