メンタル病んでる事は判るが、歴史までは判らねぇよ!!

蒼真 空澄(ソウマ アスミ)

文字の大きさ
上 下
40 / 49
第四章:世界まで含め変えたい願い。

40.己も知る事だ、同時に願い信じる音も。

しおりを挟む
勉強会として、どうするか迷った結果。
一応、事前に準備は、してたが。
集まった面子を、見ると複雑になる私は…

「てか、桂さん?
マジで、大丈夫かよ?
また大久保さんも居る上に…
土方さんまで?
幕府とか、今だぞぉ!!
どうなってんじゃ、こりゃ!?」

そう、まさに大久保さんと土方さん。
一応、今日は、沖田さんと斎藤さんが。
居ないだけ、前回と同じ面子の前で…
私すら心配になる現状だった。

すぐ桂さんも察した様子で、私へ。

「春香?
既に幕府側は、問題ないよ。
大久保君や土方君も対策済みで動いた事。
だから、やはり春香の学になる。
つまり、学びたいからこそ…
皆も集まるだけの事。
他国についてもだが、春香の場合。
やはり、世界か?
一番、詳しいのも春香だけ、だろう?
私も楽しみだったからね。」

少し優しく笑いながら言ってくるが。
目を閉じて私も良く考える。

こりゃ、詳しいって言うか多分。
私の場合、単純だろ?

未来じゃ、一般的だし?
この国での理由すら簡単だぞぉ!!

変わったらしい歴史すら判らない。
もう半分以上、諦めた私は、頷きながら…

「いんや、桂さん?
私が、詳しいって訳でも…
ねぇよ!!
この国は、時代すら鎖国の影響だろ!?
時代遅れなだけ!!
一般的な常識すら遅れてるのみ。
前も言ったが、誰にだってなぁ?
得意不得意もある。
そして私は、歴史が、嫌いだぞぉ!!
特に徳川だと?
んな馬鹿将軍、名前も忘れるぐれぇ?
紛らわしい似た名前ばっか!?
名前も考えれねぇ馬鹿な徳川何ちゃら?
めっちゃ歴史のテスト…
えっと、歴史の試験問題の事だぞぉ!?
何度、間違えたか…
しかも、わざわざ?
漢字すら似てるから余計にかよ!?
今の馬鹿将軍も忘れちまったし?
んな馬鹿将軍は、思い出す意味なし!!」

大きく言った時。
珍しく武市さんからだった。

私も気配すら察して目を開ければ…

「は、春香さん?
そう、私も馬鹿将軍と、まさに…
何度も連呼されると笑いを。
耐えるのが、厳しい上に…
しかも思い出す意味まで、ないと?
一応か?
春香さんから学びたいのは…
他国や世界だよ?
馬鹿将軍に関して学びたい訳でも、ない…
く、だが、もう…
笑いを、耐える方が、限界に近いか?
桂さんから多少、聞いた時すら思い出すが。」

なぜか武市さん以外も全員。
必死に笑いも耐えてる様子に気付くが…

んん!?
どしたぁ?

んな馬鹿将軍で?
笑う事かぁ?

疑問になる中。
真っ先に土方さんだった。

「くっ、はははははは!!
駄目だ、俺には?
無理!!
耐えられねぇ…
ははははははっ!!
勘弁してくれ、春香ぁ!!
どんだけ徳川家は…
歴史上、ずっと馬鹿と?
残るってんだよ!?
絶対、俺すら嫌だな…
ははははは…
初っ端から笑うぞ、おい!!
その馬鹿は、良いから…
もっと他国や、世界の話かぁ?
教えてくれ?
どうしても笑っちまうが。
そんな馬鹿の話?
今後、全く役に立たん!!」

少し私も考えるが。

確かに?
徳川の事とか知っても?
今後、何も?
全く役に立たねぇ…

もう素直に頷くしかない私もだった。
そのまま目を閉じて大きく…

「めっちゃスゲェな、土方さん!!
私すら納得しちまったぞぉ!!
んな徳川?
その通りだぁ!!
江戸時代の馬鹿代表者!!
そう言う認識しか私もしてねぇし?
今後の役に全く立たねぇ!!
ついでに言うと日本史?
あっと、この国な?
歴史でも、世界史かよ…
まぁ、馬鹿歴史より世界史の方が!?
まだマシだが?
どっちも私は、嫌いだからなぁ?
んな詳しくねぇ!!
んでも、一応、皆が?
知りたいのは、この国よりも他国と…
世界についてってのは、判ったぞぉ!!」

言うと全員が、完全に笑ったのも気付く。

そして第二回、お勉強会がだった。
開催される事となる。

**************************

一応、笑う理由も曖昧だが。

事前に準備してた私は、大きめな紙を。
数枚、取り出す為。
既に持ってきてた私物のバッグから取り出す。

何枚か出してから部屋の壁へ。
順番にセロテープで、簡単に貼って世界地図を。
私も少し離れてから再確認する。

順番も間違ってない事を。
確認したが。
私は、準備段階すら思い出しながら…

「まぁ、どうしても大きい紙でも?
私でも覚書程度だが。
んでも最初だし?
一応、判り易いっちゃ、この程度でも…
つうか紙だの、筆だの?
どんだけ不便だってぇの!!
流石、江戸時代だって思ったぞ。
もう、しゃあねぇ!!」

思わず、言ったが、私も皆も見れば…
既に不思議そうな顔もしてる中。
真っ先に大久保さんだった。

「は、春香!?
これは、まさか…
他国も含めた地図だろう!?
いや、だが、私の知る地図とも異なるか…
だとしても、この図面は…」

おぉ!?
やっぱ、大久保さんかぁ!?
一応、英語も判るだけ?
あっけど…

「あははははは!!
大久保さんの予想通りかぁ?
ここに貼った全体図!!
つまり、世界地図になるが…
既に大きい紙もねぇし?
更に筆じゃ、駄目っぽくてなぁ…
私の私物、筆記用具も使ったから?
ちっと判り易くしてあんぞぉ!!」

そう言った瞬間、全員だった。
驚きながら私も見るが。
今度は、土方さんまで、慌てる様子で…

「な、いや、春香?
ちょっと待て!?
春香は、今、世界地図と?
言った、だろう?
前に聞いた話でも…
春香の世界は、星にも?
なるんだぞ!?
それを?
紙に書いただと!?」

言ってきた事に、すぐ私も…

「ちっと土方さん?
落ち着けぇ?
良いかぁ、前に話した通り。
私の世界は、無限に広がる宇宙!!
だが、その前に皆の場合だとなぁ?
当たり前だとしてもかぁ?
あんな話程度じゃ、全く判らん。
そう思ってたからこそ…
まず、この星、地球の事を。
つまり、世界地図って言ったが…
正確に言うなら地球地図?
そして、前にも言っただろ?
生命体の居る星、奇跡の星と。
この地球だけだってなぁ…
まず、皆の場合、この国と他国?
なるっぽい?
現状すら理解してねぇ…
だからこそ、先に世界地図って。
まぁ、地球地図だろ?」

修正も含めて言うと全員、驚いたが。
再度、貼られた世界地図を。
座りながらでも良く見る様子へ。

んん?
もしかしてだが。
覚え様としてるとか?

だから、私も簡単に言う。

「んな皆がかぁ?
すぐ私からも言えるがなぁ?
んな世界地図までかよ!!
覚える必要もねぇぞぉ…
説明の為、んな資料まで?
覚える必要すら何も?
ねぇし、つまらねぇだけ!!」

言ってから、すぐ地図の貼った壁へ。
私も移動してから再度、驚いてる皆へ。

んん?
スゲェ、驚いてるが。
どったぁ?

「い、いや、春香?
他国すら全てを?
書かれてる図面など…
ないのだぞ!?
なぜ、覚える必要もないと…」

んん?
つまり、江戸時代には…
世界地図が、ねぇと?

だから、皆も覚え様と?
んでも…

一応、理由も納得した私だったが。
頷きながら…

「桂さんが、言ってるのも?
判んねぇ事じゃねぇがなぁ。
んなの、今は?
特に覚える必要も全くねぇ…
これは、未来の地図だぞぉ!!
今の時代ともかぁ?
国名も含め違う筈。
大陸移動もしねぇが。
んな事、言いたいからってなぁ。
書いた訳でもねぇよ。」

言うと驚きながら皆も無言へ。

すぐ私は、バッグから三色ボールペンを。
出してから皆へ。

「良いかぁ?
ここに居る皆だと、学っつうか…
既にバラバラ。
世界だの、他国だの。
んなの言っても、認識すらバラバラ状態。
良い例が、大久保さんだぁ…
真っ先に世界地図も連想させたみてぇだが。
土方さんは、全く違うだろ?
既にズレてんだよ。
世界、宇宙、地球、この国、更に他国?
だったら、一度、全員の認識整理すんぞぉ。
私の世界が、あくまで、宇宙と?
つまり、無限に広がる星々だが。
んな事よりも先に、だろ?
今、ここに居る星を!!
奇跡の地球、皆も同じだが、生きて居るのも?
この地球だし、この星だし、今なら…
この国になっけど、んなの当たり前だろ?
生きてんのも、住んでんのも、この場所!!
それが、この国で、この地球だ。
補足するなら、この世界地図も地球のだが。
大陸や島の場所は、大きく変化しねぇ…
何千年毎に大陸すら分裂する場合もあっけど?
んな昔の地図、意味ねぇだろ?
しばらくは、大陸すら動かねぇよ。
だが、覚える必要もねぇってのはなぁ…
今日の私が、教えたかったのは、本当の広さだ!!
本当の大きさを、この国と他国の存在。
在り方も違う上に、価値観も違うし?
もう私みてぇな…
ちっぽけな螺子の意味にも、なっかぁ…」

言ってから目を閉じて、私も思う。

そう…
私みてぇな、ちっぽけな螺子。
んな意味も?
あっけどなぁ…

だが、桂さんは!?
違うんだぞ!!

溜息も出たが。
どうにか首も横に振って切り替える。
目を開ければ、皆すら複雑な顔だった。
だから逆に、私も少し笑いながら…

「皆なら馬鹿将軍とも違うだろ?
充分、私でも判っからなぁ!!
って事で、まぁ…
先に認識の修正っと。」

そう言ってから私は、大きな世界地図へ。
ボールペンの赤でと日本の部分だけを。
簡単に塗って、少し離れて皆へ、見える位置へ。
立てば…

皆の方が、驚くよりも地図も見てるのも判る。
反応も想像すら簡単だった。
余計、私も笑いながら大きく言う。

「私が、今、赤くした部分!!
それが、この国だぁ!!
この星で、他国の数よりもかぁ!?
どんだけ小さいってんだよ!!」

もう全員が、だった…
明らかに驚いたが。
更に高杉さんは、立ち上がった。

「何だとぉ!?
いや、この国が?
他の部分、全部、他国だとぉ!!
これなら春香に限らないだろ!?
俺達すら小さ過ぎるぞ!!
どんだけ歩いても移動しても…
この世界で、この国は?
こんな狭い範囲内だとぉ!!」

余りの驚きに私すら笑う。

「あははははははは!!
ヤベェ、予想以上の反応だぞぉ?
高杉さん、マジ、やめ…
あはははははは!!
めっちゃ笑うし?
当たり前だろ…
どうやって世界地図に?
人間一人分を?
もう点にも、ならん…
何度も言ってるだろ?
この国は、小さい島国だっつうの。
あははははは!!
そもそも、鎖国の時点で、だぞぉ!?
島国だからってのもあるが。
小さいからこそ!!
出来るって事でもかぁ?
んなの、大陸側、大きい国は?
この島国と違うし、陸続きだぞぉ?
あはははは…
逆に鎖国すら出来ねぇし!?
んな事、鎖国どころじゃねぇ!!
攻め滅ぼされてかぁ?
真っ先に国すら消えるってぇの!!
あははははは!!
んなのに、世界?
更に宇宙?
絶対、広さすら判る筈ねぇ…
あははは…」

言いながら笑いで、私すら笑い転げたが。
どうにか立ち上がって…
皆も見れば、もう驚き過ぎて無言状態へ。

私も納得する感覚で、頷きながら…

「だから言っただろ?
こんな小さな国の?
私の場合、更に?
めっちゃ、ちっぽけ?
大きさも含めて、どんだけ!!
って思ったぐれぇ…
皆も判ったっぽい。」

言いながら世界地図へ。
今度は、青色にして他国でも…
英国、仏国、米国を。
軽く囲いながら話も続ける。

「と、まぁ…
この国の大きさで、だろ?
他国も多いが、まず、大切なのは、だ!!
この国、己の居る場所、今の現状、全て…
自己分析しねぇと、他国から利用されるだけ!!
当たり前だろお?
んな、ちっぽけな国程度へ?
他国からしたら、どう見るってんだっつうの!!」

三つの国も囲ってから再度、皆も見ると…
また真剣な顔だった。

「ちっと皆も判ったっぽいなぁ?
今、私が、だぞぉ!!
青で、囲った他国は…
英国、仏国、米国だ!!
陸続きの国もあるし?
大きさも含め規模も違うだろ?
んなのに国同士で、常に争ってか?
国内すら纏まってねぇ、ちっぽけな国。
更に鎖国だぁ?
もう余裕で、他国からしたら?
勝てるに決まってらぁ。
未来だったら、まさに爆弾一発!!
んで、終わるだけの国。
どうにか外交、交渉のみ!!
それだって簡単じゃ、ねぇ…」

再度、私も目を閉じた。

「そして皆にも既に言った筈。
全部じゃねぇとしても未来の技術なら…
月だの、太陽だの、こんな世界地図すら…
んなの、誰でも知ってるって程度の常識。
にも関わらず。
この世界すら欲だけは、常に収まらねぇ…
知ってるから余計に、だぞ?
更に際限なく広がるばかり。
誰も、何も、止まる筈、ねぇんだよ。
だが、人間の本質は欲だ!!
もう欲の為、生きるって事もかぁ?
一応、私でも判らなくもねぇが…
知ってるからこそ、違う手段を。
判ってるからこそ、別の策を。
んな事してりゃ、キリもねぇだろ?」

そこで私は、目を開けて外を。
見ながら少し笑って続ける。

「んでもなぁ…
この国は、きっと皆が、だろ?
頑張ったからこそだ。
桂さんと高杉さんには、言ったが。
この国は、先進国!!
今の時代じゃ、正確に判んねぇとしても…
だが、未来なら国だけで、約196個。
そんだけ国も多いのに…
先進国の数すら約39個程度!!
んな先進国に入れねぇ国はなぁ。
もっと酷過ぎんぞぉ?
国内だけでもなく、他国からも常に…
人権どころじゃねぇ。
自由すらねぇし?
生きる意味どころか、楽しむ意味も…
産まれて、すぐ餓死する子供すら圧倒的に多い。
なのに、この国は、食べ物すら簡単に…
餓死する子供の存在を。
学校も含め習うのにかぁ?
だが、誰も、何も、自分の命さえ判んねぇ…
本当の自由は、残酷だからなぁ…」

多分、この時代でも、だろ?
私も桂さんに、皆に、会わなければ…

そのまま綺麗な青空も見ながら、私も呟く。

「もし神だの居たら世界は…
どこまで残酷で、美しいんだろうなぁ…」

「春香ぁ!!
僅かでも変えるのが、私達だぁ!!」

桂さんの大きな声で、私も気付く。
だから声の方も見たが。
既に立ってた桂さんは、複雑な顔で…

「私達が、僅かでも変える未来へ。
全てが、不可能でも僅かならば!!
機会として世界には、まだ間に合うのだぞ!?
春香の言う美しい世界を。
残酷な世界だけへ。
決して、しない為、動けるのも、私達だ!!
そして春香は、まだ本当の自由を、知らない!!
これからの筈、私も春香だけでは、ない!!
誰だって自分の『幸福』を。
願っても良い筈。
その中には…
必ず、残酷でもない、美しい『幸福』もある。
それを、私も探すぞ!?」

本当の自由を。

私が、まだ知らない?
美しい『幸福』だと!?

すぐ桂さんは、私の側へ。
それから…

「さっき笑ってた春香の笑顔を。
私は、守りたいだけになるが…
願いとは、誰でも持ってる事。
それを、春香ならば、私を。
願いを、信じて欲しい。」

言ってきた桂さんは、少し笑ったのを。
私も見てて思う。

笑ってる、私の?
願いは、誰でも…

あぁ、そうだったなぁ。

私は、皆へ。
託したんだったなぁ…

だったら…

私も笑って言う。

「あぁ、桂さん。
信じてるよ。
そして願いを、かぁ…」

確かに、そんなものかぁ?

また皆も見れば、複雑な顔にも気付く。
そんな皆にも笑うが。
ふと、私も閃く。

「よっしゃ!!
だったら、楽しい事としてかぁ?
最後は、楽しく…
また、この場に居る皆しかだぁ!!
知らない、そして楽しく勉強させてやる。
ちっと待ってろぉ!!」

そう笑って言うと、皆も反応したが。
笑うより驚いてるのも判る。

また坂本さんが、だった。

「春香さんが!?
また、ワシらだけにとかや!?
知らんって…
えぇっ!?
やけんど、今度は…
何の話でとちや?
そがな勉強やと!?」

私も笑いながら行動へ。
楽しくで、初めてなら…
そう思いながら動き出した。

**************************

すぐ私は、私物のバッグを、漁りながら…

やっぱ、また失敗かぁ?
だが、バッグを。
持ってきて正解だなぁ!!

そう…
まさに使わなくてもだった。
何かあった時用、私物のバッグも使える可能性を。

更に中から私は…
iPhoneとモバイルバッテリーも出す。

iPhoneの電池切れだが。
モバイルバッテリーは、どうにかギリ。
二つも繋げてからiPhoneへ。

電源も入れてもギリだったが…
そのまま皆へ。
笑いながら説明する。

「桂さんや高杉さんも見た機械な!!
他の皆は、初めて見るだろうが。
連絡に使うiPhone、えっと電話とか文?
他にも機能なら多いんだぞぉ!!
ただ、まぁ…
この時代じゃ、動かす為の電池切れ。
もう動かせねぇ。
んでも予備もギリって感じだ。
見せたりした方が、早いからなぁ…
もう今回で、使えなくなるが…
んでも教えるには、一度!!
充分な筈。」

皆も驚く中、桂さんだけ慌てた。

「な、待て、春香?
もう使えないの、だろう?
にも関わらず、私達へ!!」

んだなぁ…
でも、やっぱ…

言ってきた桂さんも私は、見た。
少し笑う。

「どうせ使えなくなる機械だぞ?
だったら最後ぐれぇ。
桂さんや皆へ。
その方が、良いに決まってんだろ!!」

全員、皆も同じ驚いた顔へ。
だが、すぐ複雑な顔にもなったが。
少し私も思い出しながら笑う。

「んな顔すら私が、かぁ?
させねぇよ!!
今から私が、歌として音楽を。
本当の自由を、歌ってやんよ!!
楽しい音って書いて、音楽!!
だからこそ、願う歌を。
そして、この機械にある。
未来の音楽だぞぉ?
触れなくても充分!!
初めて皆へ。
この国で、私も少し聞いた音楽の中。
そんな一つ、私が!!
聞かせてやっからなぁ!!」

言えば、全員、また驚いてたが。
無言のまま…

だから私は、iPhoneも机へ。
置いてから音量も最大へ。

それから…

「Hey Siri!!」

「はい、お元気ですか。」

iPhoneが、反応した事に気付く。
だから笑って大きく私も言う。

「浜崎あゆみの『WE WISH』だ!!
Music Start!!」

言うとiPhoneが、すぐ反応して曲も流れ出す。
私も目を閉じた。

そして、流れる曲へ。
合わせながら、私も一緒に歌い出す。

「強く、強く、願う事で~♪
全ては、始まって、行くんだ!!
信じる事!!
それが~♪
願い、そのも~の~さぁ~♪」

そっから私は…
僅かに覚えてたダンスステップを。
目を閉じたまま、その曲へ。
合わせ動く。

私も居た頃すら思い出すが。
今を、楽しむ為の曲を、音楽を。
だからこそ、自由を。

「自分が、嫌だって?
別の何かにって?
変わろうと考えて見るけど♪
装いばかりで?
繕い始めて?
肝心な事に気付かされる♪
私~達は~♪
私達、自身!!
で、居~な~ければ~♪
意味~が、ない~♪」

BGMの様に合わせながら…
目を閉じたまま続ける。

「強く、強く、願う事で~♪
全ては、始まって、行くんだ!!
信じる事!!
それが~♪
願い、そのも~の~さぁ~♪
何を、待って、居るの?
期待かける事と、願いかける?
事は、似てる、ようで~♪
丸で~♪
違う~も~の~♪」

歌いながら私も思う。

んだなぁ…
私は…
何を、待ってた?

期待しねぇと。
願わねぇと、似てるが。
違うよなぁ…

「どう見られてるって?
何言われてるって?
そんな事は、もう、どうでも良くて♪
心隠さずに、要られる大事な♪
人が必要だけど?
ね、まず?
私~達は~♪
私達、自身!!
認~めぇなければ~♪
意味~が~ない~♪」

そう、私は…
誰も信じてねぇし?
誰も愛してねぇと…

既に聞いてたが。
単純、音としてだけかぁ…

だが、願いってかよ?

「真実なら~♪
一つ、何て?
一体、誰が、いつ決めたの?
そんな~♪
時代~は、もう、とうに~♪
通り過ぎた頃~♪
怯え~ないで、光の差す♪
その方向を見つけたら!!
翼、広げ~♪
高く、高く、舞い上がれ~♪」

そこまで、歌ってから私も再度、iPhoneへ。

「Hey Siri!!
Music stop!!」

すぐ、普通にiPhoneの音楽も止まる。
だから私も目を開ける。

凄く驚いたままの皆へ。
理由も私は、笑いながら言う。

「今のは、浜崎あゆみっつう女性!!
ちっと、まぁ?
私の世代より前に、なっけど?
この国で、歌って残した曲だぞぉ!!
更に、この時代じゃ、楽器も少ねぇし?
皆からしたら初めて聞くだろ?
だが、この曲、タイトル。
つまり、曲の名前か?
大久保さんなら判りそうだが。
『WE WISH』と…
直訳しても『私達は願う』とだ!!
この国にある。
数えられない音楽の中。
一人の女性が、音楽の曲としてだろ?
そう歌って残した僅かな一つ。
それすら夜空にある星々以上!!
無数に居る人達が、未来じゃ…
機械だけじゃねぇよ?
願いすら埋もれる程、溢れてっからだ。
この世界に収まる筈も全くねぇ!!
あははははっ!!」

納得した曲の願い。
今なら少し判る感覚が、私の中へ。
僅かにあった。

だからこそ、驚く皆へ。
笑って続ける。

「これが、本当の自由だろ!?
全て自由ってのは、そうなぁ…
音楽すら自由へ!!
人それぞれ違う。
皆の自由だろ?
あははは!!
しかも、この国へ?
残した僅かな願いかよ!?
今まで、私すら聞いても?
具体的には、判んねぇ…
私の場合。
誰も、何も信じてなかったし?
所詮、曲っつう、ただの願い。
その一つと思ってたが。
今ならかぁ?
ちっと判る感覚だろ!!
あはははっ!!
つまり、目指す先へ。
見つけた、光の差す未来へ。
信じろって?
んで、願いとして、進めってかよ!!
女性は、そう願って、歌って、この国へ。
僅かにでも残したっぽい?
全ての人が、聞く訳じゃねぇが。
そう願い、祈って、歌として残した。
自由の一つだろ?」

そう言った時、初めて岡田さんが。
凄く嬉しそうに…

「俺には、そう!?
これは、春香さんだけでも、ない?
全ての学は、俺には、難しい…
でも今のを、音楽と!?
本当の自由を。
その意味なら判りました!!
そして初めて聞く音でした。
でも凄く、今でも湧き上がる感覚?
俺だと、感ばかり。
でも、この感覚は、初めてです!!
これが、本当の自由、願いと?
楽しみにも、なる?
絶対、忘れないです、春香さん!!」

笑いながら言ってきた姿を。
私も初めて見たが、武市さんも驚きながら…

「お、岡田?
確かに素晴らしい音色だったが。
同時に私も、春香さんの意味ならば…」

だが、岡田さんも目を閉じた。
そのままで…

「はい、武市先生。
言葉、言ってる意味も判りました。
でも、俺には、音の方が?
判り易かったです。
あの願い、そして、信じると?
春香さんも光、そう判ってますが…
その光なら、俺も守る。
そう信じて貰えたら、もっと?
俺は、全力で、常にです。
動ける感覚です。」

言ってから目を開けた岡田さんは…
再度、私に少し笑うと…

「春香さんの学は、全部。
難しくても、どうにか感で、判る。
その中で、今のが、一番!!
俺には、充分、伝わってきました。
もっと俺は、頑張れます!!」

私も意味が、何となく判る。
すぐ大久保さんまで、笑い出した。

「くっ、はははは…
なるほど。
岡田の場合、感情でと?
感じ取る方が、判り易かったか!!
はははは…
未来の技術は、やはり途轍もない…
私も違う部分でも、だろう。
様々、学べたからな?
もう春香の学すら凄いのだが。
こんなのは、まさに子供向けに最適。
塾ならば、全く問題ない様に思えるぞ!!
だが、岡田まで?
あんなに興奮して学ぶと!!
私には、出来ない方法だ。
くっ…」

それでも岡田さんは、嬉しそうに…

「楽しく学ぶと。
春香さんの意味も判りました!!
そして、楽しい音で、音楽と!!
今まで、聞いた事のない、楽しい音でした。
だから忘れません。」

笑いながら言ってくる。
だから私は、またiPhoneへ。

「Hey Siri!!
Music Start!!」

事前にシャッフル設定の曲も流れ出す。
聞きながら岡田さんに、私も笑いながら…

「もう電池も、ねぇからなぁ!!
長く聞けねぇが。
その機械には、だぞぉ!!
音楽なら約3000曲、入ってんよ?
どうせだ!!
最後は、岡田さんの好きな音楽でかぁ!?
今日の勉強会は、終わりにすっかぁ!!」

笑って言うと岡田さん以外。
僅かに皆は、驚いたが。
逆に岡田さんだけ、嬉しそうにだった。

「はい、春香さん!!
ありがとうございます!!」

そのまま何曲も音楽は、流れたが。
やっぱ電池切れだろう。
途中で止まっても、なぜか私すら充分だった。

そして、今回の最後として桂さんから…
私の書いた世界地図を。
貸して欲しいと言われたが…
もう貸すのではなく、そのまま桂さん達へ。

まさに自由、好きに使えば良いと、あげた。

こうして二回目の勉強会も無事に終わった。

**************************

その後。
相変わらず、皆、話し合いらしく…
私も奇兵隊と居たのだが。

岡田さんが、あんなに笑うのを。
私は、初めて見たのもある。

だから何となく、私も知ってたら…
もっと早く音楽を。

それと同時。
もし、私と桂さん、その子供が…
学ぶ時には、音楽もだなぁ!!
と、決めたのだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

〈社会人百合〉アキとハル

みなはらつかさ
恋愛
 女の子拾いました――。  ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?  主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。  しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……? 絵:Novel AI

クールな生徒会長のオンとオフが違いすぎるっ!?

ブレイブ
恋愛
政治家、資産家の子供だけが通える高校。上流高校がある。上流高校の一年生にして生徒会長。神童燐は普段は冷静に動き、正確な指示を出すが、家族と、恋人、新の前では

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活

XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。

如月さんは なびかない。~片想い中のクラスで一番の美少女から、急に何故か告白された件~

八木崎(やぎさき)
恋愛
「ねぇ……私と、付き合って」  ある日、クラスで一番可愛い女子生徒である如月心奏に唐突に告白をされ、彼女と付き合う事になった同じクラスの平凡な高校生男子、立花蓮。  蓮は初めて出来た彼女の存在に浮かれる―――なんて事は無く、心奏から思いも寄らない頼み事をされて、それを受ける事になるのであった。  これは不器用で未熟な2人が成長をしていく物語である。彼ら彼女らの歩む物語を是非ともご覧ください。  一緒にいたい、でも近づきたくない―――臆病で内向的な少年と、偏屈で変わり者な少女との恋愛模様を描く、そんな青春物語です。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

研修医と指導医「SМ的恋愛小説」

浅野浩二
恋愛
研修医と指導医「SМ的恋愛小説」

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

処理中です...