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第四章:世界まで含め変えたい願い。
43.例え最後の別れでも、忘れねぇ!!
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三日後。
いつも通りの朝食も、やっぱ私は…
特に高杉さんと楽しく話してた。
そして旅支度の様子もして藩邸前へ。
でも、いきなり走り込んで来た気配と同時。
「どうにか間に合うたき!?
ワシや、ワシ!!
間に合うて良かったぜよ!?
高杉さん。
後、桂さんと春香さんもやね。
グッドモーニングや!!」
慌てながらの坂本さんも笑った。
「慌てたき、すまんのぉ。
春香さんも驚かしたろ?
ワシも見送りに来たんじゃ!!
まぁ、寝坊したけんど?
高杉さんが、長州やろ?
連絡は、あったきな!!」
言ってきた内容すら私でも…
どうにか理解したが。
んでも、寝坊だぁ?
そりゃ…
「あははははっ!!
坂本さんらしいがなぁ?
しかも寝坊かよ!?
危なっかしいぞ、おい!!
だが、まぁ…
間に合ったから充分かぁ?」
坂本さんも…
高杉さんの病気を。
知ってっから…
だから、わざわざ、だろ?
どうしても複雑な気分には、なるが。
どうにか笑って高杉さんも見れば…
「ん?
あぁ、坂本も知ってるぞ?
そして春香!?
小五郎にばっかり遠慮する必要もねぇ!!
もっと、しっかり言ってよし!!
俺からしたら春香もだが。
小五郎の方がなぁ…」
少し笑いながら言ってきたが。
僅かな疑問より…
私には笑う方が、だった。
この三人だと余計、この時代へ。
初めてと同じだと思い出す事の方が。
多過ぎる中でも、どうにか…
「高杉さんだってかぁ?
まさかの不倫男が、最後は…
妻子を、って選んだし?
やっぱ、スゲェよなぁ…
んでも…」
言ってる途中で、私は…
もう目すら閉じて思うまま…
「最初、桂さんだし?
一緒に坂本さんだったが…
次に高杉さんは、また私にかよ?
そりゃ、江戸時代とか…
あり得ねぇって普通だったのにかぁ?
んな命だの、生きる意味だの。
最初っから判らねぇ私にかぁ?
『そんな笑って言う事でもない筈だ』と。
あの意味なら今は、判る感覚だろ?
髪とかも真っ先に聞いてきたのも?
高杉さんで…」
また苦しくなるばかり。
もう目を開けて複雑な顔の高杉さんへ。
「どうしてだよ!!
高杉さんが!?
んな結核ぐらい?
未来なら絶対、治せんのにかぁ!!
どうして!!
この時代だからってだけ?
命まで、絶対、違うだろ!?
この国に必要な高杉さんが!!
どうして、もっと!!」
叫ぶ様に言ってから目も閉じて思う。
やっぱ、嫌だぞ!?
んな理由で?
どうして…
「もう高杉さんと話せないんだろ!?
会えないんだろ!?
忘れねぇとしてもかぁ!!
絶対、治せるのに…
んな理由だけで!!」
苦しくて私は予備の為。
いつも帯に仕込んでるカッターを。
すぐ出したが、地面へ。
叩き付けてから苦しいのが、広がるばかり。
そのまま思っただけ、また私は…
「どうすりゃ良いんだよ!?
こんな苦しくても?
痛い方が、絶対マシなのにかぁ!!
知らねぇんだって…
他の方法すら私には!?
何も浮かばねぇぞ!!
傷付けたら桂さんも?
だからこそ今度は、出来ねぇだと?
だったら、どうしろって言うんだぁ!!」
大きく叫んだ時、抱き締められて…
桂さんなのは、判るが。
「春香、落ち着いてくれ!!
まして、また痛い方が…
それすら違うのだ!!
晋作だって春香と同じで…
今すら痛くても春香の為!!
私の為、妻子の為、最後までと!!
痛くても笑ってる姿を!!
覚えて居て欲しいと。
笑ってる姿のまま…
生きてたいからこそ!!
春香の言う苦しみすら耐えてるのだよ。
だから…」
何だと!?
私や皆の為、高杉さんが!!
どうにか目も開けて私は、桂さんを。
見れば、複雑な顔もしたが。
すぐ首まで、横に振ると少し笑った。
「春香?
晋作に思う事を、皆が、だよ。
同じく苦しいからこそ…
医学として治せる未来の為。
皆も頑張ってるのだ。
そして治せる様になった皆は、笑う。
失う恐れの中、頑張り続けるから…
全て繋がる未来なのだからね?
一番、大切な事は、春香?
苦しい時、辛い時、私にだろう。
側から離れない、否。
私が、離したくない…
方法も簡単なのだ。
愛する者の側で、大切な者達を。
決して忘れずに笑って語り合う事。
晋作からも言われてるが。
私も春香が、笑って晋作の話を。
してるだけで、晋作も笑って生き続ける意味へ。
だから晋作は、死なない。」
それは!?
だから死なねぇ理由か!?
高杉さんの?
言ってた意味と!?
驚く私は、すぐ高杉さんも見れば、笑った。
「そうだぞ、春香!!
本当の意味にも気付いたな?
みっともねぇ姿より俺が!!
笑ってる姿を、だぞぉ!?
残すのは、当然!?
そして、春香や小五郎の中で、生き続ける。
しかも、何だぁ?
未来じゃ治せるから?
そんな未来でも俺の予想だが。
治せない病もある筈だろ?
その病すら治してぇと頑張る者達!!
今も、未来も、皆すら同じ者達!!
だからこそ、関係ねぇんだよ!!
重要なのは、忘れられて?
本当に死ぬか、死なねぇか…
常に、その二択のみ!!
それに春香が!!
俺にすら言ってんならだぞぉ?
ずっと先の未来でも俺は、死なねぇ…
スゲェだろ!?
もう俺に恐い事すら何もねぇ!!」
言ってきた事に私は、すぐ…
「忘れねぇ!!
私は、長州の高杉晋作を。
絶対にだぞ!?
未来にも残すって決めてんだぁ!!
んで、高杉さんは…
死なねぇ!!」
大きく言ってから私自身、高杉さんの笑顔もと。
忘れない為、良く見て少し笑う。
そう…
高杉さんは、絶対にだろ?
私が、更に桂さんも一緒に…
笑って語り合うんだ!!
だからこそ、死なねぇと!!
そんな高杉さんは、嬉しそうに笑いながら…
「よし!!
春香も、ようやく笑ったなぁ?
俺も悔いなし!!
長州でも安心してだろ?
春香と小五郎だけ…
って、おう!?
一応、ついでの坂本もかぁ?
忘れねぇで、居られるだろ!?」
言ってきた意味も私は判るが。
「あははははっ!!
高杉さん、そりゃ…
坂本さんは、ついでかよ!?
ちっと酷過ぎるぞ?
あはははは!?
まぁ、寝坊する坂本さんだったが?
こうなりゃ…
どっちも、どっちかぁ!?
あはははは!!」
余りに酷い坂本さんの扱いにだった。
私すら笑う。
そこで、驚きながら坂本さんまで…
「ちょっ、待ってくれや!?
高杉さん!!
ワシャ頑張っちゅうき!?
やけんど、そう…
今日だけ寝坊したけんど?
扱いが、春香さんの言う通りぜよ!!
酷過ぎるやろ!?
ワシも高杉さんを、忘れんぞ!!
高杉さんも頼むき。
ワシもか!?
ちゃんと考えちょいてくれ!!」
もう途中から坂本さんは、完全に高杉さんへ。
叫ぶ様に言ったが、高杉さんは…
「あははははっ!!
悪りぃな、坂本。
俺は妻と、我が子と、春香と、小五郎。
やっぱ坂本は、ついでになるかぁ!?
まぁ、でも充分。
最後、笑わせてくれたからなぁ?
あははははっ!!
忘れねぇよ。
大丈夫だと信じて託すのみ!!」
笑いながら言ってる様子もだが。
桂さんも笑ってるのは、すぐ判る上に…
坂本さんだけ微妙な顔で、だった。
「最後の最後は、高杉さんにかのぉ?
してやられた感じぜよ!!
そがにも元気な間に、やぞ?
不倫男は、謝罪からやし?
まぁ、えぇか…」
そこで、高杉さんも驚いた顔で…
「ば、馬鹿がぁ!!
余計な事まで、春香も思い出すだろ?
俺の最後は、妻子と和解!!
そして最後まで、共にだからな!?
更に、もう全て反省済みだぁ!!」
凄く大きく叫んだが、私も頷きながら…
「んだなぁ…
ただの不倫男は、良くねぇが。
んでも最後!!
しっかり高杉さんもマジで!?
反省したのも判るからだぞぉ!!
誤魔化さねぇで、謝罪を。
そして不倫相手の今も確認済み?
ちゃんと責任も取れる男になったかぁ…」
んだなぁ…
おうのさんも今は?
新たに愛する人とだ!!
大丈夫なのも高杉さんが、だろ?
放置してねぇし?
最後、責任も含めて奥さんと子供!!
「あはははは!!
納得した私も安心だし?
もう汚名返上ってのに似てるっぽい。
良い事だし?
あははははは!!」
だから笑って言うと高杉さんは…
もっと嬉しそうに一回転して桂さんへ。
向いて笑いながらだった。
「よし、小五郎も聞いたな?
きっちり俺は、汚名返上まで!!
無事に出来たから尚更、だろ?
誤ちすら消して未来へ!?
あはははははっ!!
土方にも伝えとけよ?
全てに、もう俺すら悔いなし!!
あははははは!!
最後は、しっかり責任も取れる男だ!!」
言ってからも嬉しそうな高杉さんへ。
今度は、桂さんすら呆れた顔で…
「判った、晋作?
土方君には、私から伝えるが…
まぁ、一応?
最後は、あれか?
春香も言ってた言葉。
確か、『終わり良ければ全て良し』か?
と言う意味になるだろう。
そして、私は?
最初から馬鹿しないがなぁ…」
言うと頷いた。
そして嬉しそうに笑うと三人共、視線を。
合わせたのに私も気付くと高杉さんが…
「春香と話してると面白くてな?
つい長話しちまうが、船でも数日。
早く長州へ。
今の俺が、言った事すら忘れん!!
俺も最後は、妻子と共に…
春香は、小五郎と共に…
俺の話で、笑ってろ?
元気な子供も見守ってるぞ!!」
言ったのは、別れの言葉にだと…
私でも判った。
んでも…
マジで、これが…
最後ならと私も笑って大きく言う。
「高杉さん!!
もう判ってるからなぁ?
そして私は、嘘も絶対、言わねぇ…
したくもねぇ!!
だから高杉さんも安心してくれ?
私が、絶対に、だぞぉ!!
未来まで、必ず高杉さんの詳細を。
更に細かく全ての記録としてかぁ!?
必ず残すから高杉さんも死なねぇ…
私と桂さんの子供へ。
絶対、引き継いで、やっから!!
もう会えなくてもだ!!
私も寂しくねぇ!!
子供の事も一生懸命、頑張るし?
皆も大丈夫だぁ!!」
三人共が、少し驚いたが。
桂さんだけ慌てる様子へ。
「は、春香?
一応、確認したいのだが。
晋作の場合だけ詳細として?
つまり、記録として我が子達へ。
残す予定なのか?
それに子供は、私にも関わりが…」
んん?
高杉さんだけ?
いや、桂さんも…
そりゃ…
「いんや?
桂さん、勿論!!
高杉さんの場合、詳細も残すが。
私の知ってる皆は、そう!!
私が、更に記録として子供達へ!!
具体的に何人か、までは…
判んねぇが、桂さんの子供だし?
皆、絶対、間違えねぇだろ?
私も頑張るぞぉ!!」
桂さんの為、頑張れると思うと…
尚更、私も笑って大きく言った。
すぐ桂さんは、高杉さんと坂本さんへ。
視線も向けたのが、私にも判ったが。
また高杉さんも、すぐ…
「あははははは!!
俺の詳細まで、かよ!?
だが、これは…
小五郎も?
春香以上に、慎重に、常に?
もっと頑張らねぇと…
ヤベェな、おい!!
あはははは!!
そして、坂本も含め皆と?
やっぱ、春香が?
記録として更に詳細として!?
それも考えれば、俺すら最後まで?
笑って長州に居られるなぁ!!
記録に関しては、春香に頼んだ!?」
凄く嬉しそうに笑って言ってきたが。
言い方に不思議な感覚でも一つ。
私のやる事に記録も含めると納得した。
んだな、私の場合?
記録ぐれぇ…
しねぇと駄目だろ!!
「いかん!?
春香さんの場合。
ワシらも含め皆の記録を?
しかも詳細にやとぉ!!
こがな事じゃ恐らく…
高杉さんだけやないろう!?
土方さんの言うた通りや。
とんでもなか!!」
いきなり坂本さんは、大きく叫んで…
頭まで、抱え込んだ。
桂さんは目すら閉じたまま…
無言で、頷くのみ。
そんな中ですら高杉さんだけだった。
嬉しそうに笑うと。
「あはははははは!!
もう明確だろ、おい!?
んじゃ、春香!!
小五郎も頼んだぞ!?
坂本もなぁ…
他の皆には、一応か?
文も出すが、特に春香?
そう、必ずだぞ?
『幸福』の中で、小五郎と笑ってろ!!
だからこそ、これから元気で暮らせよ?
小五郎も、しっかりなぁ!!」
そう言って荷物も担いだ。
どうにか私も笑って…
「頑張るからな?
そして高杉さんも忘れねぇ!!
多分、桂さんもかぁ?
任せろ、私も必ず…
ちっと、まだ『幸福』すら曖昧だが。
んでも頑張るからなぁ!!」
言えば、すぐ高杉さんも笑った。
「おう!!
春香、小五郎、ついでの坂本?
春香に任せ…
ん、いや、また小五郎!?
既にか?
春香より、しっかりしろ!!」
「充分、判ってる、晋作!!
だが、私も晋作を。
決して忘れないぞ?
そして春香の事も必ずだぁ!!」
桂さんも少し笑いながら大きく言うと。
「やき!!
ワシの事は、ついでかや!!
高杉さんみたいな人、忘れる筈。
ないろう!!
そがな事、ワシもやけど…
春香さんと桂さんの事もやぞ?
任せてくれ!!
ワシらも間違えんきな?」
坂本さんも起き上がってから笑って…
大きく言った。
そんな様子も含め全て、私すら見てたが。
高杉さんも頷くと笑って、そのまま…
藩邸から出て長州へ。
この時代だと船や歩きらしい事。
私でも僅かに知ってるが。
高杉さんの身体なら尚更、辛い筈。
だから余計、心配もあって見てると…
「春香。
晋作ならば、きっと長州で、だろう?
無事に着くと私は、思ってる。
そして連絡もくれるから…
今は、藩邸内へ。
戻って、ゆっくりしよう。」
言いながら桂さんが、抱き寄せてきた。
素直に私も頷くと…
「春香さん?
そがな顔も既に、いかん!!
さっき高杉さんに言うたろ?
笑うて『幸福』の中でと。
桂さんとっての?
やけんど、やっぱ…
ワシは、ついでかや!?
見送りに来たのにかのぉ…
もう既に二人の邪魔かも知れんが?
ワシも、ちっくと話してから…
入ってええか?」
坂本さんが、少し笑いながら私へ。
意味も判ってた。
私が、だろ!?
まだ数分だし?
なのに坂本さんまで…
こんなんじゃ、確かに?
心配させちまう!?
だから切り替えて私もとだった。
笑って桂さんと坂本さんへ。
「悪りぃな、二人共が、だろ?
もう心配すんなって!!
初めての別れって感じでも…
今まで、感じた事ねぇ感覚だったが。
んでも高杉さんは、忘れねぇ…
お婆ちゃんと同じで、ずっと。
私の中で、生き続けるし?
きっと守ってくれるよな!!」
「あぁ、そうだろう。
あの晋作だぞ?
今は、まぁ、騒がしい坂本君も居るが。
これから静かになるかも知れない。
それでも私の側に春香?
必ず、居てくれ?」
桂さんも少し笑って言ったが。
坂本さんは、微妙な顔へ。
「やっぱワシ…
既に桂さんが、羨ましいだけ?
どいてワシには?
春香さんみたいな可愛い女子が?
居んのやぁ!!
桂さんばっかり狡いろう?
もう、どいてじゃ!!」
また急に叫んだ坂本さんだったが。
頭も抱える様子へ。
だが、桂さんは、何事もない様子でと…
私も連れて藩邸内へ。
勿論、一緒に入った坂本さんだったが。
しばらく坂本さんトークばかりで、面白かった。
だが、仕事もあるらしく帰った時。
居なくなってから高杉さんの居ない二人だけ…
今まで、知らない感覚が、湧き上がった。
すぐ私は、擦り寄ると桂さんも抱き締めてくれる。
極力、桂さんも一緒に居て…
それすらも徐々にだろうと。
私の中で、気持ちも整理し始めた。
**************************
一方、桂小五郎。
事前に晋作と話してた通りだった。
だからこそ…
夜に春香も優しく抱いた後。
そのまま、ずっと抱き締めながら…
春香の為、常に安心を、温もりを。
皆と話し合いの日以外。
常に側から一切、離れない様にしてた。
そんな春香の安心して眠ってる姿も見るが。
僅かに銀色すら残ってる伸びてきた髪も撫でる。
晋作に言われた事も思い出すが…
『今の春香は命を、知っただけでもねぇ…
恐らく春香には、まだ重過ぎる。
最初に終わる命は、絶対に駄目だ!!
最初は新たな命か、小五郎と二人の子供のみ。
俺の死に際すら一切、見せたかねぇぞ?
小五郎も当然、そして春香も、だろ?
だが、春香すら嘘も言わねぇ…
ずっと俺を、残すって言った上に忘れねぇよ。
だから俺も死なねぇ…
ある意味、俺は、スゲェな、おい!?
そして小五郎は、しばらく絶対に春香からだぞ?
一切、離れるな!!
鈍いなら尚更、春香だけ一人にしたら…
初めての命を、今度は小五郎を、失う恐れのみ。
耐えられねぇ筈、春香が、だぞ?
僅かでも落ち着くまでは、一切、離れるな!!
傷付くだけでもねぇ!!』
やはりか、晋作?
今の春香に命は…
重過ぎるのだ!!
新たな命の意味も判るが。
晋作も充分過ぎる、だろう?
今まで春香の為、未来の為、どれ程。
だが、己の命も判った上で…
選んだ最善策も間違ってない。
晋作の分も私が、必ず、幕府討伐後。
新たな政府として立ち上げる中で…
この国も、未来も、変えてみせるぞ?
まぁ、常に私も春香の為。
今まですら何も変わってないが。
ふと、また春香の姿も見れば…
増すばかりの魅惑に危うくなる。
私も春香との子ならば…
このまま…
そこで、どうにか再度、踏み留まる。
そして春香を、優しく抱き寄せるのみ。
当然、一緒に居るが…
同時に自制心とも戦うのだった。
いつも通りの朝食も、やっぱ私は…
特に高杉さんと楽しく話してた。
そして旅支度の様子もして藩邸前へ。
でも、いきなり走り込んで来た気配と同時。
「どうにか間に合うたき!?
ワシや、ワシ!!
間に合うて良かったぜよ!?
高杉さん。
後、桂さんと春香さんもやね。
グッドモーニングや!!」
慌てながらの坂本さんも笑った。
「慌てたき、すまんのぉ。
春香さんも驚かしたろ?
ワシも見送りに来たんじゃ!!
まぁ、寝坊したけんど?
高杉さんが、長州やろ?
連絡は、あったきな!!」
言ってきた内容すら私でも…
どうにか理解したが。
んでも、寝坊だぁ?
そりゃ…
「あははははっ!!
坂本さんらしいがなぁ?
しかも寝坊かよ!?
危なっかしいぞ、おい!!
だが、まぁ…
間に合ったから充分かぁ?」
坂本さんも…
高杉さんの病気を。
知ってっから…
だから、わざわざ、だろ?
どうしても複雑な気分には、なるが。
どうにか笑って高杉さんも見れば…
「ん?
あぁ、坂本も知ってるぞ?
そして春香!?
小五郎にばっかり遠慮する必要もねぇ!!
もっと、しっかり言ってよし!!
俺からしたら春香もだが。
小五郎の方がなぁ…」
少し笑いながら言ってきたが。
僅かな疑問より…
私には笑う方が、だった。
この三人だと余計、この時代へ。
初めてと同じだと思い出す事の方が。
多過ぎる中でも、どうにか…
「高杉さんだってかぁ?
まさかの不倫男が、最後は…
妻子を、って選んだし?
やっぱ、スゲェよなぁ…
んでも…」
言ってる途中で、私は…
もう目すら閉じて思うまま…
「最初、桂さんだし?
一緒に坂本さんだったが…
次に高杉さんは、また私にかよ?
そりゃ、江戸時代とか…
あり得ねぇって普通だったのにかぁ?
んな命だの、生きる意味だの。
最初っから判らねぇ私にかぁ?
『そんな笑って言う事でもない筈だ』と。
あの意味なら今は、判る感覚だろ?
髪とかも真っ先に聞いてきたのも?
高杉さんで…」
また苦しくなるばかり。
もう目を開けて複雑な顔の高杉さんへ。
「どうしてだよ!!
高杉さんが!?
んな結核ぐらい?
未来なら絶対、治せんのにかぁ!!
どうして!!
この時代だからってだけ?
命まで、絶対、違うだろ!?
この国に必要な高杉さんが!!
どうして、もっと!!」
叫ぶ様に言ってから目も閉じて思う。
やっぱ、嫌だぞ!?
んな理由で?
どうして…
「もう高杉さんと話せないんだろ!?
会えないんだろ!?
忘れねぇとしてもかぁ!!
絶対、治せるのに…
んな理由だけで!!」
苦しくて私は予備の為。
いつも帯に仕込んでるカッターを。
すぐ出したが、地面へ。
叩き付けてから苦しいのが、広がるばかり。
そのまま思っただけ、また私は…
「どうすりゃ良いんだよ!?
こんな苦しくても?
痛い方が、絶対マシなのにかぁ!!
知らねぇんだって…
他の方法すら私には!?
何も浮かばねぇぞ!!
傷付けたら桂さんも?
だからこそ今度は、出来ねぇだと?
だったら、どうしろって言うんだぁ!!」
大きく叫んだ時、抱き締められて…
桂さんなのは、判るが。
「春香、落ち着いてくれ!!
まして、また痛い方が…
それすら違うのだ!!
晋作だって春香と同じで…
今すら痛くても春香の為!!
私の為、妻子の為、最後までと!!
痛くても笑ってる姿を!!
覚えて居て欲しいと。
笑ってる姿のまま…
生きてたいからこそ!!
春香の言う苦しみすら耐えてるのだよ。
だから…」
何だと!?
私や皆の為、高杉さんが!!
どうにか目も開けて私は、桂さんを。
見れば、複雑な顔もしたが。
すぐ首まで、横に振ると少し笑った。
「春香?
晋作に思う事を、皆が、だよ。
同じく苦しいからこそ…
医学として治せる未来の為。
皆も頑張ってるのだ。
そして治せる様になった皆は、笑う。
失う恐れの中、頑張り続けるから…
全て繋がる未来なのだからね?
一番、大切な事は、春香?
苦しい時、辛い時、私にだろう。
側から離れない、否。
私が、離したくない…
方法も簡単なのだ。
愛する者の側で、大切な者達を。
決して忘れずに笑って語り合う事。
晋作からも言われてるが。
私も春香が、笑って晋作の話を。
してるだけで、晋作も笑って生き続ける意味へ。
だから晋作は、死なない。」
それは!?
だから死なねぇ理由か!?
高杉さんの?
言ってた意味と!?
驚く私は、すぐ高杉さんも見れば、笑った。
「そうだぞ、春香!!
本当の意味にも気付いたな?
みっともねぇ姿より俺が!!
笑ってる姿を、だぞぉ!?
残すのは、当然!?
そして、春香や小五郎の中で、生き続ける。
しかも、何だぁ?
未来じゃ治せるから?
そんな未来でも俺の予想だが。
治せない病もある筈だろ?
その病すら治してぇと頑張る者達!!
今も、未来も、皆すら同じ者達!!
だからこそ、関係ねぇんだよ!!
重要なのは、忘れられて?
本当に死ぬか、死なねぇか…
常に、その二択のみ!!
それに春香が!!
俺にすら言ってんならだぞぉ?
ずっと先の未来でも俺は、死なねぇ…
スゲェだろ!?
もう俺に恐い事すら何もねぇ!!」
言ってきた事に私は、すぐ…
「忘れねぇ!!
私は、長州の高杉晋作を。
絶対にだぞ!?
未来にも残すって決めてんだぁ!!
んで、高杉さんは…
死なねぇ!!」
大きく言ってから私自身、高杉さんの笑顔もと。
忘れない為、良く見て少し笑う。
そう…
高杉さんは、絶対にだろ?
私が、更に桂さんも一緒に…
笑って語り合うんだ!!
だからこそ、死なねぇと!!
そんな高杉さんは、嬉しそうに笑いながら…
「よし!!
春香も、ようやく笑ったなぁ?
俺も悔いなし!!
長州でも安心してだろ?
春香と小五郎だけ…
って、おう!?
一応、ついでの坂本もかぁ?
忘れねぇで、居られるだろ!?」
言ってきた意味も私は判るが。
「あははははっ!!
高杉さん、そりゃ…
坂本さんは、ついでかよ!?
ちっと酷過ぎるぞ?
あはははは!?
まぁ、寝坊する坂本さんだったが?
こうなりゃ…
どっちも、どっちかぁ!?
あはははは!!」
余りに酷い坂本さんの扱いにだった。
私すら笑う。
そこで、驚きながら坂本さんまで…
「ちょっ、待ってくれや!?
高杉さん!!
ワシャ頑張っちゅうき!?
やけんど、そう…
今日だけ寝坊したけんど?
扱いが、春香さんの言う通りぜよ!!
酷過ぎるやろ!?
ワシも高杉さんを、忘れんぞ!!
高杉さんも頼むき。
ワシもか!?
ちゃんと考えちょいてくれ!!」
もう途中から坂本さんは、完全に高杉さんへ。
叫ぶ様に言ったが、高杉さんは…
「あははははっ!!
悪りぃな、坂本。
俺は妻と、我が子と、春香と、小五郎。
やっぱ坂本は、ついでになるかぁ!?
まぁ、でも充分。
最後、笑わせてくれたからなぁ?
あははははっ!!
忘れねぇよ。
大丈夫だと信じて託すのみ!!」
笑いながら言ってる様子もだが。
桂さんも笑ってるのは、すぐ判る上に…
坂本さんだけ微妙な顔で、だった。
「最後の最後は、高杉さんにかのぉ?
してやられた感じぜよ!!
そがにも元気な間に、やぞ?
不倫男は、謝罪からやし?
まぁ、えぇか…」
そこで、高杉さんも驚いた顔で…
「ば、馬鹿がぁ!!
余計な事まで、春香も思い出すだろ?
俺の最後は、妻子と和解!!
そして最後まで、共にだからな!?
更に、もう全て反省済みだぁ!!」
凄く大きく叫んだが、私も頷きながら…
「んだなぁ…
ただの不倫男は、良くねぇが。
んでも最後!!
しっかり高杉さんもマジで!?
反省したのも判るからだぞぉ!!
誤魔化さねぇで、謝罪を。
そして不倫相手の今も確認済み?
ちゃんと責任も取れる男になったかぁ…」
んだなぁ…
おうのさんも今は?
新たに愛する人とだ!!
大丈夫なのも高杉さんが、だろ?
放置してねぇし?
最後、責任も含めて奥さんと子供!!
「あはははは!!
納得した私も安心だし?
もう汚名返上ってのに似てるっぽい。
良い事だし?
あははははは!!」
だから笑って言うと高杉さんは…
もっと嬉しそうに一回転して桂さんへ。
向いて笑いながらだった。
「よし、小五郎も聞いたな?
きっちり俺は、汚名返上まで!!
無事に出来たから尚更、だろ?
誤ちすら消して未来へ!?
あはははははっ!!
土方にも伝えとけよ?
全てに、もう俺すら悔いなし!!
あははははは!!
最後は、しっかり責任も取れる男だ!!」
言ってからも嬉しそうな高杉さんへ。
今度は、桂さんすら呆れた顔で…
「判った、晋作?
土方君には、私から伝えるが…
まぁ、一応?
最後は、あれか?
春香も言ってた言葉。
確か、『終わり良ければ全て良し』か?
と言う意味になるだろう。
そして、私は?
最初から馬鹿しないがなぁ…」
言うと頷いた。
そして嬉しそうに笑うと三人共、視線を。
合わせたのに私も気付くと高杉さんが…
「春香と話してると面白くてな?
つい長話しちまうが、船でも数日。
早く長州へ。
今の俺が、言った事すら忘れん!!
俺も最後は、妻子と共に…
春香は、小五郎と共に…
俺の話で、笑ってろ?
元気な子供も見守ってるぞ!!」
言ったのは、別れの言葉にだと…
私でも判った。
んでも…
マジで、これが…
最後ならと私も笑って大きく言う。
「高杉さん!!
もう判ってるからなぁ?
そして私は、嘘も絶対、言わねぇ…
したくもねぇ!!
だから高杉さんも安心してくれ?
私が、絶対に、だぞぉ!!
未来まで、必ず高杉さんの詳細を。
更に細かく全ての記録としてかぁ!?
必ず残すから高杉さんも死なねぇ…
私と桂さんの子供へ。
絶対、引き継いで、やっから!!
もう会えなくてもだ!!
私も寂しくねぇ!!
子供の事も一生懸命、頑張るし?
皆も大丈夫だぁ!!」
三人共が、少し驚いたが。
桂さんだけ慌てる様子へ。
「は、春香?
一応、確認したいのだが。
晋作の場合だけ詳細として?
つまり、記録として我が子達へ。
残す予定なのか?
それに子供は、私にも関わりが…」
んん?
高杉さんだけ?
いや、桂さんも…
そりゃ…
「いんや?
桂さん、勿論!!
高杉さんの場合、詳細も残すが。
私の知ってる皆は、そう!!
私が、更に記録として子供達へ!!
具体的に何人か、までは…
判んねぇが、桂さんの子供だし?
皆、絶対、間違えねぇだろ?
私も頑張るぞぉ!!」
桂さんの為、頑張れると思うと…
尚更、私も笑って大きく言った。
すぐ桂さんは、高杉さんと坂本さんへ。
視線も向けたのが、私にも判ったが。
また高杉さんも、すぐ…
「あははははは!!
俺の詳細まで、かよ!?
だが、これは…
小五郎も?
春香以上に、慎重に、常に?
もっと頑張らねぇと…
ヤベェな、おい!!
あはははは!!
そして、坂本も含め皆と?
やっぱ、春香が?
記録として更に詳細として!?
それも考えれば、俺すら最後まで?
笑って長州に居られるなぁ!!
記録に関しては、春香に頼んだ!?」
凄く嬉しそうに笑って言ってきたが。
言い方に不思議な感覚でも一つ。
私のやる事に記録も含めると納得した。
んだな、私の場合?
記録ぐれぇ…
しねぇと駄目だろ!!
「いかん!?
春香さんの場合。
ワシらも含め皆の記録を?
しかも詳細にやとぉ!!
こがな事じゃ恐らく…
高杉さんだけやないろう!?
土方さんの言うた通りや。
とんでもなか!!」
いきなり坂本さんは、大きく叫んで…
頭まで、抱え込んだ。
桂さんは目すら閉じたまま…
無言で、頷くのみ。
そんな中ですら高杉さんだけだった。
嬉しそうに笑うと。
「あはははははは!!
もう明確だろ、おい!?
んじゃ、春香!!
小五郎も頼んだぞ!?
坂本もなぁ…
他の皆には、一応か?
文も出すが、特に春香?
そう、必ずだぞ?
『幸福』の中で、小五郎と笑ってろ!!
だからこそ、これから元気で暮らせよ?
小五郎も、しっかりなぁ!!」
そう言って荷物も担いだ。
どうにか私も笑って…
「頑張るからな?
そして高杉さんも忘れねぇ!!
多分、桂さんもかぁ?
任せろ、私も必ず…
ちっと、まだ『幸福』すら曖昧だが。
んでも頑張るからなぁ!!」
言えば、すぐ高杉さんも笑った。
「おう!!
春香、小五郎、ついでの坂本?
春香に任せ…
ん、いや、また小五郎!?
既にか?
春香より、しっかりしろ!!」
「充分、判ってる、晋作!!
だが、私も晋作を。
決して忘れないぞ?
そして春香の事も必ずだぁ!!」
桂さんも少し笑いながら大きく言うと。
「やき!!
ワシの事は、ついでかや!!
高杉さんみたいな人、忘れる筈。
ないろう!!
そがな事、ワシもやけど…
春香さんと桂さんの事もやぞ?
任せてくれ!!
ワシらも間違えんきな?」
坂本さんも起き上がってから笑って…
大きく言った。
そんな様子も含め全て、私すら見てたが。
高杉さんも頷くと笑って、そのまま…
藩邸から出て長州へ。
この時代だと船や歩きらしい事。
私でも僅かに知ってるが。
高杉さんの身体なら尚更、辛い筈。
だから余計、心配もあって見てると…
「春香。
晋作ならば、きっと長州で、だろう?
無事に着くと私は、思ってる。
そして連絡もくれるから…
今は、藩邸内へ。
戻って、ゆっくりしよう。」
言いながら桂さんが、抱き寄せてきた。
素直に私も頷くと…
「春香さん?
そがな顔も既に、いかん!!
さっき高杉さんに言うたろ?
笑うて『幸福』の中でと。
桂さんとっての?
やけんど、やっぱ…
ワシは、ついでかや!?
見送りに来たのにかのぉ…
もう既に二人の邪魔かも知れんが?
ワシも、ちっくと話してから…
入ってええか?」
坂本さんが、少し笑いながら私へ。
意味も判ってた。
私が、だろ!?
まだ数分だし?
なのに坂本さんまで…
こんなんじゃ、確かに?
心配させちまう!?
だから切り替えて私もとだった。
笑って桂さんと坂本さんへ。
「悪りぃな、二人共が、だろ?
もう心配すんなって!!
初めての別れって感じでも…
今まで、感じた事ねぇ感覚だったが。
んでも高杉さんは、忘れねぇ…
お婆ちゃんと同じで、ずっと。
私の中で、生き続けるし?
きっと守ってくれるよな!!」
「あぁ、そうだろう。
あの晋作だぞ?
今は、まぁ、騒がしい坂本君も居るが。
これから静かになるかも知れない。
それでも私の側に春香?
必ず、居てくれ?」
桂さんも少し笑って言ったが。
坂本さんは、微妙な顔へ。
「やっぱワシ…
既に桂さんが、羨ましいだけ?
どいてワシには?
春香さんみたいな可愛い女子が?
居んのやぁ!!
桂さんばっかり狡いろう?
もう、どいてじゃ!!」
また急に叫んだ坂本さんだったが。
頭も抱える様子へ。
だが、桂さんは、何事もない様子でと…
私も連れて藩邸内へ。
勿論、一緒に入った坂本さんだったが。
しばらく坂本さんトークばかりで、面白かった。
だが、仕事もあるらしく帰った時。
居なくなってから高杉さんの居ない二人だけ…
今まで、知らない感覚が、湧き上がった。
すぐ私は、擦り寄ると桂さんも抱き締めてくれる。
極力、桂さんも一緒に居て…
それすらも徐々にだろうと。
私の中で、気持ちも整理し始めた。
**************************
一方、桂小五郎。
事前に晋作と話してた通りだった。
だからこそ…
夜に春香も優しく抱いた後。
そのまま、ずっと抱き締めながら…
春香の為、常に安心を、温もりを。
皆と話し合いの日以外。
常に側から一切、離れない様にしてた。
そんな春香の安心して眠ってる姿も見るが。
僅かに銀色すら残ってる伸びてきた髪も撫でる。
晋作に言われた事も思い出すが…
『今の春香は命を、知っただけでもねぇ…
恐らく春香には、まだ重過ぎる。
最初に終わる命は、絶対に駄目だ!!
最初は新たな命か、小五郎と二人の子供のみ。
俺の死に際すら一切、見せたかねぇぞ?
小五郎も当然、そして春香も、だろ?
だが、春香すら嘘も言わねぇ…
ずっと俺を、残すって言った上に忘れねぇよ。
だから俺も死なねぇ…
ある意味、俺は、スゲェな、おい!?
そして小五郎は、しばらく絶対に春香からだぞ?
一切、離れるな!!
鈍いなら尚更、春香だけ一人にしたら…
初めての命を、今度は小五郎を、失う恐れのみ。
耐えられねぇ筈、春香が、だぞ?
僅かでも落ち着くまでは、一切、離れるな!!
傷付くだけでもねぇ!!』
やはりか、晋作?
今の春香に命は…
重過ぎるのだ!!
新たな命の意味も判るが。
晋作も充分過ぎる、だろう?
今まで春香の為、未来の為、どれ程。
だが、己の命も判った上で…
選んだ最善策も間違ってない。
晋作の分も私が、必ず、幕府討伐後。
新たな政府として立ち上げる中で…
この国も、未来も、変えてみせるぞ?
まぁ、常に私も春香の為。
今まですら何も変わってないが。
ふと、また春香の姿も見れば…
増すばかりの魅惑に危うくなる。
私も春香との子ならば…
このまま…
そこで、どうにか再度、踏み留まる。
そして春香を、優しく抱き寄せるのみ。
当然、一緒に居るが…
同時に自制心とも戦うのだった。
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