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第五章:新たな時代の幕開けを。
45.学より倫理を、今度は世界すら平等へ。
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夜に桂さんと一緒の布団へ。
最初の頃よりも私は…
「春香、愛してる。
だが、息も、だろう?
大丈夫か?」
桂さんが、私を。
両腕で腰も支えてくれた。
荒い息も整えながら…
「あぁ…
でも、桂さん?
だ、大丈夫…
どうしても…」
どうにか私も言うが。
身体に力が、もう入らない。
でも…
どうして?
桂さんは…
少し息が?
荒い程度なのに…
こんな、私ばかり。
「今夜は、春香?
私でも判るが。
ゆっくり休んでくれ…
大切な身体だ。」
言いながら私も抱き締めてくる。
触れ合う身体すら温かい。
だから尚更、安心して私も…
「うん…
桂さんと、だろ?
いつも優しいなぁ…
そんなだと…」
僅かに腕も緩めた桂さんが、だった。
優しく笑うのも私は、見てた。
「あぁ、私より春香だろう?
充分、優しい事も知ってるよ。
そして安心して欲しいんだ…」
言いながら私の髪も触れてくる。
どう返して良いかも?
私には、判んねぇよ…
そのまま桂さんに擦り寄って私は…
ただ、安心して目も閉じる。
いつもの様に桂さんの温もりの中。
私も眠るばかり。
**************************
一方、桂小五郎。
普段から極力、常に春香の側へ。
居る事も当然な中。
夜では、春香に安心も含め同時。
細心の注意もしながら抱く…
の、だが、もう…
自制心すら危うい!?
既に充分過ぎる春香の…
魅惑的な身体と声色だけでもだった。
自制心で、どうにか!!
まさに心の葛藤である。
平常心も装うのすら危うい限界の中。
察して春香の体力を、考え動きも止める。
また再度、どうにか春香へ。
いつもの様に言葉を。
そうして安心して目の前で寝る姿と…
妖艶なまで美しい春香の姿に見惚れる。
寝てる事すら確認しても離れたくない感覚へ。
あぁ…
こんなにも美しい春香が?
ずっと私と?
一緒に居てくれる上に…
もう全てを、私へ。
あんなにも身体すら委ねてくる。
だから尚更、このまま…
何度でも、したくなる。
軽く口付けもしてから動いた時。
ふと、そこで我に返り、どうにか自制心!!
一度、目も閉じる。
私が、しっかりと、だろう!?
勿論、春香との子は、欲しいが…
春香の身体が!!
最優先だぞ!!
確かに?
食事も増えてる。
だが、それでも細身な春香に?
産後も安心して暮らせる為。
我が子と笑い合う為。
今は、特に、だろう!?
体力も備えるべき時期な筈。
結論すら出してから私は、目も開けるが。
どうしても春香の姿に見惚れる。
また再び、私も己自身に言い聞かす。
だから!!
駄目だろう!?
それに今夜は…
重要な話し合いもある!!
ようやく私も春香を、起こさない様に…
物音だけ立てず、布団から出た。
素早く服も着て、いつもの様に…
春香の布団だけ整える。
そして皆の集まってる大部屋へ。
向かいながら考える。
あの時、私へ。
否、私達へ、春香の言葉は…
警告に近い!!
今すら危険な選択を?
私達が、したのか!?
一体、春香は?
何に気付いた!?
少なくとも…
大久保と土方の二人。
春香の言動で、歴史すら変えたのも判る。
武力討幕してない中。
他国対策したにも関わらず。
まだ…
私の中で、信じたくない答えもあるが。
そのまま素早く歩いて大部屋の襖を。
開けて室内へ。
気配で、判ってた様子の皆が、だった。
既に室内に居たのも見ると…
珍しく大久保が、私へ。
視線と共に大きく溜息してから…
「いくら春香を、優先するのも判るが。
どれだけ長いのだ!?
待ちくたびれるぞ?
もう単純に桂が!!
春香にか?
見惚れて…
遅いのでは、ないか?」
微妙な顔で、言ってきたが。
まさに、その通りだった。
だから私は、すぐ目も閉じて無言を。
「桂?
既に春香と同じだろう!?
今度は、また無言か!!
全く…
婚儀も近々と聞いてたが?
このままならば…
もう先に子供だな?」
一応、首も横に振る私へ。
更に坂本と土方の気配も察する。
「あの春香さんとやき?
ワシらより桂さんばっかり!?
げにワシャ羨ましいだけか?
一人だけ狡いやろ!!
確かに婚儀も聞いちゅうけんど…
もう子供すら優先にかや!!
順序言うちょったのは…
桂さんやろうがよ!?
そやのに?」
「もう春香と似て判り易いが。
子作りに励むだけじゃねぇと。
あの春香へ?
単純に見惚れるだぁ?
一応、婚儀の事は…
既に俺も聞いてるが、どんだけ?
完全にベタ惚れ状態で…
この先、そんなんで大丈夫か?」
二人の言ってる意味も充分、判る。
やはり私も考えるのだが…
あの春香を?
まぁ、私しか知らん。
それは…
「坂本君、土方君?
婚儀も含め私すら考えてるが…
常に春香の場合。
私が…
どうにか自制心のみ。
慎重に順序も間違えない。
やはり春香の為すら変わらん。」
「その自制心も桂の場合。
いつまで保てるか…
怪しい部分だな?
だが、今回も春香の件で、だろう。
緊急だからこそ…
予定日も早めた筈。」
的確な大久保からの発言に私も目を。
開けてから切り替えて頷く。
「そう…
大久保君の予測通り。
かなり重要な話もある。」
そう言った時。
皆も私を、明らかに目すら変えた。
すぐ切り替えたのも判って私は、一度。
視線だけ皆へ、皆も頷くのも見た。
私の学で無理だろうが。
皆とならば!!
冷静になる為、息も吐き出してから目を。
閉じて春香を、思い出しながら…
「こればかりは…
今回、私の学でも判らない。
それでも危険だとは、判断も出来た。
だからこそ、すぐ皆へ、助力を。
もう春香の言った言葉を、そのまま…
『今、桂さんみてぇな存在。
皆が、この国の為って…
動いてるからこそ、良くなる今。
簡単に言えば、この時代だろ?
だが、人間は慣れる生き物だ。
平和に慣れた人達は、次を。
更に次を、そうやって欲を。
常に出してくからキリがねぇ…
この国だけじゃねぇぞ?
他国も同じだし?
条約だって今は良くても…
未来じゃ続いてる保証もねぇだろ?』
と、私へ。
これで皆も判った筈。
つまり…
この時代には、私も含め大久保君。
更に土方君の新撰組や坂本君達も居る。
だからこそ、平和へ。
たが、この先にある未来だろう?
春香の言った意味は、更に先の未来。
平和に慣れた人達が、選択する未来だ。
和平条約すら維持も不可能へ。」
一度、私も目を、開けてから皆へ。
視線だけ向ければ…
明らかに驚いた顔だった。
だが、真っ先に大久保すら目も閉じて…
また壁を、殴り付けた。
「なるほど…
つまり、春香の意味だ!!
これから先の未来に、だろう!?
指導者の存在。
また国を、守る意味を?
全て見失うと!?
常に平和が?
当然になるからかぁ!!」
大きく叫んだが。
すぐ私も…
「大久保君!!
春香の言葉は、まだだぁ!!
これは…
私へ、あの春香の持論から更にと!!
危険として助言してきた事。
今すら危険な選択を?
してる意味になるぞ!!」
大きく言えば、また目を、開けた。
大久保すら驚きながら…
「何だと!?
春香は、私達へ?
また誤ちになる失敗を?
桂に助言したのか!?」
すぐ私も目を、閉じて春香だけ…
思い出す。
そう…
あれは、完全に私へ。
明らかに危険と?
その警告だろう!?
「あぁ、そうだ。
春香の持論は、知ってる筈。
真っ先に大久保君が、受けた助言。
重要な持論になるが。
その持論に補足すると?
そう春香は、私へ。
助言として言った事を、そのまま皆へ。
『私の持論にはなぁ…
闇が、最も重要に何だよ。
理由として出すなら一つ。
常に光の中じゃ…
闇が判んねぇまま…
だから余計、光は光と気付かねぇ。
また闇は逆に気付いてんだ。
そして光が、闇を、知った時。
既に遅過ぎて終わっちまう』と。
更に春香は続けた!!
『逆に闇は常に光を、知った上に居る。
だが、光は闇を、知らねぇ中に居る。
だからこそ、光は闇へ。
闇は光へ。
常に存在するにも関わらず。
この国に限らねぇ…
この時代に限らねぇ…
どんな時でも人間の本質は欲だ。
光の中に居続ければ、光すら判んねぇと。
だからこそ、繰り返す。
そうならない様に最善を』とだった。
最後に…
『桂さん?
もし事前にするなら…
闇すら忘れちゃ駄目だぞ?』と。
つまり…
春香の持論、重要な部分は…
裏と闇!!
そして、光は光すら判らないからこそ?
同じで繰り返す。
つまり、歴史と同じ!!」
そこで私も目を、開けて皆へ。
私の答えも続ける。
「今は良い、今は平和へ。
だが…
それすら壊す者達は、闇ではなく…
常に光だ!!
光の中に居る者達は、気付かず。
闇の中に居る者達は、待ってるのみ。
その光すら判らない者達が、機会を。
作って闇の者達が、便乗して平和を、だろう?
そして平和すら壊れた未来へ。
また繰り返す歴史へ。
だからこそ、春香は…
今すらと?
この時代ならと?
平和にする私達の存在を、認めてるのだ!!
そして春香の意味だ。
平和は、続かないと?
また繰り返す歴史を、知ってか?
また同じ絶望する未来へ?
戻る意味だろう!?」
すぐ皆は、明らかに驚いた。
やはり大久保が、真っ先にだった。
「つまり、春香の意味は…
このままならば、繰り返すと?
だとしたら、今すら見落としてる筈。
確かに桂の言う通り、また学のみ。
だが…」
すぐ目も閉じて考える様子へ。
皆も同じく考え出したのも見てた。
そう…
何か今すら私達が、だろう!?
一応、私なりの考えも言う。
「恐らく私達は、何かを。
つまり、今の段階で、裏と闇。
春香は、見てないと?
気付いたからこそ…
繰り返すと判断した。
私達の見逃してる危険が…
私には、不明確だ。
他国対策もしてる筈。
それすら危険と?
春香は、判断したまま…
やはり学でしか不可能。
未来は、良くなる。
その良くなる未来の先は…
繰り返す闇へ、また戻る。
ならば、それに対策しないと…
春香の泣く未来か!!
私達が?
その未来すら防ぐのみ!!」
そこで私も息を、吐き出した。
坂本の動く気配に察すると。
考える様子のまま…
「なぁ、桂さん?
ワシャ、裏や闇も?
具体的には、やっぱ判らんけんど…
あの春香さんが言うたんやろう?
和平条約の事や。
今は良うても…
未来じゃ続いちゅう保証もないと?
やったら和平交渉しちゅう国に騙され…
いや、違う感覚になるがよ。
和平しちょらん国か?
新たな和平交渉でも、になるのかのぉ…
どいてや?
おかしゅうないか?
どいて武力も使わんのに…」
和平してない国と!?
確かに…
この国は、既にだろう?
武力も放棄してるのにか?
もし、そうなれば…
どうにか考えてる時。
「坂本!!
それだ!!
春香の案じてる?
大きな理由になるぞ!?」
急に大久保が、驚く様子で叫んだ。
すぐ私も見れば、考えてる様子のまま…
「そう言う意味か?
つまり、春香は…
この国と和平条約を、だろう?
してる他国と、してない他国。
その違いで、争いの火種へ。
勿論、この国は他国から守られるが…
他国同士で、利用されると?
和平してる国は、この国を?
簡単に言えば、平和の象徴へ。
だが、和平してない国に関して…
どう扱われるのだ!?
国内でもなく、他国同士の争いへ。
常に都合良く利用されるとか!!」
今度は明らかに皆へ。
大久保も複雑な顔で…
「条約も含め他国同士で、だぞ!?
つまり、春香の案じた事。
この国は常に外交で、利用されると!!
そして未来では、平和が当然?
更に指導者も含め誰も居ないと?
ならば、もう…
他国の争いすら誰も止めないまま…
場合によっては、この国すら便乗して闇へ。
だからこそ、また繰り返すのだろう!?」
平和の象徴へ!?
和平条約、そのものが!!
だから他国同士で、この国は…
常に利用されて?
「あの春香は、それをか!?
瞬時に見抜いたから…
この国は、利用される危険と!?
未来の先にある闇を、だろう!!」
あんな瞬時に春香は?
どれだけの学なのだ!!
確かに利用された場合。
世界人口すら未来は…
約70億!?
そんな多い他国同士、争えば…
最悪、どれだけ危険か!!
どうにか考えながら私も皆へ。
「春香の学は、やはり…
とんでもないな…
私が言った事は、僅かのみ。
江戸へ、その話も出した時。
真っ先に他国の動きも変えた筈と。
すぐ私へ、聞いてきた。
だから他国からの使節団。
大久保君と坂本君の策案でと。
討幕に関して一旦、権力の返上へ。
危険もない為、他国対策にと。
武力の放棄と対話を。
その僅かで真っ先にだった。
あくまで予測だが、坂本君は史実通り。
この策案を、土佐としたのだろう。
大久保君に関して春香は…
名すら明らかに驚いた上に?
もう新撰組の土方君だ。
春香の知る歴史、史実では、異なる。
言動でも判り易い。
新撰組は、幕府側に利用され続けた末路。
その結果、新撰組の名前だけ…
春香も有名だと言ってたろう?
私に言った事で明確。
『めっちゃ歴史が!!
違うだろ!?
また土方さんと大久保さんかよ!!』と。
つまり、本来の歴史でも大久保君は…
薩摩藩として武力討伐後、更に動き。
土方君は、幕府側として敵対した動きへ。
やはり二人の変化で、今。
歴史も大きく変わってる意味だろう?」
すぐ土方が複雑な顔になった。
「だろうなぁ?
春香と一番、最初だぁ…
真っ先に言われた事も覚えてるぞ?
そのまま言うが。
『もう単純に利用されてんじゃねぇかよ』と。
だから、俺達の事を。
春香からだぞ?
『刀って凶器を振り回して治安維持だぁ?
真逆で危険人物のみ!!
んな集団だろ?』って…
ずっと未来でとかぁ!?
幕府に騙され続けた新撰組?
ふざけんじゃねぇ!!
つまり、新撰組すら使い捨てだろ!?
すぐ俺が幕府も調べ始めた事で判った!!
完全に真っ黒だったからなぁ!!」
最後は、もう怒鳴る様に叫んだが。
どうにか怒りを、抑えてるのも判る。
だが、武市からだった。
殺気すら漏れたのに気付く。
すぐ私も見れば、目も閉じて…
「桂さん…
恐らく春香さんの…
本来の歴史ならば、私と岡田。
既に今、生きてない可能性もあるぞ?
あの乾すら居る上に…
騙してた土佐と常に動くのだ。
龍馬の危険と同時か…
下手したら、もっと早く私や岡田を。
始末する為、動いてた筈。
また都合の良い時ばかり…
あんな下らない欲まみれな土佐から?
そして何も悪くない、あの春香さんを?
まさに酷過ぎる未来にした。
その元凶からか…」
意味にも判って想像すら簡単だった。
確かに春香の言動ならば…
恐らく武市と岡田は…
岡田も無言だが、殺気だけ漏れた。
だからこそ、私も春香の為。
全て未来の為に言う。
「武市君、そして岡田君も…
乾も含め土佐に関して、だろう?
既に対策済みで今後、常に坂本君になる。
また二人の助力でと歴史を。
既に変えたのだよ?
変わってる今、尚更、慎重に春香だろう?
今ある奇跡の光を、伝える為に…
もう二人共、不可欠な存在だ。」
そこで二人共、殺気も消した。
「あぁ、必ず春香さんを。
今すら奇跡で、この国も…
ようやく変わる機会になった事。
充分、私も判ってる。
そして次など、ない。
歴史も繰り返させない為。
それすら春香さんから…
平和が、当然だと?
慣れて平和も判らない?
今後の対策が、重要になる筈。
だが…」
そこまで言ってから目を、開けた。
今度は、明らかに視線も皆へ。
「これは、学の問題か?
春香さんの言う通り。
確かに人間は慣れる。
だがな?
今ある平和すら慣れるとしても…
最早、人としての倫理に反してないか?
そんな判断も判らないと?
だとしたら、教養とも違うだろう?」
複雑な顔でと武市の言った事にだった。
正直、私も驚く。
人としての倫理だと!?
確かに、これは…
学の問題か?
春香も思い浮かべながら…
「つまり、武市君は…
人として選択すべき道徳か?
あの春香を、更に言うならば…
赤子や幼子へ、なぜだ。
普通、傷付ける方が、どうかしてる。
にも関わらず。
ただ、泣き叫ぶしか出来ない…
そんな行為が、出来る!?」
言いながら私には、怒りも湧き上がる。
そうだ!!
なぜ、そんな行為が?
平気に出来る!!
まして己の子を。
真っ先に愛するべき!!
なのに…
何も悪くない、あの春香へ?
ふざけるなぁ!!
「なるほど。
武市の言う意味。
そして桂?
殺気も抑えろ。
もし高杉晋作が、居たら…
今の桂は、春香だろう。
一度、冷静になれ。」
急に大久保から晋作の名が?
すぐ私も見ると、微妙な顔で…
「あの高杉晋作から私は?
桂と春香、二人の事を。
既に頼まれ託されてるのだ。
私も必ずと言った筈。
そして予測ぐらい出来る。
桂も冷静になれ。
春香と言う奇跡の光を。
常に私達が、だぞ?」
また言ってきた事で、私は…
すぐ晋作も思い出す。
だから冷静にと目も閉じる。
そのまま…
「あぁ、すまない、大久保君。
そう…
晋作ならば、今の私へ。
同じ事を、言った筈。
冷静に最善を。
常に私が、春香を。」
言ってる時にも私は、春香の姿が…
安心してる姿も同時に浮かんだ。
あんなに安心してるのだぞ!?
今までも本当ならば、春香も!!
そして常に春香は…
「やはり春香が全て正しい。
ならば、全て春香の為…
他国も自衛のみ!!
本来、武器は誰も持ってたら駄目だと?
和平交渉した国も同じへ!!
平和の象徴へ!!
この国と共に平等へ!!
他国との共存する為。
国内も含め常に技術ばかり?
常に高過ぎる学ばかり?
それすら間違ってるのだぁ!!
学と同時に倫理を、道徳を。
共に学ぶべき事!!
そんな春香は、いつも必ず相手の為。
相手も同じだと!?
裏と闇にも春香から傷付けない!!
絶対に春香から、しない!!
そんな春香は、いつも相手へ。
いつも平等に扱うのにか!?」
「それだろう、桂!?
和平交渉時、他国も防衛のみ?
そして、この国と同じ平和の象徴へ!!
世界と同時に、倫理を!!」
大久保の大きな声で、私も目を開けると…
皆が全員、驚いてたが。
今後は、土方だった。
「そうか、この国が?
外交でも利用!?
だったら最初から和平条約する他国!!
同時に同じ理由で、武力の放棄を。
更に和平する他国同士でも?
協力関係して増えるだけか!?」
何だと!?
他国も武力の放棄を?
「げに凄い発想ぞ!!
桂さん!!
ワシャ、驚くしかないけんど?
それしかないろ?
和平条約する他国同士、こん国も?
一緒に協力関係になればええぜよ!!
どの国も防衛のみ。
まさに助け合いしかないぜよ?
そうなれば、利用とも違うろ!?
どんだけ凄いき、桂さんは!!」
坂本も興奮しながら言ってきた。
嬉しそうに武市まで、笑いながら…
「春香さんから聞いてる。
あの学校で、だろう?
桂さんの言う通り、学ばかり…
そんな学ばかりだからこそ。
余計、平和すら判らないと?
まさに学校で、同時に倫理と道徳を。
そして共に学ばせるとか。
確かに最善でもある上に…
歴史も教えるのだ。
誤ちすら繰り返さない様になるぞ!!」
言ってきた意味は、私でも判るが。
僅かに疑問も浮かぶ。
「いや、これは…
あの春香を、だろう?
模範にしただけで…
今後、皆も春香の様に?
男女平等の最初になるから…
新たな政府でも?
普通に取り入れる筈だが…
私の案では、ないぞ?
もう春香自身だ。」
また皆が、全員、驚いた顔へ。
更に坂本は、頭も抱えながらだった。
「どいてじゃあ!?
前にワシも大久保さんに?
聞いたけんど?
どいて桂さんだけ…
また気付いちょらん言いゆう?
もう大久保さん?
ワシは信じられんぜよ!?
あんな事も簡単に言う桂さんが?
どいて一番、気付かんと!?
やっぱり春香さんってだけ?
言いゆうし?
げに凄い発言なんに…
どいて、こうなる?
全くワシには、判らん!!」
な、私が?
また気付いてないと!?
すぐ驚きながら大久保も見れば…
複雑な顔へ、そのまま目も閉じた。
「桂?
一応、確認だけするか…
今の策案は、つまり?
また春香だけ…
考えて言ったと?」
冷静な口調だった事で…
すぐ私も冷静になって考えるが。
「そう、なるな?
大久保君も含めるが…
皆も春香を、知ってるだろう?
未来の男女平等思考。
更に優しい性格だと。
だから春香を、模範にすれば…」
「なるほど。
つまり、春香の?
未来にある男女平等思考。
そこから桂の場合。
出した条約内容の平等案か…
充分、私も納得した。」
言ってる途中でも頷きながら…
遮って大久保が、冷静に言ってきた。
更に目も開けて微妙な顔で、私へ。
「だが、桂?
何も他国の和平条約まで?
平等にする発想は…
春香も言ってないぞ?
そこには、気付いてるのか?」
和平条約まで!?
いや、だが…
「お、大久保君?
だが、春香は…
他国の条約、そのものが?
危険と、真っ先に私へ。
いや、私達へ。
教えて、くれてるだろう?
ならば、春香も…
和平条約すらも?
同じ事を、する筈だが…」
言えば、大久保は首も横に振ってから…
下まで向いた。
「もう、これは…
馬鹿でもない上に?
鈍感過ぎるとも違う。
今後すら心配になる程。
春香と同じ無自覚と?
ただ、そう…
桂は、桂、だったか…
あの時、高杉も言ってたが。」
そこまで言うと顔も上げた。
「桂の場合。
もう天性の性格だぁ!!
単純に春香の為だけ?
それでも良い事にしかならん。
だが…
くっ、はははははは!!
似た者夫婦として?
どちらも無自覚?
ははははは…
私すら耐えられん。
どちらも学は…
とんでもないのにかぁ!?
また、どちらも同じ理由でと?
だが、全て未来の為になる。
まさに春香は、春香のまま…
桂も、桂のまま…
くっ、はははははは!!
それすら許すぞ?
私は!!」
そして途中から大爆笑した。
同時に皆も私を、見てから…
「こりゃ、また凄いぜよ!!
わはははははは!!
ワシャ、あんな大久保さん?
初めて見たき!!
そやな、もう桂さんは、桂さん?
春香さんも、春香さんや!!
わはははは!!
ワシも耐えられん!!」
「くっ…
ははははは!!
やめ、俺まで?
耐えられねぇ…
しかも、大久保のか?
はははははは!!
春香は、春香…
桂は、桂…
そりゃ、もう納得するしかねぇ…
どっちも学が?
あんだけ高いのにかよ!!
くっ…
はははははは…」
坂本と土方が、真っ先にだった。
つられる様に笑う上に…
「こ、こんなのを?
どうやって…
ははは…
私まで、巻き込まれ…
だが、そう…
どちらも無自覚?
どちらも同じだと?
ははははは…
確かに最初から桂さんは?
春香さんと同じだったか。
しかも今すら学が、高いのに?
気付かないと?
はははは…」
武市まで!!
もう笑いを、耐えられない様子へ。
その姿に隠れる様に岡田もだった。
「ははは…
二人だから?
そう、二人共に光?
はははは…
似てるのも?
俺でも判る。
春香さんも、そう…
同時に桂さんも?
俺は、守るのみ。
ははは…」
もう私は、目も閉じて大きく…
「笑ってる場合では、ない!!
春香は、春香のまま?
最初から私すら言ってる事。
もう充分過ぎるのだぁ!!
そして私すら変わらん。
常に春香の為、最初からだろう!?」
言っても、しばらく皆も変わらず。
爆笑してるのも判って、ひたすら私も無言。
同時に春香だけ…
ただ、頭で思い浮かべながら…
その場すら耐え抜くのだった。
最初の頃よりも私は…
「春香、愛してる。
だが、息も、だろう?
大丈夫か?」
桂さんが、私を。
両腕で腰も支えてくれた。
荒い息も整えながら…
「あぁ…
でも、桂さん?
だ、大丈夫…
どうしても…」
どうにか私も言うが。
身体に力が、もう入らない。
でも…
どうして?
桂さんは…
少し息が?
荒い程度なのに…
こんな、私ばかり。
「今夜は、春香?
私でも判るが。
ゆっくり休んでくれ…
大切な身体だ。」
言いながら私も抱き締めてくる。
触れ合う身体すら温かい。
だから尚更、安心して私も…
「うん…
桂さんと、だろ?
いつも優しいなぁ…
そんなだと…」
僅かに腕も緩めた桂さんが、だった。
優しく笑うのも私は、見てた。
「あぁ、私より春香だろう?
充分、優しい事も知ってるよ。
そして安心して欲しいんだ…」
言いながら私の髪も触れてくる。
どう返して良いかも?
私には、判んねぇよ…
そのまま桂さんに擦り寄って私は…
ただ、安心して目も閉じる。
いつもの様に桂さんの温もりの中。
私も眠るばかり。
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一方、桂小五郎。
普段から極力、常に春香の側へ。
居る事も当然な中。
夜では、春香に安心も含め同時。
細心の注意もしながら抱く…
の、だが、もう…
自制心すら危うい!?
既に充分過ぎる春香の…
魅惑的な身体と声色だけでもだった。
自制心で、どうにか!!
まさに心の葛藤である。
平常心も装うのすら危うい限界の中。
察して春香の体力を、考え動きも止める。
また再度、どうにか春香へ。
いつもの様に言葉を。
そうして安心して目の前で寝る姿と…
妖艶なまで美しい春香の姿に見惚れる。
寝てる事すら確認しても離れたくない感覚へ。
あぁ…
こんなにも美しい春香が?
ずっと私と?
一緒に居てくれる上に…
もう全てを、私へ。
あんなにも身体すら委ねてくる。
だから尚更、このまま…
何度でも、したくなる。
軽く口付けもしてから動いた時。
ふと、そこで我に返り、どうにか自制心!!
一度、目も閉じる。
私が、しっかりと、だろう!?
勿論、春香との子は、欲しいが…
春香の身体が!!
最優先だぞ!!
確かに?
食事も増えてる。
だが、それでも細身な春香に?
産後も安心して暮らせる為。
我が子と笑い合う為。
今は、特に、だろう!?
体力も備えるべき時期な筈。
結論すら出してから私は、目も開けるが。
どうしても春香の姿に見惚れる。
また再び、私も己自身に言い聞かす。
だから!!
駄目だろう!?
それに今夜は…
重要な話し合いもある!!
ようやく私も春香を、起こさない様に…
物音だけ立てず、布団から出た。
素早く服も着て、いつもの様に…
春香の布団だけ整える。
そして皆の集まってる大部屋へ。
向かいながら考える。
あの時、私へ。
否、私達へ、春香の言葉は…
警告に近い!!
今すら危険な選択を?
私達が、したのか!?
一体、春香は?
何に気付いた!?
少なくとも…
大久保と土方の二人。
春香の言動で、歴史すら変えたのも判る。
武力討幕してない中。
他国対策したにも関わらず。
まだ…
私の中で、信じたくない答えもあるが。
そのまま素早く歩いて大部屋の襖を。
開けて室内へ。
気配で、判ってた様子の皆が、だった。
既に室内に居たのも見ると…
珍しく大久保が、私へ。
視線と共に大きく溜息してから…
「いくら春香を、優先するのも判るが。
どれだけ長いのだ!?
待ちくたびれるぞ?
もう単純に桂が!!
春香にか?
見惚れて…
遅いのでは、ないか?」
微妙な顔で、言ってきたが。
まさに、その通りだった。
だから私は、すぐ目も閉じて無言を。
「桂?
既に春香と同じだろう!?
今度は、また無言か!!
全く…
婚儀も近々と聞いてたが?
このままならば…
もう先に子供だな?」
一応、首も横に振る私へ。
更に坂本と土方の気配も察する。
「あの春香さんとやき?
ワシらより桂さんばっかり!?
げにワシャ羨ましいだけか?
一人だけ狡いやろ!!
確かに婚儀も聞いちゅうけんど…
もう子供すら優先にかや!!
順序言うちょったのは…
桂さんやろうがよ!?
そやのに?」
「もう春香と似て判り易いが。
子作りに励むだけじゃねぇと。
あの春香へ?
単純に見惚れるだぁ?
一応、婚儀の事は…
既に俺も聞いてるが、どんだけ?
完全にベタ惚れ状態で…
この先、そんなんで大丈夫か?」
二人の言ってる意味も充分、判る。
やはり私も考えるのだが…
あの春香を?
まぁ、私しか知らん。
それは…
「坂本君、土方君?
婚儀も含め私すら考えてるが…
常に春香の場合。
私が…
どうにか自制心のみ。
慎重に順序も間違えない。
やはり春香の為すら変わらん。」
「その自制心も桂の場合。
いつまで保てるか…
怪しい部分だな?
だが、今回も春香の件で、だろう。
緊急だからこそ…
予定日も早めた筈。」
的確な大久保からの発言に私も目を。
開けてから切り替えて頷く。
「そう…
大久保君の予測通り。
かなり重要な話もある。」
そう言った時。
皆も私を、明らかに目すら変えた。
すぐ切り替えたのも判って私は、一度。
視線だけ皆へ、皆も頷くのも見た。
私の学で無理だろうが。
皆とならば!!
冷静になる為、息も吐き出してから目を。
閉じて春香を、思い出しながら…
「こればかりは…
今回、私の学でも判らない。
それでも危険だとは、判断も出来た。
だからこそ、すぐ皆へ、助力を。
もう春香の言った言葉を、そのまま…
『今、桂さんみてぇな存在。
皆が、この国の為って…
動いてるからこそ、良くなる今。
簡単に言えば、この時代だろ?
だが、人間は慣れる生き物だ。
平和に慣れた人達は、次を。
更に次を、そうやって欲を。
常に出してくからキリがねぇ…
この国だけじゃねぇぞ?
他国も同じだし?
条約だって今は良くても…
未来じゃ続いてる保証もねぇだろ?』
と、私へ。
これで皆も判った筈。
つまり…
この時代には、私も含め大久保君。
更に土方君の新撰組や坂本君達も居る。
だからこそ、平和へ。
たが、この先にある未来だろう?
春香の言った意味は、更に先の未来。
平和に慣れた人達が、選択する未来だ。
和平条約すら維持も不可能へ。」
一度、私も目を、開けてから皆へ。
視線だけ向ければ…
明らかに驚いた顔だった。
だが、真っ先に大久保すら目も閉じて…
また壁を、殴り付けた。
「なるほど…
つまり、春香の意味だ!!
これから先の未来に、だろう!?
指導者の存在。
また国を、守る意味を?
全て見失うと!?
常に平和が?
当然になるからかぁ!!」
大きく叫んだが。
すぐ私も…
「大久保君!!
春香の言葉は、まだだぁ!!
これは…
私へ、あの春香の持論から更にと!!
危険として助言してきた事。
今すら危険な選択を?
してる意味になるぞ!!」
大きく言えば、また目を、開けた。
大久保すら驚きながら…
「何だと!?
春香は、私達へ?
また誤ちになる失敗を?
桂に助言したのか!?」
すぐ私も目を、閉じて春香だけ…
思い出す。
そう…
あれは、完全に私へ。
明らかに危険と?
その警告だろう!?
「あぁ、そうだ。
春香の持論は、知ってる筈。
真っ先に大久保君が、受けた助言。
重要な持論になるが。
その持論に補足すると?
そう春香は、私へ。
助言として言った事を、そのまま皆へ。
『私の持論にはなぁ…
闇が、最も重要に何だよ。
理由として出すなら一つ。
常に光の中じゃ…
闇が判んねぇまま…
だから余計、光は光と気付かねぇ。
また闇は逆に気付いてんだ。
そして光が、闇を、知った時。
既に遅過ぎて終わっちまう』と。
更に春香は続けた!!
『逆に闇は常に光を、知った上に居る。
だが、光は闇を、知らねぇ中に居る。
だからこそ、光は闇へ。
闇は光へ。
常に存在するにも関わらず。
この国に限らねぇ…
この時代に限らねぇ…
どんな時でも人間の本質は欲だ。
光の中に居続ければ、光すら判んねぇと。
だからこそ、繰り返す。
そうならない様に最善を』とだった。
最後に…
『桂さん?
もし事前にするなら…
闇すら忘れちゃ駄目だぞ?』と。
つまり…
春香の持論、重要な部分は…
裏と闇!!
そして、光は光すら判らないからこそ?
同じで繰り返す。
つまり、歴史と同じ!!」
そこで私も目を、開けて皆へ。
私の答えも続ける。
「今は良い、今は平和へ。
だが…
それすら壊す者達は、闇ではなく…
常に光だ!!
光の中に居る者達は、気付かず。
闇の中に居る者達は、待ってるのみ。
その光すら判らない者達が、機会を。
作って闇の者達が、便乗して平和を、だろう?
そして平和すら壊れた未来へ。
また繰り返す歴史へ。
だからこそ、春香は…
今すらと?
この時代ならと?
平和にする私達の存在を、認めてるのだ!!
そして春香の意味だ。
平和は、続かないと?
また繰り返す歴史を、知ってか?
また同じ絶望する未来へ?
戻る意味だろう!?」
すぐ皆は、明らかに驚いた。
やはり大久保が、真っ先にだった。
「つまり、春香の意味は…
このままならば、繰り返すと?
だとしたら、今すら見落としてる筈。
確かに桂の言う通り、また学のみ。
だが…」
すぐ目も閉じて考える様子へ。
皆も同じく考え出したのも見てた。
そう…
何か今すら私達が、だろう!?
一応、私なりの考えも言う。
「恐らく私達は、何かを。
つまり、今の段階で、裏と闇。
春香は、見てないと?
気付いたからこそ…
繰り返すと判断した。
私達の見逃してる危険が…
私には、不明確だ。
他国対策もしてる筈。
それすら危険と?
春香は、判断したまま…
やはり学でしか不可能。
未来は、良くなる。
その良くなる未来の先は…
繰り返す闇へ、また戻る。
ならば、それに対策しないと…
春香の泣く未来か!!
私達が?
その未来すら防ぐのみ!!」
そこで私も息を、吐き出した。
坂本の動く気配に察すると。
考える様子のまま…
「なぁ、桂さん?
ワシャ、裏や闇も?
具体的には、やっぱ判らんけんど…
あの春香さんが言うたんやろう?
和平条約の事や。
今は良うても…
未来じゃ続いちゅう保証もないと?
やったら和平交渉しちゅう国に騙され…
いや、違う感覚になるがよ。
和平しちょらん国か?
新たな和平交渉でも、になるのかのぉ…
どいてや?
おかしゅうないか?
どいて武力も使わんのに…」
和平してない国と!?
確かに…
この国は、既にだろう?
武力も放棄してるのにか?
もし、そうなれば…
どうにか考えてる時。
「坂本!!
それだ!!
春香の案じてる?
大きな理由になるぞ!?」
急に大久保が、驚く様子で叫んだ。
すぐ私も見れば、考えてる様子のまま…
「そう言う意味か?
つまり、春香は…
この国と和平条約を、だろう?
してる他国と、してない他国。
その違いで、争いの火種へ。
勿論、この国は他国から守られるが…
他国同士で、利用されると?
和平してる国は、この国を?
簡単に言えば、平和の象徴へ。
だが、和平してない国に関して…
どう扱われるのだ!?
国内でもなく、他国同士の争いへ。
常に都合良く利用されるとか!!」
今度は明らかに皆へ。
大久保も複雑な顔で…
「条約も含め他国同士で、だぞ!?
つまり、春香の案じた事。
この国は常に外交で、利用されると!!
そして未来では、平和が当然?
更に指導者も含め誰も居ないと?
ならば、もう…
他国の争いすら誰も止めないまま…
場合によっては、この国すら便乗して闇へ。
だからこそ、また繰り返すのだろう!?」
平和の象徴へ!?
和平条約、そのものが!!
だから他国同士で、この国は…
常に利用されて?
「あの春香は、それをか!?
瞬時に見抜いたから…
この国は、利用される危険と!?
未来の先にある闇を、だろう!!」
あんな瞬時に春香は?
どれだけの学なのだ!!
確かに利用された場合。
世界人口すら未来は…
約70億!?
そんな多い他国同士、争えば…
最悪、どれだけ危険か!!
どうにか考えながら私も皆へ。
「春香の学は、やはり…
とんでもないな…
私が言った事は、僅かのみ。
江戸へ、その話も出した時。
真っ先に他国の動きも変えた筈と。
すぐ私へ、聞いてきた。
だから他国からの使節団。
大久保君と坂本君の策案でと。
討幕に関して一旦、権力の返上へ。
危険もない為、他国対策にと。
武力の放棄と対話を。
その僅かで真っ先にだった。
あくまで予測だが、坂本君は史実通り。
この策案を、土佐としたのだろう。
大久保君に関して春香は…
名すら明らかに驚いた上に?
もう新撰組の土方君だ。
春香の知る歴史、史実では、異なる。
言動でも判り易い。
新撰組は、幕府側に利用され続けた末路。
その結果、新撰組の名前だけ…
春香も有名だと言ってたろう?
私に言った事で明確。
『めっちゃ歴史が!!
違うだろ!?
また土方さんと大久保さんかよ!!』と。
つまり、本来の歴史でも大久保君は…
薩摩藩として武力討伐後、更に動き。
土方君は、幕府側として敵対した動きへ。
やはり二人の変化で、今。
歴史も大きく変わってる意味だろう?」
すぐ土方が複雑な顔になった。
「だろうなぁ?
春香と一番、最初だぁ…
真っ先に言われた事も覚えてるぞ?
そのまま言うが。
『もう単純に利用されてんじゃねぇかよ』と。
だから、俺達の事を。
春香からだぞ?
『刀って凶器を振り回して治安維持だぁ?
真逆で危険人物のみ!!
んな集団だろ?』って…
ずっと未来でとかぁ!?
幕府に騙され続けた新撰組?
ふざけんじゃねぇ!!
つまり、新撰組すら使い捨てだろ!?
すぐ俺が幕府も調べ始めた事で判った!!
完全に真っ黒だったからなぁ!!」
最後は、もう怒鳴る様に叫んだが。
どうにか怒りを、抑えてるのも判る。
だが、武市からだった。
殺気すら漏れたのに気付く。
すぐ私も見れば、目も閉じて…
「桂さん…
恐らく春香さんの…
本来の歴史ならば、私と岡田。
既に今、生きてない可能性もあるぞ?
あの乾すら居る上に…
騙してた土佐と常に動くのだ。
龍馬の危険と同時か…
下手したら、もっと早く私や岡田を。
始末する為、動いてた筈。
また都合の良い時ばかり…
あんな下らない欲まみれな土佐から?
そして何も悪くない、あの春香さんを?
まさに酷過ぎる未来にした。
その元凶からか…」
意味にも判って想像すら簡単だった。
確かに春香の言動ならば…
恐らく武市と岡田は…
岡田も無言だが、殺気だけ漏れた。
だからこそ、私も春香の為。
全て未来の為に言う。
「武市君、そして岡田君も…
乾も含め土佐に関して、だろう?
既に対策済みで今後、常に坂本君になる。
また二人の助力でと歴史を。
既に変えたのだよ?
変わってる今、尚更、慎重に春香だろう?
今ある奇跡の光を、伝える為に…
もう二人共、不可欠な存在だ。」
そこで二人共、殺気も消した。
「あぁ、必ず春香さんを。
今すら奇跡で、この国も…
ようやく変わる機会になった事。
充分、私も判ってる。
そして次など、ない。
歴史も繰り返させない為。
それすら春香さんから…
平和が、当然だと?
慣れて平和も判らない?
今後の対策が、重要になる筈。
だが…」
そこまで言ってから目を、開けた。
今度は、明らかに視線も皆へ。
「これは、学の問題か?
春香さんの言う通り。
確かに人間は慣れる。
だがな?
今ある平和すら慣れるとしても…
最早、人としての倫理に反してないか?
そんな判断も判らないと?
だとしたら、教養とも違うだろう?」
複雑な顔でと武市の言った事にだった。
正直、私も驚く。
人としての倫理だと!?
確かに、これは…
学の問題か?
春香も思い浮かべながら…
「つまり、武市君は…
人として選択すべき道徳か?
あの春香を、更に言うならば…
赤子や幼子へ、なぜだ。
普通、傷付ける方が、どうかしてる。
にも関わらず。
ただ、泣き叫ぶしか出来ない…
そんな行為が、出来る!?」
言いながら私には、怒りも湧き上がる。
そうだ!!
なぜ、そんな行為が?
平気に出来る!!
まして己の子を。
真っ先に愛するべき!!
なのに…
何も悪くない、あの春香へ?
ふざけるなぁ!!
「なるほど。
武市の言う意味。
そして桂?
殺気も抑えろ。
もし高杉晋作が、居たら…
今の桂は、春香だろう。
一度、冷静になれ。」
急に大久保から晋作の名が?
すぐ私も見ると、微妙な顔で…
「あの高杉晋作から私は?
桂と春香、二人の事を。
既に頼まれ託されてるのだ。
私も必ずと言った筈。
そして予測ぐらい出来る。
桂も冷静になれ。
春香と言う奇跡の光を。
常に私達が、だぞ?」
また言ってきた事で、私は…
すぐ晋作も思い出す。
だから冷静にと目も閉じる。
そのまま…
「あぁ、すまない、大久保君。
そう…
晋作ならば、今の私へ。
同じ事を、言った筈。
冷静に最善を。
常に私が、春香を。」
言ってる時にも私は、春香の姿が…
安心してる姿も同時に浮かんだ。
あんなに安心してるのだぞ!?
今までも本当ならば、春香も!!
そして常に春香は…
「やはり春香が全て正しい。
ならば、全て春香の為…
他国も自衛のみ!!
本来、武器は誰も持ってたら駄目だと?
和平交渉した国も同じへ!!
平和の象徴へ!!
この国と共に平等へ!!
他国との共存する為。
国内も含め常に技術ばかり?
常に高過ぎる学ばかり?
それすら間違ってるのだぁ!!
学と同時に倫理を、道徳を。
共に学ぶべき事!!
そんな春香は、いつも必ず相手の為。
相手も同じだと!?
裏と闇にも春香から傷付けない!!
絶対に春香から、しない!!
そんな春香は、いつも相手へ。
いつも平等に扱うのにか!?」
「それだろう、桂!?
和平交渉時、他国も防衛のみ?
そして、この国と同じ平和の象徴へ!!
世界と同時に、倫理を!!」
大久保の大きな声で、私も目を開けると…
皆が全員、驚いてたが。
今後は、土方だった。
「そうか、この国が?
外交でも利用!?
だったら最初から和平条約する他国!!
同時に同じ理由で、武力の放棄を。
更に和平する他国同士でも?
協力関係して増えるだけか!?」
何だと!?
他国も武力の放棄を?
「げに凄い発想ぞ!!
桂さん!!
ワシャ、驚くしかないけんど?
それしかないろ?
和平条約する他国同士、こん国も?
一緒に協力関係になればええぜよ!!
どの国も防衛のみ。
まさに助け合いしかないぜよ?
そうなれば、利用とも違うろ!?
どんだけ凄いき、桂さんは!!」
坂本も興奮しながら言ってきた。
嬉しそうに武市まで、笑いながら…
「春香さんから聞いてる。
あの学校で、だろう?
桂さんの言う通り、学ばかり…
そんな学ばかりだからこそ。
余計、平和すら判らないと?
まさに学校で、同時に倫理と道徳を。
そして共に学ばせるとか。
確かに最善でもある上に…
歴史も教えるのだ。
誤ちすら繰り返さない様になるぞ!!」
言ってきた意味は、私でも判るが。
僅かに疑問も浮かぶ。
「いや、これは…
あの春香を、だろう?
模範にしただけで…
今後、皆も春香の様に?
男女平等の最初になるから…
新たな政府でも?
普通に取り入れる筈だが…
私の案では、ないぞ?
もう春香自身だ。」
また皆が、全員、驚いた顔へ。
更に坂本は、頭も抱えながらだった。
「どいてじゃあ!?
前にワシも大久保さんに?
聞いたけんど?
どいて桂さんだけ…
また気付いちょらん言いゆう?
もう大久保さん?
ワシは信じられんぜよ!?
あんな事も簡単に言う桂さんが?
どいて一番、気付かんと!?
やっぱり春香さんってだけ?
言いゆうし?
げに凄い発言なんに…
どいて、こうなる?
全くワシには、判らん!!」
な、私が?
また気付いてないと!?
すぐ驚きながら大久保も見れば…
複雑な顔へ、そのまま目も閉じた。
「桂?
一応、確認だけするか…
今の策案は、つまり?
また春香だけ…
考えて言ったと?」
冷静な口調だった事で…
すぐ私も冷静になって考えるが。
「そう、なるな?
大久保君も含めるが…
皆も春香を、知ってるだろう?
未来の男女平等思考。
更に優しい性格だと。
だから春香を、模範にすれば…」
「なるほど。
つまり、春香の?
未来にある男女平等思考。
そこから桂の場合。
出した条約内容の平等案か…
充分、私も納得した。」
言ってる途中でも頷きながら…
遮って大久保が、冷静に言ってきた。
更に目も開けて微妙な顔で、私へ。
「だが、桂?
何も他国の和平条約まで?
平等にする発想は…
春香も言ってないぞ?
そこには、気付いてるのか?」
和平条約まで!?
いや、だが…
「お、大久保君?
だが、春香は…
他国の条約、そのものが?
危険と、真っ先に私へ。
いや、私達へ。
教えて、くれてるだろう?
ならば、春香も…
和平条約すらも?
同じ事を、する筈だが…」
言えば、大久保は首も横に振ってから…
下まで向いた。
「もう、これは…
馬鹿でもない上に?
鈍感過ぎるとも違う。
今後すら心配になる程。
春香と同じ無自覚と?
ただ、そう…
桂は、桂、だったか…
あの時、高杉も言ってたが。」
そこまで言うと顔も上げた。
「桂の場合。
もう天性の性格だぁ!!
単純に春香の為だけ?
それでも良い事にしかならん。
だが…
くっ、はははははは!!
似た者夫婦として?
どちらも無自覚?
ははははは…
私すら耐えられん。
どちらも学は…
とんでもないのにかぁ!?
また、どちらも同じ理由でと?
だが、全て未来の為になる。
まさに春香は、春香のまま…
桂も、桂のまま…
くっ、はははははは!!
それすら許すぞ?
私は!!」
そして途中から大爆笑した。
同時に皆も私を、見てから…
「こりゃ、また凄いぜよ!!
わはははははは!!
ワシャ、あんな大久保さん?
初めて見たき!!
そやな、もう桂さんは、桂さん?
春香さんも、春香さんや!!
わはははは!!
ワシも耐えられん!!」
「くっ…
ははははは!!
やめ、俺まで?
耐えられねぇ…
しかも、大久保のか?
はははははは!!
春香は、春香…
桂は、桂…
そりゃ、もう納得するしかねぇ…
どっちも学が?
あんだけ高いのにかよ!!
くっ…
はははははは…」
坂本と土方が、真っ先にだった。
つられる様に笑う上に…
「こ、こんなのを?
どうやって…
ははは…
私まで、巻き込まれ…
だが、そう…
どちらも無自覚?
どちらも同じだと?
ははははは…
確かに最初から桂さんは?
春香さんと同じだったか。
しかも今すら学が、高いのに?
気付かないと?
はははは…」
武市まで!!
もう笑いを、耐えられない様子へ。
その姿に隠れる様に岡田もだった。
「ははは…
二人だから?
そう、二人共に光?
はははは…
似てるのも?
俺でも判る。
春香さんも、そう…
同時に桂さんも?
俺は、守るのみ。
ははは…」
もう私は、目も閉じて大きく…
「笑ってる場合では、ない!!
春香は、春香のまま?
最初から私すら言ってる事。
もう充分過ぎるのだぁ!!
そして私すら変わらん。
常に春香の為、最初からだろう!?」
言っても、しばらく皆も変わらず。
爆笑してるのも判って、ひたすら私も無言。
同時に春香だけ…
ただ、頭で思い浮かべながら…
その場すら耐え抜くのだった。
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