2 / 83
1章
2.ゲームの世界!?
しおりを挟む
VRを起動し僕の体が淡い緑に包まれた。
始めての感覚にわくわくと遠足気分だったのもつかの間――。
眠い。
確か、始める前の時刻は7時頃だったと思う。
いくらニートでもまだ眠くなるには早すぎる。
なんか、おかしい。
気がつくと目の前がぐらぐらする感覚に襲われていた。
「何が・・・・・・起こって・・・・・・るの?」
暗
ーーーーーーーー
「ここは・・・・・・ゲームの景色?」
にしては、やけに青々とした草むらは艶やかに風に揺れているし・・・・・・・・・・・・。
そっと、葉っぱに触れてみる。
少し冷たいが太陽の光を受けてほんのりとした温かさがある。葉の一枚一枚が光合成をしているのか湿っていて柔らかい。
「触れる・・・・・・!」
これが最新式のVR?伝説のゲームの中?
「とっとりあえず・・・・・・。どうしよう?」
ゲーム中と言っても説明書が無かったからどうやって始めるのか全く分からない。
この景色は美しいけどこれをずっと見てるだけの話じゃ無いだろうし・・・・・・。
すると背後に気配を感じた。
ガサガサガサッ
「だっ誰!?」
草むらが揺れ動いた。
すかさず、問いかけたが背後には誰もいない。
・・・・・空耳なのかな?
「ようこそ、『夢の浮き橋~五つの国を巡る恋歌~』へ!」
後ろを振り返っていた体を前に戻すとちょうど目の前に宙に浮いた少年がいた。
「!?」
「僕はこの世界の案内人。足立物怪だよっ!」
「案内人?」
「そうだよ」
案内人と名乗った少年の外見は身長は小学生にも見えるほどで約130センチくらいぱちっと大きく見開いた瞳と寝癖とみられる髪のハネが愛らしい。
服装は小学生用のスーツみたいな感じ、一応案内人と言ってるし呼称は必要かな。
「何か分からないこととかある?」
ニコニコしながら聞いてくる。
人懐っこい子なのかな?
「お兄さん?」
「あぁ、聞いてるよ。えっと・・・・・・まず、このゲームはどんなストーリーなの?」
そう!これが今、僕は一番知りたい!!
「う~ん。それは僕も分からないんだぁ・・・・・・」
「えっ!?分からないって、」
「分からないって言うか、プレイする人によってお話が変わるんだってお父さんが言ってたんだ!」
プレイする人によって変わる?
どう言うことなんだろう?
「でね、僕が出てきたってことは案内人なんだね。この世界の」
「」
「さっそく、この世界を説明するねぇ~。えっと・・・」
少年・・・・・・足立物怪と名乗る少年はゴソゴソと肩に下げたポシェットからなんやら紙を取り出した。
「『この世界は?』・・・・・・・?ごめんね?分かんない」
「え?」
「なんかね、いつもはこの紙にストーリーとか案内するとことか書いてあるんだけど・・・・・・何も書いてない」
そう言って肩を落としたもののけ君。
なんか言いづらいから案内人さんって呼ぶね?
そっかぁ。分からないのか。
でも、『月夜見 桜』らしいと言えばらしいのかも。
「分かった、じゃあ設定を教えて」
「うん!それなら任せて!!
・・・・・・ゴホッゴホッ」
胸を大きく叩きすぎたのか激しくむせる。おっちょこちょいな子なんだな。
「えっとね」
バヂバヂバヂバチッ
突然、美しい景色が一変し稲妻とともに辺り一面が光に飲み込まれた。
始めての感覚にわくわくと遠足気分だったのもつかの間――。
眠い。
確か、始める前の時刻は7時頃だったと思う。
いくらニートでもまだ眠くなるには早すぎる。
なんか、おかしい。
気がつくと目の前がぐらぐらする感覚に襲われていた。
「何が・・・・・・起こって・・・・・・るの?」
暗
ーーーーーーーー
「ここは・・・・・・ゲームの景色?」
にしては、やけに青々とした草むらは艶やかに風に揺れているし・・・・・・・・・・・・。
そっと、葉っぱに触れてみる。
少し冷たいが太陽の光を受けてほんのりとした温かさがある。葉の一枚一枚が光合成をしているのか湿っていて柔らかい。
「触れる・・・・・・!」
これが最新式のVR?伝説のゲームの中?
「とっとりあえず・・・・・・。どうしよう?」
ゲーム中と言っても説明書が無かったからどうやって始めるのか全く分からない。
この景色は美しいけどこれをずっと見てるだけの話じゃ無いだろうし・・・・・・。
すると背後に気配を感じた。
ガサガサガサッ
「だっ誰!?」
草むらが揺れ動いた。
すかさず、問いかけたが背後には誰もいない。
・・・・・空耳なのかな?
「ようこそ、『夢の浮き橋~五つの国を巡る恋歌~』へ!」
後ろを振り返っていた体を前に戻すとちょうど目の前に宙に浮いた少年がいた。
「!?」
「僕はこの世界の案内人。足立物怪だよっ!」
「案内人?」
「そうだよ」
案内人と名乗った少年の外見は身長は小学生にも見えるほどで約130センチくらいぱちっと大きく見開いた瞳と寝癖とみられる髪のハネが愛らしい。
服装は小学生用のスーツみたいな感じ、一応案内人と言ってるし呼称は必要かな。
「何か分からないこととかある?」
ニコニコしながら聞いてくる。
人懐っこい子なのかな?
「お兄さん?」
「あぁ、聞いてるよ。えっと・・・・・・まず、このゲームはどんなストーリーなの?」
そう!これが今、僕は一番知りたい!!
「う~ん。それは僕も分からないんだぁ・・・・・・」
「えっ!?分からないって、」
「分からないって言うか、プレイする人によってお話が変わるんだってお父さんが言ってたんだ!」
プレイする人によって変わる?
どう言うことなんだろう?
「でね、僕が出てきたってことは案内人なんだね。この世界の」
「」
「さっそく、この世界を説明するねぇ~。えっと・・・」
少年・・・・・・足立物怪と名乗る少年はゴソゴソと肩に下げたポシェットからなんやら紙を取り出した。
「『この世界は?』・・・・・・・?ごめんね?分かんない」
「え?」
「なんかね、いつもはこの紙にストーリーとか案内するとことか書いてあるんだけど・・・・・・何も書いてない」
そう言って肩を落としたもののけ君。
なんか言いづらいから案内人さんって呼ぶね?
そっかぁ。分からないのか。
でも、『月夜見 桜』らしいと言えばらしいのかも。
「分かった、じゃあ設定を教えて」
「うん!それなら任せて!!
・・・・・・ゴホッゴホッ」
胸を大きく叩きすぎたのか激しくむせる。おっちょこちょいな子なんだな。
「えっとね」
バヂバヂバヂバチッ
突然、美しい景色が一変し稲妻とともに辺り一面が光に飲み込まれた。
0
お気に入りに追加
223
あなたにおすすめの小説
社畜だけど異世界では推し騎士の伴侶になってます⁈
めがねあざらし
BL
気がつくと、そこはゲーム『クレセント・ナイツ』の世界だった。
しかも俺は、推しキャラ・レイ=エヴァンスの“伴侶”になっていて……⁈
記憶喪失の俺に課されたのは、彼と共に“世界を救う鍵”として戦う使命。
しかし、レイとの誓いに隠された真実や、迫りくる敵の陰謀が俺たちを追い詰める――。
異世界で見つけた愛〜推し騎士との奇跡の絆!
推しとの距離が近すぎる、命懸けの異世界ラブファンタジー、ここに開幕!
転生悪役令息、雌落ち回避で溺愛地獄!?義兄がラスボスです!
めがねあざらし
BL
人気BLゲーム『ノエル』の悪役令息リアムに転生した俺。
ゲームの中では「雌落ちエンド」しか用意されていない絶望的な未来が待っている。
兄の過剰な溺愛をかわしながらフラグを回避しようと奮闘する俺だが、いつしか兄の目に奇妙な影が──。
義兄の溺愛が執着へと変わり、ついには「ラスボス化」!?
このままじゃゲームオーバー確定!?俺は義兄を救い、ハッピーエンドを迎えられるのか……。
※タイトル変更(2024/11/27)
平凡ハイスペックのマイペース少年!〜王道学園風〜
ミクリ21
BL
竜城 梓という平凡な見た目のハイスペック高校生の話です。
王道学園物が元ネタで、とにかくコメディに走る物語を心掛けています!
※作者の遊び心を詰め込んだ作品になります。
※現在連載中止中で、途中までしかないです。
天涯孤独になった少年は、元兵士の優しいオジサンと幸せに生きる
ir(いる)
BL
ファンタジー。最愛の父を亡くした後、恋人(不倫相手)と再婚したい母に騙されて捨てられた12歳の少年。30歳の元兵士の男性との出会いで傷付いた心を癒してもらい、恋(主人公からの片思い)をする物語。
※序盤は主人公が悲しむシーンが多いです。
※主人公と相手が出会うまで、少しかかります(28話)
※BL的展開になるまでに、結構かかる予定です。主人公が恋心を自覚するようでしないのは51話くらい?
※女性は普通に登場しますが、他に明確な相手がいたり、恋愛目線で主人公たちを見ていない人ばかりです。
※同性愛者もいますが、異性愛が主流の世界です。なので主人公は、男なのに男を好きになる自分はおかしいのでは?と悩みます。
※主人公のお相手は、保護者として主人公を温かく見守り、支えたいと思っています。
魔女の呪いで男を手懐けられるようになってしまった俺
ウミガメ
BL
魔女の呪いで余命が"1年"になってしまった俺。
その代わりに『触れた男を例外なく全員"好き"にさせてしまう』チート能力を得た。
呪いを解くためには男からの"真実の愛"を手に入れなければならない……!?
果たして失った生命を取り戻すことはできるのか……!
男たちとのラブでムフフな冒険が今始まる(?)
~~~~
主人公総攻めのBLです。
一部に性的な表現を含むことがあります。要素を含む場合「★」をつけておりますが、苦手な方はご注意ください。
※この小説は他サイトとの重複掲載をしております。ご了承ください。
オッサン、エルフの森の歌姫【ディーバ】になる
クロタ
BL
召喚儀式の失敗で、現代日本から異世界に飛ばされて捨てられたオッサン(39歳)と、彼を拾って過保護に庇護するエルフ(300歳、外見年齢20代)のお話です。
真面目系委員長の同室は王道転校生⁉~王道受けの横で適度に巻き込まれて行きます~
シキ
BL
全寮制学園モノBL。
倉科誠は真面目で平凡な目立たない学級委員長だった。そう、だった。季節外れの王道転入生が来るまでは……。
倉科の通う私立藤咲学園は山奥に位置する全寮制男子高校だ。外界と隔絶されたそこでは美形生徒が信奉され、親衛隊が作られ、生徒会には俺様会長やクール系副会長が在籍する王道学園と呼ぶに相応しいであろう場所。そんな学園に一人の転入生がやってくる。破天荒な美少年の彼を中心に巻き起こる騒動に同室・同クラスな委員長も巻き込まれていき……?
真面目で平凡()な学級委員長が王道転入生くんに巻き込まれ何だかんだ総受けする青春系ラブストーリー。
一部固定CP(副会長×王道転入生)もいつつ、基本は主人公総受けです。
こちらは個人サイトで数年前に連載していて、途中だったお話です。
今度こそ完走させてあげたいと思いたってこちらで加筆修正して再連載させていただいています。
当時の企画で書いた番外編なども掲載させていただきますが、生暖かく見守ってください。
室長サマの憂鬱なる日常と怠惰な日々
慎
BL
SECRET OF THE WORLD シリーズ《僕の名前はクリフェイド・シュバルク。僕は今、憂鬱すぎて溜め息ついている。なぜ、こうなったのか…。
※シリーズごとに章で分けています。
※タイトル変えました。
トラブル体質の主人公が巻き込み巻き込まれ…の問題ばかりを起こし、周囲を振り回す物語です。シリアスとコメディと半々くらいです。
ファンタジー含みます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる