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第一章:皇帝と寵姫の秘密。

親愛ではない、見せない皇帝の顔。

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私にも一応、部屋はある。
でも兄でもある皇帝の皇族専用の部屋。

なぜか私は兄に言われた通り…
普段から皇族専用のルイの部屋に居る。

でも兄であるルイには、仕事もあるけど。
私は何もないのに…

いつも予防として専用の魔具も私は渡されてた。

銀色の細いブレスレット。
後、ルイの瞳と同じエメラルドの石もある魔具を。

その魔具も見ながら思う。

ルイは忙しいけど…
私も何か出来ないの?

カチリッとドアの鍵が聞こえて…
すぐ私もソファから立ち上がると同時。

ルイが部屋に戻って来たのも判る。
だから私も、すぐ駆け寄ると…

「ルカ、戻ったよ。
急がなくても…」

「ルイ、お仕事は?
今日の私も宿題は終わらせたの!!」

すぐ笑ったルイを、私も見た。

ルイは私を簡単に腰へ。
腕も回して抱き上げると…

「あぁ、仕事は問題ないよ。
ルカも良い子だ。
だが、転んで怪我をしてしまう方がね。
俺は心配になるだろう?」

いつもの様子で私も嬉しくて笑う。

「心配症だなぁ!!
ルイは、いつもだし?
私は大丈夫だよ!!」

「ルカ?
今日の宿題以外、何かあったか?」

ルイも優しく笑いながら同じ事を聞いてくる。

「何もなかったよ!!
ルイも前から言ってたけど…
この部屋だと誰とも会わないし?」

私には不思議だった。
この部屋だと本当に誰とも会わない。
室内も見ながら思う。

部屋の中は広いし?
全部あるから特に困る事もないけど?

室内も見渡すけど、変わらない。
常に清潔な白と金の幾何学模様の壁や家具。
全てに統一感もある部屋。

二人だと広過ぎる程の部屋だった。

**************************

ルイは私も抱き上げたまま… 
ソファの近くまで歩いてたけど、途中で止まった。

「ルカ…
また食事も残したのか?
前から言ってるが…」

ルイの声で見ると…
既に部屋の置かれてた食事を見ながらだった。

その様子に私は慌てて…

「えっと、ルイ?
でも、そんなに?
お腹も空いてな…」


「ルカ。
また理由も同じだろう?
俺でも充分、知ってる事だな?」

言ってる途中でルイが遮る様に言った。
抱き上げられたままの私は焦る。
すぐ降りる為にと動こうとしたけど…

「待ちなさい、ルカ。
今から食べる事も言わない。
だが、前から言ってる筈。」

どんなに動いてもルイが私を離さない。
それが判るのもあって私は耳を両手で塞いだ。

でもルイは少し笑うのだけ、私も見てたら…
そのままベッドの方へ。

すぐ私も察して更にと動こうとするけど。
ルイも変わらない、私も力で敵う筈はない。

このままだと多分だけど?
焦る私は必死に動く。

「可愛いな、ルカ?
俺には余計、そう思うだけだぞ?」

ルイも言いながら…
また自然な動きでと軽くベッドへ、私も降ろされた。
意味が判るのもあって咄嗟に…

「ルイ!?
待って、まだ部屋に?
戻ってきたばかりだよ、それに…
んんっ!?」

すぐキスで私は言葉を奪われた。
そのまま覆い被さる様にルイも動き…
私の両手首を簡単に片手でベットへ。
抑え付けてから何度もキスをされる。

「んっ、んんっ!?
んぁ、っま、んっ…
ぁ、ん…
んっ、ふぁ。
ル、イ?」

唇が離れた時、ルイが笑いながら…

「あぁ、ルカの言いたい事も判るが。
栄養も含めて食事もと…
俺は言ってた筈だろう?」

言ってきた事も覚えてる私は…

「そうだけど、ルイ?
私は仕事もしてないから…
そんなに栄養?
食事は要らな…
んっ!?」

またルイはキスで言葉を奪うと。
更に舌まで絡ませながら…

「んぁ…
ふぁ、んんっ!?
ルイ、んんっ、ふぁ…
んっ、ん!?」

私は舌が逃れる事も出来ず。
絡め取られるばかり。
両手は抑え付けられたまま…
ルイは反対の手で服すら脱がせてくる。
咄嗟に身も捩るけど、既に遅いのも判る。
キスすら息の為だけで、僅かに離れる。

「ルイ、んんっ…
んぁ、まっ…
あぁっ!?」

簡単に私の服も脱がせながら…
片手でルイがだった。
私の乳首に触れたのが判る。
そこで唇が離れた。

「ルカ?
今日は食事の分だろう。
少しだけ…
お仕置きかな?」

すぐ私もルイを見れば笑ってるのも…
言ってる意味も判った。

「ルイ、でも…
あぁっ!?
や、ルイ、待って…
あぁあっ!?」

言ってる時、乳首の先端にと指先で…
ルイの右手だけが軽く動いて触れられると…
私の身体も勝手に反応して敏感に察した。

「ルイ、それは…
あぁん、ま、あっ!?」

首筋を舌で舐められてビクリとする。
それでもルイの指は乳首ばかり僅かにと…
甚振る様に徐々にとだった。

「待っ、ルイ、すぐは!?
っあぁ!?」

またキスで、舌まで絡め取られながら…
服すら簡単にルイは脱がせてくると。
乳房を揉む様に動かされる。

更に密着してた事で…
私は与えられる刺激ばかり。
敏感に感じ取る。

そんな私へ、ルイは…

「仕事も終わったばかりだが。
まだ俺は余裕だぞ?
逆に、もっとルカを。
いや、ルカならばか。
俺は我慢したくない。」

「ル、ルイ?
でも、そ…
んんっ、んっ…
っん!?」

また激しいキスを。
しながらルイの片手が私の秘部へ。
すぐ察すると、そのままルイの指が中へ。
でも、キスすら激しいまま…

「んっ、んんっ!?
んぁっ、ル…
ぁぁあっん!?」

ルイが私の中に入れた指を、徐々に…
でも何度も掻き混ぜてくる。
その度に私は感じてしまう。

「あぁあっ、ルイ!?
中ばかり…
やぁ、ル…
あぁあっん!!」

指の動きも、ゆっくりになる時。
全部の服も私はルイに脱がされてしまう。

そしてルイも着てた服を、簡単に脱ぎ捨てた。

「ルカ?
充分、濡れてる。
そして、お仕置きだよ?
判るな?」

すぐ私も意味が判って動こうと。
逃れ様とした。

それでもルイは、簡単に私の腰へ。
腕も回して動けなくすると…

「やぁ、まっ…
あぁあっ!!」

ルイは何も言わないまま…
私の中にと、すぐ一気に挿入してきた。

それだけで、もう私は…
でもルイは動かさないまま…

「あぁ、ルカ?
もう全部、入ったがなぁ…
最初は無理だったか?
だが、もう…
締め付けながらだ。
動かしてなくてもか?
中は敏感に感じてるだろう?」

ルイに言われた通りだった。

いつも私へ。
また思い出す事もあった。

そう、ルイは…
初めての時は12歳で、あの時から…
それから、私を。

しかも今からされる事すら判る私は、もう…

「ルイ…
やぁ、思い出したくない。
違う、また…
っあぁ!!
んぁぁっ!?
んっ、ふぁ、ルイ!!
動かされたらぁ!!
んぁぁん!!」

言ってる途中からルイが腰も動かして出して…
私を何度も犯す様に責めてくるのに…
中で擦れる感覚と弱い場所ばかり。

「そうだね、俺には…
ルカの弱い場所ぐらい…
いや、違うか?
俺が、ルカへ。
教え込んだ身体だ。
もっと奥まで…
深くだぞ?
ルカは、そのままだ。」

そうルイが言うと、腰まで片手でだった。
抑え付けられながら…
何度も中に奥まで出し入れを。

「あぁあっ!!
中にと!?
ふぁぁっ、んぁっ!?
深いよぅ…
ルイ、もう…
許し…
ぁあっ、うぁん!!
やぁぁん、んんっ…
ふぁあっん!!」

「ルカ?
お仕置きだと言っただろう?
このまま、もっと俺を。
ただ、感じてなさい。」

更に激しく腰を掴みながらルイは…
私の中にと何度を、深く奥まで動かしてくる。

私の身体まで敏感になってくのに…
もう、そのまま言うしか出来ない。

「あぁあっ!!
ルイ!?
奥に、あたっ!?
んぁふぁぁん!!
や、激しっ、ルイ…
あぁぁ!?
ダメ、やぁ…」

「ルカ?
何が、ダメなのだ?
こんなに濡れて…
中まで締め付けてくるぞ?
感じてるのにか?」

密着してる事もあって耳元で囁かれた。
でも動きだけ止めないルイへ。

「そ、それは…
あぁっ!?
ルイのがぁ!!
や、奥に…
まっ、胸まで!?
同時には…
んぁぁ、ふぁ…
あっ、また!?
あぁぁっ!!」

ルイが動きを。
変えたのも、すぐ私にも判る。

片腕だけ私を、離さない様にしながら…
胸まで…

「ルカ、そうだ。
中も、身体の全ても…
俺だけ感じてれば、良い。
ルカの処女すら俺だぞ?
常に快楽を。
俺が教え込んだ…」

中で動かされる上に…
逃れられない快楽ばかり。

刺激ばかりしてくるのに…
ルイだけ変わらない。

もう私には刺激が強くて…

「ふぁぁん!?
まっ、あぁ、もう快楽は…
こんな感覚も…
あぁぁぁ!!
や、もう、ルイ!?
んぁあんっ!?
また中の、奥に…
ルイ、まっ…
激しっ、ふぁん!!」

大きなベッドの上で、私は何度もルイに…
お仕置きの時は、更にと激しいのも判る。

もう快楽で、力も入らないのに…
常にルイは私も簡単に刺激だけでもない。

いつも必ず…
そしてルイも、また…

「あぁ…
ルカは本当に、良い…
そう、もっとだよ?
激しく突き上げようか。
奥の奥までだ。
もっと俺で…」

「んぁぁあっ!!
ルイ!?
もう…
ぁあぁ…
ふぁぁ、んっ。
このままだと、また!?
や、ルイ!!
中には…」

僅かに動きも止まるけど。
ルイは両手で私の背を。
抱き締める様にすると、耳元で…

「なぜだ、ルカ?
早く俺の子を。
何度も教えた筈。
ルカは、俺の妻、正妃だと。
俺の大切な唯一だぞ?
愛してるよ、ルカ…」

どうにか私は、ゆっくり動かしてくるルイへ。
思い出して言うけど…

「ルイ、でも…
あぁ、ふっ…
だって…
んぁ、本に?
一度、書いてあっ…
ふぁぁっ!!
やぁん、お兄様とは…
んんっ、んっ!?
んぁっ…
ふぁん!?」

またキスを。
すぐルイも激しく動かしながら…
もう快楽で私も目を閉じた。

「あぁ、そうだね、ルカ。
その本を、読んでからか?
だが、そんな本も残した愚か者は…
既に本と同じで、処分したよ。
ルカは俺の妹だがなぁ?
それでも俺すらルカを。
本気で愛してる。」

そう、私には知らなかった事が…
兄であるルイの事は知ってたけど…
本には…

「ル、ルイ…
だって、肉親なら親愛と?
愛し合うのと…
だから正妃と違うって…
んぁあっ、ルイ!!
やぁ、また中にと!?
あぁぁ…
深いよぅ!!
んぁっ、あぁん!!」

途中からルイは…
また激しく抱き締めたまま…
腰も動かしてくる。

私の中へ、刺激ばかり…
ルイも判ってる様に私を離さないまま…

快楽が更に与えられる中。
もう私は…

「ルカ?
他の男など要らない…
ルカには俺以外、居ないのだよ?
そしてルカを、愛して良いのは…
俺だけだからね?
そのまま中でも…
もっと感じながらだろう?」

意味にも気付いて、すぐ私も…

「あっ、んぁあっ!?
ルイ!!
また奥に!?
ダメって書いて…
あぁぁん、ふぁぁあっ!!」

「あぁ、良い子だ。
もう感じてるまま…
だが、ルカ?
そのまま一緒にだよ?
俺もルカの中へ。」

快楽に翻弄される中でも…
どうにか私も動くけど。
全てルイが抑え付けてくる。

「あぁ、んぁっ!!
ルイ、やぁん。
もう…
ふぁぁぁん!!」

「あぁ、ルカ…
凄く気持ち良いよ。
俺もだ…
こんなにも蕩けたルカの中へ。」

言うと一気に激しく奥へ、ルイが中へ。
精液を出すのも私は感じ取れた。

その激しく中出しもされて…
もう勝手に私の身体までビクビク動くばかり。

ようやく、腰も止めたルイは…
抜かないまま…

「ルカ?
俺だけの子も孕んでくれるな?
それに、お仕置きまで…
あるんだぞ?
尚更、もっと…
あぁ、俺だけのルカ…
愛してるよ?」

まさか!?

考える時、ルイも抜かないまま…
再度、私の中で動かし出す。

「あぁあ!?
ルイ!!
まだ、身体も!?
これ以上は…
中に出さないでぇ!?
子供は…」

本に記載されてた事も掠める。

肉親とは親愛としての家族だと。
だから普通、妻にしない事。
逆な事まで…

「ルカ?
また…
考えたな?
もう俺にルカの事で…
判らない筈もない。」

掠めた考えすら簡単にルイが。
見抜いたのに少し驚くけど…
ビクリと身体が勝手に反応したのも気付く。

ルイの腕が、また私を抱き締める。
そのまま耳元で…

「ルカへ。
ずっと学ばせ続けたのも俺だぞ?
たかが、一冊の本に…
惑わされるな?
他に俺が与えた全てを、忘れてないだろう?」

「それは…
そうだけど…
でも、どうしてルイは?
本当なら私は…」

言いかけて私は少し胸が苦しくなる。

だって本当なら私は忌み子で…
お父様は死産と?
お母様が亡くなった原因と?

あの薄暗い部屋で、ずっと…
言葉も判らない私を、助けてくれたのは…
兄であるルイしか…

「ルカ…
何も思い出すな。
あんな両親など、恥だ。
なぜルカを?
ルカは、何も悪くないのだよ。」

そう言うと私の頬に触れて…
優しく笑うのも見た。

あぁ…
ルイからの言葉が、私の全てなのに…
余計に何も言えないまま…

そんな私へ。
ルイは優しく軽いキスもすると…

「俺がルカを。
愛してるのも変わらないぞ?」

私はルイも良く見る。

私と同じエメラルドの瞳。
同じで色白の肌だけど…
唯一、違うのは髪の色。
金も帯びる煌めく金髪のルイを。

体付きが、私とも違うのは…
男女の差だと聞いたけれど…
他の男も知らないから判らない。

ルイも少し笑うと…

「ルカならば、考えてる事もだ。
俺には判る。
そして、ルカの全てが美しい。
愛してるのだよ?
俺はルカを、最初に見つけた時。
すぐ死んだ筈の妹だと判ったぞ?
俺と同じ瞳と肌。
歳も当て嵌まるからなぁ…
初めて見る程、本当に美しい姿を。
更に初めて見たが。
この煌めくプラチナの髪もか。」

言いながらルイも、また私へ。
髪に触れると…

「だが…
あんな地下深くへ?
余計に俺は許せなかったか?
もう俺の目からだと美しい天使を。
隠しながら、ただ、監禁してる様に見えた…
そんな俺の妹を。
まして美しく無垢なルカを。
愛した瞬間でもあるか。
それでも今だけは…
全て忘れて貰おうか?」

言い終わると同時に、ルイは…

「んぁあっ!?
ル、ルイ?
あぁぁ、また中に!!」

私を抱き締めたまま…
ルイは腰を、激しく動かしてきた。
もうグチュリグチュリと水音まで、聞こえる。

「んぁあ、やぁ、ふぁん。
こんなに…
快楽ばかり!?
あぁぁん、やめ、ルイ…
んんっ!?
っ、んぁ、んん…」

私の言葉すらキスで奪われる。
ルイも動きを、止めない。

また快楽に襲われた私は…
何も考えられなくなる。
ただ、ルイを、感じるばかり。

「ん、んぁ、んん…
ふぁ…
ぁっん!?
はぁ、ん、んんっ!!」

息もする度に私は声も…
その時、またルイも舌を、絡ませながら…
腰も更に激しく突き上げてくる。

もう、これ以上は…

僅かに離れたルイの唇から私も息を。
そんな状態の私へ。

「あぁ、本当に…
俺だけのルカを、愛してるよ。」

言うと、またルイは私にキスを。
何も言えない私は、もう全て感じ取る。

中まで擦れ、激しくキスまで…
舌すら絡めたルイが。

「んん、んっ、ぁ…
ふぁ、んぁぁ…」

既にルイが、私も味わってる様に何度もだった。
快楽ばかりを。
与えながら、しっかりと抱き締めたまま…

何も言わないで、私の中へ出した。

すぐ判る私も感じ取ると同時。
何も私は考えられなくなる。

ただ、快楽へ。
溺れる様に身体は勝手にビクビクと痙攣する。

そんな私も抱き締めたまま、ルイは…
唇も解放して息を、吐き出すと、ゆっくり…
私の中から抜いた。

「っあん、ふぁ…」

私の中から精液が、ゴポリと溢れ出る上に…
それすら全て敏感に感じ取る。

もう息しか出来ない私へ。

「ルカ、疲れただろう?
このまま少し休んでなさい。
起きた時に俺も居る。」

ルイの言った通りで、もう私は動けない。
考えられない、だから…

ルイが言うならと、そのまま眠る。

**************************

一方、ルイ。

ルカを抱いた後。
すぐ俺は眠ってる事も確認すると…
改めてルカを、見ながら思う。

あぁ、本当にルカは美しい…

俺が初めて見た時。
妹よりも最初、本当に天使かと間違えた程。
色白で一切、傷もない姿。
全て整う様な顔立ちに煌めくプラチナの髪。
俺と同じエメラルドの瞳。

更に色白で無垢なまま…
一度も日の光すら浴びてない事も明確に判った。

あんな地下で、ずっとボケた老婆一人!!
ルカの世話も僅かだった筈!!

それなのに俺へ。
言葉も判らないルカは…
初めて見たにも関わらず。
嬉しそうに俺へと笑った時だ!!

すぐ俺も気付いた。

死産の妹と、母の死…
それしか話題すら許さない様子の父…

だが、父の様子が違う事も気付いてた。

しかも、あんな急に造らせた地下施設だ。

皇帝が出入りする時点で、尚更おかしいと。
だからこそ、俺も父の目を盗んでから地下へ。

そしてルカを。
初めて見た瞬間。
見惚れる美しさに動けなかった。

そんな中でも恐らく…
初めて老婆と父以外を。
ルカは初めて見たからだろう?

あの時点ではルカに一切、教育もない。
だから最初、言葉も話せないのに!!

あんなにも俺へ。
嬉しそうに近付いて、ただ笑った…

ルカの無知は仕方ない事。

あんな場所で、一人が寂しいからこそ…
僅かでもとルカは俺へ。
何度も笑って触れてきたな?

理解した俺も、すぐルカへ。
俺の代わりとしてエメラルドのカフスを。
渡して頭も撫でれば…
素直に静かになって、すぐ笑って頷くと…
カフスを、大切そうに握り締めた様子もか。

それから真っ先に父へ。
俺も問い詰めた時か?

ルカの事も忌み子と!?
生かしてるだけでも、だと!?

母が死んだのもルカのせいではない!!
にも関わらず…
わざと、あんな地下施設まで造らせてか!?

違うだろう!!
ふざけるな!!
あの母すら死んでまで必死に残したルカへ?

忌み子ではない!!

母の事を、愛してる様子だったが…
余りに父は愚か過ぎる!!

すぐ皇帝の座も賭けたデュエルを。
俺も申し込み勝ってから、そのまま皇帝へ。

あんな愚かな父など許せる筈もない!!

俺が皇帝として即、父も斬首刑へ。

他にも知ってた者すら僅かに金で…
黙認した者達も同罪だ!!

それでも死産扱いされたルカならば…
この帝国どころか居場所もない。

だから属国の王女として代わりに名を。
立場も含め俺が全てした。

まぁ、抵抗した属国に王族も居ない。
ルカだけ唯一にする方が好都合だったからな。

少し思い出すが、やはり俺はルカを。
起こさない様に優しく触れる。

あぁ、安心して寝てるな…
その寝顔すら俺は愛してる。

ルイはルカの前だけ自然と笑う事も出来た。
他国や外交では常に探り合いと騙し合い。
仕方ない外交の為に女も抱いたが。
余計にルカ以外、考えられなくなるばかりだった。

無防備に安心して寝てるルカへ。

そう…
俺が皇帝になったのも、やはりルカだ。
皇帝さえなれば全てから守る事も簡単。
権力だけでもない。
この帝国でも俺に勝てる者すら居ないのだから…

思い出して少し笑う。

最初から勉学でも俺が決めてる事のみ。
素直なルカは、いつも笑いながら俺だけを。
ずっと信じて疑う事もしない。

この帝国でもルカの知らない事すら多過ぎる。
だが、それで充分だ!!

今までも俺が守り抜いてきた…
これからも俺が!!

ルカの事ならば、4歳頃から…
俺が12歳だったか?
ようやくルカも16歳か。

更に妻とする為、既に身体も…
俺だけが状況も含め全て動いた。

徐々にでも真っ先に俺がルカの最初も…
全てだぞ?

常にルカへ、合わせながらだったが。

最初は不安そうな顔と僅かな痛みで…
ルカも困惑しながら…
それでもと俺だけを、信じた姿すら思い出す。

また俺は少し笑ってルカの髪に触れた。

今ならば、ルカ?
もう快楽しかないだろう?

俺もルカの成長を、身体も判ってたからこそ…
真っ先に処女すら俺がだ。

ルカは気付いてなかった様子でも…
俺が気付いたからこそ。
身体もだが、この部屋へ。

いくら王城内でも俺の隙を、だろう?
ただ狙う為、または交渉に使う為。
今度はルカの美貌でも!?

そんな下らない理由でと…
愛してるルカも狙う事すら許せない!!

この皇族専用部屋ならば…
複雑に俺が結界も構築した。

ルカに持たせた魔具でも弾けるが…
俺の仕込んだ反術すら発動する。

安易に近付く事すら不可能へ。

このまま俺が誰よりも愛してるルカを。
17歳になれば、正式に妻として愛せる。

そこで肩書きにした名…
『ルカ・ミラ・クリスタ』も不要だ!!

そのままアルデバード帝国の正式名へ。
『ルカ・スティア・アルデバード』へ。

戻るだけでもないぞ?
俺の唯一、肉親であろうと関係ない!!

ずっと愛し続けてる俺の特別なルカ…

もう帝国以外、他国すら手も出せなくなる。

今すら俺の動かす、アルデバード帝国が…
どんな他国よりも最強と示されてる現状だ。

怒りも買えば俺が動いて国すら滅ぼす事。
他国も充分、判ってる筈。

即位してから俺も変えてない。

だから尚更か?
こんなにも美しいルカへ。
俺以外、触れさせない…

ふと、さっきのルカがした反応も思い出す。

既に殺処分した愚か者だが…
時間通りに動かした上でか?

一応、ルカからも話は聞いてる。

余計な本も所持してたならば…
なぜ、ルカへ。
直に読ませれば、迷いが出るのも明確!!
他国の言語でも僅かにルカは読める!!

だが、他国の言語でも全ての意味。
ルカは判らないからこそ。
恐らく、判る単語や文脈のみ。

どうにかルカも読んだから厄介へ。

何が親愛だ!!
俺はルカしか愛してない!!

あの母ならば、マシだったな。
愚かな父は今でも許してない…

怒りと同時に母も思い出す。

俺も知ったのは、少し後か…
調べれば判った。

女の子ならば、『ルカ』と…
母は男女、それぞれの名を、用意してた。

ならば、やはりルカは忌み子ではない!!

付加した名は俺でも母の場合。
手記も途中で力尽きたのだ!!

だから『ルカ』としか書かれてなかったが…

あの母も生きてたら確かに今とも違うかも知れない。
だが、あの母を、本当に父も愛してるならば…

産まれたばかりのルカへ!!

あんな事もしないだろう?
まして忌み子扱いだと!?

思い出すだけで怒りも湧く…

そこで、だった。
普段からルカだけへ。
決して見せてない皇帝としてのルイは…
冷酷な笑みをして思う。

下らない愚か者など一切、不要だ…
あんな父、俺が12歳でも余裕で勝てたぞ?

弱くて愚か、そんな者は要らない。

頭脳でも、魔力でも、俺の言う指示通りへ。
遵守するならば、殺さないのみ。
そんな事すら出来ない者など…
帝国でも不要として処分するのみ。

どんなに俺が残酷な事をするかもなぁ…
ルカ以外、容赦しない!!

他国も含め理解してる。

またルカを考えた時だった。
再度、ルイはルカも見て顔も変えた。

そう…
ルカだけへ。
皇帝の顔もルイはしない…

例え実の妹だとしても愛してるのはルカのみ。
そんなルカも、ルイだけなのだから…

ルカも起こさない様に軽く頬へ。
キスもして俺はベッドから出てソファへ。
簡単な上着も着てから転送術で書類もテーブルへ。

それすら束でも瞬時に魔力だけ使って…
全ての書類も宙へ。

浮かせてから軽く俺も一読して纏めて署名を。
済ませて転送させて終わらせる。

一応、そこで、またルカの残した食事も見た。

ふむ…
やはり好きな物から食べる癖も変わらんな。
既に空腹でもないからこそ単純に残す。

だが、ルカの頭脳も高い…
更に魔力に関しても俺と同じで高過ぎる程。
その上で魔力が高ければ尚更、無意識にだろう?

自己防御してる中、ルカも動く必要がなくてもだ。
常に魔力として消耗するのだが。
教えてないからこそ余計、残すか。

俺は指先で食器関係のワゴン全部。
座標特定も済ませて厨房へ。
指だけ軽く鳴らして転送させ片付ける。

ルカに関しては魔術でも一部のみ。
予防の為、余り教えられない。

今のルカならば、感情面だ。
まだ幼さが残るのもある。
下手に魔力も暴走させてしまえば…
ルカ自身が危険になる!!

だが、俺のする行動でも魔力に、なぜか…
見てるだけで使おうとも、しない上に…
特にルカは、俺以外の者へ。
真っ先に波動も合わせる。

つまり相手に合わせてる?

ルカ以外の者に価値もないが。
合わせるならば、逆にルカもか…

俺はルカに持たせてるブレスレットへ。
目を閉じてから独自に構築する為、呟く。

「汝の源に従い、我のたまわった言霊。
汝の主の青き炎と眷属の魔。
紅き血潮から我が力の行使も許さん。
たたえるべき主も我が元に有する者。
黄昏よりも訪れる汝の命。
我の言霊は汝の主、故に源も守護せよ。」

言ってから目を開ければ…
すぐルカのブレスレットが、俺の魔力に反応する。

僅かに赤と青の光すら吸収する様に出たが。
すぐ消えて元通りへ。

ブレスレットの石も変わらず、エメラルドのまま…
問題ないのも確認した。

もし、ルカへ。
魔力も含め僅かでも向ければ…
その者すら一瞬で灰へ。

この場に侵入すれば、すぐ俺も察する。
許可してる場も、ルカのブレスレットで充分…
意味も理解する現状だ。

後、一年でもない。
今後も常に俺は愛するルカも守り抜くのみ。

そして、我が子ならば、俺も愛するだけの事。
忌み子など、あり得ん!!

だが、今ならば…
先にルカの中に芽生えた新たな疑惑もか?

全く、余計な事を!!

近親婚には変わらないが、ルカの場合。
俺が与えた学でも倫理学と当て嵌まらない。

「チッ、これ程の苛立ちもか?」

美しいルイの顔立ちでも眉間に皺が寄る。
眼光だけでも殺気が含まれてた。

他国の本など!!
勝手に持ち込んだ愚か者ならば…
とっくに拷問死したが。

時間通りに動かす者でも今後は所持品もだな。

俺は溜息も出してから再度。
ルカの居るベッドへ。

寝てるルカの横で俺も僅かな仮眠もする。

ここの結界には気付くが。
寝るならば、やはりルカの横が良い…

ルカの寝てる間に仕事も含め随時だが。
それでもルイは短い仮眠でもルカの側以外しない。

もう皇帝になってから常にだった。
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