罪の至福ドラッグ

蒼真 空澄(ソウマ アスミ)

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罪の至福ドラッグ

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薄暗い部屋のベッドの上でだった。
女の喘ぎと激しく軋むベッドの音。

そんな中でと…

「やっぅぁだ、だめぇ…」

まさに男は今、至福を得ていた。

それはSEXだけが『目的』では、ないからだ。

男にとって1番な事。
それは女を犯す事ではない。
確かに犯す行為もするが。

何よりもしたい事は…
本人の意思に関係なく…
『困惑』しながらも…
女自身の知らない程の『快楽を与える』事。

更に『快楽』を感じさせて…
その表情や反応を楽しむ事だった。

男は思うだけだった。
ただ悲鳴をあげている女を犯し、凌辱する?

そんな事に意味など、ない。
寧ろ、そんな事は下らない。

確かに一方的にでもあるが…

女を『未知の快楽』に溺れさせる事。
それによって変わっていく姿だ…
そんな女の顔や反応が堪らなく唆る。

それこそが男にとっての『至福の時』でもある。
その果実を今、まさに貪っていた…

**************************

既にもう何度もだった。

深く…
更に『快楽』をと。

男は自らの肉棒を女にと挿入して動かす。

俺の目に間違いなかった。
この女は絶対だ。

もっとだ…
その姿も、その表情も。

そして的確な刺激を、確実に…

「あぁぅ、やぁっ。
もぅっ、もぅ…
だめぇっ。
ふぁぁあん!
わたし…
わ、たし、おかしっあぁっ。
んぁあっ、やっっん、ぁあっ。」

それでも男は常にだった。
全ての反応を見逃さずに、的確にと誘導してもいく。
それすらも確認は簡単でもある。

もっと刺激をと、常に与えていく。

「大丈夫だ。
お前は知らないだけだ。
でも…」

腰を動かしながらも女を逃さない。

何度も深くと…
男は自らの肉棒を激しく挿入しながらだった。
それでも女の身体をしっかりと掴み、離さず笑みを浮かべる。

「あぁぅ!!
やぁっ。
ふぁ…」

女の顔を見て、身体の反応すら見逃さない。
そうしながらも『快楽』を、男は的確に与え続ける。

女を犯すように責める動きはするが…
それすらだった。

また男は思う。

これは、ずっとだ!!

間違いない…
隠れていたからこそ、誰も『この女』に。
気付かなかっただけだろう。

これだけの顔も、この身体もだ。

そして、この反応なら…

「お前自身が…
隠した訳でも、ないんだろうがなぁ?
でも俺は気付いたぞ。
それも、あるが…」

女がだった。
それでも、どうにか抵抗をしようともする。

でも絶対的に抗えぬ力で…
男は女の脚を強引に開かせ容赦無く犯している様子だが…

この状況になるキッカケが、まさに『ドラッグ』である。

男が悟らせずに飲ませた。
強い媚薬入りの『レイプドラッグ』だった。

**************************

また笑みを浮かべながら男は言う。

「なぁ?
嫌だって言いながら。
もう凄く濡れてるぞ?
それに…
俺の大きくて、大事な肉棒をだ。
凄くギュウギュウ締め付けてくるぞ?」

男はもうどれだけ女を抱いたかなど数えられない。
それでも『熟知』していた。

だからこそ、どんな女すらも『虜』にまでするのも。
快楽に溺れさせる事も簡単だった。

それがそう『初めて』の女でも、全く問題すらない。

「あっ、ぁあっ。
やぁっ…
お願ぃ…もう…
もぅ、やめ、てぇっ。
ぁあ…ぅ!?
あっ!!
んっぅあっ。
あぁあっぁ!!」

男はもう、その女の感じてる顔が堪らない。
嬉しくなるだけだった。
身体の反応で判る…

女の感じてる、その反応。
そして『初めて』にだ。

「んん?
イッちゃいそうなのか?
犯されてるのにか?
あぁ、良いな、凄く良い…
感じてるって…
そのエロい顔がなぁ。
あぁ、でも本当に。
お前は可愛いなぁ、もっとだが。
でも…」

男は女の腰をしっかりと掴み直した。
笑みを浮かべながらも、巧みに責めながらも言う。

「さぁ、もっとだ。
もっと、奥までだぞ?
あぁ…
そうだ、その表情すらもだ。
俺も凄く興奮するなぁ。
そんなにも感じてる姿が…
困惑しながらも、お前の感じてる姿が…
もっと、素直に味わえば良いんだ。」

更にと男は、また的確に女の身体に『快楽』を与える。

またすぐに女も反応を出した。
そして、その声もだった。

「っあぅん!?
ふぁあっ!
や…やぁ…
んぁっ!!
あぅっんぁ!?」

女が、もう…
また、どうにかと身を捩らすが…

それを離さずに男は的確にと、また責める。

こんな女…
そうは居ない。
だからこそ『俺のもの』に…

笑みを浮かべながらも女にと言う。

「良いぞ。
その狂いそうな程にエロい顔が。
もう堪らないな。
ふふっ、あぁ…
凄く、俺も気持ち良いな。
こんなにも唆る女は久々だ。
そろそろ俺も…
イキそうだ。
このまま濃厚なのを。
たっぷりと…
中に出すからなぁ?」

女が僅かに、また反応した。
そして更に逃れようとはする。

それすらも男は判ってる。

力すらも入らないなら、尚更、無理だろう。
でも、その反応…

その反応が、また堪んないんだ!!

男は、また更に激しく腰を動かした。

「っ!?
あぁ、ふぁっ!?
だ、だめ…
んぁっあぁ。
中は…
中にだけは…!?」

男には判る。
女の感じてる身体に。

こんなにも感じてる事にもだが…
でももう、俺も我慢が出来ないからな。

笑みを浮かべながらも男も言った。

「それは…
無理だな。」

言う時と同時にだった。
一気に男は女の腰をしっかりと掴むと、奥にと肉棒を深く挿入したまま、中に射精した。
それとまた同時に女が反射的に仰け反るのも支える。

「あぁっ!?
っぁあ。あぁっ…」

ドクリ、ドクリ。

中にと出した事にも、女の身体がまた反応すらしたのに気付いた。
男は一度、腰を止めた。
女を支えながらも、その姿を、その顔をまた見る。

この姿、そしてこの身体は…
明らかにだ。

男は気持ち良い事もある。

でも『確信』すらも出来るからこそだった。
もう、この感覚が、また堪らなかった。

男は、もう女を堪能しているだけでもある。

「あぁ、凄く。
これは気持ち良いな…
もう判るだろう?
今、お前の中にだ。
俺の精子が大量にと注がれたんだ。
あぁ、でも…
すまないなぁ?
そんな可愛い顔と身体でだと…
まだ俺が全然、萎えないな…」

女は荒い呼吸をし、ビクビクと痙攣したままだ。
簡単に支えながら、そんな反応すらもだったが。
もう堪らない気分になる。

この女も『俺のもの』にするだけだ。
そう、いつものように…

「あぁ、お前は凄く可愛いなぁ。
でも…
身体は、どうだ?
意志には関係なく…
もう、感じてるんだろう?」

女はどうにか目を閉じて首を振った。
でも男は笑みを浮かべた。

だったら…

**************************

判るからこそ、また男は言った。

「そうか?
でももう俺が駄目だな…
そんな仕草すらもか。
やっぱり俺も、もう我慢できないぞ?
またそのまま、一気にするからな?」

男は女が僅かに動くのを逃さない。
激しく女にキスをする。

「っんん!?
んぁん!!
っんあ、ふぁんっ!?」

男はキスで女の舌を絡め取り、激しくと…

そして同時に抜かれてないままの肉棒をと。
再び動かし出す。

ズブリズブリと中出しされた状態から…
でも萎える事のなかった肉棒を出し入れする。

「っん!?
んん!!
っんぁ、ぁんっ!?」

これは本当に良い女だな。

それに確実に、もう…

逃れる事も出来ぬままにしてからと。
激しいキスも同時にしながら動く。
時折、息だけさせる。

また腰すら動かながらと…
身体の全てにも刺激する。

女は身体だけ確実にだった。
『全て』にと反応していた。

「っん!?
ふぁっあぁっ。
あぁ!
んんっ、ふっあぅ、んん。」

呼吸の為にと。
キスを止めて男も息を整えてから言う。

「っ、あぁ。
凄く、良いぞ?
こんな気持ち良いと…
もう俺もだがなぁ。
凄く、締め付けてくるのもだが…
そんな嫌だと言ってもだ。
でも、もう『感じてる顔』だぞ?
身体も、そうだろう?」

さっきまでキスをしていた唇を。
舌を女の首筋へ。
そして舌は更に乳首へ。

男は片手は乳房を揉み。
反対側の乳首をしゃぶりつく。

舌先で乳首を転がし。
また甘噛みをしながらも女を堪能する。

「あっんぁ、あぁっ!!
んぁ…
んっんっあ!?
はぁぅっ!!」

男は、もう…
それすら判る。

そうだ、『初めての快楽』だ!!

それすらも充分に男には判るのもある。
だからもっとと思いながらも言った。

「もうお前も…
気持ち良いだろう?
『処女』だったのになぁ?
身体は、もう素直になってきたなぁ?
ほら、もっと奥の方に突き上げてあげよう…
俺も気持ち良いぞ。
お前の中は…」

男は少しずつ体勢をズラしながら…
今度は後ろからと。
女の中に肉棒を挿入させた状態でと。
更にと動かす。

もう既に男も、こんな身体の気持ち良さに堪らず。
夢中になって犯すように女を抱く。

その度に女は喘ぎ…
ズブリズブリと容赦ない挿入を受け入れてもいた。

「っあっんぁ、あぁっ!?
あぁぁぁぁん!!
っんっあぁ。
ふかっ、深い…
あっ!
奥にっぁ、あたってっ。
こんな…
こわれちゃっ。
やぁぁっ!!」

あぁ、本当にだ…
凄く『感じてる』のも判る…

でも『初めて』だからこその、その反応も。
男はまた笑みを浮かべながらも言った。

「初めてだからだ。
大丈夫だ。
あぁ…
でも、そんな可愛い顔でだが。
もう全部がエロいなぁ…
お前は最高だな。
もう、また、このままだ…
この奥に出すからな?
そのまま俺のをだ。
また中にと…
受ければ良いだけだ。」

男の言葉に女は若干また反応をした。
それも逃がさない。
僅かに体勢を変える。
すぐに激しいキスで女の口を塞いだ。

そしてキスで舌を絡め取りながら興奮も抑えられず。
男は女の中に一気に、また射精した。

「っんん!?
んぁんん!!」

二度目の中出しをしてもだった。
また、したくなる衝動さえくる。

こんなにも興奮すらもだ!!

俺の目に狂いはなかったな。

でも…
これだけの女も、なかなか居ない。

唇を離して息を整える。
男は笑みを浮かべながらも、もう…
嬉しくなるだけだった。

そして、そのまま女を眺めながらも言う。

「あぁ…
凄く、もう中に出たなぁ。
どうだ?
もう、それすらも『感じる』だろう?」

ようやく男は肉棒を女から抜いた。

その後からゴボリと音をさせながら…
女の中から大量の白い精子が溢れ出た。

それすら眺めるだけで、また興奮しそうになる。

女はその抜く行為すらもだった。
またビクリと身体すらも反応していた。

もう男はそれすらも…
また興奮してくるのを感じた。

「あぁ、最高だな、お前は。
身体も、まだ敏感になっていくだろうが…
だったら、もっとだ。
気持ち良くしてあげようなぁ。
何を言っても無駄だぞ?
こんなに、たくさん。
お前の中に出したんだ。
俺以外、お前は『他の男』なんて選べるか?
もうお前は…
『俺のもの』だな。」

既に女は呼吸すら整えるしか出来ない様子だった。
そんな姿で僅かに出す吐息だけ…

**************************

男はそれすら判る。

そうだろうな。
身体には力も入らないだろう。
それに…
これは『媚薬入り』だ。
感度すらも更に上がるからな。

少し男は笑う。

「あぁ…
中に入り切らない精子が溢れてるぞ…
もう身体に力も入らないだろう?
でも、お前も良かっただろう?
凄く気持ち良い『初体験』だ。
更に、そこでの『中出しまで』だからなぁ。
お前の身体は、もう『俺のもの』だ。」

溢れ出た精子を指に絡めた男は、そう言いながらも。
指を巧みに使って女の筒の中に入れた。
そして掻き混ぜるようにと動かす。

それに、また女は反応した。
すぐに男も判る。
だから更に弱い場所にと刺激する。

「っあっんぁ!?
あぁっ…
っんっ!!」

「凄い音もしてるだろ?
ほら、見てみるか?
太ももまでビチャビチャに濡れてる…
もっとだ。
もっと、その可愛い顔を見せるんだ。」

僅かに涙目だが…
明らかに、もう感じてる事が判る。
そして、これは『困惑』してもいるか?

でも…

それでも止めない、もっとだ。
もっと感じれば良い。

更に中をと。
指を使って掻き混ぜる。

「ふぁあっ!
や…
やぁ…
んぁっあぅっ!!」

「あぁ、気持ち良いんだろう?
触れる度に反応して…
最高だなぁ…
お前は知らないからなぁ。
気付いているか?
犯されて。
『処女』を奪われて。
更に『中出し』までされてるのに…
もう、これだけ『感じてる』んだぞ?」

それでも僅かに女は首を振るだけだった。
でも男は、判るからこそ笑った。

確かにもう身体に力が入らないだろうからなぁ。

それなら…
また巧みに責め続ける。

「ぁあっ。
やぁ…
んぁっ!?
ぅっんん。」

「もっと、お前は感じれば良いんだ。
そんな否定すらも出来なくなるだろう?」

そうだ。
きっと『初めて』ばかりだろう。
それにもう、敏感に感じてるのが判る。
身体も完全に反応すらしてる…
なら、もっとだ。

「ふぁっ。
やぁ…
んぁっ、やめっんぁっあ!!
んぁ!!」

「んん?
またイッちゃいそうなのか?
そんな顔されてたら…
また俺のも元気になるだけだが。」

男はまた大きくなった肉棒を擦りつける。
そして激しくキスをしながらも…
女の許可など求めぬまま中にと一気に肉棒を挿入した。

「ぁっぐぅ!?
ぁ…んぁっ。
っんぁっあぁ…
ひぁっ、やぁ…
ぁっん。
ぁあっ、お、きぃ、あぁっ。
おかしくなっちゃうっ!!」

容赦なく突き上げ。
女は喘ぎも吐息すらも混じる声色を出す。
そんな姿にも満足するのもある。
でも男は腰の動きを止めたりもしない。

「良いぞ?
感じてるんだろう?
もっと俺を感じろ。
そんなに濡らしてるんだ。
俺をそのまま、また味わえば良い。」

男は容赦なく突き上げながらも…
これが堪らないと女を堪能する。

「ぁ…ぁっ!!
っんぁっあぁ!?
ふぁっぁ…
ぁっあ!!
ぁあっ、やっぁ。
あぁぁあっ!!」

そう、その反応だ!!

それで良い…
『初めて』にも関わらず…
感じてしまっている。
困惑しながらも、完全に、その『快楽』の顔だ。
意思など関係ない。
それでも勝手にと。
反応してしまっている事への困惑と『快楽』だ。

初めてだろうからな。
常に全てに『快楽』すらも付き纏うのだから。

だからこそ、その時に魅せる女の表情だ。
そしてする、その身体もだ。

それが、すぐに判るぐらいに快楽に溺れさせる。
知らない快楽を与え、そして抵抗も無駄だと。

「あぁ、良いな。
その感じてる顔が。
その姿もだが…
そのままだなぁ。
俺を感じながら眠れば良い。
お前の身体は既に、もう『俺に反応』した。
これからは俺が一方的にはしないが…」

もう、これだけの『快楽』だ。
だからこそ、もう『他に』ないだろう?

そのまま容赦なく、男は肉棒を激しく動かす。

「んぁ!!
ふああ!!
あっ、うぁあっ!?」

男は満足するのもある。

だが、この女。
確かに良いがなぁ…

でも…
男は笑みを浮かべながらも、また言った。

「このままだ。
また俺が中に出してやろう。
だがな。
今日は、このまま眠れば良いだけだ。
後から、また今度は…
お前が『俺を探す番』なのだから。」

男は嬉しそうに言いながらも。
キスをして舌を絡め取る。
そして、そのまま一気にと。
また中へと射精した。

「っ!!
んぁあ!
ふっあぁ!!」

唇を離す。
女は既に痙攣しながら呼吸も荒い。

ようやく、男は女の身体から肉棒を抜いて離した。

「っんぁ!?
ふぁ…」

その反応も見逃してもいない。

そうだ。
今までも、ずっと変わらないからな。
これだけの『快楽』すら刻んだ身体だ。

今まで、どんな女も同じだったがな…

お前は、どうする?

**************************

また同じだろうがなぁ…
そう思いながらも男は言った。

「最後だ。
ヒントを出そう。
俺が最初、お前に会った場所。
そして時間だ。
今後、俺からは…
もう、お前には近付かない。
お前が、もし。
また俺を『求める』なら。
今度は、お前が『俺を探す番』だ。」

男は少し女を見て思う。
既に身体も含めて僅かな意識と反応のみ。

そうだ。
もうお前の身体には、俺が『刻み込んだ快楽』がある。
だが、一度知ってしまえば、もう忘れないだろうからなぁ。

他にも女は多いが…
お前だけは少し、違ったからなぁ。

だったら、それでも良いだろう。
また俺が『快楽を与えて』やっても良いだけ…

女は力尽きて眠った。

そのまま男はシャワーを簡単に浴びる。
そして女の方が、まだ寝ているのも確認してから動く。

ホテルの部屋に女を残してと。
会計まで全部済ませてから外に出た。

今日の女は、なかなか良かったな。
だが、簡単には見つけられないだろう?

男は口元だけ笑う。

**************************

俺は内心、思う。

お前なら…
どうする?

もう俺が『完全に与えた快楽』だ。
それを身体に刻んだんだ。

俺を追ってくるなら…
また与えても良いがなぁ。
だが、それ以外では、もうしない。

でも、既にだ。
お前の場合、『他の男』としても。
もう二度と同じような…
俺が与えた『快楽』すら味わえないからなぁ。

だったら、その時に。
お前ならどうするか…

その時が、また楽しみだな。

**************************

その後。
数ヶ月後に再び俺は、その女に会った。

だが今までの女と。
全く違かった事に俺は驚いた。

会った瞬間にだった。
女は俺の頬を叩き…
涙だけを流した。

「どうして…
勝手に居なくなるの!?
どうして勝手に私を…」

俺が逆に困惑もした。
少しだが、言った。

「どうして泣く?
足りなかったのか?
だが、お前は…」

俺にとって…
今までこんな事は『初めて』だった。

今まで、ずっと逆…
それしかなかったのに…
寧ろ俺を求めてくる女ばかりなのに?

それなのに、この女は…
俺に怒ってる?

女は睨み、怒鳴るように俺に言った。

「そうじゃない!!
貴方は何も判っていない!!
私は最初から…
あのまま貴方の側に居たかっただけなのに…
『身体』なんて私は求めてなかった!!」

俺は若干、沈黙する。
また少しだが言った。

「…まさかだが。
俺の『心』が欲しいとでも言う気か?
だが、俺はお前の事など…」

そう言うと女は、また睨み付けながら言った。

「そんな事は判る!!
貴方は誰も愛さない。
でも勝手にした貴方の行動は許さない!!
私が貴方を探したのは、一言だけを…
言ってやりたかっただけよ!!」

俺の方が何も言えないままだった。
けれど女は、またハッキリと言った。

「私は、もう貴方を愛さない!!」

俺は驚いたのもある。
だから何も言わずに女を見ていた。

でも女の方が断言するように。
言った後もだった。

また、すぐに睨んで続けて言われた。

「どんなに身体が反応しようと…
どんなに貴方が私を、また抱こうと同じ!!
二度と貴方を私は…
愛する事も…
そして私からは貴方に二度と近付かない!!」

俺は思うだけだった。

まさか…
俺を完全に『拒む』だと?
あれだけ『快楽は与えた』筈なのに?
それすらも拒むと?

そして今後は…
もう『二度と』俺には近付かないと?

そう言っただけで女は去ろうとした。
無意識にも俺は手を伸ばしてた。

腕を掴んで止めるが。
それを完全に女は振り払った。

そんな行動を出した女も俺は初めてだった。

それでも女は、また大きく言った。

「私に触れないで!!
私は、もう…
貴方には絶対に…
『心』だけは何もあげない!!」

そのまま去った女を見て…
俺は考える。

俺が『与えた快楽』よりも…
何よりも『俺を拒む』のか?

もう女の姿は去って見えないが…
でも俺は少し笑ってから言った。

「良いだろう。
俺が、まただ!!
お前を捕まえてやる。
そして今度は『身体』だけじゃない。
お前の『全て』をだ。
俺が手に入れてやる。」

そう、あんな女。
初めてだ…

俺は思う。

だったら『全て』をだ!!

お前の『心』すらも…
完全に奪ってやる。

あれだけ俺を…
完全に否定した女なんて、知らない。
だったら俺には『身体』は簡単だ。

だが、あの女を…

俺が絶対に変えてみせる。
それが、また面白そうじゃないか。

口元だけ笑って俺は女と会った時の。
そう、最初の時、そして場所も思い出す。

それから考えながらも動き出した。

捕まえてみせる。
お前の身体も、心も、快楽にと。

『俺に』と堕としてやる。

お前が拒んだんだ。
だったら、どこまで拒み続けられるか。

俺すらもう『勝負』だな?

**************************

女は確かに、すぐに捕まえられた。

だが、身体で…
どんなに『快楽』を与えようと俺を拒んだ。

俺が『与えた快楽』すらにも溺れず…
それでも『否定する』のか?

なら、俺はお前を…
絶対に堕とすだけだ!!

それから俺は常にだった。

快楽すらも与え…
刻み込むように女を抱く。

それでも女は確かに一切…
『心』を許そうとしない。

俺は思う。

俺が…
こんなのは『初めて』なんだ。

だからこそ、お前を必ず…

そうやって常に女の方を探して動く。
俺は初めて、その女には無意識にも…
本気で惚れてしまったのもだった。

しばらく気付かなかった。

**************************

でも…

お前だけ…

俺が『初めて』なんだ!!
俺が『お前だけ』なんだ!!

快楽は常に与えながらも女ばかりを探して捕まえる。

俺は本気で、もう女の『心』すらも求めていた。
でも『他の方法』すら、どうすれば良いかなど…

俺が知らない。
お前は、どうすれば…

俺は、お前の『心』が欲しいんだ!!
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