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一章 出会いと魔女の本領発揮『憤怒』
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私は気づいてしまった。かの暴虐な魔力を許すまじと思った。どうやら、前回の大人数を運びお風呂にいれたり、泉にランタンを飛ばしたりETC…つまり、大きな魔術を使うときには、歌わないといけないらしい。それはJp○pでもボカ○でもなんでもいいみたいで、バンバンパクらせて頂いている。いいのよ、作者はこの世界にいないわ!
……たぶん。
「まぁ、基本一人だからだれにも聞かれないんだけど……。」
普通に街中とかで歌う度胸はないわ。観客とかスタッフは動物と植物で十分よ。
さて、そのことを再確認した私は、してみたいことがあり、泉へと向かった。
(今日は……居なさそうね。)
泉の妖怪がいないことを確認して息を吸う。
ちなみにシアンは普段は水と同化しているため普通にいる。
「水は流れ~花は咲き誇り~♪従いなさい~このレースのドレスを作り上げ~♪」
何を隠そう、私はボカ○が結構好きであった。そしてここは水辺。とてもお似合いの、神秘的な曲を私は知っていた。歌なしの音楽も杖から流れていく。杖有能すぎだわ、貴方この歌知らないはずよね??
そして、歌詞の通り、水たちは私の黒いワンピースを包み込むようにレースとなり、月の光を反射して輝いていく。
「シャルウィダンス~私と共に踊ってくださらない?~♪」
水の上で、ヒールを脱ぎ捨て裸足で踊れば、水の波紋は広がっていく。くるくるとまわっていれば、掌に柔らかいというか滑らかな感覚が。
(!?!?)
混乱する私を置いて、音楽はなり続ける。
私の両手を包み込むように踊る腕の持ち主は、前とは違いヨーロッパの貴公子といったような白いタキシード?に金の柄の入った服を着た泉の妖怪であった。音楽に合わせ彼は優しく私をリードしていく。どうして、彼の影なんて一欠片もみなかったわよ!?どこから出没したのこのイケメンっ!?
私をみて彼は微笑み踊り続ける。辺りにはいつのまにか美しい蝶々が飛び舞い、水は踏んだところが幻想的に光っては消えを繰り返した。音楽が一段落し、いい感じのところで区切られ音が消えた。それと同時に彼に跪かれる。蝶たちはあいかわらずひらひら楽しそうに飛んでいる。
(私虫だめって杖に伝えなかったかしら??少なくとも懇願した記憶はあるんだけど……。)
「差し出がましいことを……申し訳ありません。あなた様がとても楽しそうに私の上で踊っており……つい、混ざりたくなってしまいました。」
「……そうですよね、ごめんなさいあなたの泉だものね……。」
(この妖怪泉の持ち主だったわね……。)
正直これは私が悪い。人の家?で好き勝手したものね……私の上って意味がちょっとわからないけど……。
彼女は、とても綺麗だった。泉から水が抜き取られる感覚に違和感を抱き彼女が来たのだとわかった。私の水が彼女の衣類となり、輝かしい光を放っていた。
「シャルウィダンス~私と共に踊ってくださらない?~♪」
「ああ、喜んで……!」
急いで人のかたちをとれば、彼女の魔法なのか美しき服が俺の体に巻き付く。
(こういうのが彼女の好みなのか…?)
前回とはまるで雰囲気が違う服だが、たしかどこかの王族がこんな服を着ていた気がする。
水の上に身をだし、彼女の手を取れば、彼女の柔らかさと小さな掌に驚いた。そのままくるくると踊っていれば、人間たちのするダンスとやらの楽しさに気づいた。愛しき女神さまとそんな人間のような真似をするのは、まるで戯れているようで少しくすぐったい気持ちになる。
踊りおえ、音楽が終わると彼女は申し訳なさそうに俺の泉だと、俺に居場所をくれた。俺は貴方がいたから泉から強力な精霊になれたというのに、この泉は俺のものだと言ってくれる。その慈悲深さに崩れ落ちそうだ。
「いいえ、謝らないでください!俺…私はあなた様をお待ちしておりました……!」
その嬉しさに、つい俺と言ってしまいそうになる。彼女はそうなんですね、と言うと箒をだしそろそろ家に帰らなくてはとおっしゃる。つい名残惜しく思ってしまった俺は、嬉しすぎて感情を押さえきれず…今思えば大胆だったな。彼女の左手を救い上げ、手の甲に口付けを送った。そこには俺の守護ができ、水の波紋のような模様が記され吸い込まれるように消えた。一瞬の出来事だ。それは、彼女がどこにいるかすぐにわかるというもの。
「またいつでもきてください。お待ちしておりますから……!」
彼女は、微笑み肯定してくれた。
【※勝手にストーカー的な印をつけられてるなんて知らないし、守護の印なんてみている暇はなくイケメンが急にそんな行動したためフリーズしていた。】
……たぶん。
「まぁ、基本一人だからだれにも聞かれないんだけど……。」
普通に街中とかで歌う度胸はないわ。観客とかスタッフは動物と植物で十分よ。
さて、そのことを再確認した私は、してみたいことがあり、泉へと向かった。
(今日は……居なさそうね。)
泉の妖怪がいないことを確認して息を吸う。
ちなみにシアンは普段は水と同化しているため普通にいる。
「水は流れ~花は咲き誇り~♪従いなさい~このレースのドレスを作り上げ~♪」
何を隠そう、私はボカ○が結構好きであった。そしてここは水辺。とてもお似合いの、神秘的な曲を私は知っていた。歌なしの音楽も杖から流れていく。杖有能すぎだわ、貴方この歌知らないはずよね??
そして、歌詞の通り、水たちは私の黒いワンピースを包み込むようにレースとなり、月の光を反射して輝いていく。
「シャルウィダンス~私と共に踊ってくださらない?~♪」
水の上で、ヒールを脱ぎ捨て裸足で踊れば、水の波紋は広がっていく。くるくるとまわっていれば、掌に柔らかいというか滑らかな感覚が。
(!?!?)
混乱する私を置いて、音楽はなり続ける。
私の両手を包み込むように踊る腕の持ち主は、前とは違いヨーロッパの貴公子といったような白いタキシード?に金の柄の入った服を着た泉の妖怪であった。音楽に合わせ彼は優しく私をリードしていく。どうして、彼の影なんて一欠片もみなかったわよ!?どこから出没したのこのイケメンっ!?
私をみて彼は微笑み踊り続ける。辺りにはいつのまにか美しい蝶々が飛び舞い、水は踏んだところが幻想的に光っては消えを繰り返した。音楽が一段落し、いい感じのところで区切られ音が消えた。それと同時に彼に跪かれる。蝶たちはあいかわらずひらひら楽しそうに飛んでいる。
(私虫だめって杖に伝えなかったかしら??少なくとも懇願した記憶はあるんだけど……。)
「差し出がましいことを……申し訳ありません。あなた様がとても楽しそうに私の上で踊っており……つい、混ざりたくなってしまいました。」
「……そうですよね、ごめんなさいあなたの泉だものね……。」
(この妖怪泉の持ち主だったわね……。)
正直これは私が悪い。人の家?で好き勝手したものね……私の上って意味がちょっとわからないけど……。
彼女は、とても綺麗だった。泉から水が抜き取られる感覚に違和感を抱き彼女が来たのだとわかった。私の水が彼女の衣類となり、輝かしい光を放っていた。
「シャルウィダンス~私と共に踊ってくださらない?~♪」
「ああ、喜んで……!」
急いで人のかたちをとれば、彼女の魔法なのか美しき服が俺の体に巻き付く。
(こういうのが彼女の好みなのか…?)
前回とはまるで雰囲気が違う服だが、たしかどこかの王族がこんな服を着ていた気がする。
水の上に身をだし、彼女の手を取れば、彼女の柔らかさと小さな掌に驚いた。そのままくるくると踊っていれば、人間たちのするダンスとやらの楽しさに気づいた。愛しき女神さまとそんな人間のような真似をするのは、まるで戯れているようで少しくすぐったい気持ちになる。
踊りおえ、音楽が終わると彼女は申し訳なさそうに俺の泉だと、俺に居場所をくれた。俺は貴方がいたから泉から強力な精霊になれたというのに、この泉は俺のものだと言ってくれる。その慈悲深さに崩れ落ちそうだ。
「いいえ、謝らないでください!俺…私はあなた様をお待ちしておりました……!」
その嬉しさに、つい俺と言ってしまいそうになる。彼女はそうなんですね、と言うと箒をだしそろそろ家に帰らなくてはとおっしゃる。つい名残惜しく思ってしまった俺は、嬉しすぎて感情を押さえきれず…今思えば大胆だったな。彼女の左手を救い上げ、手の甲に口付けを送った。そこには俺の守護ができ、水の波紋のような模様が記され吸い込まれるように消えた。一瞬の出来事だ。それは、彼女がどこにいるかすぐにわかるというもの。
「またいつでもきてください。お待ちしておりますから……!」
彼女は、微笑み肯定してくれた。
【※勝手にストーカー的な印をつけられてるなんて知らないし、守護の印なんてみている暇はなくイケメンが急にそんな行動したためフリーズしていた。】
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