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第4章 不落魔王ここにあり
Ver.3/第45話
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「うぇー、気持ち悪っ! ごめん、無理!」
カウントダウンに合わせて始まったレイド戦は、古老樹の下から這い出てきたジャイアントアントの群れを駆逐することから始まった。
しかし、虫嫌いにとっては、その姿だけでも不快であるのに、群れとなって襲ってくるのだから堪ったものではなかった。
そのため、サエラのパーティメンバーの女性ひとりは、早々に最後尾へと逃げ出してしまっていた。
ただ、それで戦況が左右されることもなさそうだ。
「ダメです! わたし達の攻撃力じゃ、ダメージほとんど通らないみたい!」
逃げ出した仲間の分まで戦うつもりだったのだろうが、生半可な攻撃では歯が立たないようなのだ。
しかも、1匹1匹の攻撃力も高く、毒針やマヒブレスまで使ってくる。
そんなのが総勢20も襲いかかってきているのだ。
「こりゃ、初心者さん達じゃ荷が重いねえ。魔法職じゃないと、ちょっと火力が足らなさそうだ」
「でも、群れの数を減らさないと、女王様も降りてこなさそうですよ。あれ、上で自由にさせてたら、経験上、碌なことにならないはず」
モカの言葉にユキチが助言する。これにはグダも同感の意を示した。
「言ってるそばから、ヤバそうです!」
女王蟻の変化にサエラがいち早く声を上げた。見上げてみれば、蝶の羽を震わせると、鱗粉のような何かをまき散らし始めたのだ。
「ユララ!〈加護の霧雨〉! 皆、この中に!」
攻撃系の行動ではないと判断し、状態異常への対策を取る。
だが、ひとり後方へと逃げていた女性だけは近寄ることを拒否してしまう。しかし、それが役に立った。
「あうっ! これ、封印と暗闇の状態異常が同時に入るみたいです! ダメージはなさそう。あ! デバフも入ってる!」
初見のボスを相手にした時、こういった情報は貴重なのだ。
「でかした! じゃあ、魔法職で封印の耐性がない人は、この霧雨の中から出ないように! 届きそうなら、女王蟻に魔法お願いします。下の蟻は、ベテラン勢でどうにかしましょう! 攻撃手段がない人は、アイテムで回復お願いします」
普段はスズコやチップが指揮を執るのだが、今はリーダータイプのプレイヤーがいなかった。グダもサエラも、モカやハルマに遠慮して、受け身に回ってしまっているのだ。
集団戦に不慣れな上に連携も取れないとなると、やれることは多くない。
「オーケー! じゃあ、やろうか! コナ、行くよ!」
ハルマの呼びかけに応じた訳でもなかったのだが、モカはさっさと行動に移っていた。
コナにファイアーブレスを使わせながら、近寄る蟻を相手していく。ブレス攻撃が有効である上に、モカの火力も高いため、1匹を仕留めるのに時間はかからない様子である。
「うわ、さすが」
グダも遅れて走り出していた。使っている武器こそ両手剣と片手斧の違いがあったが、チップに似たプレースタイルで、従えるテイムモンスターはゴブリンだ。フィールドで見かけるゴブリンとは種類が違い、粗野な感じはなく、どちらかといえば妖精に近い雰囲気があった。
レベルも40を超えていることもあり、物理攻撃でも問題なくダメージを与えられるようである。また、グダよりも少し遅れて始めたというユウダイは、テイムモンスターこそ所有していなかったが、魔法職だったこともあり、ふたりで上々の戦果を挙げている。
しかし、一番の驚きはサエラだった。
「いや。サエラさん、めっちゃ強いじゃん。あんな戦い方、〈魔王イベント〉でも見た記憶ないよ?」
ハルマだけでなく、ユキチも驚きの声を上げるほどだ。
物理攻撃としては余り期待値の高くない片手剣使いだったのだが、もともと魔法職だったらしく、魔法剣士と呼べる戦いぶりだったのだ。
炎をまとった刀剣をキレイに蟻の関節に突き刺し、内部からダメージを加え駆逐していく。
「「「さすが、サエラさん!」」」
サエラの連れていた初心者プレイヤー達は、その戦いぶりに歓声を上げるほどだ。どうやら、彼女の戦闘スタイルに感動して、師事することにしたらしい。
ベテラン勢の戦力が思っていた以上に高かったが、数の暴力に対抗するのは難しかった。何しろ、もともと5パーティ、最大40人で戦うのがフルレイドだからだ。
むろん、そういう計算を狂わせるのが、ハルマというプレイヤーである。
「さすがに分が悪いか……。俺たちもやるぞ!」
モカもグダもサエラも、個々の戦力は申し分ないのだが、今は集団戦の真っ只中である。
高火力の範囲魔法を使える者がいれば状況も違ったのだろうが、魔法職は初心者に偏っていて物足りない。
「ぶっつけ本番だから上手くいくかわからないけど……。ピインは俺の〈現影〉! ハンゾウはニノエに変化! トワネもニノエに合わせて〈木霊〉使ってくれ! ズキンも一緒に、合わせ技で一気に攻めるぞ!」
ユララの〈加護の霧雨〉に守られている集団目がけて襲いかかって来るジャイアントアントの群れに目がけて、ハルマは〈ファイアーブレス〉を吹きかけた。
これをピインが〈現影〉で再現し、威力が2倍に膨らむ。
更に、火属性の範囲攻撃に、特定の風属性の範囲魔法を組み合わせると威力が上がる効果を利用し、ズキンとニノエ、ニノエに変化したハンゾウと、ニノエの魔法を〈木霊〉で再現したトワネと共に後押しする。
直後。
「「「「「「「うげ」」」」」」」
ユキチを含む初心者全員が、変な声を上げてしまう。
それも仕方がないだろう。
ハルマ本人でさえ「なんだ、こりゃ?」と、顔を引きつらせたほどなのだ。
「あっひゃっひゃっひゃ! さっすがハルちゃん!」
モカだけは、ふたつの業火の竜巻が捻じれ、唸り、踊り狂いながら、ジャイアントアントの群れを灰にしながら天へと吹き飛ばす豪快な様を眺めながら爆笑していた。しかも、この技、地上にいたジャイアントアントの群れを壊滅させただけでなく、上空に待機していた女王蟻にまでダメージを与え、羽を燃やし尽くし、地上へと叩き落してしまったのである。
幸い、味方に対するダメージ判定はないので、影響を受けるのは敵対する集団だけである。
「ハッ! 今がチャーンス!」
刹那の間が空いてしまったが、いち早く我に返ったユキチの号令で、一斉にレイドボス、ジャイアントフェアリーアントへの攻撃が開始された。
邪魔もいなければ無抵抗状態のボス。
いくら初心者ばかりの構成だったとはいえ、モカに加え、ハルマの軍勢が本気を出して戦えば、羽を再生させる時間を与えることなく、勝利することになるのだった。
カウントダウンに合わせて始まったレイド戦は、古老樹の下から這い出てきたジャイアントアントの群れを駆逐することから始まった。
しかし、虫嫌いにとっては、その姿だけでも不快であるのに、群れとなって襲ってくるのだから堪ったものではなかった。
そのため、サエラのパーティメンバーの女性ひとりは、早々に最後尾へと逃げ出してしまっていた。
ただ、それで戦況が左右されることもなさそうだ。
「ダメです! わたし達の攻撃力じゃ、ダメージほとんど通らないみたい!」
逃げ出した仲間の分まで戦うつもりだったのだろうが、生半可な攻撃では歯が立たないようなのだ。
しかも、1匹1匹の攻撃力も高く、毒針やマヒブレスまで使ってくる。
そんなのが総勢20も襲いかかってきているのだ。
「こりゃ、初心者さん達じゃ荷が重いねえ。魔法職じゃないと、ちょっと火力が足らなさそうだ」
「でも、群れの数を減らさないと、女王様も降りてこなさそうですよ。あれ、上で自由にさせてたら、経験上、碌なことにならないはず」
モカの言葉にユキチが助言する。これにはグダも同感の意を示した。
「言ってるそばから、ヤバそうです!」
女王蟻の変化にサエラがいち早く声を上げた。見上げてみれば、蝶の羽を震わせると、鱗粉のような何かをまき散らし始めたのだ。
「ユララ!〈加護の霧雨〉! 皆、この中に!」
攻撃系の行動ではないと判断し、状態異常への対策を取る。
だが、ひとり後方へと逃げていた女性だけは近寄ることを拒否してしまう。しかし、それが役に立った。
「あうっ! これ、封印と暗闇の状態異常が同時に入るみたいです! ダメージはなさそう。あ! デバフも入ってる!」
初見のボスを相手にした時、こういった情報は貴重なのだ。
「でかした! じゃあ、魔法職で封印の耐性がない人は、この霧雨の中から出ないように! 届きそうなら、女王蟻に魔法お願いします。下の蟻は、ベテラン勢でどうにかしましょう! 攻撃手段がない人は、アイテムで回復お願いします」
普段はスズコやチップが指揮を執るのだが、今はリーダータイプのプレイヤーがいなかった。グダもサエラも、モカやハルマに遠慮して、受け身に回ってしまっているのだ。
集団戦に不慣れな上に連携も取れないとなると、やれることは多くない。
「オーケー! じゃあ、やろうか! コナ、行くよ!」
ハルマの呼びかけに応じた訳でもなかったのだが、モカはさっさと行動に移っていた。
コナにファイアーブレスを使わせながら、近寄る蟻を相手していく。ブレス攻撃が有効である上に、モカの火力も高いため、1匹を仕留めるのに時間はかからない様子である。
「うわ、さすが」
グダも遅れて走り出していた。使っている武器こそ両手剣と片手斧の違いがあったが、チップに似たプレースタイルで、従えるテイムモンスターはゴブリンだ。フィールドで見かけるゴブリンとは種類が違い、粗野な感じはなく、どちらかといえば妖精に近い雰囲気があった。
レベルも40を超えていることもあり、物理攻撃でも問題なくダメージを与えられるようである。また、グダよりも少し遅れて始めたというユウダイは、テイムモンスターこそ所有していなかったが、魔法職だったこともあり、ふたりで上々の戦果を挙げている。
しかし、一番の驚きはサエラだった。
「いや。サエラさん、めっちゃ強いじゃん。あんな戦い方、〈魔王イベント〉でも見た記憶ないよ?」
ハルマだけでなく、ユキチも驚きの声を上げるほどだ。
物理攻撃としては余り期待値の高くない片手剣使いだったのだが、もともと魔法職だったらしく、魔法剣士と呼べる戦いぶりだったのだ。
炎をまとった刀剣をキレイに蟻の関節に突き刺し、内部からダメージを加え駆逐していく。
「「「さすが、サエラさん!」」」
サエラの連れていた初心者プレイヤー達は、その戦いぶりに歓声を上げるほどだ。どうやら、彼女の戦闘スタイルに感動して、師事することにしたらしい。
ベテラン勢の戦力が思っていた以上に高かったが、数の暴力に対抗するのは難しかった。何しろ、もともと5パーティ、最大40人で戦うのがフルレイドだからだ。
むろん、そういう計算を狂わせるのが、ハルマというプレイヤーである。
「さすがに分が悪いか……。俺たちもやるぞ!」
モカもグダもサエラも、個々の戦力は申し分ないのだが、今は集団戦の真っ只中である。
高火力の範囲魔法を使える者がいれば状況も違ったのだろうが、魔法職は初心者に偏っていて物足りない。
「ぶっつけ本番だから上手くいくかわからないけど……。ピインは俺の〈現影〉! ハンゾウはニノエに変化! トワネもニノエに合わせて〈木霊〉使ってくれ! ズキンも一緒に、合わせ技で一気に攻めるぞ!」
ユララの〈加護の霧雨〉に守られている集団目がけて襲いかかって来るジャイアントアントの群れに目がけて、ハルマは〈ファイアーブレス〉を吹きかけた。
これをピインが〈現影〉で再現し、威力が2倍に膨らむ。
更に、火属性の範囲攻撃に、特定の風属性の範囲魔法を組み合わせると威力が上がる効果を利用し、ズキンとニノエ、ニノエに変化したハンゾウと、ニノエの魔法を〈木霊〉で再現したトワネと共に後押しする。
直後。
「「「「「「「うげ」」」」」」」
ユキチを含む初心者全員が、変な声を上げてしまう。
それも仕方がないだろう。
ハルマ本人でさえ「なんだ、こりゃ?」と、顔を引きつらせたほどなのだ。
「あっひゃっひゃっひゃ! さっすがハルちゃん!」
モカだけは、ふたつの業火の竜巻が捻じれ、唸り、踊り狂いながら、ジャイアントアントの群れを灰にしながら天へと吹き飛ばす豪快な様を眺めながら爆笑していた。しかも、この技、地上にいたジャイアントアントの群れを壊滅させただけでなく、上空に待機していた女王蟻にまでダメージを与え、羽を燃やし尽くし、地上へと叩き落してしまったのである。
幸い、味方に対するダメージ判定はないので、影響を受けるのは敵対する集団だけである。
「ハッ! 今がチャーンス!」
刹那の間が空いてしまったが、いち早く我に返ったユキチの号令で、一斉にレイドボス、ジャイアントフェアリーアントへの攻撃が開始された。
邪魔もいなければ無抵抗状態のボス。
いくら初心者ばかりの構成だったとはいえ、モカに加え、ハルマの軍勢が本気を出して戦えば、羽を再生させる時間を与えることなく、勝利することになるのだった。
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