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第2章 謎は霧の中に
Ver.3/第12話
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「よし! こんなもんかな」
出来上がったツルハシに、〈細工〉によるルーン文字を施し仕上げたところで出来栄えを眺める。細工が施されてはいるが、両手で使うサイズの何の変哲もないツルハシである。
しかし、これを装備した途端、ひとつのスキルを取得することができていた。
「リナの予想通り、〈採掘〉のスキル取れたな」
『スキル〈採掘Ⅰ〉を取得しました』
『Cランクまでの採掘ポイントを発見できる』
『レベル1の化石を見つけることができる』
『レベル1のガラクタを見つけることができる』
【取得条件/採掘用のアイテムを装備する】
「んー?」
スキルの内容を確認して、首を傾げる。
採掘ポイントの発見に関しては、すでに〈発見〉のスキルによってSランクまで見つけることが出来るようになっているが、これはハルマだからこそのレアケースなのであろう。
それよりも気になったのは、〈化石〉と〈ガラクタ〉である。
「〈化石〉は、まだ何となくイメージできるけど、わざわざ〈ガラクタ〉が見つけられるようになる理由はなんだ?」
スキルの説明ではわからず、見つけてみたら何かわかるのだろうか? と、結論は先送りする以外なかった。
「ありがとー! 助かる。でも、見つけられるのCランクまでなのかあ」
早速マカリナに連絡を取ると、ペシャコの町で落ち合いツルハシを渡す。いくつか操作を行い、彼女もツルハシを装備した段階で〈採掘〉のスキルを取得できたみたいである。
「大丈夫じゃない? 経験上、この辺りのエリアでもBランク以上は見つけたことないから」
「うん? それもそうね」
ハルマの言葉に、マカリナは人差し指を自分のアゴに当てながら首を傾げると、納得したみたいに頷いた。彼女も〈発見〉はⅣまで成長していると話していたので、Bランクまでの採取ポイントを見つけることができるからだ。
おそらく、彼女もBランク以上の採取ポイントを見つけた記憶はないのだろう。
「じゃ、俺はこれで。俺も助かったよ」
用事を済ませたところで、ハルマは即座に立ち去ろうとする。
「あら? この後、一緒に採掘でもと思ったけど、急ぎ?」
「あー、ごめん。珍しく、この後アヤネに……、俺のリアルフレンドに誘われてて、というか、その妹がGreenhorn-onlineにデビューしたから呼ばれてるんだよ。知らない仲じゃないし、顔合わせはしておきたいんだよね」
「あー。春休み前に、中学卒業した子達がけっこう始めてるもんね」
「そうそう。まさにそれ。高校受かった途端、始めたみたいなんだ」
「あははっ! よっぽど我慢してたのね」
「らしいね。どちらかといえば、姉の方が妹の影響受けてゲーム好きになったようなものだから……」
「そうなんだ。じゃ、早く行ってあげなきゃね。機会があったら、あたしにも紹介してね」
「そうだね。慣れてきた頃に紹介するよ」
「ほーい。またねー」
「またなー」
こうして短い再会を楽しんだ後、ハルマはスタンプの村に戻るのだった。
出来上がったツルハシに、〈細工〉によるルーン文字を施し仕上げたところで出来栄えを眺める。細工が施されてはいるが、両手で使うサイズの何の変哲もないツルハシである。
しかし、これを装備した途端、ひとつのスキルを取得することができていた。
「リナの予想通り、〈採掘〉のスキル取れたな」
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【取得条件/採掘用のアイテムを装備する】
「んー?」
スキルの内容を確認して、首を傾げる。
採掘ポイントの発見に関しては、すでに〈発見〉のスキルによってSランクまで見つけることが出来るようになっているが、これはハルマだからこそのレアケースなのであろう。
それよりも気になったのは、〈化石〉と〈ガラクタ〉である。
「〈化石〉は、まだ何となくイメージできるけど、わざわざ〈ガラクタ〉が見つけられるようになる理由はなんだ?」
スキルの説明ではわからず、見つけてみたら何かわかるのだろうか? と、結論は先送りする以外なかった。
「ありがとー! 助かる。でも、見つけられるのCランクまでなのかあ」
早速マカリナに連絡を取ると、ペシャコの町で落ち合いツルハシを渡す。いくつか操作を行い、彼女もツルハシを装備した段階で〈採掘〉のスキルを取得できたみたいである。
「大丈夫じゃない? 経験上、この辺りのエリアでもBランク以上は見つけたことないから」
「うん? それもそうね」
ハルマの言葉に、マカリナは人差し指を自分のアゴに当てながら首を傾げると、納得したみたいに頷いた。彼女も〈発見〉はⅣまで成長していると話していたので、Bランクまでの採取ポイントを見つけることができるからだ。
おそらく、彼女もBランク以上の採取ポイントを見つけた記憶はないのだろう。
「じゃ、俺はこれで。俺も助かったよ」
用事を済ませたところで、ハルマは即座に立ち去ろうとする。
「あら? この後、一緒に採掘でもと思ったけど、急ぎ?」
「あー、ごめん。珍しく、この後アヤネに……、俺のリアルフレンドに誘われてて、というか、その妹がGreenhorn-onlineにデビューしたから呼ばれてるんだよ。知らない仲じゃないし、顔合わせはしておきたいんだよね」
「あー。春休み前に、中学卒業した子達がけっこう始めてるもんね」
「そうそう。まさにそれ。高校受かった途端、始めたみたいなんだ」
「あははっ! よっぽど我慢してたのね」
「らしいね。どちらかといえば、姉の方が妹の影響受けてゲーム好きになったようなものだから……」
「そうなんだ。じゃ、早く行ってあげなきゃね。機会があったら、あたしにも紹介してね」
「そうだね。慣れてきた頃に紹介するよ」
「ほーい。またねー」
「またなー」
こうして短い再会を楽しんだ後、ハルマはスタンプの村に戻るのだった。
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