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第五章:新たな時代の幕開けを。
49.初めての長旅、新居にて安堵。
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京都から出発して17日目の昼間。
ようやく私は江戸の町に到着した。
勿論、小五郎さんも一緒だが。
でも…
京都とも全く違う街並みに驚きはある。
それでも店や人よりも先に目を、閉じて素直に思う。
あり得ねぇぐれぇ…
大変だった…
船だと、めっちゃ揺れた!!
何じゃ、ありゃ!!
乗客すら船酔いどころじゃねぇし!?
どんだけ歩いたか判んねぇが…
何kmだったんだよ、おい!!
そんな私には、まさに達成感のみ。
「は、春香?
何やら考えてるのとも?
違う様子だが…
無理だけは、しないでくれ?
そう、私には、今でもか?
春香も頑張ってるのすら…
もう江戸の町に入れば少しで到着する。
いや、先に店で休むか!?」
そのままで焦る様な小五郎さんの声が判った。
素直に私も言う。
「いんや?
小五郎さん、私は大丈夫だぞぉ…
ただ、今はなぁ?
もう達成感しかねぇ…
んで?
そう、私にとって一言だぁ。
めっちゃ江戸時代、ヤベェ!!
だが、私も?
そうな?
やり遂げたってかぁ…」
そこで目も開けて、もう頷くのみ。
小五郎さんも複雑な顔もしてたが。
すぐ優しく私の頭も撫でながら…
「ここまで来れば…
今日中には?
新居に着くからね?
長旅で疲れてるだろうから…
後、少しで落ち着ける。
本当に春香も頑張ったよ?
だが、しばらくは新居でだ。
休むべきだろうなぁ…」
んん?
新居と?
そういや引っ越しだった…
もう結構、経ったし?
大丈夫なんかなぁ…
そんな事も思いながら小五郎さんに連れられて…
まさに新居に着いたらしい。
嬉しそうに笑って小五郎さんは…
「春香?
この家が、これからは私達の家だよ。
最低限の物は既に用意してある。
後は大きな荷物も受け取るだけだなぁ…」
意味は判るが、今までの藩邸…
大き過ぎるだけで…
木造建ての平家でも充分な部屋数の家だった。
黒い木の門に中は小さな庭や蔵っぽいのまである。
まさに日本家屋!!
でも…
「えっと、小五郎さん?
まさかだが?
この家を?
買ったんかぁ!?
賃貸とかじゃねぇだろ、おい!!」
また驚く私へ。
少し小五郎さんは笑う。
「確かに買った形だが…
今後も考えれば、ずっと住める家の方がなぁ…
やはり安心だろう?
今夜からは春香も、ゆっくり休めるよ。」
んだとぉ!!
家すら買ったぁ!?
具体的な金額は判んねぇが!?
また、どんだけ!!
もう何も言えなくなる私だが。
こりゃ、塾とかでだろ?
ちっとは金ぐれぇなぁ…
そこで江戸での生活の事よりだった。
しみじみと今後の金策も考え始める事へ。
でも小五郎さんの言う通り。
新居のは最低限、家具や布団などもあり…
今まで宿場町って場所で寝泊まりしてたが。
その日も小五郎さんと一緒の布団へ。
安心したのもあって、すぐ眠った。
**************************
一方、桂小五郎。
どうにか春香の体力に合わせ…
常に野宿などもせず、宿場町での寝泊まり。
無事に、江戸まで辿り着いたが。
普通ならば、10日から14日前後は最低かかる。
その道のりを、春香も頑張って17日で到着した。
常に夜は抱き締めるだけ…
やはり疲れきって眠る春香を。
起こさない様にと僅かに動くのだが。
一つ前の宿場町から到着後も動ける様に…
急ぎの文も出しておいた。
その為、到着した、その日。
春香も抱き締めながら考えるのみ。
また改めて春香も見る。
疲れてるのもあるだろうが、今日は…
更に私の腕の中で安堵してるのも判る。
もう、やはり愛しさが湧き上がるばかり。
そして自制心!!
唯でさえ体力も消耗してるのだぞ!?
春香の身体が何よりも気を付けねば駄目だろう?
だから抱き寄せて温もりだけ…
今後、一緒に居られる事も思えば尚更、嬉しくなる。
事前に準備してた新居も離れや蔵もある。
話し合いにも最適。
大久保の到着までは、斎藤と私だ。
既に春香からだった。
更に学ぶ事で英国の言語も随分、上達した。
恐らく、大久保も含め連絡が取れない間。
春香と江戸の町巡りもしなければなぁ…
愛しい春香も抱き寄せながら…
同じく一緒に眠るのだった。
ようやく私は江戸の町に到着した。
勿論、小五郎さんも一緒だが。
でも…
京都とも全く違う街並みに驚きはある。
それでも店や人よりも先に目を、閉じて素直に思う。
あり得ねぇぐれぇ…
大変だった…
船だと、めっちゃ揺れた!!
何じゃ、ありゃ!!
乗客すら船酔いどころじゃねぇし!?
どんだけ歩いたか判んねぇが…
何kmだったんだよ、おい!!
そんな私には、まさに達成感のみ。
「は、春香?
何やら考えてるのとも?
違う様子だが…
無理だけは、しないでくれ?
そう、私には、今でもか?
春香も頑張ってるのすら…
もう江戸の町に入れば少しで到着する。
いや、先に店で休むか!?」
そのままで焦る様な小五郎さんの声が判った。
素直に私も言う。
「いんや?
小五郎さん、私は大丈夫だぞぉ…
ただ、今はなぁ?
もう達成感しかねぇ…
んで?
そう、私にとって一言だぁ。
めっちゃ江戸時代、ヤベェ!!
だが、私も?
そうな?
やり遂げたってかぁ…」
そこで目も開けて、もう頷くのみ。
小五郎さんも複雑な顔もしてたが。
すぐ優しく私の頭も撫でながら…
「ここまで来れば…
今日中には?
新居に着くからね?
長旅で疲れてるだろうから…
後、少しで落ち着ける。
本当に春香も頑張ったよ?
だが、しばらくは新居でだ。
休むべきだろうなぁ…」
んん?
新居と?
そういや引っ越しだった…
もう結構、経ったし?
大丈夫なんかなぁ…
そんな事も思いながら小五郎さんに連れられて…
まさに新居に着いたらしい。
嬉しそうに笑って小五郎さんは…
「春香?
この家が、これからは私達の家だよ。
最低限の物は既に用意してある。
後は大きな荷物も受け取るだけだなぁ…」
意味は判るが、今までの藩邸…
大き過ぎるだけで…
木造建ての平家でも充分な部屋数の家だった。
黒い木の門に中は小さな庭や蔵っぽいのまである。
まさに日本家屋!!
でも…
「えっと、小五郎さん?
まさかだが?
この家を?
買ったんかぁ!?
賃貸とかじゃねぇだろ、おい!!」
また驚く私へ。
少し小五郎さんは笑う。
「確かに買った形だが…
今後も考えれば、ずっと住める家の方がなぁ…
やはり安心だろう?
今夜からは春香も、ゆっくり休めるよ。」
んだとぉ!!
家すら買ったぁ!?
具体的な金額は判んねぇが!?
また、どんだけ!!
もう何も言えなくなる私だが。
こりゃ、塾とかでだろ?
ちっとは金ぐれぇなぁ…
そこで江戸での生活の事よりだった。
しみじみと今後の金策も考え始める事へ。
でも小五郎さんの言う通り。
新居のは最低限、家具や布団などもあり…
今まで宿場町って場所で寝泊まりしてたが。
その日も小五郎さんと一緒の布団へ。
安心したのもあって、すぐ眠った。
**************************
一方、桂小五郎。
どうにか春香の体力に合わせ…
常に野宿などもせず、宿場町での寝泊まり。
無事に、江戸まで辿り着いたが。
普通ならば、10日から14日前後は最低かかる。
その道のりを、春香も頑張って17日で到着した。
常に夜は抱き締めるだけ…
やはり疲れきって眠る春香を。
起こさない様にと僅かに動くのだが。
一つ前の宿場町から到着後も動ける様に…
急ぎの文も出しておいた。
その為、到着した、その日。
春香も抱き締めながら考えるのみ。
また改めて春香も見る。
疲れてるのもあるだろうが、今日は…
更に私の腕の中で安堵してるのも判る。
もう、やはり愛しさが湧き上がるばかり。
そして自制心!!
唯でさえ体力も消耗してるのだぞ!?
春香の身体が何よりも気を付けねば駄目だろう?
だから抱き寄せて温もりだけ…
今後、一緒に居られる事も思えば尚更、嬉しくなる。
事前に準備してた新居も離れや蔵もある。
話し合いにも最適。
大久保の到着までは、斎藤と私だ。
既に春香からだった。
更に学ぶ事で英国の言語も随分、上達した。
恐らく、大久保も含め連絡が取れない間。
春香と江戸の町巡りもしなければなぁ…
愛しい春香も抱き寄せながら…
同じく一緒に眠るのだった。
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