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3章
12.グラジェット国王
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・・・・・・やばい・・・また偉そうなこと言っちゃった・・・。
肩の上でリューがそわそわしてるのが分かる。そうだよねぇ・・・エルリアースの王様にもど偉い口きいて牢屋に放り込まれちゃったんだもんね・・・。
冷や汗をだらだら流しながら僕は王様の言葉を待った。
次に王様が口を開くまでしばらくの間があった。
「ははははははははははははっ!!」
王様はお腹を抱えて笑ってます。
え・・・・・・僕、可笑しなこと言っちゃったのかな?
「そうか・・・・・・君にランが懐くのも分かる気がする。
これは一本取られてしまったなぁ。ははははっ!
・・・・・・しかし、初めてそのようなことを言われた。
私の父も万が一を考えて、争い事に備えるようにと私は教育されてきた。万が一にはこちらも対処せねばならない。
私の考えを言ってはいつも怒られていた・・・・・それは臆病者の考えることだ、と」
「そう、だったんですね・・・・・・」
「・・・・・・ナナさん、、改めてお願いします。
このエルレシオンの争いを止めてください・・・。私は貴方を信じる。いや、信じるではなく、ナナさんなら止めてくれると確信した。
どうぞ、よろしく頼みます・・・・・・」
そう言って国王様は僕に頭を下げた。
「え、そ、そんなっ、あの!!頭を上げてください!!」
「ナナさん。旅で必要なものがあるなら何でも言ってください・・・・・・グラジェットは貴方の旅を応援します!」
あ、スポンサーついちゃった?
でもすごく助かるかも~!!
確か、グラジェットは他の国と平等に仲良くしてるって言ってたから次の国に行くのにお願い出来る。
「あのっ・・・・・・それじゃあ、次はどこに行ったら良いと思いますか?」
「そうですね・・・・・・。現かシェルアルト、バルストですよね?・・・・・・私はシェルアルトをおすすめ致します。グラジェットは各国と対等且つ友好的に交易を行っていますが、現とはそこまで友好的ではない、、と言うか・・・・・・どちらかと言えばシェルアルトですかね~。
あ、バルストは論外です」
シェルアルトは確か、周りを海に囲まれた孤島だった気がする。シェルアルトに行くには海を渡らなければならない。
「シェルアルトへは舟を使わなければ行けませんね・・・・・・。しかし――少し前に大嵐がありまして、グラジェットの舟は作り直しているんですよ。・・・舟が出来るまでは約1週間、最悪1ヶ月ってところですかね・・・・・・」
「・・・・・・そうですか・・・」
「急がせます。
1年ですものね・・・・・・あと5ヶ月と6週。木材が早く届くように手配します。その間はグラジェットを観光でもしていただければと思います。ランとも遊んでやって下さい。・・・・・・貴方のような方なら――うっ、子供の成長は早いものですね・・・・・・」
グラジェット国王はもとのランパパの顔に戻った。
「あの・・・・・・さっきも言いましたが――」
バンッっ!!
「む~っ。ナナもパパも遅いよっ」
その時、突然扉が開いてラン君が入ってきた。頬を膨らませて両手首を腰に置いてお決まりのお怒りポーズだ。
「ランっ~~~!!ごめんなぁ、もうナナさんとお話は終わったからお外に遊びに行っておいで。あ、暗くなる前に帰るんだぞ?」
「うんっ!!・・・・・・ナナっ、行こ?」
ラン君はそう言うと僕の手を引いて歩き出す。僕は後ろに見えるグラジェット国王に軽く会釈してから遅れないようについていった。
ラン君は僕の手を引いたままスタスタと歩いていく。
「今日はね?ナナとバザールに行きたくって。・・・バザールは朝早く行かないとたくさんの人で混んでるから大変なんだぁ~」
「・・・・・・バザール?あ、市場みたいな?」
「そう!それに今日は半月に1回の特別な日なんだっ」
「特別な、日?」
「うんっ!――あっ!!リエイル兄様っ」
肩の上でリューがそわそわしてるのが分かる。そうだよねぇ・・・エルリアースの王様にもど偉い口きいて牢屋に放り込まれちゃったんだもんね・・・。
冷や汗をだらだら流しながら僕は王様の言葉を待った。
次に王様が口を開くまでしばらくの間があった。
「ははははははははははははっ!!」
王様はお腹を抱えて笑ってます。
え・・・・・・僕、可笑しなこと言っちゃったのかな?
「そうか・・・・・・君にランが懐くのも分かる気がする。
これは一本取られてしまったなぁ。ははははっ!
・・・・・・しかし、初めてそのようなことを言われた。
私の父も万が一を考えて、争い事に備えるようにと私は教育されてきた。万が一にはこちらも対処せねばならない。
私の考えを言ってはいつも怒られていた・・・・・それは臆病者の考えることだ、と」
「そう、だったんですね・・・・・・」
「・・・・・・ナナさん、、改めてお願いします。
このエルレシオンの争いを止めてください・・・。私は貴方を信じる。いや、信じるではなく、ナナさんなら止めてくれると確信した。
どうぞ、よろしく頼みます・・・・・・」
そう言って国王様は僕に頭を下げた。
「え、そ、そんなっ、あの!!頭を上げてください!!」
「ナナさん。旅で必要なものがあるなら何でも言ってください・・・・・・グラジェットは貴方の旅を応援します!」
あ、スポンサーついちゃった?
でもすごく助かるかも~!!
確か、グラジェットは他の国と平等に仲良くしてるって言ってたから次の国に行くのにお願い出来る。
「あのっ・・・・・・それじゃあ、次はどこに行ったら良いと思いますか?」
「そうですね・・・・・・。現かシェルアルト、バルストですよね?・・・・・・私はシェルアルトをおすすめ致します。グラジェットは各国と対等且つ友好的に交易を行っていますが、現とはそこまで友好的ではない、、と言うか・・・・・・どちらかと言えばシェルアルトですかね~。
あ、バルストは論外です」
シェルアルトは確か、周りを海に囲まれた孤島だった気がする。シェルアルトに行くには海を渡らなければならない。
「シェルアルトへは舟を使わなければ行けませんね・・・・・・。しかし――少し前に大嵐がありまして、グラジェットの舟は作り直しているんですよ。・・・舟が出来るまでは約1週間、最悪1ヶ月ってところですかね・・・・・・」
「・・・・・・そうですか・・・」
「急がせます。
1年ですものね・・・・・・あと5ヶ月と6週。木材が早く届くように手配します。その間はグラジェットを観光でもしていただければと思います。ランとも遊んでやって下さい。・・・・・・貴方のような方なら――うっ、子供の成長は早いものですね・・・・・・」
グラジェット国王はもとのランパパの顔に戻った。
「あの・・・・・・さっきも言いましたが――」
バンッっ!!
「む~っ。ナナもパパも遅いよっ」
その時、突然扉が開いてラン君が入ってきた。頬を膨らませて両手首を腰に置いてお決まりのお怒りポーズだ。
「ランっ~~~!!ごめんなぁ、もうナナさんとお話は終わったからお外に遊びに行っておいで。あ、暗くなる前に帰るんだぞ?」
「うんっ!!・・・・・・ナナっ、行こ?」
ラン君はそう言うと僕の手を引いて歩き出す。僕は後ろに見えるグラジェット国王に軽く会釈してから遅れないようについていった。
ラン君は僕の手を引いたままスタスタと歩いていく。
「今日はね?ナナとバザールに行きたくって。・・・バザールは朝早く行かないとたくさんの人で混んでるから大変なんだぁ~」
「・・・・・・バザール?あ、市場みたいな?」
「そう!それに今日は半月に1回の特別な日なんだっ」
「特別な、日?」
「うんっ!――あっ!!リエイル兄様っ」
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