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【本編】1章 四重奏
1.俺の恋人
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「あっ··················んぅ·········っ」
「遥·······そんな顔して仕事に行くの?」
「なっ、、んぁ······お前が···っあ·············」
「っ、·······そんなに気持ちいい?」
「うっ、、うるさいっ!あぅっ!」
ヤバイ······ほんと、、気持ちいい···。
「うん。でもそろそろ時間だからね。
······ラストスパートだよ?いいね-」
「っ、う、うん······っあぁっ!!」
「全く、、なんでアイドルなのにそんな肩凝ってるの。君はまだ若いのに······。やっぱ、仕事減らそうか?って言っても仕事減らしたら0になるんだけど···僕としても凄く心配―」
「あぁ゙?」
それをお前が言うか?
だいたい肩凝るのはお前が家事全般出来ねーから代わりに俺がやってるからじゃん!掃除に炊事、洗濯、食事の用意したらお風呂沸かして、······ってまぁ、仕事取ってきてくれるんは入鹿さんだから忙しいってのは分かってるんだけどね。
「······ごめんね。僕がもう少し有能だったらすぐに君たちをもっと上まで押し上げてあげられるのに······」
「っ、それは入鹿さんのせいじゃないって」
それは入鹿さんにじゃなくて、これだけ助けてもらってるのに上にいけない俺たちquartetteに問題があるんだから···。
「······」
「·········そんな顔しないでよ」
「···ごめんね」
俺は入鹿さんのこんな寂しそうな微笑みに弱い。
「む、謝んなよ。······俺もできる限り、あんたの力になれるんなら傍にいるからさ。だから······頑張ろう?」
「うん······」
「今日は新曲のレコーディングだろ?そのあと事務所に寄って、いつも通りボイトレして筋トレして、ダンスとポージングの練習!そしたら俺は帰ってきて、家事を済ませておく。·······入鹿さんはまた帰り遅い?」
「そうだね·······書類整理も済ませときたいし」
「そっか!ありがとな、いつも。
······えへ、なんかちょって照れるよな。感謝伝えるのってっ。あ、そろそろ出ないとじゃん!
そんじゃ、行こーぜ!」
「うん。······でもその前に―」
「ん?」
既に荷物を持って玄関に向かおうとしていた俺は入鹿さんの声に振り向く。
「勃っちゃった」
「死ね」
前言撤回!!
俺の名前は安芸 遥。
18才、男、彼女なしで彼氏持ち。
弱小芸能事務所クロック・ムッシュのquartetteと言うグループに所属してる。(・・・正確には¶uartette!が正しい表記なんだけどね)メンバーは四人。quartetteって言うのは日本語で四重奏だからそこから付けられたみたい。
それで、さっきの変態は周防 入鹿さん。24歳。俺の、俺たちのマネージャーで現在俺の恋人。
黒髪、丸眼鏡、ヨレヨレスーツ······この三拍子が揃ってる。(最初はいいけど、あとの二つが問題だ······)そのくせ、容姿は一流アイドル並みに整ってるんだよな······。噂では昔、アイドルをやってたとかなんとか···。まぁ、入鹿さんならあり得るかも。
······あの切れ長な瞳がこっちを見て、細められると男の俺でもドキッとしてしまう。まぁ恋人だから、、尚更?それでもプラマイゼロになるのは入鹿さんの性癖のせい。それだけ救いのない変態なんだ。
······カッコイイけど。
「ハル。またイルカさんと何かあった?」
「え、、?」
「やっぱり。今日もハル可愛いから。······それ以上可愛くなったらボクの出番無くなっちゃうよ」
今はレコーディングのために入鹿さんの運転で車移動中。車内では新曲のメロディが流れてて、俺たちは歌詞と細かい音の確認中。
この子は石見 蒼空君。
16才でquartetteの中では最年少のすっごく可愛い男の子。
「俺なんて可愛くないよ。蒼空君の方がすごい可愛いじゃん!髪の毛さらさらだし、目もおっきくて!こんな弟いたらすごい可愛いんだろうなって、いつも思ってるよ!」
「······ありがと。ボクもハルみたいなお兄ちゃん欲しい」
「ははっ。ありがと!今日の新曲のレコーディングも頑張らないとな!今回は俺と蒼空君のデュエットだし」
「うん。あっちはエロセクシー、こっちは純粋無垢とか可愛いって感じ。それで売りたいんじゃない?」
「······蒼空君の口からエロセクシーなんて単語···」
「誉め言葉として受け取っとくね」
「う、うん···」
蒼空君はややグリーンの入った茶髪。緩いマッシュが中性的なオーラを出しててquartetteの中じゃ一番女装が似合いそうだ。·······いや、女装して似合うとしたら蒼空君か俺しかいないけど。って、俺だって女装してもにあわないからな!でも、たぶん俺たちの他の二人は················厳しいだろうな、、女装。うん。顔は良いとしても······だってゴツイもん。別に俺がデブって訳じゃないけど···。
「······曇り空 こんな日には
いつもよりドレスアップして遠くへ出掛けてみよ
ブルーな気分はサヨナラ
思いっきり大空へ駆け上がる
ほら 硝子のクツさえ気を利かせて
羽、羽ばたかせて空へ飛び込む
僕ら、君を受け止めて
夢の世界 僕らの世界へ導いてあげる
『』
『』
Don’t Cry
ここが最後じゃないこれから始まる
僕らの旅
魔法の空飛ぶ絨毯に乗って
願いの叶う星を見つけにゆくんだ
たったひとつだけ叶えられるなら
僕らの願いはただ一つ
僕の傍で微笑んでてよ」
新曲の『メルヘンワールド』
途中からだけど流れてるメロディに合わせて歌ってみた。楽しい雰囲気のメロディと歌詞。······僕の傍で微笑んでよ、か。
「···ハルって、歌に感情を込めるのが上手いよね」
「え?」
「なんか、聞いててドキドキした。······何て言うのかな?···うん、ドキドキする」
はあ?
「僕も分かるよ、蒼空君の気持ち。
心が吸い込まれるような感じ?かな···。ほんとにその場にいて、ほんとにそう思われて、言われてる感じなんだよね。······だから凄くドキドキする。
············まぁ、恋人としては複雑だけど」
「惚気聞きたくない」
「はは、惚気ではないんだけど」
「イルカさんゆーと惚気聞こえる。とにかく黙れない?ただでさえ生きる変人。むしょーにイラつく」
「いやー、変人は一応人だから生きてるんじゃないかな?······あと、地味に傷つくなぁ。はは」
「遥·······そんな顔して仕事に行くの?」
「なっ、、んぁ······お前が···っあ·············」
「っ、·······そんなに気持ちいい?」
「うっ、、うるさいっ!あぅっ!」
ヤバイ······ほんと、、気持ちいい···。
「うん。でもそろそろ時間だからね。
······ラストスパートだよ?いいね-」
「っ、う、うん······っあぁっ!!」
「全く、、なんでアイドルなのにそんな肩凝ってるの。君はまだ若いのに······。やっぱ、仕事減らそうか?って言っても仕事減らしたら0になるんだけど···僕としても凄く心配―」
「あぁ゙?」
それをお前が言うか?
だいたい肩凝るのはお前が家事全般出来ねーから代わりに俺がやってるからじゃん!掃除に炊事、洗濯、食事の用意したらお風呂沸かして、······ってまぁ、仕事取ってきてくれるんは入鹿さんだから忙しいってのは分かってるんだけどね。
「······ごめんね。僕がもう少し有能だったらすぐに君たちをもっと上まで押し上げてあげられるのに······」
「っ、それは入鹿さんのせいじゃないって」
それは入鹿さんにじゃなくて、これだけ助けてもらってるのに上にいけない俺たちquartetteに問題があるんだから···。
「······」
「·········そんな顔しないでよ」
「···ごめんね」
俺は入鹿さんのこんな寂しそうな微笑みに弱い。
「む、謝んなよ。······俺もできる限り、あんたの力になれるんなら傍にいるからさ。だから······頑張ろう?」
「うん······」
「今日は新曲のレコーディングだろ?そのあと事務所に寄って、いつも通りボイトレして筋トレして、ダンスとポージングの練習!そしたら俺は帰ってきて、家事を済ませておく。·······入鹿さんはまた帰り遅い?」
「そうだね·······書類整理も済ませときたいし」
「そっか!ありがとな、いつも。
······えへ、なんかちょって照れるよな。感謝伝えるのってっ。あ、そろそろ出ないとじゃん!
そんじゃ、行こーぜ!」
「うん。······でもその前に―」
「ん?」
既に荷物を持って玄関に向かおうとしていた俺は入鹿さんの声に振り向く。
「勃っちゃった」
「死ね」
前言撤回!!
俺の名前は安芸 遥。
18才、男、彼女なしで彼氏持ち。
弱小芸能事務所クロック・ムッシュのquartetteと言うグループに所属してる。(・・・正確には¶uartette!が正しい表記なんだけどね)メンバーは四人。quartetteって言うのは日本語で四重奏だからそこから付けられたみたい。
それで、さっきの変態は周防 入鹿さん。24歳。俺の、俺たちのマネージャーで現在俺の恋人。
黒髪、丸眼鏡、ヨレヨレスーツ······この三拍子が揃ってる。(最初はいいけど、あとの二つが問題だ······)そのくせ、容姿は一流アイドル並みに整ってるんだよな······。噂では昔、アイドルをやってたとかなんとか···。まぁ、入鹿さんならあり得るかも。
······あの切れ長な瞳がこっちを見て、細められると男の俺でもドキッとしてしまう。まぁ恋人だから、、尚更?それでもプラマイゼロになるのは入鹿さんの性癖のせい。それだけ救いのない変態なんだ。
······カッコイイけど。
「ハル。またイルカさんと何かあった?」
「え、、?」
「やっぱり。今日もハル可愛いから。······それ以上可愛くなったらボクの出番無くなっちゃうよ」
今はレコーディングのために入鹿さんの運転で車移動中。車内では新曲のメロディが流れてて、俺たちは歌詞と細かい音の確認中。
この子は石見 蒼空君。
16才でquartetteの中では最年少のすっごく可愛い男の子。
「俺なんて可愛くないよ。蒼空君の方がすごい可愛いじゃん!髪の毛さらさらだし、目もおっきくて!こんな弟いたらすごい可愛いんだろうなって、いつも思ってるよ!」
「······ありがと。ボクもハルみたいなお兄ちゃん欲しい」
「ははっ。ありがと!今日の新曲のレコーディングも頑張らないとな!今回は俺と蒼空君のデュエットだし」
「うん。あっちはエロセクシー、こっちは純粋無垢とか可愛いって感じ。それで売りたいんじゃない?」
「······蒼空君の口からエロセクシーなんて単語···」
「誉め言葉として受け取っとくね」
「う、うん···」
蒼空君はややグリーンの入った茶髪。緩いマッシュが中性的なオーラを出しててquartetteの中じゃ一番女装が似合いそうだ。·······いや、女装して似合うとしたら蒼空君か俺しかいないけど。って、俺だって女装してもにあわないからな!でも、たぶん俺たちの他の二人は················厳しいだろうな、、女装。うん。顔は良いとしても······だってゴツイもん。別に俺がデブって訳じゃないけど···。
「······曇り空 こんな日には
いつもよりドレスアップして遠くへ出掛けてみよ
ブルーな気分はサヨナラ
思いっきり大空へ駆け上がる
ほら 硝子のクツさえ気を利かせて
羽、羽ばたかせて空へ飛び込む
僕ら、君を受け止めて
夢の世界 僕らの世界へ導いてあげる
『』
『』
Don’t Cry
ここが最後じゃないこれから始まる
僕らの旅
魔法の空飛ぶ絨毯に乗って
願いの叶う星を見つけにゆくんだ
たったひとつだけ叶えられるなら
僕らの願いはただ一つ
僕の傍で微笑んでてよ」
新曲の『メルヘンワールド』
途中からだけど流れてるメロディに合わせて歌ってみた。楽しい雰囲気のメロディと歌詞。······僕の傍で微笑んでよ、か。
「···ハルって、歌に感情を込めるのが上手いよね」
「え?」
「なんか、聞いててドキドキした。······何て言うのかな?···うん、ドキドキする」
はあ?
「僕も分かるよ、蒼空君の気持ち。
心が吸い込まれるような感じ?かな···。ほんとにその場にいて、ほんとにそう思われて、言われてる感じなんだよね。······だから凄くドキドキする。
············まぁ、恋人としては複雑だけど」
「惚気聞きたくない」
「はは、惚気ではないんだけど」
「イルカさんゆーと惚気聞こえる。とにかく黙れない?ただでさえ生きる変人。むしょーにイラつく」
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