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第三章:敵と味方も目的は同じだ。

大好きな花の為、愛してる花の為。

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今夜もルイに、お願いがある。
だから私は国際語よりも先に準備を。

そろそろ…
あの中庭に咲く大好きな花が欲しい!!

でもルイは、どうして?
いつもと違う?

私が出来る事は自分でしたい!!

だから…
何度もルイに強請ねだるけど。

「ルカ?
勿論、ルカの好きな花もな?
俺も充分、知ってるが。
既に俺は手配して…
この部屋にも届いてるのだ。
なぜ、そんなに?
あの中庭へ…
同じ花だろう?」

少し困った顔でルイも…
なぜか、ずっと今回は止められてしまう。

すぐ首も横に振る。

「違うよ!!
ルイも判るでしょう!?
花も全部、違うの。
色も、形も、どの花も別だし?
どの子も可愛いの!!」

どうにか伝える為、私もルイを。
見ながら考える。

花と言えば…?

そこで改めて私は、しっかりルイへ。
向いてから…

「ルイ?
だったら、ルイもだよ?」

今度はルイも不思議そうな顔で…
首まで傾げた。

「俺もと?
ルカ?
一体、何が…」

私も頷いてから一度、目も閉じる。
そのまま…

「ルイは私を、良く花と?
言うからルイも、そう…
私に!!
お花に会えないならルイも!!
お触り禁止へ。
ベッドの上でも私に触れちゃ駄目ぇ!!」

「な、何だとぉ!?
まさかだが、ルカに?
ま、待ってくれ!?
ルカ!!
そんな禁止令など!?
俺すら聞いた事も?」

驚いた様子のルイへ。
思う事だけ…

「ルイと一緒に寝るけど?
ベッドも充分、広いし?
お触り禁止でも大丈夫だよね?」

「な、何!?
ルカに俺が!!
同じベッドで…
にも関わらず!?
まっ、待って…
ルカから!?
そんな事を?
ルカが禁止と!?
そ、それだけは!!」

珍しく慌てる様なルイの声にだった。
私も目を、開けて見れば…

「ル、ルカ?
頼む、それは…
それだけは出さないでくれ!?
俺にはルカだけ…」

すぐ近付きながら言ってくるルイを。
室内でと必死に私もけて続ける。

「ルイが私に、でしょう?
お花にも会えないと?
誰が摘んでもと?
お花は小さくて可愛いけど。
皆が違うし?
私も会いたい!!
でもルイが駄目って言うなら…
私も我慢するし?
ルイも同じで我慢!!」

言った瞬間。
もうルイは凄く驚いた顔へ。

「ルカ、まさか!?
いや、だが、それを?
理由で、俺へ!?
我慢と!!
そ、そんな禁止令は…
待ってくれ、ルカ!!
俺が謝る!!
そして俺が悪かった!!
すぐ考えるから!?」

言ってから確かに…
すぐルイも目を、閉じた。
そのままで…

「俺がルカに?
一切、触れられないと!?
そんな禁止令は…
もう、とんでもないぞ!!
だとしたら、あの中庭へ?
それは…
ルカと一緒に俺が、だろう?
まして禁止令に?
されるぐらいならば…」

そこでルイは目も開けると。
少し笑いながら私へ。

「判ったよ、ルカ?
これは俺と一緒に、あの中庭へ。
ルカの好きな花を、だろう?
会いに行こうか。」

意味にも判って私も笑う。

「やったぁ!!
お花に会えるし?
ルイも一緒に、でしょう?」

少し複雑な顔もした気がするけど?
いつもと同じ様にルイも優しく笑った。

「あぁ、やはり俺もルカを。
一人にしたくないからなぁ…
いつも一緒なのは同じ事。
近々、俺もルカと過ごせる時間を。
ちゃんと作る、だから…」

言いながら…
すぐルイが私を、抱き締めると。

「俺の側に居るルカも…
愛してるルカに、だよ?
いつもと同じ様にと俺へ。
触れさせておくれ?」

そう私の耳元で囁いた。
意味には判って擦り付くと…

少し腕も緩めてルイが私へ。
そのまま優しく笑うと軽く唇へ。
キスを、何度もしてくる。

自然な動きで私も抱き上げてルイは…
ベッドに私を、降ろしながら…

「そうだなぁ?
ルカと言う名の花と同じで…
優しく、だろう?
今夜は特に、ルカを。」

言うと徐々にルイも動くけど。
いつも以上、私へとだった。
優しく触れてくる。

その度にビクリと。
私も勝手に反応してしまう。

ルイは軽いキスを、何度もしながら…
私のナイトドレスすら徐々に…

「あぁ、ルカの…
今夜の姿は本当に俺から見れば…
同じ美しい薄紅色でと。
ルカの好きな花と同じだなぁ…」

脱がせながら言ってくる。
意味にも判るけど。

またルイは私の腰へ。
右腕も回してから首筋も舐めると。
軽く耳まで舌が…

「んん、ふぁ…
ル、ルイ?
あぁん、んぁっ…
んんっ…」

すぐキスが私の唇を、奪う。

軽く塞いでからもルイの左手も徐々に動く。
乳房も優しく揉みながら指先で私の乳首へ。

「んぁあ、ルイ…
んん、ぁあっ!!
ふぁあ…」

優しく何度も刺激されてビクビクしてしまう。
私の身体を、刺激するのにキスも優しい。

息は出来るけど、全てが…
ゆっくりとで、いつも以上に感じ取る。

「あぁん、ルイ?
いつもと、んぁ…
ぁ、ん、ふぁあっ!?
ルイの手が…
んんっ、んぁ、あぁ…」

右腕が私の動きも全て抑える中。
すぐ気付く。
私に軽くキスもしながら…
ルイの左手が私の秘部へ。

全ての動きが私の肌に…
触れながらルイも止めない。

いつもと違う感覚も湧き上がる。
そして私の秘部に触れた時もだった。

「あぁあっ!?
そこは!!
んぁ、あぁんっ…
ふぁ、んんっ!?」

そこでルイも私に深いキスを。
しながら左手も、ゆっくり触れてくる。

何度も刺激されて私は余計、敏感になる。
でも舌すら絡め取られて逃れられない。

そんな時にルイのが、だった。
私の愛液も絡める様に秘部の谷間へ。

擦り付けてくるのが判る上に…
深いキスまで変わらない。

「っん、んん…
ふ、あぁ…
ル、イ、んんっ!?
んんん…
ぁあぁっん!?」

しっかりと右腕で私の腰へ。
腕も回したまま…
ルイは何度も左手で私の弱い場所へ。
秘部だけでもない、触れてくる。

もう私が快楽に翻弄される中。
僅かに唇も離れた。

すぐルイも簡単に服すら全て脱ぎ捨てると。
いつもと同じで優しくルイも笑う。

「あぁ、俺の大切なルカ…
俺が唯一、愛してるのもルカだ。
快楽すら全て一緒に、だろう?
もう充分、蜜も溢れてるが。
俺には我慢も出来ないな?
中庭に俺も一緒に行けば、良いだけの事。
俺にとって花は、ルカだけだよ?」

言ってから私もルイへ。
笑って言うけど。

「うん、ルイ?
私もルイだけ…
愛してるの。
中庭でもルイが一緒なら…
絶対、安全でしょう?
優しいルイに、きっと…」

途中から言葉だけ…
上手く浮かばなくて私はルイへ。
伝える為、軽くキスを。

「ルカ?
大丈夫だ…
そして言葉が、だろう?
判らなくても俺には充分だよ?
もう一つになれば良い。」

優しくルイも笑いながら言った時。
私の秘部に擦り付けてたルイのが。

「ふぁああっ!!
ルイの、中に…
あぁああん、そんな…
ゆっくりだと、ルイ?
んあぁ…」

ゆっくりとルイは私へ。
徐々に挿入してきてビクビクと感じ取る。

「あぁ、もうルカの中は…
くっ、こんなに締め付けてくる。
充分、俺にも判る。
そして愛してるよ、ルカ。」

そう言いながら徐々に深く…
ルイは私へ、挿入もだった。

もう快楽すら刻み込まれた身体は…
更にとルイのを、求めてしまうばかり。

「あぁああぁん!!
んぁ、中にと!!
ルイの、深いよぅ!?
ふぁああぁあ!!」

ゆっくりと奥まで深いルイのが。
挿入されただけで…

すぐ私は何も考えられなくなった。

どうしてもビクビクしながら…
必死に息だけする。

「ルカ?
挿れただけで、か?
もうルカの全て…
伝わってくるから判るが。
まだ…
これからだぞ?」

それからルイは両手を私へ。
背中まで抱き締める様にしてから…
徐々に腰も動かし出す。

もう全て感じ取って私は…

「ふあぁん!!
ルイ!?
ゆっくりとだと…
また中に?
何度も擦れて…
あぁああ、そんなに!?
んぁあ、ああぁん!!
ふぁ、んん…
んぁ…」

ゆっくりと私の中に動かしながら…
またルイは私にキスを。

そのキスだけは激しくて…
どうにか私も息を、するけど。

でも快楽ばかり、私の中へ。

「あぁ、んん…
んぁ、ふぁ…
んっ!?
ぁあぁ…
ル、イ…!?
もぅ…」

どうしても快楽が私へ、押し寄せる。
ビクリビクリと、ルイのばかり。

もう感じ取るだけ…

「判ってるよ、ルカ…
あぁ、俺もだ。
もう…
こんな締め付けに…
感じてるのも判るのだから…
一緒に、だろう?」

言ってきたルイの意味に…
どうにか判るけど。

もう私は快楽でと。

「あぁああん!!
もぅ…
ルイと、なら…
んぁあぁあぁん!!」

ビクビクと感じ取る中。
すぐ私すら何も判らなくなる。

でもルイのが、私の中へ。
同時に出された事。

その熱も感じ取ってビクンとしてしまう。

息だけしか出来ない私だけど。
身体だけ勝手に痙攣ばかり。

「はぁ、ルカ…
そう…
俺はルカだけ愛してる。」

ルイは言いながら…
ゆっくりと抜いた。

「っぁん!?
ふぁん…」

それすらビクビクと私は感じ取ってしまう。
どうにか息を、する私へ。

「はぁ…
ルカとならば…
俺は、そう…
全てから守るのも変わらない。
だから安心しておくれ?
俺がルカを。
常に愛してるのもなぁ…
誰からも守るだけだ。」

ルイも荒かった息すら簡単に整えてから…
同じ事を、言ってくるのに気付く。

だからこそ私も、どうにか…

「ルイだけ…
私も…
愛してる。
だから…
同じ、だよ…」

擦り寄りながら言うとルイも私を。
抱き締めるとだった。

「俺もルカだけだ。
もう充分、俺には判るからね?
それすら全て一緒だぞ?
またルカには…
ずっと安心して欲しいのもなぁ…
ゆっくりと。
今夜も眠って良いんだよ。」

あぁ…
ルイは優しくて…
本当に温かいなぁ…

中庭の花はね、ルイ?
私の、お友達なの…

そう思いながら、また私も同じだと。
安心してルイの腕の中で眠った。

**************************

一方、ルイ。

普段ならば、問題なく護衛や警備を。
配置させながらだったが。

あんな内偵が、だろう?
しかも慎重にすべき時期だぞ!!

だが、毎年ルカは欠かさず。
あの花だけなぁ…

一番、好きな花も判ってる。

やはり今回は…

そう思ってルカの好きな花を。
いつもの部屋へ、多く手配させたが。

まさかのルカにだった。
お触り禁止令まで出され…

想像するだけで、もう…

唯一のルカに!?
一切、俺が触れられなくなると!?

更に同じ理由でも、それだけは!!

再度、すぐ目も閉じた。
予定も含め考えるが。

俺の場合、帝国内の仕事は…
どうにでもなる!!

だが…
ルカだけは!?

そんな理由でとか?

全く違う!!

そう思ってからルイは、ルカの為…
要望通りへ、全て予定も変更させてから…
そのまま優しく抱く。

抱いた後、魔力も当然。
合わせて確認する上に…

少しルカも抱き寄せたまま…
また安心して眠るルカも眺めながら…
自然と笑う。

同時に俺は思う事もある。

こんなにも心地良い…
温もりを、本当に俺だけへ。

与えてくれるのは…
ルカだけなのだよ?

にしても…
まさかなぁ…

あんな禁止令は反則だぞ?

まして…
愛しいルカからけられる?

それだけでも俺は耐えられないな!?

だが、ルカは恐らく…
あの中庭は、お気に入りで毎年だ。

ずっとルカの為、整備させてるのみ。

俺以外と話さないルカにとって…

どの子も可愛い子と?
だから会いたいと?

だとすると…
普通の草木や花々は友人感覚か。

まぁ…
あの中庭は既にルカ専用だろう。

他の貴族共も含め俺が一切、許可してない。

定期的な整備士以外、誰も触れるどころか…
今では誰も近付かない中庭へ。

ルカの場合。
中庭で遊ぶのも1時間程度。
もう少し長くても問題ないのだが…

そこで昔の幼いルカも思い出す。

『きっと、みんなルイと同じなの!!
優しいから私は疲れさせたくないよ!!』

そう…
嬉しそうに笑って俺へ。

安心して笑うのならばと。
俺もだったか?

あの中庭に貴重な草花はないが。
ルカ以外、真っ先に立ち入り禁止へ。

幼い頃は良く俺も一緒に行ってたか…

ある意味、ルカにとっては…
充分、広い一番の遊び場だった。

同時に内偵の件も思い出す。

ルイはデュークから詳細も含め既に読んで居た。
その際、使われた魔法や経緯もと全て…

読んだ時は僅かに内心、驚いた程。

どうしても複雑な気分になるが。
偶然でも…

やはり、あの小賢しい鼠か!!
更にフェキージュ国のレア・ローセナーだ!!

そこで再度、目も閉じて冷静に考える。

あのデュークが逃した経緯でも今回。
恐らく鼠単独だったらデュークも問題なく…
確かに捕らえる事も出来た筈。

だが、あの場でか?

いきなり使った…
レア・ローセナーの使った魔法だぞ!?

俺には理論も含め魔力すら簡単だが。

あんな四大元素に関してか!?
干渉した魔法を?
いきなり使うなど明らかに命懸けだった筈。

魔力の源は、命そのものだ…

いきなり使えば、どうなるか。
判ってただろう!?

当然、魔力も、頭脳も…
高いのも明確。

でなければ、そんな魔法は使えない!!

だが、鼠も?
レア・ローセナーを?
抱えて逃亡した際に残した言葉だ。

明らかにルカも、だろう?
狙って動いてるにも関わらず…

なぜ、伝言の様に、俺へ?

『俺達は敵じゃねぇ』と?

そんな言葉…
俺は一切、信じる気にもならん。

『気付けの意味に』と?

前に捕まえて処分した首謀者も思い出す。

確かに…
何度か言ってたな?

『それも違うのに気付くんだ!!
周りの人間も同じって意味を。』

周りの人間が同じだと!?
ルカと全く違う!!

『妹でもあるルカ以外、他にも居るんだ!!』

そんな人間、俺は見た事もないぞ?

全てルカを、狙う愚か者と…
常に媚びへつらう愚か者と…
俺の頭脳と魔力しか見ない愚か者のみ!!

『奪うから狙われるにも気付け!!
そして親から愛も欲しかったんだろ!?』

奪うも何も…
常に狙ってくるのは、お前らだろう!!

更に母ならば、まだ良いが…
あんな愚かな父から?

俺には恥でしかない!!
親から愛して欲しいとも思わん!!

『唯一の妹しか皇帝でない、お前を。
見ない上に誰も教えてないからこそ…
お前は知らないんだぞ?』

確かに唯一の…
実の妹だったが。

それでも俺が皇帝よりも前だ!!

何も知らない筈のルカが、だぞ!?
真っ先に俺へ。

教えるも、ない…
教える前からルカが、すぐ俺だけを!!

『そもそも…
妹の愛し方も間違ってるんだ!!』

俺が間違ってるだと?

何も知らないからこそ…
あんな戯言を。

ふざけるな!!

俺は誰よりも…
何よりもルカだけ愛してる。

怒りだけ抑え付けて忘れる為。
俺も目を、開けた。

すぐ安心して眠るルカを、再度。
見て尚更、思う。

俺にはルカだけで充分だろう?

ずっとルカだけ愛してる。
ルカだけ俺も見て愛してくれる。

尚更、愛しい俺の唯一。
愛する者は、ルカだけ!!

すぐ怒りも振り払った。

また俺は優しくルカを。
起こさない様に抱き寄せる。

こんなにも温かいのだ…
全て癒されるのだぞ?

唯一、俺が信じられるのもルカだけ…

いつもと同じ様に寝てるルカへ。
何度も少し笑いながら思う。

この世界で『全て』がなぁ…
俺には『ルカ』だけなのだよ?

だが、そのルカを?
狙う愚か者などの戯言にか?

一切、俺すら信じない!!

今はルカの温もりにとルイは一度。
優しく愛するルカだけ軽く抱き締めながら…

中庭の件へ。
考えも戻してから時間だけ再計算する。

俺の場合。
あの中庭も厳重に結界を。
更に、その時間帯は帝国全土を。

もう二度とルカに触れさせない!!

予定も全て問題ないと安堵しながら…
そのまま僅かに眠るのだった。
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