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第一章:皇帝と寵姫の秘密。

涙の理由も判る、冷酷皇帝の怒り。

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この前にあった誘拐未遂から…
私の予定パターンも随分、変わったけど…
食欲もない。

特にルイがだった。
早めに帰って来てくれる。

でも…

「ルイ?
お仕事、大丈夫なの?
一緒に居られるのは嬉しいけど…
最近はルイが無理を、してるでしょう?」

私は帰ってきたばかりのルイへ。
すぐ服も部屋着に着替えたのも判る。
普段の仕事着は、私でも皇帝の証と知ってた。

だから…

「ルカ、大丈夫だよ。
逆に今は、俺がだ。
ルカと一緒に居たい。
それに…」

そう言うと私が残した食事は見るだけで…
すぐ座ってたソファの横へ。
同じ様に座ってからも優しく笑うのも見た。

「ルカに、だよ?
あんな事が、あってから逆に俺が心配だ。
またルカへ、何かある方がね?
だから余計、ルカの側に居たいと思うだけか…
今すら食欲もないまま…
だが、無理に食べる事も言わない。
安心させたいのだよ。」

優しく言いながら…
私も抱き寄せてくる。

「勿論、ルカが…
俺以外、話す必要もない。
更に触れさせたくもない感覚か?」

あぁ、でも…
ルイが居るだけで私も凄く安心する。

それもあってルイへ。
私も擦り寄ると…
すぐ優しく抱き締めてきた。

どうしても私は時々、恐い。
それと同じぐらい判らない…

「ルイ…
どうして私を?
お金以外にも何か…
私は、されるの?
もし捕まったら…」

ルイの抱き締めてる力がだった。
少しだけ強くなると…

「ルカ?
俺が絶対にルカを。
守れるから大丈夫だよ。
そして、恐いのだろう?
今すら充分、美しい姿だが…
だったら今夜も…」

言うと同時、ルイは簡単に私も抱き上げた。

そのままベッドの方へ。
優しく降ろして意味には、私でも判ったけど…
ふと違う事も浮かんだ。

なぜか判らない私は勝手に涙も零れた。

「ル、ルカ?
どうしたのだ?
そんな涙まで…」

すぐルイも気付くと…
言いながら優しく手で涙すら拭ってくる。

そう、私にも判らない。
僅かに目を閉じて、ただ…
浮かんだ事だけを。

「ルイ?
私にも判らないけど…
一緒に…
居られるのでしょう?
ルイは、私の前から…
もし居なくなったら、また誰も…」

言ってる時、胸が少し苦しくなる。

「ルカ…
また少し思い出したのか?
もうルカを、一人にしない。
そんな事、俺が絶対させない。
そしてルカも、俺だけで良いんだ。
俺も、ルカだけ愛してる。
必ず俺がルカを、守って…
そして誰にも触れさせない。
だから大丈夫だよ、ルカ?
ましてルカの泣く姿など…」

言ってから、すぐルイは私へ。


優しくキスを、何度もしてきた。

「んっ、ふぁ…
んぁん…
ぁあっ、んぁっ!?」

またルイも片手で簡単に服も脱がせながら…
そのまま反対の手で、私の弱い場所へ。
徐々に触れながら刺激も…

「あぁ、まっ、ルイ…
そこは…
んぁっ!?
ふぁぁん。
んぁあっ!!」

的確で判ってる様にルイが、手も、指も…
私も弱い場所ばかり。

動かしてくるだけでもない…
私の身体も勝手にビクリと反応して動けば…
合わせる様にルイも動いてくる。

「あぁっ、ル、ルイ…
んあぁっ…
ふぁあ、んんっ!!」

服すら全て脱がせてから、私の身体を。
滑らす様にルイの手が撫でながら…
舌も絡めてキスも激しくなる。

息の為だけ、私と唇が離れた時。

すぐ私もビクリと触れた舌に反応しながら…
ルイは首筋も舐めると耳元でだった。

「ルカとなら俺は…
何度でもだぞ?
だが、今夜の姿も凄く似合うからなぁ…
そこは俺が、注意だろうが。
ルカの場合。
今は、ここだろう?」

囁くとルイの手が私の乳房へ。
更に乳首の先端へ。

すぐ敏感になってる私の身体は…
察するだけでも感じ取る。

「んぁあっ、だ、だめ…
まだ、そこは…
あぁぁん!!
んんっ、んん…」

またキスでルイは言葉も奪うと…
続きも言えない私へ。
刺激すら強く乳首ばかり。
指先で甚振る様にしてくる。

「んっ、ふぁっ!?
んっんん…
あぁっ、ルイ…
んぁっ!?
んんっ、ふぁっ…」

キスも息の為、僅かに離れるだけ…
何度も舌を、絡めながらルイは手を。
いつも以上で優しいけれど。
徐々に私へ。

全て判る私は感じ取っていくと…
更に身体まで徐々に敏感になってくばかり。

少し唇が離れると、また…

「あぁ、ルカ…
もう俺を、だろう?
姿も、心も、ずっと俺だけへ。
本当にルカの全てが美しいなぁ…
ゆっくりと、今夜もルカを。
俺からも快楽を、だよ…」

言ってから、すぐルイは、キスも…
激しく舌まで絡ませてくる。

「んぁっ、んんっ…
ふぁ…
んぁあっ!?」

ルイの指が秘部へ。
入り口を焦らす様に動かさせるけど…
それでも私は、ルイなら大丈夫と思えた。

だから更にと、敏感に感じ取るばかり。
離れた唇から私も息を、する中でだった。

ルイの片腕が私の腰へ。
回り込む様にして快楽からも逃さない動きへ。

なのに秘部への指も変わらないまま…
今度は私の乳首まで、ルイは舌で何度も刺激を。

「あぁぁ…
ルイ!!
ふぁ、んあぁっ…
そこは、また…
んぁぁん!?
ふあぁっ、あぁっん。
ル、ルイ…
刺激ばかりが。
あぁっん、あっ!?」

もう快楽で全て私は…
どうしてもビクリと反応してしまう。

でも私は僅かに掠めた。
いつもルイだけしか居ないのに…

だから私は、そのまま目の前に居るルイの肩へ。
腕も伸ばして甘える様に身体を、擦り寄らせると…

「大丈夫だよ、ルカ?
俺はルカだけを愛してる。
そうして甘えてくる仕草も…
ルカの全てを。
もう俺には判るのだから…」

言えば、ルイの片手が秘部の中へ。
判るのもあるけど…
既に私の身体はビクビクと反応を。
同時に快楽もだった。

「あぁあ!!
んぁあ、ルイ!?
指が、あぁあん…
ふあぁん!!
あぁ、ふあぁ…
ルイ…
あぁ、んあぁあぁ!?」

ルイが指でと私の中ばかり。
また私へ。
快楽ばかり感じてしまう。

「ふぁん!?
ル、ルイ…
んあぁっん!?」

でも急にルイは指も抜くと…

「そんな声音だと、ルカ?
俺もだぞ?
もうルカへ。」

既に勃ってる固いルイのが…
割れ目に合わせる様に擦り付けられて…
愛液も絡める動きで、私へ。
またキスも、舌も絡め取られる。

「んぁぁ…
んんっ、ふぁ…
んぁ、んんっ!!」

そのままルイのが、私の中へ。
キスも、されたままなのに…
ゆっくりとだった。

ルイのが、奥へ。
ゆっくり深く入ってくる快楽すら全てを。
私も感じ取って判るだけでもない。

もうビクビクと快楽すら強い中へ。
そこで唇も離れて…

「あぁぁあぁっ!!
ルイのがぁ!?
中にと…
んぁぁぁっん!!
ルイ、ふあぁぁ…
あぁあっ!!」

「くっ…
ルカ、凄く、あぁ…
こんなに俺を。
俺もルカだけ愛してる。」

その言葉と一緒に、ルイもだった。
私の中へと深く奥まで、全て挿入してきた。

「あぁあん、ルイ!!
大きぃよぅ…
ふぁあぁあっ!!」

完全に大きなルイのが、私の中へ。
全部、入っただけでと私は…
快楽で何も考えられない。

にも関わらず、ルイのを。
私の身体すら中だけでもと…
ビクビクと求める様、勝手に動いてしまう。

それすら私の中で感じ取れて…

「ふぁぁ、ルイ…」

「ルカ、凄く蕩けて…
くっ、こんな締め付けて…
あぁ、更にルカを、感じる。
そして伝わってくるよ?
もう俺は…」

そう言うと、ゆっくりルイは腰を。
私の中へ、奥へ、何度も動かし出す。

「あぁぁあっ!?
ルイのがぁ!!
また中で…
ふぁぁん、擦れ…
あぁん、ふぁあっ!?
んぁあっ、あぁ…」

私は快楽ばかり襲われる。

またルイが、私の腰を、両手でだった。
しっかりと掴む様にすると、激しく中へ。

「ルカ、あぁ、気持ち良いよ…
もう俺すら耐えるのが…
だが、もっとだろう?」

そう言うと、また何度も中へ。
奥までルイは出し入ればかり。

「あぁぁあっ、ルイ!?
激しっ、んぁあっ!!
んぁあぁ!!
やぅ、んぁあっ…
ふぁぁぁん、中ばかり…
あぁあぁんっ!!
や、もう…
ル、ルイ…
ぁあぁあぁぁっ!!」

「あぁ、ルカ。
俺の唯一、愛してるルカへ。
一緒にだ…
このまま中へ。」

ルイの声も聞いた時。

すぐルイは両手も腰から私の背中へ。
回し込むと抱き締めながら一気に中へ。

精液も出したのが判った。
同時に私も快楽で何も考えられなくなる。

どうにか息だけ整える私は、もう身体が…
丸で中だけ、まだ暴れてる様な熱を。
感じ取ってビクビクと痙攣してしまう。

すぐ抱き締めてた力を、緩めながら…
少しルイの息も荒かった。

「はぁ…
あぁ、ルカ…
もう凄く、俺も、だよ?
まだ…
締め付けてくるが。
今夜は…」

ゆっくりと、ルイもだった。
私の中から抜いたけど…

「ふぁ、あ、あぅ…」

もう息を、どうにかしながら…
そんな中でも勝手に、私の身体も反応する。

余韻みたい熱も残って、ビクリビクリと…
ようやく、私の息すら落ち着く時。

「そのまま休んで大丈夫だ、ルカ。
起きた時、俺も居る。
それと近々、二人で空中庭園へ。
行こうか、気分転換になるだろう?
あの場所は、ルカも好きだからね。
俺もルカと二人で…
ゆっくり過ごす時間にもなるよ。
だからルカ、今は安心して寝なさい?」

ルイの言葉も聞いて、すぐ私は思い出す。

あぁ、あの空中庭園へ?
だって、いつも綺麗でしょう?

また前と同じ様にルイと二人で?

そして、やっぱり私が起きても…
ルイが…
一緒に居るならと安心する。

いつもルイだけは、私を。
そう…
ルイだけ私の側で温かさもくれる。

そんなルイの温かさもあって尚更だった。
そのまま素直に私も眠る。

**************************

一方、ルイ。

ルカの予定パターンも大きく変えた。
既に結界構築も変え…
同時に仕事時間も大幅に変えて居た。

ルカも起きてる時間は極力、側へ。

だが…
執務室で書類も含め確認作業を。
して居てもだった。

当然、帝国の全て指示しながら動かす中。

まさに通常業務でもあるが。
作業の確認や人員も動かせば、全く問題ない。

そんな事よりルカの事ばかり浮かぶ。

ルカの様子も、このままでは…
やはりか…

今のルカは確実に怯えてる。
そんな事すら長引かせたくもない。

だが…

今回は特に直接、あのルカへ!!
僅かでも接触したからこそ!!

今まで以上、過激な手段を。
いつも強化結界と、俺の意味でと!?
拷問すら避けるにも関わらず。
今まで、俺は逃した事すら一度もないぞ…

愚か者のせいで、あのルカが!?
また不安と、一人の寂しさを。
思い出して怯えるなど!?

怒りも抑えながら一応…
確認の為と今日の直属側近へ。

「前回、手引きした貴族共。
捕獲後は?」

苛立ちから俺も端的になるが。
察した様子で、すぐ三人共、反応した。
三人共、俺の側で頭も下げて一人だけが…

「はい、陛下。
予測通りでした。
属国での動きも確認が出来ました。
ただ、独房内でと無駄な抵抗も…
数だけ居る為…
既に変更済みの交代制中です。
一番、生かしたまま…
それだけが、難しい事になります。」

最後の意味にも俺すら判る。
僅かに計算してから…

「ふむ、確かに?
直属側近達も交代制させてるがなぁ…
57人同時では難しくもなるか。
ならば、仕方ない。
女と子供、今から公開処刑しよう。」

頷きながら言うと側近三人共、同時だった。
すぐ驚いた顔へ。
余計、俺は冷笑した。

そのまま思い出しながら三人共へ。
俺も続けるが。

「どうかしたか?
今回の件に関わった一族共など…
やはり愚か者しか居ないだろう?
一応、俺も確認したが。
子供達の中でも最年少は、10歳だった。
もう親の誤ちすら気付ける歳だぞ?
にも関わらず、止めるどころか…
全く気付かなかったと?
何も判らなかったと?
愚か過ぎて話にならん。
10歳ならば、俺すら気付く。
だが、まぁ、首謀でもないからなぁ…
軽めな処刑として斬首しよう。
その首だけならば、首謀者達の前へ。
しばらく見せ続ければ…
更に悔やむ事だろう?」

そう…
俺は母の死と、妹の死産だと!?
8歳の時、聞いた。

だから最初は…
父の変化と、急な地下施設の造築へ。
母と、我が子、二人の死からと判断したが… 

すぐ違和感すら父へ。
真っ先に、俺が9歳の時には不信感へ。

俺は気付いたからこそ!!

なぜと?
急遽、あんな厳重な地下施設まで造り…
何度も行き来してると?

そこからだ!!
すぐ俺は、あんな地下施設の内部構造を。
その結界構築や物資の動き、更に父の言動…

同時に帝王学も含めた取得や全てを。
魔術関係や外交すら含めた他国までの全てを。

ようやく俺が、全て把握した時は12歳だった。

そして、ルカは生きて居た!!
あんな中に、ずっと居たのだぞ!?

初めて俺が、ルカを。
見た時、真っ先に天使かと?
間違う程、見惚れる美しい姿と笑顔を。

同時に俺も、ルカの…
あの現状すら理解したな?

死産ではなかったと!!
約4年もだぞ!?

俺は思い出すだけでだった。
一気に怒りが湧き上がる。

産まれてから、ずっと監禁され続け…
あんな厳重な地下施設の中だけ!?

薄暗い地下で、常に一人だからこそ!!

言葉すら判らないまま…
話せない、判らない、そんな中なのに俺へ。
嬉しそうに笑ったルカは!!

何度も笑って、ただ、寂しいと?
だから、どうにか俺を、引き留めたいと?

すぐ理解した俺もルカへ。
代わりのカフスを、それだけでも笑った!!

そんな無垢なルカの事も忌み子と!?
生かしてるだけでもと!?

「ふざけるな!!
俺は12歳でだ!!
気付くだけでもない!!」

思わず、怒りで怒鳴ったが。
明らかに動揺した三人共も見て一度、俺も息を。
吐き出してから魔力も抑え付ける。

あぁ、やはり…
ルカだけだろう?

あんな環境から助け出すのも当然。
だが、見つけた時からルカは、必ず俺へ。

いつも絶対、疑わず、姿すら美しくなるばかり。
にも関わらず、心からルカは、常に俺だけへ。

無垢なまま…
そんなルカだけを、俺が愛するのも当然。

思い出した事でだった。
また父に対して冷笑しながら言う。

「あんな愚かな父すら俺には恥だ。
真っ先に皇帝の座を。
その上で負けたからこそ、だろう?
たかが12歳に負ける弱さ。
愚かで弱い皇帝など不要な者。
まさに恥曝しな存在でしかない。」

そのまま思い出しながら…

「今の俺には、ルカだけと?
最初から変えず、何度、警告してもか?
狙う愚か者など…
俺が皇帝になってから変えてもない事。
それすら判らない愚か者?
もう生かす価値もない。
せめて悔やんで死ぬべき者だろう?」

三人共、僅かに反応したが。
また一人だけ…

「はい、陛下。
その事も変わってないとです。
私も充分、知ってます。
そして判らない者など愚かですが。
属国は、どうされますか?
帝国内の愚か者は当然の事。
申し上げる私の処分は、陛下の判断へ。
今回の件、恐らく…
帝国より属国からの唆しも大きいと。
同じ処分では、属国全てだと…
その対策手段が、私には浮かびません。」

言ってきた意味に俺も気付くが。
僅かに考える。

「ふむ、確かに…
処分も今は良いが、今回は属国も判る。
ならば、属国全て、一般よりも管理担当へ。
一応、生き残ってる王族もだろう。
今から言う罪状と、一緒に公開処刑の状況を。
両方、届ければ良いぞ。」

三人共、少し驚いた様子もしたが。
俺は不思議でしかない。

だから冷笑しながら事実も言うが…

「簡単な事だろう?
判らない愚か者には、どうなるかを。
もう記録映像として見せれば、判り易い筈。
属国も数が多いからなぁ。
全部は不可能でも属国すら今後…
ルカに関われば、一切、俺も容赦しないぞ?
帝国内はシグナル32で良い。
一斉公開処刑として流せ。
俺の唯一、大切で愛するルカへ?
まだ今はクリスタ妃だが、俺の皇妃へ?
一番の罪状ならば、誘拐未遂及び暗殺未遂罪。
だが、更に多過ぎるだろう?
帝国への不法入国、不法滞在。
違法取引、違法売買。
王城損害、公務妨害、執行違反。
帝国民の殺傷罪。
妃へ危害未遂罪、脅迫罪、拉致監禁未遂罪。
にも関わらず、逃亡罪か?
もう言い出したら呆れる。」

言ってる途中から俺は本当に呆れた。
聞いてた三人共、複雑な顔へ。

余計な事も俺は思い出した。
だから溜息すら出たが。

もう呆れながら…

「お前達、直属ならば…
既に聞いてるだろう?
今回の件に関わった女共だ。
単純に拷問から逃げたい理由だけ?
愛した男や、子供すら捨てて?
己だけ首謀した者と関わりがないと?
帝国爵位の剥奪と属国希望か?
そんな下らない命乞いを、俺へ。
どれ程、愚か以下な理由になる。」

俺も見てれば、判るだけでもない。

流石に直属側近、三人達も同じだったのか…
視線だけ合わせた上に微妙な顔へ。

一応、三人共、頭も下げたが。
また同じ一人だけ俺へ。

「はい、陛下。
既に私達でも情報として得ております。
陛下の言う通り保身のみ、でしょう。
その事に関してならば…
私達から意見する事もございません。」

まさに俺の言った通り…
散々、貴族として甘やかされたのか。

知らない上に…
関わったと知った時。

女共は己の保身だけと?
我が子すら捨て属国へ。
今度は身分の代償に命だけと?
懇願する始末…

思い出した事もあって俺は…

「やはり子供は斬首で良いが。
もう女共に関して甘過ぎるなぁ…
あんな女の顔も俺は見たくないぞ?
ならば、猛獣刑へ。
後始末に関しても処理に困らん。
子供の首だけ、首謀者達の前へ。
そのまま明日から独房は放置で構わん。
その代わり、地下独房で調教された。
俺の鳥達も放っておく。
側近も含め一切、近付く必要もない。
ある程度、経ってから鳥達は俺が戻す。」

言ってから少し冷笑すると側近三人共だった。
明らかに驚いた上に動揺したが。
どうにかと言う様子で、また一人だけ…

「は、はい、陛下…
念の為、再度、確認いたします。
子供達は斬首刑へ。
女達は猛獣刑へ。
ですが、使う猛獣に関しては、何を?
そして、公開処刑として属国へ。
残った者達も明日から…
陛下の鳥で、でしょうか?」

珍しく動揺してる様子に、俺も僅か考えるが…
すぐルカの涙すら思い出した。

あのルカが泣く程!!
今すら怯えてるのにか!?

幼い頃の暗い地下で、一人…
判らないからこそ余計、不安へ!?

しかも今回の理由すら結局?
属国のクリスタ国は一切、ルカを。
見てない上に復国の為。
帝国貴族共は情報も一緒に金と地位の為。

貴族内の派閥は知ってたが…
愚かにも属国の手引きだと!?

俺には勝てないからと?
矛先として、ルカへ。
ただ、向けただけの愚か者など…

だが、全員、俺に捕らえられてか?
愚か過ぎる者達へ、冷笑しながら言う。

「あぁ、そうだ。
子供に関してならば、瞬時に死ねる。
まだ楽な方だが、あんな女共へ?
醜くて見たくもない感覚だ。
もう肉食か雑食であれば、どの獣でも構わん。
最も飢えてる猛獣達へ。
与えれば、問題ない上に…
一番、後始末が楽だろう?
俺の鳥達も地下独房へ、放つのみ。
愚か過ぎる者は不要だが。
せめて餌程度、役立つか?
鳥達の方は、俺の魔力にも察する。
勿論、ルカに一切、危害しないから…
既に今回の愚か者より賢いぞ?」

側近達三人共に頭を、下げるが。
無言で頷くと、すぐ行動の為、動き出した。

そうして俺は、ルカのみ。
予定も含め考えた時、空中庭園も思い出す。

ルカならば!?

あの空中庭園へ?
なぜか行けば、すぐだろう?

王城内でも特殊結界の為。
限られた管理権限者と時間のみ。

希少価値すら高い鉱石もあるが、それよりも…
特殊な魔力すら帯びる草花の管理が難しい。

だから管理も含め権限の所有者も少ないが。
一応、定期的に使われるからな?

特殊な場所として結界だけでもない。
あそこは魔力に溢れてる。

その理由から空間も歪めて帝国上空へ。
常に飛行させ続ける事すら可能へ。

使ってる結界も複雑にしてる事で…
属国も含め様々な景色が。
空中庭園の特殊パネルへ。
反射する様に映る。

ルカの場合。
周りの魔力に合わせる事も判る。

本来ならば、避けたいのだが…
なぜか空中庭園だけ、ルカも好む。

日程調整すれば、空中庭園に関して俺が!!

結論も出した事で、すぐ仕事も含め調整へ。

ルカの為、空中庭園の貸切まで…
急いでルイも動くのだった。

**************************

※素敵なイラストはLopeaR様に作成して頂いたものです。
※著作権はLopeaR様にあり、無断使用・無断転載はお控えください。
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