3 / 276
第1章 スキル発見
Ver.1/第2話
しおりを挟む
チップと別れてすぐ、ハルマは中世ヨーロッパを思わせる街並みを眺めながらフィールドへと向かっていた。
DEXにステータスが偏っているため、歩みは遅い。
しかし、歩みが遅いだけで装備は鎧系か軽装系の初期装備しかないため、回りのプレイヤーも同じ見た目ばかりであり大して目立つことはなかった。
しかも、βテストの情報で序盤はレベルアップによるAGIとDEXの成長速度は早いため振らなくても問題ないと言われており、最初のポイントをAGIやDEXに多めに振り分けるプレイヤーは多くなかった。加えて、まだほとんどの者がレベルが上がっていないこともあり、ハルマと同程度の歩行速度の者も多かったのだ。
それよりも、外見は顔つきと髪型以外はリアルに依存しているため、巨漢のプレイヤーが人の群れの中から頭一つ飛び出していることの方が目立っていたのである――体型によって変わるのは見た目だけのため、どんなに巨漢であってもステータス通りの動きが可能である。ただ、小柄なプレイヤーの方が攻撃判定の面積が単純に小さいため攻撃を避けやすい反面、大柄のプレイヤーの方がリーチが長いというメリットがあった――。
ハルマはいわゆる中肉中背の範囲内におさまる体型のため、人ごみに紛れることができていたというわけだ。
ただ、自分の鈍い動きは馴染んできたが、アバターの体のため互いに触れ合うことができないことに慣れるのに手こずっている。
デジタルの体はぶつかることはないのだが、重なることはできてしまうため自分を追い越していくプレイヤーが背後から体をすり抜けていくといったことが頻繁に発生してビックリさせられるのだ。
慣れない出来事に肝を冷やしているのはハルマだけでなく、あちらこちらで小さな悲鳴にも似た声が上がっている。
「さすがに初日だけあって、活気があるな」
自分の動きと周囲の動きを気にかけながら、新しい世界に溶け込んでいく。視野が広がっていくにつれて様々な違和感も薄れていき、気づけば周囲の雑多な環境も楽しめるようになっていた。
「パーティメンバー募集中です。レベリング希望です!」
「フレンド募集してます! 未開の地を目指して、情報共有していきましょう!」
「回復魔法使える方探してまーす」
様々なプレイヤーがあちらこちらで声を上げているのを耳にしながら、ハルマは賑やかな大通りをそのまま進んで行く。
「うーん。最初はどうにかなるだろうけど、今後もAGIを伸ばす予定はないから接近戦は不向きだよなー。かといってINTもポイントを振るつもりはないから魔法にも不向き。ってなると、投擲か弓での遠距離攻撃くらいだろうな。長槍もリーチはあるけど重すぎて装備できないし。うーん。ってか、俺みたいなステータスの奴こそパーティプレーするべきなんだろうけどな。それとも、チップが言ってた通りAGIはレベルアップの成長だけで何とかなるのかなあ?」
仲間をともない、愉快そうに雑談しながら同じ目的地へと進んでいるのであろういくつものパーティを横目に見ながらも、頭の中では単独行動で何ができそうかばかりを考えていた。
要は、パーティプレーをする気はさらさらないというわけだ。
インベントリに事前に用意されている初期装備をひとつずつ確認していく。
両手剣、片手剣、短剣、両手斧、片手斧、短槍、長槍、弓、ブーメラン、ツメ、ムチ、杖、魔法書、盾、大楯と並んでいる。初期の基本武器だけでもこれだけ種類があるのだが、冒険を進めていくと更に種類は増えていくらしい。
「おっも!」
取り出した弓は、ズシリとした重量を感じさせた。実際は手に持っていないのに、重さを感じるのも不思議な感覚だ。
「さすがにSTRが最低だと初期装備でもギリギリだな。ブーメランの方が軽いけど、ダメージ考えると弓一択だろうな。少しレベルが上がれば、重さも気にならなくなるかな?」
Greenhorn-onlineの世界では装備品に重さが設定されている。単純に、この数値よりもSTRが上回っていないと装備できないのである。基本的に重いほど性能は高く、重さとSTRの差によって使い勝手に差が生じる。
これらの判定は装備品ごとに別途されるため、例えば剣の重さが10で、鎧の重さが15だった場合、STRは15あれば両方とも装備することができる。ただし、STRに任せて重い装備で身を包むと、重さの合計によってAGIにマイナスの影響が出てくるので注意が必要だ。
また、利き腕の設定もあり、片手武器の場合、利き手でない方で装備するとダメージ量が大幅にダウンしてしまう上に、追加効果が付与されていても効果は発動しなくなってしまう。両手に装備することも可能だが、そうすると両方の武器にダメージ量のマイナス補正が入るため、総ダメージはむしろ低下する。
「弓攻撃の場合、ダメージが固定なのはデカいよなー。初期装備だけあって追加効果はないけど。ま、ブーメランと違ってSTRに依存しないのはありがたい。命中率が70%なのは微妙なところだけど、確かDEXで命中率の補正が入るはずだし、もう少し当たるかな? 矢の方は……、これか。良かったぁ。消耗品じゃないな。それとも初期装備だからかな?」
始まりの町は、複数の大陸に散らばって同じ規模のものが6か所用意されていた。
それぞれ、魔法の6属性にちなんだ名前がつけられ、最初から転移アイテムによって移動が可能になっている。
現在ハルマがいるのはウィンドレッドの町であり、風の加護を受けているとされている。
どの町も周辺に大差はなく、町から離れれば離れるほど各属性の特徴が色濃く出た地形へと変化していくのだそうだ。
6か所用意されているといっても、日本中のプレイヤーが集まると広大な町であっても人で溢れていた。それでも30分ほど歩いて門にたどり着いた時にはまばらになっていく。
ただし、フィールドに目を向けるとモンスターがポップした瞬間、エンカウントの奪い合いが起こるほど賑わっている。
「こりゃ、この辺じゃ戦闘は無理だな。かといって、遠出したらモンスターのランクが上がって危ないだろうからなぁ」
町とフィールドの境界線付近にしばし佇み、考え込む。
「ま、死に戻りしたところでデメリットがあるわけでもないし、ソロだから誰に迷惑かけるでもない。テキトーにふらふらしながら素材探すか。レベル上げより、生産に必要な素材の方が俺には必要だからな」
誰に許可を得る必要もない気楽なソロプレイヤーの特権を活かし、戦闘激しい地域をのんきに突っ切るのだった。
DEXにステータスが偏っているため、歩みは遅い。
しかし、歩みが遅いだけで装備は鎧系か軽装系の初期装備しかないため、回りのプレイヤーも同じ見た目ばかりであり大して目立つことはなかった。
しかも、βテストの情報で序盤はレベルアップによるAGIとDEXの成長速度は早いため振らなくても問題ないと言われており、最初のポイントをAGIやDEXに多めに振り分けるプレイヤーは多くなかった。加えて、まだほとんどの者がレベルが上がっていないこともあり、ハルマと同程度の歩行速度の者も多かったのだ。
それよりも、外見は顔つきと髪型以外はリアルに依存しているため、巨漢のプレイヤーが人の群れの中から頭一つ飛び出していることの方が目立っていたのである――体型によって変わるのは見た目だけのため、どんなに巨漢であってもステータス通りの動きが可能である。ただ、小柄なプレイヤーの方が攻撃判定の面積が単純に小さいため攻撃を避けやすい反面、大柄のプレイヤーの方がリーチが長いというメリットがあった――。
ハルマはいわゆる中肉中背の範囲内におさまる体型のため、人ごみに紛れることができていたというわけだ。
ただ、自分の鈍い動きは馴染んできたが、アバターの体のため互いに触れ合うことができないことに慣れるのに手こずっている。
デジタルの体はぶつかることはないのだが、重なることはできてしまうため自分を追い越していくプレイヤーが背後から体をすり抜けていくといったことが頻繁に発生してビックリさせられるのだ。
慣れない出来事に肝を冷やしているのはハルマだけでなく、あちらこちらで小さな悲鳴にも似た声が上がっている。
「さすがに初日だけあって、活気があるな」
自分の動きと周囲の動きを気にかけながら、新しい世界に溶け込んでいく。視野が広がっていくにつれて様々な違和感も薄れていき、気づけば周囲の雑多な環境も楽しめるようになっていた。
「パーティメンバー募集中です。レベリング希望です!」
「フレンド募集してます! 未開の地を目指して、情報共有していきましょう!」
「回復魔法使える方探してまーす」
様々なプレイヤーがあちらこちらで声を上げているのを耳にしながら、ハルマは賑やかな大通りをそのまま進んで行く。
「うーん。最初はどうにかなるだろうけど、今後もAGIを伸ばす予定はないから接近戦は不向きだよなー。かといってINTもポイントを振るつもりはないから魔法にも不向き。ってなると、投擲か弓での遠距離攻撃くらいだろうな。長槍もリーチはあるけど重すぎて装備できないし。うーん。ってか、俺みたいなステータスの奴こそパーティプレーするべきなんだろうけどな。それとも、チップが言ってた通りAGIはレベルアップの成長だけで何とかなるのかなあ?」
仲間をともない、愉快そうに雑談しながら同じ目的地へと進んでいるのであろういくつものパーティを横目に見ながらも、頭の中では単独行動で何ができそうかばかりを考えていた。
要は、パーティプレーをする気はさらさらないというわけだ。
インベントリに事前に用意されている初期装備をひとつずつ確認していく。
両手剣、片手剣、短剣、両手斧、片手斧、短槍、長槍、弓、ブーメラン、ツメ、ムチ、杖、魔法書、盾、大楯と並んでいる。初期の基本武器だけでもこれだけ種類があるのだが、冒険を進めていくと更に種類は増えていくらしい。
「おっも!」
取り出した弓は、ズシリとした重量を感じさせた。実際は手に持っていないのに、重さを感じるのも不思議な感覚だ。
「さすがにSTRが最低だと初期装備でもギリギリだな。ブーメランの方が軽いけど、ダメージ考えると弓一択だろうな。少しレベルが上がれば、重さも気にならなくなるかな?」
Greenhorn-onlineの世界では装備品に重さが設定されている。単純に、この数値よりもSTRが上回っていないと装備できないのである。基本的に重いほど性能は高く、重さとSTRの差によって使い勝手に差が生じる。
これらの判定は装備品ごとに別途されるため、例えば剣の重さが10で、鎧の重さが15だった場合、STRは15あれば両方とも装備することができる。ただし、STRに任せて重い装備で身を包むと、重さの合計によってAGIにマイナスの影響が出てくるので注意が必要だ。
また、利き腕の設定もあり、片手武器の場合、利き手でない方で装備するとダメージ量が大幅にダウンしてしまう上に、追加効果が付与されていても効果は発動しなくなってしまう。両手に装備することも可能だが、そうすると両方の武器にダメージ量のマイナス補正が入るため、総ダメージはむしろ低下する。
「弓攻撃の場合、ダメージが固定なのはデカいよなー。初期装備だけあって追加効果はないけど。ま、ブーメランと違ってSTRに依存しないのはありがたい。命中率が70%なのは微妙なところだけど、確かDEXで命中率の補正が入るはずだし、もう少し当たるかな? 矢の方は……、これか。良かったぁ。消耗品じゃないな。それとも初期装備だからかな?」
始まりの町は、複数の大陸に散らばって同じ規模のものが6か所用意されていた。
それぞれ、魔法の6属性にちなんだ名前がつけられ、最初から転移アイテムによって移動が可能になっている。
現在ハルマがいるのはウィンドレッドの町であり、風の加護を受けているとされている。
どの町も周辺に大差はなく、町から離れれば離れるほど各属性の特徴が色濃く出た地形へと変化していくのだそうだ。
6か所用意されているといっても、日本中のプレイヤーが集まると広大な町であっても人で溢れていた。それでも30分ほど歩いて門にたどり着いた時にはまばらになっていく。
ただし、フィールドに目を向けるとモンスターがポップした瞬間、エンカウントの奪い合いが起こるほど賑わっている。
「こりゃ、この辺じゃ戦闘は無理だな。かといって、遠出したらモンスターのランクが上がって危ないだろうからなぁ」
町とフィールドの境界線付近にしばし佇み、考え込む。
「ま、死に戻りしたところでデメリットがあるわけでもないし、ソロだから誰に迷惑かけるでもない。テキトーにふらふらしながら素材探すか。レベル上げより、生産に必要な素材の方が俺には必要だからな」
誰に許可を得る必要もない気楽なソロプレイヤーの特権を活かし、戦闘激しい地域をのんきに突っ切るのだった。
10
お気に入りに追加
88
あなたにおすすめの小説

Free Emblem On-line
ユキさん
ファンタジー
今の世の中、ゲームと言えばVRゲームが主流であり人々は数多のVRゲームに魅了されていく。そんなVRゲームの中で待望されていたタイトルがβテストを経て、ついに発売されたのだった。
VRMMO『Free Emblem Online』
通称『F.E.O』
自由過ぎることが売りのこのゲームを、「あんちゃんも気に入ると思うよ~。だから…ね? 一緒にやろうぜぃ♪」とのことで、βテスターの妹より一式を渡される。妹より渡された『F.E.O』、仕事もあるが…、「折角だし、やってみるとしようか。」圧倒的な世界に驚きながらも、MMO初心者である男が自由気ままに『F.E.O』を楽しむ。
ソロでユニークモンスターを討伐、武器防具やアイテムも他の追随を許さない、それでいてPCよりもNPCと仲が良い変わり者。
そんな強面悪党顔の初心者が冒険や生産においてその名を轟かし、本人の知らぬ間に世界を引っ張る存在となっていく。
なろうにも投稿してあります。だいぶ前の未完ですがね。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】VRMMOでチュートリアルを2回やった生産職のボクは最強になりました
鳥山正人
ファンタジー
フルダイブ型VRMMOゲームの『スペードのクイーン』のオープンベータ版が終わり、正式リリースされる事になったので早速やってみたら、いきなりのサーバーダウン。
だけどボクだけ知らずにそのままチュートリアルをやっていた。
チュートリアルが終わってさぁ冒険の始まり。と思ったらもう一度チュートリアルから開始。
2度目のチュートリアルでも同じようにクリアしたら隠し要素を発見。
そこから怒涛の快進撃で最強になりました。
鍛冶、錬金で主人公がまったり最強になるお話です。
※この作品は「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過した【第1章完結】デスペナのないVRMMOで〜をブラッシュアップして、続きの物語を描いた作品です。
その事を理解していただきお読みいただければ幸いです。


【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。
鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。
鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。
まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!
父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
その他、多数投稿しています!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる