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章外 Greenhorn-onlineチャンネル①
Ver.1/第79話
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「それで、ここからがこの話の本題なんですけど、視聴者の皆さんに伺いたいことがあるんですよ」
「はい。何でしょうか?」
「これは、僕じゃなくて安藤さんからの方がいいかな?」
クラッチの問いに吉多は提案すると、安藤が受け取る。
「話してきた通り、今回のイベントが成功に終われたのは、このおふたりの功績が大きいんじゃないかと開発スタッフからも声が多数上がりましてね。それで、全体報酬を、このおふたりには少しボーナスを付けてもいいんじゃないか? って、話になっているんですよ。私としても、そうしてあげたいのは山々なんですけど、初めてのイベントが成功で終われたのは、おふたりの功績が大きいとはいえ、そこにたどり着けたのは参加してくださった皆さんの力あってのことなので、特別あつかいするのもどうなのかな? という気持ちもあって。簡単に決められることではないと思うんです?」
安藤の言葉に、視聴者からの反応は様々だ。
「そこで、この番組をご覧いただいている方のご意見を参考にさせていただけたら、というお願いです。どうですかね? 今、視聴されている方は……、うわ、すごい。もう16万人も見ていただけてるんですか? 今から、公式サイトにアンケートページを載せますので、5分くらいしたらすぐ集計しちゃうので、その結果で決めさせていただこうと思います」
最後は、プロデューサーが付け加える。
「いいよ、って方が60%超えたら、おふたりには全体報酬を2つ。75%超えたら3つ差し上げようと思っています。もちろん、それ以下だった場合は申し訳ないですが、他の方と同じということで……。言っておきますけど、全体報酬の内容は変わりませんよ? ただの見た目装備です。これは今後のイベントでも貰える可能性があるものですから安心してください。では皆さん、投票、お願いします!」
投票を受け付けている間、番組内では吉多と安藤の解説付きで、〈ゴブリン軍の進撃〉の振り返り動画が再生されていた。その中ではハルマとモカの激戦の様子は流れず、大部分が城門を死守しようとしては散っていくプレイヤーの光景に時間が割かれていた。
これを見て、改めて運営に憤慨する者、反省点を述べる者、ただただ悲鳴を上げ続ける者、反応は様々だったが、皆一様に楽しそうである。
「さて、結果が出たみたいですね」
動画が終わり、スタッフから連絡が届いた吉多が声を上げた。
「では。早速見てみましょうか」
クラッチが引き取り、アンケートの結果画面が表示された。
「「「おー!」」」
スタジオの3人だけでなく、視聴者も同じような反応を見せた。
『賛成77.2% 反対22.8%』
「というわけで、賛成が75%を超えているということで、おふたりには全体報酬を3つ、プレゼントしたいと思います。交換チケットは、こちらから感謝状も添えて、追加でお届けしますのでお待ちください。ホントに運営スタッフ一同、おふたりのお陰で救われました! ありがとうございます! もちろん、おふたりだけでなく、他の方々も楽しんでいただけたようでホッと一安心しました。全体報酬の交換は、明日からできるようになりますので、もう少しお待ちください」
「良かったね」
「良かったです。これで皆さんからの言質はとりましたので、この後の発表もやりやすくなりました」
「お? ということは、新情報もあるということですか?」
「はい! 〈ゴブリン軍の進撃〉の話はここまでにして、新しいイベントの発表に移りたいと思います」
表情を切り替え、吉多が告げたところでひとつのスライドが表示された。
「はい。何でしょうか?」
「これは、僕じゃなくて安藤さんからの方がいいかな?」
クラッチの問いに吉多は提案すると、安藤が受け取る。
「話してきた通り、今回のイベントが成功に終われたのは、このおふたりの功績が大きいんじゃないかと開発スタッフからも声が多数上がりましてね。それで、全体報酬を、このおふたりには少しボーナスを付けてもいいんじゃないか? って、話になっているんですよ。私としても、そうしてあげたいのは山々なんですけど、初めてのイベントが成功で終われたのは、おふたりの功績が大きいとはいえ、そこにたどり着けたのは参加してくださった皆さんの力あってのことなので、特別あつかいするのもどうなのかな? という気持ちもあって。簡単に決められることではないと思うんです?」
安藤の言葉に、視聴者からの反応は様々だ。
「そこで、この番組をご覧いただいている方のご意見を参考にさせていただけたら、というお願いです。どうですかね? 今、視聴されている方は……、うわ、すごい。もう16万人も見ていただけてるんですか? 今から、公式サイトにアンケートページを載せますので、5分くらいしたらすぐ集計しちゃうので、その結果で決めさせていただこうと思います」
最後は、プロデューサーが付け加える。
「いいよ、って方が60%超えたら、おふたりには全体報酬を2つ。75%超えたら3つ差し上げようと思っています。もちろん、それ以下だった場合は申し訳ないですが、他の方と同じということで……。言っておきますけど、全体報酬の内容は変わりませんよ? ただの見た目装備です。これは今後のイベントでも貰える可能性があるものですから安心してください。では皆さん、投票、お願いします!」
投票を受け付けている間、番組内では吉多と安藤の解説付きで、〈ゴブリン軍の進撃〉の振り返り動画が再生されていた。その中ではハルマとモカの激戦の様子は流れず、大部分が城門を死守しようとしては散っていくプレイヤーの光景に時間が割かれていた。
これを見て、改めて運営に憤慨する者、反省点を述べる者、ただただ悲鳴を上げ続ける者、反応は様々だったが、皆一様に楽しそうである。
「さて、結果が出たみたいですね」
動画が終わり、スタッフから連絡が届いた吉多が声を上げた。
「では。早速見てみましょうか」
クラッチが引き取り、アンケートの結果画面が表示された。
「「「おー!」」」
スタジオの3人だけでなく、視聴者も同じような反応を見せた。
『賛成77.2% 反対22.8%』
「というわけで、賛成が75%を超えているということで、おふたりには全体報酬を3つ、プレゼントしたいと思います。交換チケットは、こちらから感謝状も添えて、追加でお届けしますのでお待ちください。ホントに運営スタッフ一同、おふたりのお陰で救われました! ありがとうございます! もちろん、おふたりだけでなく、他の方々も楽しんでいただけたようでホッと一安心しました。全体報酬の交換は、明日からできるようになりますので、もう少しお待ちください」
「良かったね」
「良かったです。これで皆さんからの言質はとりましたので、この後の発表もやりやすくなりました」
「お? ということは、新情報もあるということですか?」
「はい! 〈ゴブリン軍の進撃〉の話はここまでにして、新しいイベントの発表に移りたいと思います」
表情を切り替え、吉多が告げたところでひとつのスライドが表示された。
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