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第三章:新たな歴史を歩む道。
33.相談の結果、歴史すら関係ねぇ!!
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この数日、余り眠れてないのもある。
だから食欲すら湧かない私は…
どうしても溜息が、出る。
それでもと思いながら食事を。
一気に私も食べた時。
なぜか少し気持ち悪くなった。
すぐ薬も飲んだが。
治らなくて、そのまま…
横になった私も、すぐ考える。
んん?
おかしいなぁ…
いつもは…
更に眠い事で、目も閉じた。
やっぱ、こりゃ…
薬擬きだったかぁ?
土方さんの…
新手な拷問確定だな、おい!!
んな事よりも…
桂さんに数日ってなぁ?
言っちまったし?
もう五日目だが?
全く答えすら出ねぇ…
一体、私に何が、出来る?
私も桂さんの為に何を。
どうすれば、良い?
そもそも…
歴史まで?
変わってるんじゃ…
幕府の動きだって?
変わるかも知れねぇのにかぁ!?
もし私のせいで…
んな事になっちまえば…
んなの桂さんに限らねぇんだぞ!?
皆だって危険だろうがぁ!!
だったら、尚更…
私が、だろ?
しなきゃ駄目だっつうの!!
だが、具体的な案も浮かばねぇ…
一体、どうしろってんだよ!?
目も閉じて私は、横になりながら…
ひたすた考えてる時。
「は、春香?
やはり、また具合まで…」
桂さんの心配そうな声を。
例え私が、目を閉じてる時でも判った。
だから私も、すぐ…
「まぁ、桂さん?
んな心配すんなぁ?
ただの寝不足だろ。
大した事でもねぇ…」
言ってからも考える。
すぐ桂さんの気配に気付くが。
近付いてくると、私へ。
「いや、春香は…
寝不足と言うが。
恐らく、それだけでも…
ないだろう?
やはり…」
私の側で、頭も撫でながら言ってきた。
んん?
寝不足だけでも?
ねぇと?
私には、サッパリ判らない。
そのままで、一応…
「いや、桂さん?
全く私には、判んねぇが。
多分、寝不足しか思い当たらねぇよ?
だが、土方さんのなぁ…
やっぱ、薬擬きっぽい…」
「いや、それは…
春香の場合、今だと薬もか?
調合よりも心が…」
言った後、桂さんもだったが。
んん?
心だぁ?
いや、んな事より…
やっぱ、先にだろぉ?
寝不足も認めっけど。
また心配させちまうだけ…
いや、最悪、もっとだろ!?
どうにか考えねぇと桂さんまで!!
もし何か…
あったらヤベェのにかぁ!!
もう私は、無言を、選んだ。
そうして考える中、鐘の音も聞いた時。
「春香?
それと前に言ってた事だが。
新撰組の斎藤君にとだろう?
そろそろ来る頃でもある。
だから…」
何だとぉ!?
桂さんの言った意味も、すぐ思い出す。
確かに私も頼んだが…
いきなり今日かよ!?
余りの急展開に驚く。
だが、私も目を開けた。
すぐ横に居た桂さんも見れば…
なぜか、また複雑な顔だった。
だから判らない。
それでも私は、そのままで…
「マジか!?
いきなりだが…
どう連絡したかも判んねぇし?
相談も出来るっぽい!?」
少し笑いながら言うと桂さんは…
複雑な顔のまま…
「少し春香も待ってて、くれるか?
この部屋へ、斎藤君を。
連れて来よう。」
そう言ってから桂さんは、一度。
何も言わないままの高杉さんへ。
「晋作も別室へ。」
「あぁ、判ってる。」
端的に言った上に…
高杉さんすら複雑な顔だった。
だが、そのまま桂さんと一緒で、部屋からも出た。
いつもと二人共の様子へ、違和感すら残る。
んん?
何だぁ、変な感じだが?
それから少し一人で、部屋の中。
大人しく待った。
**************************
一方、桂小五郎。
やはり春香は、身体よりも心を!!
望んでない一人と同時。
更に悩んでる事も負担となってる上に…
今まで、問題なかった食事すら体調へ。
完全に影響まで!?
もう明らかに負担が、大き過ぎるのだ!!
部屋から出れば、気配を。
完全に消してた斎藤も居たのも判る。
だから、すぐ斎藤へ、私も視線のみ。
既に春香の様子を。
また意味にも気付いた筈!!
こんなのが、長引けば、春香は…
すぐ斎藤も視線と察した様子で、だった。
頷くのも私は、見たが。
一応、晋作にもと、すぐ視線を。
その視線で、晋作も頷くのみ。
勿論、相談中に関してならば…
私も含め晋作すら春香の側には、居られない。
更に春香の場合、気配もだろう?
ならば、完全に気配だけを、消せば…
私も含め問題ない!!
そして春香が、何に悩んだかも判れば…
今後にも活かせる!!
晋作も意味は、判ってる筈。
だからこそ、分析の為、春香の状態も含め一切…
見逃してなかったのも判る。
そのまま晋作も無言で、だった。
完全に気配も消して隣の部屋へ。
だが、私の場合。
敢えて気配も残したまま…
斎藤だけ連れて春香の居る部屋へ。
そして中へと、入った時。
すぐ春香の少し笑う姿も見た。
これは…
斎藤に対して無警戒どころか…
もう春香が、だろう!?
それだけ悩みが、大きかったからこそ…
だから余計、斎藤を!?
どうにか私も湧き上がる感情を。
抑えながら…
普段通りの口調も意識する。
「春香、こうして斎藤君も来てくれた。
それに相談中ならば、私も居ない方が…
恐らく、春香も望んでるだろう?」
また春香も笑いながら…
「やっぱ桂さんは、違うなぁ!!
そだな?
私も相談すら初めてだが。
ちっと悪りぃな。
斎藤さんだけに、してくれるかぁ?
マジで、何も判んねぇし?
んでも…
どうにか、すっからなぁ!!」
言った事にも理解は、するが。
再度、己自身へ。
私が、何よりも春香の為!!
全て私は、春香の為だろう!!
「あぁ、春香、判ったよ…
ならば、斎藤君も…
終わったら、さっきの部屋へ。」
「判りました、桂さん。」
言ってから僅かに春香も見れば…
すぐ斎藤へ。
笑顔すら向けた姿を、見た。
複雑な感情すら私には、すぐ湧き上がる。
だが、抑え付けながら思う。
何よりも大切な春香が…
私以外の者へ!?
いや、今すら春香を!?
私の全てが、春香の為だぁ!!
すぐ私も部屋から出て襖を。
閉めてから少し歩いて距離を。
そして完全に気配のみ。
消してから春香の居る隣部屋へ。
既に晋作も気配を、消して居たが。
私も同じ様に春香の声へ…
一切、聞き逃さない様にだった。
**************************
斎藤さんが、部屋に入って来て…
すぐ私も目を、見れば…
やっぱ、違うぞぉ!!
めっちゃマジで!?
こりゃ、相談も出来そうだろ!?
もう嬉しくて笑う。
すぐ桂さんが、部屋から出たのも判ったが。
一応、気配のみ。
念の為、私も確認してた。
桂さんの気配が、消えた事も判って…
すぐ私は、斎藤さんへ。
「斎藤さん!?
マジで、悪りぃな!?
いきなりだった筈!!
あ、いや、こりゃ先にかぁ?
斎藤さんには、謝っておくな?
私も相談ってか、言うのも初めて?
だから全く判んねぇが。
悪気も何も、ねぇんだ!!
一応、相談相手にかぁ?
斎藤さんぐれぇしか浮かばねぇし?
後、この部屋から出たら…
特に桂さんな?
これ以上、心配させたか…
ねぇんだよ!?
だから…」
慌てながら言ってる途中で…
更に言葉も私には、浮かばなくなる。
だが、斎藤さんからだった。
「春香さん?
落ち着いて下さい。
別に俺は、困らない上に…
時間も、ありますよ?
焦るよりも、やはり…
春香さんの相談にです。
ゆっくり纏めながら話すのが。
一番でしょう?」
言ってきた意味に判って私は…
マジでかぁ!?
私すら訳判んねぇ状態でも?
めっちゃ冷静だし?
的確だろ!?
スゲェな、おい!!
つい焦っちまったが?
やっぱ、相談相手にかぁ?
適任過ぎだろ!!
少し安心も出来た事と納得もした。
だから私も笑った。
「あははははっ!!
確かに?
ちっとなぁ?
私も焦ってたんだよ!?
その通りだよなぁ!!
いつか、お礼も、してぇが…
んな事すら、いつになるかも?
サッパリ、それすら判んねぇし?
しかも何から話すべきかも?
判んねぇっぽい!?」
そう言えば、斎藤さんも少し笑った。
「お礼なら、そうですね。
もし俺も悩んだ時。
相談相手に、なってくれませんか?
お互いが、お互いを。
それが、一番な気も、しますから…」
言ってきた事にだった。
お互いが!?
それなら私もだし!!
もう嬉しくて私も、すぐ納得する。
だから、そのまま言う。
「そう!!
まさに、斎藤さんの、それ!!
今の私もかぁ?
それに悩んでるっぽい?
んなの、もう桂さんに限らねぇが。
判んねぇから、まんま言うな?
この時代じゃ、私の場合だぞぉ?
マジで、役立たず、更に穀潰し!!
んなのにヤベェぐれぇ!?
既に歴史やらも変わっちまったらしいと?
もう、めっちゃ桂さんにだ!!
迷惑ってか、心配ばっか?
しかも最初っから世話まで、させてか?
ずっと桂さんばっか。
負担してんのも駄目だろ?
そりゃ、桂さんの場合。
私みてぇなのにと?
もう最初からだったし?
まぁ、他の皆もだがなぁ…
んでも特に桂さんばっか?
やっぱ、変だろ?
もう単純に優し過ぎるってなぁ?
いつも私すら思うのに桂さんは…
普通にすっから余計、判んねぇっぽい。
せめて桂さんや、皆の為にかぁ?
私の出来る事を?
何か役立つ事を?
してぇんだが、どうにか探しても…
全く判んねぇ状態だな!?
どうしろってかぁ、おい!!」
そこで、斎藤さんは、驚いた様子もした。
また私を、見ながら…
「え、春香さん?
それは、つまり…
確認しますが?
いつも桂さんや、皆から…
世話になってばかりと?
だから、春香さんも…
同じ様に何かしたいと?
または、桂さんの役に立ちたいと?
桂さんの為、いや、皆の為に…
考えてるのですか?」
確認に聞かれた事も、まさにだった。
どんだけ!?
見抜けてんだぁ!!
私も立ち上がって頷きながら…
そのまま言う。
「スゲェ…
やっぱ、マジ、適任者!?
そうなぁ、私には、だぞぉ?
この時代じゃ、何も?
しかも桂さんも?
他の皆も頑張ってんのは、判る!!
だがなぁ、私の場合。
めっちゃ、世話や心配ばっか?
んなの平等じゃねぇし?
だから余計、足手纏いの穀潰し状態だ!!
んで、働きたくてもかぁ?
それすらサッパリ判んねぇ…
そして最大の理由もだぞぉ!!
誰も判ってねぇっぽいのにかぁ!?
こりゃ、ヤベェ…
だが、どう考えても不可能だし?
それすら誰も気付けねぇっぽい!?
特に頑張ってる桂さんには、言えん!!」
斎藤さんが、考える様子もしながら…
「春香さん?
一つ、誤解だけを、先に良いですか?」
んん?
誤解と?
「勿論だ!!
指摘してくれ、斎藤さん!!
何か私も間違えたかぁ?」
不思議に思いながら聞くと。
すぐ斎藤さんは、目を閉じた。
「桂さんの為、皆の為。
そう春香さんは、言いましたが…
桂さんの中では、真っ先に春香さんです。
必ず、春香さんの『幸福』を。
願ってるんですよ?
愛した者に安心を、笑顔さえ守りたいと。
心配させたくないと。
今の春香さんと同じ事を。
桂さんも同じで、思って動いてるのみ。
そして春香さんの為に動くのも…
春香さんを、愛してるからのみ。
だから桂さんは、春香さんを。
負担や足手纏いなど。
一切、思ってませんよ?
また逆に春香さんも、でしょう?
桂さんには、笑って欲しいと。
だからこそ、役に立ちたいと。
どちらも同じ理由ですよ?」
私は言われた事に驚く。
確かに?
斎藤さんの言う通りっぽい?
でもなぁ…
私も複雑な気分で、斎藤さんも見ると。
目も閉じたまま…
だから少し私は、そのまま斎藤さんへ。
「斎藤さん?
今だけなら、まぁ…
言っても良いかぁ?
私には、判る事だがなぁ…
桂さんは、いや、皆もだろ?
いつも言うんだよ…
私の為、未来の為。
だから変えるって言うんだが。
変えた先の全て!!
良くなるとも限らねぇ…
んな世界は、あり得ねぇんだよ。
私はなぁ、んな事を?
優し過ぎる桂さんへ。
余計、言えねぇ…
悲しむだけも判るからなぁ…」
すぐ斎藤さんも驚いた顔で、目を開けた。
そんな様子も見てた私は…
逆に目を閉じた。
そのまま一応、私も続ける。
「斎藤さんも同じだが…
私の持論なぁ?
ありゃ、私の結論でも、あっけど?
もう世界の結論に近いんだよ…
全てが、平等で、正しい者しか居ない世界へ?
どんなに望んでも、人それぞれ。
考えも価値観すら違うのも、当たり前だろ?
だからこそ、全てが、正しい世界すらねぇ。
表があれば、裏がある。
光があれば、闇がある。
その逆も同じ事と。
更に言えば、この意味なぁ?
世界に限らねぇ…
斎藤さんに判り易くってんなら…
誰にだって長所も短所、あるだろ?
つまり、長所と短所は、同じって事。
例えば、一人の事でも、だぞ?
スゲェ真面目な人だと言うなら…
柔軟さが、全く足りてねぇのみ。
逆に優柔不断だと言うなら…
信念みてぇな強さ不足のみ。
どちらも見方を、変えたのみ。
同じ人間でもなぁ?
人それぞれ見方を、変えちまえば…
全て同じ事。
全てが、平等で、正しい者?
そんな者しか居ねぇ世界は…
あり得ねぇんだよ。」
斎藤さんの考えてる様子にも判った。
そんな中で…
「春香さんの意味を。
全て判らなくても…
もう一つ、判った事を。
つまり、これは、桂さんに限らず。
皆の言う春香さんの為。
または、未来の為。
その変えた先すら不明確にも関わらず。
誰も気付かず、言ってる現状に対して…
俺もですが、春香さんの場合。
その変えた事も同じく平等では、ない。
そう考えてるのでしょう?」
冷静に言ってきた斎藤さんに私は…
正直、関心した。
だから少し笑った。
「そうなぁ、確かに?
斎藤さんの言った通りかぁ。
もし変えた先にある未来だ…
良くなる事も、あっけどなぁ?
だが、逆も同じ事、違う問題へ。
後なぁ、こりゃ、皆もだろ?
勘違いしてる事も、あんだよ…」
私は、そこで、目を開けた。
また斎藤さんも僅かに驚きながら…
「皆が、勘違いしてると?
春香さんの言ってる意味を、ですね?」
言ってきた言葉に私は、素直に思った。
マジで?
どんだけだぁ?
見抜く以上だろ!?
余計、私も笑いながら斎藤さんへ。
「んだなぁ?
私も良く言う言葉。
人間の本質は欲。
だが、その欲が!!
あるからこそ、人間の良い面へ。
悪い事ばっかじゃねぇって意味だ。
人間の場合。
例えば、桂さん達なら未来の為。
そして様々な物事の為。
つまり、良くする為にも動く源へ!!
もし無欲だとしたらなぁ?
全てが、美徳になる訳じゃねぇぞ?
いざとなった時。
行動力や実行力すらねぇ。
意思も弱けりゃ、意欲もねぇ…
んな人間なら何も動かねぇし?
ただ、息してるだけ?
んなの生きてる意味にも、何ねぇよ。」
驚く斎藤さんも見ながら…
そこまで、言ってから私も思い出す為。
また目を閉じた。
「その欲が、あるからこそ…
人が、生きる源だぞ?
だがなぁ?
過ぎた欲は、己を、身を滅ぼす。
世界でも有名過ぎる大罪も全部、欲だ!!
今から言えば、斎藤さんも判るかぁ。
有名過ぎる欲の大罪は七つ!!
傲慢、強欲、嫉妬、憤怒、色欲、暴食、怠惰。
確かに全て欲だろ?
んで、全て反対、対義語すら簡単。
傲慢ならば、謙虚差に欠けるのみ。
強欲ならば、寡欲差に欠けるのみ。
嫉妬ならば、許容や理解不足のみ。
憤怒ならば、寛容差に欠けるのみ。
色欲ならば、慈愛不足のみ。
暴食ならば、節制不足のみ。
怠惰ならば、勤勉不足のみ。
どっちも過ぎちまえば…
何も変わらねぇよ?
そんな欲を、常に持つのも人間だぁ…
また人それぞれ、変わる理由も同じ事。
それなのに世界が?
全て同じには、絶対ならん!!」
そして目を開けた。
考えてる様子の斎藤さんに私も判る。
だからこそ、続ける。
「そんな世界や国を、変えるのは…
不可能でもなぁ?
せめて私は…
私にと優しくしてくれた人達へ。
何かを、してぇが。
そんな事も私には、何も?
出来ねぇ上に、判んねぇんだよ。
今すら桂さんへ。
皆へも心配や迷惑ばっか?
だから私も桂さんの為、皆の為。
何か役立つ事もしてぇ。
んなのに、この時代じゃ…
私の場合、何すりゃ良いのかも全部。
全く判んねぇんだ…」
言った後も考えてる様子の斎藤さんを。
見てれば、私には、なぜか…
答えすら判らなくても少し気休め程度。
軽く、なった感覚だった。
なるほどなぁ。
相談ってのは、この感覚かぁ?
解決しなくてもマシだなぁ…
思わず、少し笑った時。
斎藤さんは、首を横に振ると…
明らかに私を見て笑った。
「春香さん?
確かに全ての理解を。
俺に出来なくても…
簡単な答えも、ありますよ?」
斎藤さんの言葉に意表を突かれた。
なっ、えぇ!?
簡単な答えだとぉ!?
そのまま私は、斎藤さんも見てると。
少し笑いながら…
「桂さんの為、皆の為と思う。
優しい春香さんなら俺すら判ります。
そして優しさは、言葉だけでも、ないんです。
それは、嬉しそうに笑ってくれる姿と。
愛した者、大切な者の笑顔です。
その笑顔だけで、春香さんの場合。
桂さんの為、皆の為になる。
春香さんも言ったでしょう?
『せめて私は…
私にと優しくしてくれた人達へ。
何かを、してぇが』と。
それなら簡単に出来ますよ?
そう、春香さんが、喜ぶ笑顔を。
楽しそうにする笑顔を。
特に愛した桂さんへ。
その笑顔も守りたいと、桂さんは…
思うからこそ、言う上に、するんです。
愛してる春香さんの為、未来の為と。
そう言ってるのみ。
そして春香さん?
気付いてない様子ですが。
春香さんも愛してる桂さんが、でしょう?
辛そうな顔や、苦しそうな顔を。
見たいと思えますか?」
斎藤さんに言われた事すら何も言えず。
だが、すぐ私は、桂さんも想像する。
あの桂さんが!!
辛いと?
苦しいと!?
そんな事!!
また言葉だけ判らなくて、私は…
せめて必死に首を横に振る。
そんな私へ、また斎藤さんが、だった。
同じ様に少し笑うと…
「つまり、春香さんと桂さん。
二人は、同じですよ。
桂さんだって、春香さんへ。
したくないと、させたくないと。
だからこそ、春香さんの為。
そんな桂さんへ。
出来る事も、春香さんの場合。
桂さんを、愛して、信じて、側で、笑う事です。
そして、それだけで、桂さんも同じ事へ。
嬉しくて、春香さんの為、だからですよ。
頑張りたいと、願い、祈り、春香さんと。
一緒に居たいと…
その為に全て、する理由すら春香さんです。
春香さんが、桂さんの源。
その源でもある春香さんを、桂さんの場合。
ただ、一緒に側へ。
笑って居てくれるだけで、嬉しいと、笑うのみ。
もう役に立つどころでもない。
既に桂さんも同じ『幸福』すら感じるのみ。
春香さんも同じ『幸福』の中で、笑うのみ。
今すら桂さんや皆も、春香さんが。
笑うだけで、充分過ぎるんですよ?
俺から言えるのは、そのぐらいでしょうが。
これは、誰もが、当然の答え。
ですが、愛した者と愛し合える者同士のみ。
二人にしか得られない『幸福』への答えです。
春香さんの場合、望む桂さんの為。
桂さんへ、春香さんしか出来ない唯一の答えへ。
春香さんしか出来ない事です。」
な、何だとぉ!?
私しか出来ない事が!?
桂さんの事を!!
愛して、信じて、側で…
笑うだけで!!
充分ってのかよ!?
だが、二人にしか得られない?
しかも『幸福』への答えだとぉ!!
もう私は、笑って、そのまま…
「あはははははっ!!
何じゃ、そりゃ!?
マジで、んな事、今まで?
考えた事すらねぇよ!!
それが、答えかぁ?
あははははっ!!
知らなかったなぁ、おい!!
斎藤さんも…
まだ言えねぇが?
絶対、愛する奥さんと!!
だしなぁ!!
流石だぞぉ!?
めっちゃ納得したのもあっけど!?
あははははっ!!
不倫男と女癖の悪い男?
もうヤベェ、別格っぽい!!
相談相手から真っ先に除外したが。
正解だったかも!?
あははははっ!!
斎藤さんの言った意味!!
それが、私の出来る事か!?
しかも桂さんすら同じなら…
よし!!
少なくても、今だぁ!!
一つだけを、斎藤さんへ。
私も言ってやらぁ!!」
言ってから改めて私も斎藤さんを。
見れば、少し驚いた顔だった。
そんな斎藤さんも見ながら私は…
考える。
だが、相談内容も、そう…
理由だってだろ?
んなら私に出来る事を。
しかも桂さんだってなぁ?
間違えねぇんだぞ!!
だったら…
「もう私にはだ!!
歴史すら関係ねぇ!!
桂さんも私の為だぁ?
未来の為だとかよ!?
んな事も全部だぁ!!
纏めて私もだぞ、こらぁ!!
これから私も桂さんの為。
んな桂さんなら絶対だぞぉ?
未来すら良くなるって言うならだ!!
その未来も含めて私すら全力で…
もう歴史すら変えてやらぁ!!」
驚いた斎藤さんは、無言だったが。
明らかに私も見てたからこそ…
笑いながら続けた。
「確かに?
さっき言ったみてぇに誰もが、平等?
全て同じには、絶対ならねぇ!!
だが、斎藤さんのかぁ?
アドバイス、いや、助言ってなぁ?
それで、私は、一つ!!
出来る事に気付いたぞぉ!!
それは、愛する者へ!!
思う事を、願う事を、祈る事を、必ず。
する事のみ!!
そして二人だからこそ、出来るってぇなら…
常に愛する者の為、笑顔の為、守る為のみ!!
人それぞれ、愛する者も違うだろ?
だったら、常に皆も愛する者を。
探し出せば、良いだけだぁ!!」
こりゃ、スゲェぞぉ!?
確かに世界や国は、変わらねぇ…
だがなぁ?
本当に愛する者が!!
泣く事だけは、しねぇ世界へ。
それだけなら出来る筈!!
そして、愛してるからこそ…
笑う為の最善も選ぶのみ!!
斎藤さんは、凄く驚いた顔で…
「え、春香さん?
つまり、皆が?
愛する者の為、その為だけに?
常に笑う為に守るのみ…
する為の世界へ?」
僅かに困惑しながら言ってきたが。
私も思ったまま…
「めっちゃ正解!!
どんだけって何度、斎藤さんにかぁ?
思うってんだぁ?
ヤベェな、おい!!
だが、その為だったら…
誰も泣かねぇ、悲しまねぇぞぉ!?」
ふと私も、そこで、だった。
桂さんにも言えねぇし?
んな事すら斎藤さんもしねぇだろ?
だったらと私は、斎藤さんへ。
正直に言う事も選んだ。
「斎藤さんなら誰にも言わねぇだろ?
その目すら嘘じゃねぇし?
だから私が、桂さんへ。
言ってねぇ事だし?
言うかも迷うんだが?
もう、そのまま言うぞぉ?
今までなぁ、私は、ずっとだ。
生きる意味もねぇ。
死ぬ意味もねぇ。
命の価値すら判んねぇ。
それも当たり前だったのもあっけど。
んでも、お婆ちゃんがなぁ?
最後に残した宝物も大切だった…
勿論、言った言葉も忘れてねぇ。
あの俊介と出会った時も…
更に保護として私を、助けてくれたのも…
お婆ちゃんだって思ったし?
助けて貰った事も感謝してんよ。
んでも私が、生きてきた中で、だぞぉ?
初めてマジで!!
信じた相手、まして愛した相手も!!
桂小五郎しか居ねぇんだ!!
んな桂さんも、いつも間違えねぇだろ?
嘘も言わねぇ…
優し過ぎるぐれぇ私でも判んだ。
そして人間の欲も出してたらキリもねぇ…
だったら私は、『桂さんの幸福』だけを!!
それだけを、願って、祈って、他すら望まねぇ…
んな桂さんの居ない未来へ、戻ってもかぁ?
私には、既に意味も、ねぇんだよ!!
だからこそ、いつも私の為って言う桂さんへ。
まんま、私も桂さんの為のみ!!
まぁ、今でも判んねぇ事ばっかだし?
歴史まで、変わってるなら尚更だろ?
もう桂さんだけでも、ねぇからなぁ…
皆もヤベェって思ったから余計、悩んだが。
答えも出た今なら、私もマジでだ!!
あの桂さんが、笑う為、幸福になる為。
皆すら笑う為って、信じるのみ!!
私もマジで、桂さんの為…
信じて歴史すら変えてやんよ!!」
そう言い終わった時、斎藤さんは…
初めて見る程の顔で、笑うのを、私も見た。
「ははははは…
もう俺より、本当に…
春香さんも、桂さんと同じで…
凄過ぎるでしょう?
ははははは…
春香さんも…
桂さんの為?
だから歴史すら変えると?
でも、皆が、笑う未来へ?
その為のみ?
はははは…
俺すら笑いも耐えられない…
桂さんだって春香さんを。
同じ理由で、どちらも?
無自覚で、選んでるのに…
でも、そう…
きっと未来も含めて二人だからこそ。
皆も笑う未来へ。
俺も全力ですよ、春香さん?
そして桂さんもです。
きっと大丈夫…
はははは…」
んん!?
冷静な斎藤さんまで…
急に、どった!?
だが、まぁ…
もう私もスッキリしたぞぉ!!
少し斎藤さんも笑って話してから…
桂さん達も呼びにと、部屋から出て行った。
**************************
一方、桂小五郎。
春香と斎藤の話も全て…
晋作と一緒に聞いてた事で、だった。
衝撃もあったが、言葉に出来ない感覚へ。
あの春香が、悩んでた理由も…
更に出した答えすらも…
全て私の事を!!
春香まで、私の『幸福』を!?
願うと、祈ると…
しかも未来へ、戻る意味すらないと!!
断言する様に!!
全て同じ理由で、私の為!?
歴史まで…
変えてやると!?
私だって常に春香の為のみ!!
春香以外、私も愛してないのだぁ!!
だが、春香の言った意味も判った。
私も含め皆の認識も、そう…
全ての欲が、悪いだけでもない。
ある意味、春香の言う欲とは…
表裏一体か!!
だからこそ、春香の為、未来の為。
言ってるズレに、あの春香も悩んだ結果だ!!
その修正も私が、必ず…
全てが、不可能の意味も判った。
ならば、私の最善も常に皆も含め…
春香の為、笑う為の未来へ!!
どうにか頭の中で、纏めた時。
晋作が、少し驚いた顔のまま…
僅かに小声で、だった。
「小五郎も春香の為、未来を?
春香も無自覚で、小五郎の為、歴史を?
どっちも同じかよ!?
スゲェな、くっ…」
言ってからも笑いも耐えてた。
そんな中に斎藤も私の居る隣部屋へ。
入って真っ先に、少し笑いながら…
「もう春香さんには、驚きますね。
悩みすら二人共が、同じと?
桂さん。
やはり二人が…
揃ってるからこその光でしょう?
そして春香さんを、頼みますよ。」
小声だろうと言った意味も充分、私も判る。
やはり私すら少し笑いながら斎藤へ。
「勿論だよ、斎藤君。
私も春香の為のみ。
全て未来の為だろうと…
常に私は、春香だ。」
私も含め三人共、小声だったが。
確認も含め後日の話し合いへ。
すぐ視線も合わせ、斎藤も頷いた。
晋作も頷きながら…
「小五郎よりも春香だな…
やはり、とんでもないか?
最初からだったが。
既に小五郎以上だぞ?」
言った意味に私すら納得した。
それから斎藤も真っ先に新撰組の土方へ。
坂本から大久保へ。
波紋すら広げながら…
そして私が、夜も含め常に春香のみ。
抱き締めて愛せるだけでも…
本当に充分な感覚ばかり。
春香の為、全てを。
未来すら変える決定打へ、なった。
だから食欲すら湧かない私は…
どうしても溜息が、出る。
それでもと思いながら食事を。
一気に私も食べた時。
なぜか少し気持ち悪くなった。
すぐ薬も飲んだが。
治らなくて、そのまま…
横になった私も、すぐ考える。
んん?
おかしいなぁ…
いつもは…
更に眠い事で、目も閉じた。
やっぱ、こりゃ…
薬擬きだったかぁ?
土方さんの…
新手な拷問確定だな、おい!!
んな事よりも…
桂さんに数日ってなぁ?
言っちまったし?
もう五日目だが?
全く答えすら出ねぇ…
一体、私に何が、出来る?
私も桂さんの為に何を。
どうすれば、良い?
そもそも…
歴史まで?
変わってるんじゃ…
幕府の動きだって?
変わるかも知れねぇのにかぁ!?
もし私のせいで…
んな事になっちまえば…
んなの桂さんに限らねぇんだぞ!?
皆だって危険だろうがぁ!!
だったら、尚更…
私が、だろ?
しなきゃ駄目だっつうの!!
だが、具体的な案も浮かばねぇ…
一体、どうしろってんだよ!?
目も閉じて私は、横になりながら…
ひたすた考えてる時。
「は、春香?
やはり、また具合まで…」
桂さんの心配そうな声を。
例え私が、目を閉じてる時でも判った。
だから私も、すぐ…
「まぁ、桂さん?
んな心配すんなぁ?
ただの寝不足だろ。
大した事でもねぇ…」
言ってからも考える。
すぐ桂さんの気配に気付くが。
近付いてくると、私へ。
「いや、春香は…
寝不足と言うが。
恐らく、それだけでも…
ないだろう?
やはり…」
私の側で、頭も撫でながら言ってきた。
んん?
寝不足だけでも?
ねぇと?
私には、サッパリ判らない。
そのままで、一応…
「いや、桂さん?
全く私には、判んねぇが。
多分、寝不足しか思い当たらねぇよ?
だが、土方さんのなぁ…
やっぱ、薬擬きっぽい…」
「いや、それは…
春香の場合、今だと薬もか?
調合よりも心が…」
言った後、桂さんもだったが。
んん?
心だぁ?
いや、んな事より…
やっぱ、先にだろぉ?
寝不足も認めっけど。
また心配させちまうだけ…
いや、最悪、もっとだろ!?
どうにか考えねぇと桂さんまで!!
もし何か…
あったらヤベェのにかぁ!!
もう私は、無言を、選んだ。
そうして考える中、鐘の音も聞いた時。
「春香?
それと前に言ってた事だが。
新撰組の斎藤君にとだろう?
そろそろ来る頃でもある。
だから…」
何だとぉ!?
桂さんの言った意味も、すぐ思い出す。
確かに私も頼んだが…
いきなり今日かよ!?
余りの急展開に驚く。
だが、私も目を開けた。
すぐ横に居た桂さんも見れば…
なぜか、また複雑な顔だった。
だから判らない。
それでも私は、そのままで…
「マジか!?
いきなりだが…
どう連絡したかも判んねぇし?
相談も出来るっぽい!?」
少し笑いながら言うと桂さんは…
複雑な顔のまま…
「少し春香も待ってて、くれるか?
この部屋へ、斎藤君を。
連れて来よう。」
そう言ってから桂さんは、一度。
何も言わないままの高杉さんへ。
「晋作も別室へ。」
「あぁ、判ってる。」
端的に言った上に…
高杉さんすら複雑な顔だった。
だが、そのまま桂さんと一緒で、部屋からも出た。
いつもと二人共の様子へ、違和感すら残る。
んん?
何だぁ、変な感じだが?
それから少し一人で、部屋の中。
大人しく待った。
**************************
一方、桂小五郎。
やはり春香は、身体よりも心を!!
望んでない一人と同時。
更に悩んでる事も負担となってる上に…
今まで、問題なかった食事すら体調へ。
完全に影響まで!?
もう明らかに負担が、大き過ぎるのだ!!
部屋から出れば、気配を。
完全に消してた斎藤も居たのも判る。
だから、すぐ斎藤へ、私も視線のみ。
既に春香の様子を。
また意味にも気付いた筈!!
こんなのが、長引けば、春香は…
すぐ斎藤も視線と察した様子で、だった。
頷くのも私は、見たが。
一応、晋作にもと、すぐ視線を。
その視線で、晋作も頷くのみ。
勿論、相談中に関してならば…
私も含め晋作すら春香の側には、居られない。
更に春香の場合、気配もだろう?
ならば、完全に気配だけを、消せば…
私も含め問題ない!!
そして春香が、何に悩んだかも判れば…
今後にも活かせる!!
晋作も意味は、判ってる筈。
だからこそ、分析の為、春香の状態も含め一切…
見逃してなかったのも判る。
そのまま晋作も無言で、だった。
完全に気配も消して隣の部屋へ。
だが、私の場合。
敢えて気配も残したまま…
斎藤だけ連れて春香の居る部屋へ。
そして中へと、入った時。
すぐ春香の少し笑う姿も見た。
これは…
斎藤に対して無警戒どころか…
もう春香が、だろう!?
それだけ悩みが、大きかったからこそ…
だから余計、斎藤を!?
どうにか私も湧き上がる感情を。
抑えながら…
普段通りの口調も意識する。
「春香、こうして斎藤君も来てくれた。
それに相談中ならば、私も居ない方が…
恐らく、春香も望んでるだろう?」
また春香も笑いながら…
「やっぱ桂さんは、違うなぁ!!
そだな?
私も相談すら初めてだが。
ちっと悪りぃな。
斎藤さんだけに、してくれるかぁ?
マジで、何も判んねぇし?
んでも…
どうにか、すっからなぁ!!」
言った事にも理解は、するが。
再度、己自身へ。
私が、何よりも春香の為!!
全て私は、春香の為だろう!!
「あぁ、春香、判ったよ…
ならば、斎藤君も…
終わったら、さっきの部屋へ。」
「判りました、桂さん。」
言ってから僅かに春香も見れば…
すぐ斎藤へ。
笑顔すら向けた姿を、見た。
複雑な感情すら私には、すぐ湧き上がる。
だが、抑え付けながら思う。
何よりも大切な春香が…
私以外の者へ!?
いや、今すら春香を!?
私の全てが、春香の為だぁ!!
すぐ私も部屋から出て襖を。
閉めてから少し歩いて距離を。
そして完全に気配のみ。
消してから春香の居る隣部屋へ。
既に晋作も気配を、消して居たが。
私も同じ様に春香の声へ…
一切、聞き逃さない様にだった。
**************************
斎藤さんが、部屋に入って来て…
すぐ私も目を、見れば…
やっぱ、違うぞぉ!!
めっちゃマジで!?
こりゃ、相談も出来そうだろ!?
もう嬉しくて笑う。
すぐ桂さんが、部屋から出たのも判ったが。
一応、気配のみ。
念の為、私も確認してた。
桂さんの気配が、消えた事も判って…
すぐ私は、斎藤さんへ。
「斎藤さん!?
マジで、悪りぃな!?
いきなりだった筈!!
あ、いや、こりゃ先にかぁ?
斎藤さんには、謝っておくな?
私も相談ってか、言うのも初めて?
だから全く判んねぇが。
悪気も何も、ねぇんだ!!
一応、相談相手にかぁ?
斎藤さんぐれぇしか浮かばねぇし?
後、この部屋から出たら…
特に桂さんな?
これ以上、心配させたか…
ねぇんだよ!?
だから…」
慌てながら言ってる途中で…
更に言葉も私には、浮かばなくなる。
だが、斎藤さんからだった。
「春香さん?
落ち着いて下さい。
別に俺は、困らない上に…
時間も、ありますよ?
焦るよりも、やはり…
春香さんの相談にです。
ゆっくり纏めながら話すのが。
一番でしょう?」
言ってきた意味に判って私は…
マジでかぁ!?
私すら訳判んねぇ状態でも?
めっちゃ冷静だし?
的確だろ!?
スゲェな、おい!!
つい焦っちまったが?
やっぱ、相談相手にかぁ?
適任過ぎだろ!!
少し安心も出来た事と納得もした。
だから私も笑った。
「あははははっ!!
確かに?
ちっとなぁ?
私も焦ってたんだよ!?
その通りだよなぁ!!
いつか、お礼も、してぇが…
んな事すら、いつになるかも?
サッパリ、それすら判んねぇし?
しかも何から話すべきかも?
判んねぇっぽい!?」
そう言えば、斎藤さんも少し笑った。
「お礼なら、そうですね。
もし俺も悩んだ時。
相談相手に、なってくれませんか?
お互いが、お互いを。
それが、一番な気も、しますから…」
言ってきた事にだった。
お互いが!?
それなら私もだし!!
もう嬉しくて私も、すぐ納得する。
だから、そのまま言う。
「そう!!
まさに、斎藤さんの、それ!!
今の私もかぁ?
それに悩んでるっぽい?
んなの、もう桂さんに限らねぇが。
判んねぇから、まんま言うな?
この時代じゃ、私の場合だぞぉ?
マジで、役立たず、更に穀潰し!!
んなのにヤベェぐれぇ!?
既に歴史やらも変わっちまったらしいと?
もう、めっちゃ桂さんにだ!!
迷惑ってか、心配ばっか?
しかも最初っから世話まで、させてか?
ずっと桂さんばっか。
負担してんのも駄目だろ?
そりゃ、桂さんの場合。
私みてぇなのにと?
もう最初からだったし?
まぁ、他の皆もだがなぁ…
んでも特に桂さんばっか?
やっぱ、変だろ?
もう単純に優し過ぎるってなぁ?
いつも私すら思うのに桂さんは…
普通にすっから余計、判んねぇっぽい。
せめて桂さんや、皆の為にかぁ?
私の出来る事を?
何か役立つ事を?
してぇんだが、どうにか探しても…
全く判んねぇ状態だな!?
どうしろってかぁ、おい!!」
そこで、斎藤さんは、驚いた様子もした。
また私を、見ながら…
「え、春香さん?
それは、つまり…
確認しますが?
いつも桂さんや、皆から…
世話になってばかりと?
だから、春香さんも…
同じ様に何かしたいと?
または、桂さんの役に立ちたいと?
桂さんの為、いや、皆の為に…
考えてるのですか?」
確認に聞かれた事も、まさにだった。
どんだけ!?
見抜けてんだぁ!!
私も立ち上がって頷きながら…
そのまま言う。
「スゲェ…
やっぱ、マジ、適任者!?
そうなぁ、私には、だぞぉ?
この時代じゃ、何も?
しかも桂さんも?
他の皆も頑張ってんのは、判る!!
だがなぁ、私の場合。
めっちゃ、世話や心配ばっか?
んなの平等じゃねぇし?
だから余計、足手纏いの穀潰し状態だ!!
んで、働きたくてもかぁ?
それすらサッパリ判んねぇ…
そして最大の理由もだぞぉ!!
誰も判ってねぇっぽいのにかぁ!?
こりゃ、ヤベェ…
だが、どう考えても不可能だし?
それすら誰も気付けねぇっぽい!?
特に頑張ってる桂さんには、言えん!!」
斎藤さんが、考える様子もしながら…
「春香さん?
一つ、誤解だけを、先に良いですか?」
んん?
誤解と?
「勿論だ!!
指摘してくれ、斎藤さん!!
何か私も間違えたかぁ?」
不思議に思いながら聞くと。
すぐ斎藤さんは、目を閉じた。
「桂さんの為、皆の為。
そう春香さんは、言いましたが…
桂さんの中では、真っ先に春香さんです。
必ず、春香さんの『幸福』を。
願ってるんですよ?
愛した者に安心を、笑顔さえ守りたいと。
心配させたくないと。
今の春香さんと同じ事を。
桂さんも同じで、思って動いてるのみ。
そして春香さんの為に動くのも…
春香さんを、愛してるからのみ。
だから桂さんは、春香さんを。
負担や足手纏いなど。
一切、思ってませんよ?
また逆に春香さんも、でしょう?
桂さんには、笑って欲しいと。
だからこそ、役に立ちたいと。
どちらも同じ理由ですよ?」
私は言われた事に驚く。
確かに?
斎藤さんの言う通りっぽい?
でもなぁ…
私も複雑な気分で、斎藤さんも見ると。
目も閉じたまま…
だから少し私は、そのまま斎藤さんへ。
「斎藤さん?
今だけなら、まぁ…
言っても良いかぁ?
私には、判る事だがなぁ…
桂さんは、いや、皆もだろ?
いつも言うんだよ…
私の為、未来の為。
だから変えるって言うんだが。
変えた先の全て!!
良くなるとも限らねぇ…
んな世界は、あり得ねぇんだよ。
私はなぁ、んな事を?
優し過ぎる桂さんへ。
余計、言えねぇ…
悲しむだけも判るからなぁ…」
すぐ斎藤さんも驚いた顔で、目を開けた。
そんな様子も見てた私は…
逆に目を閉じた。
そのまま一応、私も続ける。
「斎藤さんも同じだが…
私の持論なぁ?
ありゃ、私の結論でも、あっけど?
もう世界の結論に近いんだよ…
全てが、平等で、正しい者しか居ない世界へ?
どんなに望んでも、人それぞれ。
考えも価値観すら違うのも、当たり前だろ?
だからこそ、全てが、正しい世界すらねぇ。
表があれば、裏がある。
光があれば、闇がある。
その逆も同じ事と。
更に言えば、この意味なぁ?
世界に限らねぇ…
斎藤さんに判り易くってんなら…
誰にだって長所も短所、あるだろ?
つまり、長所と短所は、同じって事。
例えば、一人の事でも、だぞ?
スゲェ真面目な人だと言うなら…
柔軟さが、全く足りてねぇのみ。
逆に優柔不断だと言うなら…
信念みてぇな強さ不足のみ。
どちらも見方を、変えたのみ。
同じ人間でもなぁ?
人それぞれ見方を、変えちまえば…
全て同じ事。
全てが、平等で、正しい者?
そんな者しか居ねぇ世界は…
あり得ねぇんだよ。」
斎藤さんの考えてる様子にも判った。
そんな中で…
「春香さんの意味を。
全て判らなくても…
もう一つ、判った事を。
つまり、これは、桂さんに限らず。
皆の言う春香さんの為。
または、未来の為。
その変えた先すら不明確にも関わらず。
誰も気付かず、言ってる現状に対して…
俺もですが、春香さんの場合。
その変えた事も同じく平等では、ない。
そう考えてるのでしょう?」
冷静に言ってきた斎藤さんに私は…
正直、関心した。
だから少し笑った。
「そうなぁ、確かに?
斎藤さんの言った通りかぁ。
もし変えた先にある未来だ…
良くなる事も、あっけどなぁ?
だが、逆も同じ事、違う問題へ。
後なぁ、こりゃ、皆もだろ?
勘違いしてる事も、あんだよ…」
私は、そこで、目を開けた。
また斎藤さんも僅かに驚きながら…
「皆が、勘違いしてると?
春香さんの言ってる意味を、ですね?」
言ってきた言葉に私は、素直に思った。
マジで?
どんだけだぁ?
見抜く以上だろ!?
余計、私も笑いながら斎藤さんへ。
「んだなぁ?
私も良く言う言葉。
人間の本質は欲。
だが、その欲が!!
あるからこそ、人間の良い面へ。
悪い事ばっかじゃねぇって意味だ。
人間の場合。
例えば、桂さん達なら未来の為。
そして様々な物事の為。
つまり、良くする為にも動く源へ!!
もし無欲だとしたらなぁ?
全てが、美徳になる訳じゃねぇぞ?
いざとなった時。
行動力や実行力すらねぇ。
意思も弱けりゃ、意欲もねぇ…
んな人間なら何も動かねぇし?
ただ、息してるだけ?
んなの生きてる意味にも、何ねぇよ。」
驚く斎藤さんも見ながら…
そこまで、言ってから私も思い出す為。
また目を閉じた。
「その欲が、あるからこそ…
人が、生きる源だぞ?
だがなぁ?
過ぎた欲は、己を、身を滅ぼす。
世界でも有名過ぎる大罪も全部、欲だ!!
今から言えば、斎藤さんも判るかぁ。
有名過ぎる欲の大罪は七つ!!
傲慢、強欲、嫉妬、憤怒、色欲、暴食、怠惰。
確かに全て欲だろ?
んで、全て反対、対義語すら簡単。
傲慢ならば、謙虚差に欠けるのみ。
強欲ならば、寡欲差に欠けるのみ。
嫉妬ならば、許容や理解不足のみ。
憤怒ならば、寛容差に欠けるのみ。
色欲ならば、慈愛不足のみ。
暴食ならば、節制不足のみ。
怠惰ならば、勤勉不足のみ。
どっちも過ぎちまえば…
何も変わらねぇよ?
そんな欲を、常に持つのも人間だぁ…
また人それぞれ、変わる理由も同じ事。
それなのに世界が?
全て同じには、絶対ならん!!」
そして目を開けた。
考えてる様子の斎藤さんに私も判る。
だからこそ、続ける。
「そんな世界や国を、変えるのは…
不可能でもなぁ?
せめて私は…
私にと優しくしてくれた人達へ。
何かを、してぇが。
そんな事も私には、何も?
出来ねぇ上に、判んねぇんだよ。
今すら桂さんへ。
皆へも心配や迷惑ばっか?
だから私も桂さんの為、皆の為。
何か役立つ事もしてぇ。
んなのに、この時代じゃ…
私の場合、何すりゃ良いのかも全部。
全く判んねぇんだ…」
言った後も考えてる様子の斎藤さんを。
見てれば、私には、なぜか…
答えすら判らなくても少し気休め程度。
軽く、なった感覚だった。
なるほどなぁ。
相談ってのは、この感覚かぁ?
解決しなくてもマシだなぁ…
思わず、少し笑った時。
斎藤さんは、首を横に振ると…
明らかに私を見て笑った。
「春香さん?
確かに全ての理解を。
俺に出来なくても…
簡単な答えも、ありますよ?」
斎藤さんの言葉に意表を突かれた。
なっ、えぇ!?
簡単な答えだとぉ!?
そのまま私は、斎藤さんも見てると。
少し笑いながら…
「桂さんの為、皆の為と思う。
優しい春香さんなら俺すら判ります。
そして優しさは、言葉だけでも、ないんです。
それは、嬉しそうに笑ってくれる姿と。
愛した者、大切な者の笑顔です。
その笑顔だけで、春香さんの場合。
桂さんの為、皆の為になる。
春香さんも言ったでしょう?
『せめて私は…
私にと優しくしてくれた人達へ。
何かを、してぇが』と。
それなら簡単に出来ますよ?
そう、春香さんが、喜ぶ笑顔を。
楽しそうにする笑顔を。
特に愛した桂さんへ。
その笑顔も守りたいと、桂さんは…
思うからこそ、言う上に、するんです。
愛してる春香さんの為、未来の為と。
そう言ってるのみ。
そして春香さん?
気付いてない様子ですが。
春香さんも愛してる桂さんが、でしょう?
辛そうな顔や、苦しそうな顔を。
見たいと思えますか?」
斎藤さんに言われた事すら何も言えず。
だが、すぐ私は、桂さんも想像する。
あの桂さんが!!
辛いと?
苦しいと!?
そんな事!!
また言葉だけ判らなくて、私は…
せめて必死に首を横に振る。
そんな私へ、また斎藤さんが、だった。
同じ様に少し笑うと…
「つまり、春香さんと桂さん。
二人は、同じですよ。
桂さんだって、春香さんへ。
したくないと、させたくないと。
だからこそ、春香さんの為。
そんな桂さんへ。
出来る事も、春香さんの場合。
桂さんを、愛して、信じて、側で、笑う事です。
そして、それだけで、桂さんも同じ事へ。
嬉しくて、春香さんの為、だからですよ。
頑張りたいと、願い、祈り、春香さんと。
一緒に居たいと…
その為に全て、する理由すら春香さんです。
春香さんが、桂さんの源。
その源でもある春香さんを、桂さんの場合。
ただ、一緒に側へ。
笑って居てくれるだけで、嬉しいと、笑うのみ。
もう役に立つどころでもない。
既に桂さんも同じ『幸福』すら感じるのみ。
春香さんも同じ『幸福』の中で、笑うのみ。
今すら桂さんや皆も、春香さんが。
笑うだけで、充分過ぎるんですよ?
俺から言えるのは、そのぐらいでしょうが。
これは、誰もが、当然の答え。
ですが、愛した者と愛し合える者同士のみ。
二人にしか得られない『幸福』への答えです。
春香さんの場合、望む桂さんの為。
桂さんへ、春香さんしか出来ない唯一の答えへ。
春香さんしか出来ない事です。」
な、何だとぉ!?
私しか出来ない事が!?
桂さんの事を!!
愛して、信じて、側で…
笑うだけで!!
充分ってのかよ!?
だが、二人にしか得られない?
しかも『幸福』への答えだとぉ!!
もう私は、笑って、そのまま…
「あはははははっ!!
何じゃ、そりゃ!?
マジで、んな事、今まで?
考えた事すらねぇよ!!
それが、答えかぁ?
あははははっ!!
知らなかったなぁ、おい!!
斎藤さんも…
まだ言えねぇが?
絶対、愛する奥さんと!!
だしなぁ!!
流石だぞぉ!?
めっちゃ納得したのもあっけど!?
あははははっ!!
不倫男と女癖の悪い男?
もうヤベェ、別格っぽい!!
相談相手から真っ先に除外したが。
正解だったかも!?
あははははっ!!
斎藤さんの言った意味!!
それが、私の出来る事か!?
しかも桂さんすら同じなら…
よし!!
少なくても、今だぁ!!
一つだけを、斎藤さんへ。
私も言ってやらぁ!!」
言ってから改めて私も斎藤さんを。
見れば、少し驚いた顔だった。
そんな斎藤さんも見ながら私は…
考える。
だが、相談内容も、そう…
理由だってだろ?
んなら私に出来る事を。
しかも桂さんだってなぁ?
間違えねぇんだぞ!!
だったら…
「もう私にはだ!!
歴史すら関係ねぇ!!
桂さんも私の為だぁ?
未来の為だとかよ!?
んな事も全部だぁ!!
纏めて私もだぞ、こらぁ!!
これから私も桂さんの為。
んな桂さんなら絶対だぞぉ?
未来すら良くなるって言うならだ!!
その未来も含めて私すら全力で…
もう歴史すら変えてやらぁ!!」
驚いた斎藤さんは、無言だったが。
明らかに私も見てたからこそ…
笑いながら続けた。
「確かに?
さっき言ったみてぇに誰もが、平等?
全て同じには、絶対ならねぇ!!
だが、斎藤さんのかぁ?
アドバイス、いや、助言ってなぁ?
それで、私は、一つ!!
出来る事に気付いたぞぉ!!
それは、愛する者へ!!
思う事を、願う事を、祈る事を、必ず。
する事のみ!!
そして二人だからこそ、出来るってぇなら…
常に愛する者の為、笑顔の為、守る為のみ!!
人それぞれ、愛する者も違うだろ?
だったら、常に皆も愛する者を。
探し出せば、良いだけだぁ!!」
こりゃ、スゲェぞぉ!?
確かに世界や国は、変わらねぇ…
だがなぁ?
本当に愛する者が!!
泣く事だけは、しねぇ世界へ。
それだけなら出来る筈!!
そして、愛してるからこそ…
笑う為の最善も選ぶのみ!!
斎藤さんは、凄く驚いた顔で…
「え、春香さん?
つまり、皆が?
愛する者の為、その為だけに?
常に笑う為に守るのみ…
する為の世界へ?」
僅かに困惑しながら言ってきたが。
私も思ったまま…
「めっちゃ正解!!
どんだけって何度、斎藤さんにかぁ?
思うってんだぁ?
ヤベェな、おい!!
だが、その為だったら…
誰も泣かねぇ、悲しまねぇぞぉ!?」
ふと私も、そこで、だった。
桂さんにも言えねぇし?
んな事すら斎藤さんもしねぇだろ?
だったらと私は、斎藤さんへ。
正直に言う事も選んだ。
「斎藤さんなら誰にも言わねぇだろ?
その目すら嘘じゃねぇし?
だから私が、桂さんへ。
言ってねぇ事だし?
言うかも迷うんだが?
もう、そのまま言うぞぉ?
今までなぁ、私は、ずっとだ。
生きる意味もねぇ。
死ぬ意味もねぇ。
命の価値すら判んねぇ。
それも当たり前だったのもあっけど。
んでも、お婆ちゃんがなぁ?
最後に残した宝物も大切だった…
勿論、言った言葉も忘れてねぇ。
あの俊介と出会った時も…
更に保護として私を、助けてくれたのも…
お婆ちゃんだって思ったし?
助けて貰った事も感謝してんよ。
んでも私が、生きてきた中で、だぞぉ?
初めてマジで!!
信じた相手、まして愛した相手も!!
桂小五郎しか居ねぇんだ!!
んな桂さんも、いつも間違えねぇだろ?
嘘も言わねぇ…
優し過ぎるぐれぇ私でも判んだ。
そして人間の欲も出してたらキリもねぇ…
だったら私は、『桂さんの幸福』だけを!!
それだけを、願って、祈って、他すら望まねぇ…
んな桂さんの居ない未来へ、戻ってもかぁ?
私には、既に意味も、ねぇんだよ!!
だからこそ、いつも私の為って言う桂さんへ。
まんま、私も桂さんの為のみ!!
まぁ、今でも判んねぇ事ばっかだし?
歴史まで、変わってるなら尚更だろ?
もう桂さんだけでも、ねぇからなぁ…
皆もヤベェって思ったから余計、悩んだが。
答えも出た今なら、私もマジでだ!!
あの桂さんが、笑う為、幸福になる為。
皆すら笑う為って、信じるのみ!!
私もマジで、桂さんの為…
信じて歴史すら変えてやんよ!!」
そう言い終わった時、斎藤さんは…
初めて見る程の顔で、笑うのを、私も見た。
「ははははは…
もう俺より、本当に…
春香さんも、桂さんと同じで…
凄過ぎるでしょう?
ははははは…
春香さんも…
桂さんの為?
だから歴史すら変えると?
でも、皆が、笑う未来へ?
その為のみ?
はははは…
俺すら笑いも耐えられない…
桂さんだって春香さんを。
同じ理由で、どちらも?
無自覚で、選んでるのに…
でも、そう…
きっと未来も含めて二人だからこそ。
皆も笑う未来へ。
俺も全力ですよ、春香さん?
そして桂さんもです。
きっと大丈夫…
はははは…」
んん!?
冷静な斎藤さんまで…
急に、どった!?
だが、まぁ…
もう私もスッキリしたぞぉ!!
少し斎藤さんも笑って話してから…
桂さん達も呼びにと、部屋から出て行った。
**************************
一方、桂小五郎。
春香と斎藤の話も全て…
晋作と一緒に聞いてた事で、だった。
衝撃もあったが、言葉に出来ない感覚へ。
あの春香が、悩んでた理由も…
更に出した答えすらも…
全て私の事を!!
春香まで、私の『幸福』を!?
願うと、祈ると…
しかも未来へ、戻る意味すらないと!!
断言する様に!!
全て同じ理由で、私の為!?
歴史まで…
変えてやると!?
私だって常に春香の為のみ!!
春香以外、私も愛してないのだぁ!!
だが、春香の言った意味も判った。
私も含め皆の認識も、そう…
全ての欲が、悪いだけでもない。
ある意味、春香の言う欲とは…
表裏一体か!!
だからこそ、春香の為、未来の為。
言ってるズレに、あの春香も悩んだ結果だ!!
その修正も私が、必ず…
全てが、不可能の意味も判った。
ならば、私の最善も常に皆も含め…
春香の為、笑う為の未来へ!!
どうにか頭の中で、纏めた時。
晋作が、少し驚いた顔のまま…
僅かに小声で、だった。
「小五郎も春香の為、未来を?
春香も無自覚で、小五郎の為、歴史を?
どっちも同じかよ!?
スゲェな、くっ…」
言ってからも笑いも耐えてた。
そんな中に斎藤も私の居る隣部屋へ。
入って真っ先に、少し笑いながら…
「もう春香さんには、驚きますね。
悩みすら二人共が、同じと?
桂さん。
やはり二人が…
揃ってるからこその光でしょう?
そして春香さんを、頼みますよ。」
小声だろうと言った意味も充分、私も判る。
やはり私すら少し笑いながら斎藤へ。
「勿論だよ、斎藤君。
私も春香の為のみ。
全て未来の為だろうと…
常に私は、春香だ。」
私も含め三人共、小声だったが。
確認も含め後日の話し合いへ。
すぐ視線も合わせ、斎藤も頷いた。
晋作も頷きながら…
「小五郎よりも春香だな…
やはり、とんでもないか?
最初からだったが。
既に小五郎以上だぞ?」
言った意味に私すら納得した。
それから斎藤も真っ先に新撰組の土方へ。
坂本から大久保へ。
波紋すら広げながら…
そして私が、夜も含め常に春香のみ。
抱き締めて愛せるだけでも…
本当に充分な感覚ばかり。
春香の為、全てを。
未来すら変える決定打へ、なった。
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