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2章

3.大きな図書室

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むむむむむ?
僕の目の前には大きな大きな本棚が、ずらーっと手前から奥に並んでます。・・・・・・これ、図書室ってレベルじゃないよね!?軽く図書館の域も越えてるよ!?

「まずはここに座っていて下さい。何冊か分かりやすい本を持ってきます」


そう言ってソヨノはタッタッと駆けていった。
はー、ここの中を一周するだけで丸一日かかりそう。
図書室に移動するまでも結構距離あったからなぁ・・・まぁ、その間にソヨノと仲良くなれたけどっ。

あれからしばらくしてほんとにしばらくして(体感時間的に一時間くらい?)ソヨノが戻ってきた。腕に抱3冊抱えて持ってきた。・・・・・・なかなか可愛いです。こりゃ恋人さんにも可愛がられますなっははっ・・・・・・う、羨ましくなんかないもんねっ!!

と言うわけでお勉強開始~♪ウェーイ(~▽~@)♪♪♪

って気分だったのは最初だけ。

「まずは暦ですかね?いいですか?
エルレシオンの暦は5か国共通です。エルレシオンで最古の都と言われるううつつしきの暦を用いています

そしてナナ様の仰っている『1年』とは
朱月、緋月、紅月、藍月、碧月、蒼月、黄月、橙月
の8ヶ月で1年です。

そして1月ひとつきは10日で壹のめぐりと言いそれが漆の巡しちのめぐりまで
・・・・・・つまり、7回で1月ひとつきです」

・・・・・・・・・・・・うん、分からん。
でも、1ヶ月が70日で1週間が10日と言うのは分かった。つまり?

「今日は緋月の壹の巡1日目です」

なるほど。来年の今日までにか・・・・・・。
ん?

「ねぇ、今何時?」
「時間ですか?1日は24時間です。ナナさんを中庭にて発見したのが、明朝でしたから・・・・・・あ、そろそろお夕食のお時間ですね!」

良かった~!
実はさっきからお腹が・・・・・(/ω\*)

「ソヨノ。・・・・・・忘れていたんですか?」

びくっっっ!!

僕とソヨノは同時に振り向いた。
そこにいたのは――。
メイガさん・・・・・・。いつの間に?

「ご、ごめんなさっ――」
「はい?」

びくっっっ!!

ソヨノ、ものすごく震えてます。それが伝わってきて僕まで怖いです・・・・・・!!

「言い訳は結構です。では――アンシェ様がお待ちになっています。食堂へご案内いたします」
「「は、はいぃ~」」












食堂に着くとアンシェさんが長ーーーいテーブルの奥に座ってた。メイガさんに言われるまま手前のイスに座る。

「メイガ・・・・・・もういい。
ナナ、こっちにおいで。そんな遠くでは話すことも話せない。メイガとソヨノ以外は退出しろ」

・・・・・・後でチッとまたまた舌打ちが聞こえた気がした。今度はソヨノに「こちらです」と言われて、アンシェさんの隣に座った。
メイガさんはと言うと他の使用人さんたちに指示をだしてる。

「すまないな。今日はいつも以上にあいつの嫌がらせが多い。この長いテーブルも悪戯だ。三分の一ほど長くなっている」
「三分の一、、ですか」

それでも長くないですか?
だって・・・50人くらい座れません?

「ははっ。あいつもナナのことを気に入ったようだ」

はい?
気に入った、ってーー僕はまったくもって気に入られたくなんてないんですけどね!?
話してるうちに料理が運ばれてきた。ナニコレ!?コース料理ですか?僕、初めて食べるよ~♪
目の前に運ばれてきたスープ。シチューみたいなコーンスープみたいな・・・うま~♡とろとろしてる~♪

「口に合うだろうか?」
「はいっ!とっても美味しいです~♡」
「それは良かった」

なんか・・・・・・お昼の時と同じ会話。
アンシェさんも緊張・・・してるのかな?
最後の〆まで戴いてしばらくするとアンシェさんが口を開いた。僕の前に食後のお茶が置かれた。
いつの間にかテーブルが片付いてる。(長いテーブルも戻ってる)


「ナナ」
「ふぁ?」
「ははっ。飲んでからでいい。――大事な話があるのだがーー」

ごくんっ
飲み込みました。
でも大事な話?ってなんだろ・・・・・・。

「俺の――婚約者になってくれないだろうか?」
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