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第三章:新たな歴史を歩む道。
32.迷走する中でも、意外な人物へ。
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結局、具体的な答えも出ないまま…
もう私は、朝食の時すら食欲もない。
更に眠いのもあって欠伸ばかり。
いつの間にか寝てたが?
結局、答えも判んねぇし?
でもなぁ…
そこで、私も出された食事を、見て思う。
食わねぇと多分…
桂さんには…
心配させちまうかぁ?
また欠伸もしたが。
そんな中でも食事を。
一気に早食いして薬も飲んだ時。
高杉さんだった。
「おぉ?
今日の春香は、何だぁ!?
スゲェ早食いだな、おい!!」
驚いた顔で、言った事も判るが。
すぐ私は、桂さんも見れば…
僅かに驚いたままだった。
一応、言ってきた高杉さんへ、私も向いた。
そのまま言う。
「高杉さんにも悪りぃな?
この時代じゃ、食材も貴重だろ?
まぁ、正直、食いたかねぇ気分だが。
また食わねぇと心配にも、なるし?
仕方ねぇとしても?
一応、高杉さんにもなぁ…
やっぱ、金もだし?
私の場合は、穀潰しっぽいから余計。
仕事でも、ありゃ…
何とかしてぇよ?」
更に高杉さんも驚いた顔へ。
「な、春香を!?
そんな事、俺すら思ってねぇぞ!!
しかも、また…
心配だと?
小五郎が、心配するって事かぁ?」
んん?
気付いてねぇのか?
私も不思議になりながら…
「いや、そりゃ…
桂さんもだが、高杉さんもだろ?
飯とか食わねぇだけ…
たかが、それすら心配すんじゃねぇか。
んなの高杉さんも同じだぞ?
やっぱ飯とかなぁ?
最初から言ってんが。
最低限の栄養素だけ!!
摂れんなら必要ねぇし?
まぁ、未来じゃ、飯より栄養だけありゃ…
一応は、生きれる。
良くねぇと、しても多分…
慣れの問題かも判んねぇ…」
すぐ高杉さんは、首を横に振ると…
また複雑な顔で、だった。
「しかも俺すら同じ理由か!?
まして飯ぐれぇ当然だぞ!?
未来だと俺の方が、判らねぇとしても…
春香の言い方だとかぁ?
良くもねぇって意味だろ?
そんな印象しか、ねぇ上に…
更に今も金を。
つまり、稼ぎたいってかよ!?
何度も俺は、言ってる筈。
そんな金ぐれぇ、大した事もねぇ!!
だが、俺にまで、また…
春香の場合、仕事も危ねぇぞ?
無理な理由ならかぁ?
気付きそうだがなぁ…」
言った内容に私も驚く。
んだとぉ!?
仕事が?
私なら危ねぇ?
いや、理由もかぁ!?
私も考える為、目を閉じた。
多分、危ねぇのは…
私には、江戸時代の暮らしも?
判ってねぇからだろ?
そのまま私も言うが。
「確かに?
ミスるどころじゃねぇし?
危ねぇな、でも学べば…
どうにか、なりそうだが。
仕事内容や、生活記録とかも、まぁ…
江戸時代じゃ、余計、判んねぇぞ?
ずっと私の場合、学生だったし?
初めての仕事が、江戸時代!?
全く考えた事もねぇぞ、こらぁ!?
就職先が、過去の江戸時代だぁ?
考える者すら居ねぇだろ!!」
途中から尚更、判らず、大きくなった。
「は、春香?
一つだけ、私も知りたいのだが…
未来の、まぁ、具体的でもない事で?
良いだろうか?」
桂さんの声で、私も目を開けた。
声の方を、桂さんを、見れば…
複雑な顔で、判らない。
んん?
一つだけと?
未来でも?
「桂さんが?
未来の、いや、具体的でもねぇと?
何じゃ、そりゃ?」
サッパリ判らなくて、そのまま聞くと。
桂さんは、考える様子で…
「春香が、前に私へ。
未来の場合は、男女平等と。
その理由でも春香は、言った筈。
全て平等には、無理だともな?
特に仕事に関してだった。
力仕事は、やり難いから平等もないと…
そんな中で、未来の場合だろうが?
女子でも普通に仕事を、してるのも判る。
そして今の言った様子ならば…
つまり、春香には…
何か、その…
やりたい仕事でも、あったのか?」
そう聞かれた時。
私も思い出して笑う。
「あははははっ!!
んだな、そりゃ、また…
桂さんらしいな、おい!!
あははっ!!
そだな、私も将来かぁ?
まぁ、恋愛とか考えた事もねぇし?
やっぱ外国、あ、いや、他国な!!
あちこち飛び回る感じかぁ?
自由に他国を、世界中を。
そんな感覚に近いっぽいが。
キャビンアテンダントか。
現地の…
えっと、判り易く言うならだが。
他国へ、行ったり?
あちこち行ってだなぁ?
翻訳担当みてぇに、なりたかったぞ!!
私も他国が、好きって言ったろ?
だが、言語の全部も簡単じゃねぇ!!
しかも、この国は、判り難いからこそ!!
間違え易いのみ。
その言葉も私には、判るし?
他国の言語を、私が!!
覚えちまえば、皆も含めて話の意味が!!
皆も判るだろ?
だったら私が、翻訳担当へ。
んな仕事関係を、一応かぁ?
考えてたんだ!!」
二人共、凄く驚いた顔へ。
なるのも見たが、すぐ私でも納得して思う。
そりゃ、そうなぁ…
この時代じゃ?
いや、正確に言えば?
飛行機すらねぇし?
驚くのも当たり前だよなぁ!!
すぐ、なぜか二人共が、だった。
僅かに一度、目を合わせたのも私は、見てた。
そこで、桂さんは、目を閉じた。
更に高杉さんも複雑な顔になると…
「今の話も全部…
俺に理解すら不可能でもか?
だが、春香も良く世界と言うだろ?
常に一人で、生きていく為と。
更に、だな?
つまり、未来に居た春香は…
やはり、この国以外を、他国を。
選びながら…
または、望んでたのか?」
言ってきた事に私は、驚いた。
全く考えた事すらなかった。
だから再度、私も良く考える為、目を閉じた。
あぁ、こりゃ…
そうなるかぁ?
もう桂さんに限らねぇし?
高杉さんもだろ…
皆の頑張ってる理由は…
この国だ。
そして、皆も未来の為だったし?
だが、嘘だけは言いたかねぇ…
それになぁ?
世界の中でも、この国は…
思い出したのもあって、私も目を開ける。
二人共が、複雑な顔のままだった。
**************************
だからこそ、少し笑いながら…
「高杉さん、桂さん。
んな気にすっ事もねぇぞ?
具体的には、言えねぇがなぁ?
この国は、充分!!
未来じゃ、恵まれてる方だ!!
二人共、まぁ、判んねぇと思うが。
私も、そうなぁ?
確かに世界って良く言うし?
そして世界に、だそぉ?
国だけなら未来じゃ、約196個!!
この国みてぇな小さい国すら入れてもだぞ?
どんだけ国が、あるってんだよ!?
んな国の中じゃ、この国は、先進国だ!!
先進国の数だと約39個のみ!!
未来の世界人口すら言ったし?
だから私も言えるがなぁ?
んな先進国に入れねぇ国?
もう、この国より酷過ぎんぞぉ!?
この国が、マシなのも二人共が!!
皆が、頑張ったからこそ!!
そう考えりゃ…
やっぱ、めっちゃスゲェな、おい!?
どんだけだぁ?」
言いながら尚更、私も笑う。
また驚いた顔になった二人共へ。
「あははははっ!!
桂さんも、高杉さんも…
めっちゃスゲェよなぁ!!
んな二人も見れるとか…
マジで!?
ヤベェぐれぇだ!!
あははは!!
特に桂さんは、間違えねぇと?
高杉さんは…
まさかの不倫だったが?
どっちにしても二人共が、だぞぉ!!
結局、スゲェ事も変わんねぇよ!!」
意味に気付いた様子で、また…
二人共が、視線も合わせると少し笑った。
そんな様子を、私も見てた時。
昨夜の考えすら、すぐ戻ってくる。
んだよなぁ?
スゲェのは…
桂さんだけじゃねぇし?
めっちゃスゲェ人達のかぁ?
私は、何が、出来るってんだよ?
何も役に立てねぇ…
僅かに私は…
「悪りぃな…
もう二人だけじゃねぇな…」
自然と口に出した時。
二人共が、私を。
明らかに驚く様子でと見たのにも気付く。
だから余計、また目を閉じた。
そのまま私も考えるが。
やっぱなぁ…
下手な事しちまったら邪魔すっし?
いつも一人で…
んん!?
一人で!?
すぐ目を開ける。
じゃあ、私の…
目の前に居る桂さんは?
側に居る高杉さんは?
今までと私も違うだろ!?
そのまま二人を。
見てると高杉さんが、だった。
不思議そうな顔で、私へ。
「何か考えるんだろ、春香?
しかも悪いって何が、だよ?
別に俺は、何も…
だが、春香の事だろ?
相談ぐれぇ…」
その言った事に、もう私でも驚くが。
一応、無言のまま…
私も高杉さんを、見ながら思い出す。
**************************
相談だとぉ!?
いや、待て、私?
良く考えたら…
あの俊介にも!?
いつも言われてたかぁ!?
何かする前に相談しろと!!
つまり、今!?
まぁ、俊介は?
無理だとしても目の前に居る高杉さんへ。
いや、多分?
高杉さんに限らねぇ…
だが、誰かへ、相談を!?
すりゃ、判るっぽい?
今まで、した事ねぇし?
判んねぇが…
「春香が、だろう?
何を、その私には…
言えない事でと?」
桂さんまで、私へ。
複雑な顔のまま、言った事にとだった。
桂さんの事で、桂さんへ?
んだけは、違うだろ!?
しかも当人へ!!
んでも、いつも桂さんは、間違えねぇ…
だったら私もかぁ!?
相談相手を!!
しかも知ってる上に…
相談しても大丈夫そうな人?
そして、また私も目を閉じる。
相談相手を、考え始める。
桂さんの事を、桂さんへ?
そりゃ、駄目だし?
次は、高杉さん。
一応かぁ?
桂さんにも詳しそうだが…
否定しても不倫男だぞぉ!?
女な敵だし?
こりゃ、駄目だろ。
次は、坂本さん。
話だけなら聞いてくれそうだが…
何つうか相談より雑談へ?
普通に笑い話へ?
悪気は、ねぇとして桂さんへ?
ウッカリ言いそうかぁ?
やっぱ駄目っぽい?
次は、武市さん。
多分マジで、話を?
聞いてくれそうだなぁ!!
んでも普通に仕込み針を?
もうヤベェ速さで、坂本さんへ。
逆に予測不可能だぞぉ!?
危ねぇから駄目だな、おい!!
次は、岡田さん。
話だけなら聞いてくれそうだな?
だが、普通に相談されても?
困りそうかぁ?
多分、私から聞いても武市さんへ。
相談まで、回避しそうだ…
それじゃ、意味なし!?
次は、大久保さん。
思い出すだけで、判るが。
あの横柄な態度で?
相談として言ってもかぁ!?
絶対に、めっちゃ笑うだけかよ!?
また馬鹿娘と言って笑うのみ。
更に好き勝手と?
何が、1000年、早いだぁ?
もう1000年後なら…
この地球すら危ういっつうの!!
やっぱ一番、印象悪い上に?
んな相談したくねぇ!!
次は、土方さん。
マジで!?
独立したのかぁ!?
んな歴史すら完全に?
変えた大元だろうがぁ!!
相談したら、まぁ、多分?
的確に答えそうだが?
もしかして薬擬きと同じへ!!
新手な拷問を、考えるかも知れねぇ…
しかも、あんだけ女癖の悪さだぞぉ!!
今までの中でも一番、予想外で、ヤベェ…
んなの私から避けるから駄目っぽい。
次は、沖田さん。
強いのも一応、判るが、どうも…
子供っぽい印象だな?
土方さんと一緒だったから余計にかぁ?
若いのも判るが。
もし相談した場合、こりゃ…
答えに悩むだけかも?
普通の雑談だったらオモロイかも知れんがなぁ…
相談相手としては、微妙だろ!?
次は、斎藤さん。
まだ一回しか会ってねぇが、最初から…
そうだな、土方さんとも違うぞ?
最初から名乗った上に…
真っ先に沖田さんとも同じぐれぇの目を!?
私と話してねぇのに、だろ?
土方さんも言ってたが、私の話を。
聞いてただけ!?
にも関わらず、最初からだったし?
史実でも確か諸説は、多いが。
新撰組の中でも唯一?
当たり前だが、ありゃ、実力もだ!!
更に警察関係っぽい印象すら納得したぞ!!
土方さんへと攻撃した際も…
最初から全て冷静な判断だけじゃねぇ?
僅かな言動すらも的確に!!
もし私が、相談しても常に?
冷静に判断する可能性が!!
判断してから私は、目を開ける。
何も言わないまま…
二人共が、不思議そうに見てるのも判った。
判断した事もあって私も笑って言う。
「桂さん、高杉さん!!
きっと適任者を、だろ!!
ちっと悪りぃが。
これは、もう私からかぁ?
二人へ、頼みたいんだが…
新撰組って独立したんだよなぁ?
んで、長州にも、坂本さん達もだ!!
危害ねぇって言ってたし?
まぁ、私の場合、連絡の仕方も?
全く判んねぇし?
んでも私が、考えた中で、きっと一番!!
だからこそ、相談してぇ人へ!!
どうにか連絡してくれねぇかぁ?
あの人だったら問題ねぇ筈!!」
二人共が、凄く驚いたのも私は、見てた。
先に桂さんが、どうにかと言う様子だった。
「な、春香が、新撰組へ?
そう、判断したと言う意味…
しかも一番!?
相談したい者だと!?
春香、連絡したい者は、誰に…」
きっと答えに近付ける予感を。
私も感じて笑いながら二人へ。
「あははははっ!!
私の場合、この時代だと…
知り合いも少ねぇし?
高杉さんの言葉で、思い出したぞぉ!!
あの俊介すら言ってた事を。
何かする前に相談しろと?
まさに今頃だが!?
あはははは!!
今まで、ずっと桂さんと!!
会うまで、一人だったが、今なら違うだろ?
だからこそ、気付かなかったが…
私も考えた結果、新撰組の斎藤さんだ!!」
言った瞬間、今度、高杉さんだった。
動揺だけでもなく、もう慌てながら…
「何だとぉ!?
まさかの新撰組!!
春香から相談相手へ?
つまり、少ない中から選んだのか?
だが、まさか、あの斎藤だとぉ!?
何でだぁ、春香ぁ!!
更に土方でも、ねぇ?
どうなってんだよ、おい!?」
桂さんも明らかに驚いてたが。
無言だった。
そんな二人へ、私も笑って理由を。
更に斎藤さんの記録も思い出しながら言う。
「最初から斎藤さんだけだろ?
皆とも全く違う上に、一切!!
真っ先に私を、疑ってない目で!!
見てきたぞ?
その後すら的確な言動のみ!!
しかも記録通りっぽい?
確かに印象でも、そう…
新撰組の斎藤一!!
永倉新八の手記すら未来にあったなぁ?
確かに最初から新撰組として居るが。
んでも浪士組だった頃は、参加してねぇ…
別行動だった筈。
かなり経歴すら謎だがなぁ?
いざって時は、常に最前線でと戦うと。
スパイ、えっと、間者ってかぁ?
んなのすら新撰組の中でも真っ先にだ!!
見抜くだけでもねぇぞ?
相手にも気付かせねぇ…
剣術に関しても流派すらねぇが。
新選組最強の剣士の一人、無敵の剣!!
これから先だから詳しく言えねぇが。
試合記録すら未来へ、残った程の実力者!!
そして得意技も突き技だ!!
ちなみに言うと女性関係もだな?
最初の奥さんと結婚したが…
たった3年程度で、キッパリ別れてるし?
その間に子供も居ねぇ…
二人目の奥さんと最後の最後までだ!!
もう奥さん一筋か?
この時代にも関わらず?
めっちゃスゲェな、おい!!
まさに不倫男とも違う…」
もう最後の方は、私すら頷きながらだった。
こりゃ、マジで!?
スゲェだろ…
子孫まで、不明でもかぁ?
結局、最後すら奥さん!!
しかも常に見抜くからこそ…
生き残る実力者か!?
どんだけ!?
納得しながら私も頷いてると…
「ちょっと待った、春香ぁ!?
最後の部分は、俺と!?
斎藤を、比較しやがったのか!!
今の俺なら、してねぇぞ?
普段から妻と会えねぇのは、斎藤だって…
俺とも同じ筈だ!!」
急に高杉さんが、慌てながら言ってきた。
んん?
普段からと?
だが…
「いや、でも斎藤さんなぁ?
女の記録は、二人のみ。
それ以外、一切、ねぇぞ?
子供すら二人目の奥さんとだけ。
高杉さんみてぇな不倫も、してねぇし?
そして土方さんとも全く違うだろ?」
そのまま高杉さんへ。
私も疑問だけ言うと…
急に頭まで、抱えながら…
「また記録かよ!!
一体、誰が!?
そんな記録まで、未来へ?
残しやがる!?
誰か教えてくれぇ!!」
高杉さんが、大きく叫んだ後。
桂さんも目を閉じたまま…
「晋作!?
全く私も同じ気分だぞ?
一体、誰だ!?
なぜ、関係ない事まで?
どれだけ記録に残すか。
理由すら判らん!!」
動かないだけで、叫んだ。
その二人共が、言った意味に私も同じだった。
確かに…
一体、なぜと?
んな事すら未来だとバレバレかぁ?
誰だろうな、こりゃ…
だが、桂さんも一応、斎藤さんへ。
複雑な顔でと会わせる事を、だった。
私に言ってから高杉さんへ。
「晋作?
もう理由まで、私と同じだったな?」
「あぁ…
俺まで、かよ。
既に小五郎と変わらんな…」
そう高杉さんも言ってから、なぜか?
二人共が、大きい溜息をした。
**************************
一方、桂小五郎。
既に皆へ。
連絡も出してた事もあるが。
いつも夜は、春香と…
もう数日の夜だけで、痛感してた。
予定時刻に合わせ…
晋作と一緒に皆が、集まる部屋の中。
待ってる間すら春香ばかり浮かぶ。
どうにか湧き上がる感情も…
必死に抑え付ける。
だが、相談相手として名指しで!!
しかも斎藤だけを!?
あの春香すら無警戒だと!?
一応、春香の言った理由も判るが…
また己自身へ、目を閉じて何度もだった。
春香の為と言い聞かせるのみ。
「おい、小五郎…
殺気だけ漏れてるぞ?
あの理由に俺の方が、複雑なのにか?」
晋作の指摘に私も殺気すら消す。
だが、無言を。
そして気配も察した。
「おぉ?
どいて桂さんが…
もう居るがよ?
普段なら、もっと遅いろう?
春香さんと…」
「坂本ぉ!!
今だけ黙ってろ!?
これ以上、小五郎に刺激すんな!!」
坂本の言った意味にも私は、充分、判るが。
真っ先に晋作の怒鳴り声にもだった。
どうにか私も冷静にと…
「晋作、既に私の場合。
自業自得でもある。
坂本君の疑問は、当然だろう?
私が、春香を、今の状態へ。
した事に比べれば、大した事でもない…」
言ってからも坂本の気配を。
察すると武市や岡田も居るのに気付く。
だから続けた。
「武市君と、岡田君も…
当然の疑問に私すら判ってる事。
そして、今回に関してならば…
私の致命的な失敗を。
どれ程、己自身が、愚かなのか?
そっちの方が、許せそうにない。」
三人の気配が、室内へ。
それから武市にも気付くが、私も動かず。
「桂さん、今回も春香さんだろうが。
今すら様子も…」
言ってきた事へ。
そのままで、私も簡潔に言う。
「あぁ、すまない、武市君。
あの春香が、望んでないのにだ…
数日程度でも自ら一人に?
して欲しいと?
望んでない言葉を、言わせたのも…
私なのだよ。
そして、今も安易な言葉すら私から!?
一切、言えない状態へ。
だが、春香の考えてる内容。
具体的に判らないからこそ…
真っ先に皆へ、出したのみ。」
「春香さんが、自らだと?
つまり、桂さんも避けたのだな?」
武市の冷静な声も聞いた私も…
そこで、目を開ける。
僅かに三人共、動揺してるのに気付くが。
「その通りだ、武市君。
もう未来の事か、今の事か、誰の事か。
全て、何も判らない…
その糸口すら私自身が!!
閉ざした形へ。
春香の場合、何が…
発端になって全てが。
変わるかも判らないのにか?
にも関わらず、私が!!
だからこそ、すぐ皆の学だった。」
どうにか怒りも抑えて言うと…
僅かに晋作の動く気配で、視線のみ。
向ければ、複雑な顔のまま…
「小五郎、既に朝だ。
俺すら気付いた事。
その理由も小五郎だけじゃ、なかった。
俺も同罪だろ?」
そう、恐らく春香は…
察した様子で、晋作も皆へ。
「全ての理由まで、俺も判らんが。
今の春香は…
小五郎の為、心配させない為。
そして俺の事も含めてだった。
恐らく、未来にある男女平等の思考。
常に小五郎の場合、春香の為。
心配すらも見抜いてたが。
春香自身が、小五郎を、見抜いてか?
何も言わなかった事だ。
だからこそ、余計に春香自身でと。
考える内容すら小五郎へ。
更に俺も同じ理由で、聞いたとしてもだぞ?
春香自身が、心配させたくないと。
思うからこそだろう。
今度は、一切、何も言わなくなった。
つまり、小五郎へ。
また皆へ、心配させたくないと。
それだけの理由で、春香は…
小五郎すら自ら避ける選択を。
重要な部分でもあるが。
そんな春香が、今、何かを。
悩んでる状態へ。
にも関わらず、小五郎すら避けた事。
どうにか解決させないと今後すら一切。
全ての糸口まで、何もなくなる状態へ。
また、歴史も含めて…
様々にと変わってしまう可能性。
どうにか突破しないと春香は、最悪…
また小五郎の為、皆の為と。
避け続けながら耐えるのみ。
もう側に居ても関係ないぞ!?
また痛みを、苦しみを。
隠しながらだ!!」
途中から晋作の声にだった。
僅かな痛みに気付くと私も我慢が、出来ず。
「そうだ!!
春香の場合、全て見抜ける学!!
高過ぎるから余計にと…
もう私だけでもない!!
ずっと側に居るのにか?
今度は、更に痛みを、苦しみを。
それすら隠すなど、どれだけ!?
しかも優し過ぎる春香は、また皆へ?
理由すら皆の為とかぁ!!」
もう私も叫んだ。
そして春香も考えれば…
すぐ判る私には、余計。
ずっと春香自身、無自覚でも…
絶対、耐えられる筈もない!!
今まで、常にだったからこそ…
また更に苦しい選択を。
己自身よりも皆を、その為にと!!
傷付くのみ!!
叫んで、すぐだった。
「ふざけんじゃねぇぞ!!
桂ぁ!!
そんなの春香に限らねぇ!!
耐えられる筈ねぇだろうがぁ!!」
土方の怒鳴り声を。
更に殺気も含まれてた。
見なくても判る程。
部屋の襖も空けたままで、室内へ。
入ってくると畳へ。
刀も突き刺してから土方は、私へ。
「俺達は、防衛のみ。
だからこそ、しねぇがなぁ…
危うく桂を、斬り付けたくなったぞ?
常に春香の側に居ながら…
なぜだぁ!!
なぜ、先に見抜けなかった!?
既に避けたなら尚更だろ?
今すら春香は…
また無自覚でか?
更に己自身、傷付けるのみ!!
違うかぁ!?」
怒鳴る土方の意味にも判る。
そのまま私も言うのみ。
「その通りだ、土方君!!
私だって、あの春香を!!
もう傷付けたくないのにか!?
だが、私の学では、春香の学にか?
到底、不可能。
だからこその助力を!?
どんな事も私が、必ず!!」
もう私すら叫ぶしかなかった。
そこで、気付く。
沖田と斎藤も居る事に…
殺気立つ姿に…
だが、真っ先に、やはり斎藤だった。
目を閉じると殺気まで、消してから…
「今夜は、土方さん。
着いて来て良かった。
今すらならば、春香さんは…
詳しく、現状を、知る必要もある。
また未来も含めて判らない事。
だからこそ、桂さん?
詳細を。」
冷静になる為、更に言った事へ。
判るからこそ私も複雑な気分になりながら…
同じく目を閉じた。
「斎藤君か…
今夜は、本当に来てくれて助かった。
春香の為、何よりも冷静になるべき事。
にも関わらず、また私か…
そして単刀直入に言うと春香からだ。
糸口を、また突破口を。
探せる者も今ならば、斎藤君のみ。
今夜、土方君に頼む予定でもあった者。
それが、斎藤君なのだ。」
「何だと?
春香が、斎藤のみ?
だが、これは、確かに…
俺も先に、現状の詳細だ、桂。
判ってる事、全てだぞ?」
私の言った事に土方の声だったが。
全員、皆も僅かに反応した。
それに気付いて続ける。
「あぁ、勿論だ、土方君。
確かに今、春香の考えてる事。
また何か、何を、全く全てが。
判らないのも事実。
だが、今朝、慎重に私と晋作。
会話の中で、晋作の言った言葉へ。
春香は、『相談』に反応した。
それから目も閉じて考えてた様子へ。
あんなにも酷過ぎる未来に居ながらも…
春香の事を、懸命に助けようとした正しい側。
数少ない者達の中で、幼くも気付いて動いた。
俊介と言う者が、春香へ。
既に言ってた様子だった。
その俊介も幼い中で、春香に気付いた時。
どんなに頑張ろうと多い大人相手、勝てる筈もない。
だからこそ、己の親だけでもなく、春香の保護を。
正しい大人側で、動き回って助けた結果。
あの春香も俊介の事を、恩人と呼んでる程。
あんな未来で、幼子が、幼子を。
どれ程、難しかったか、簡単に判る筈。
その俊介が、春香へ、事前に言ってた言葉を。
春香の言葉でもあるが…
そのまま言えば、皆も判る。
『あの俊介すら言ってた事を。
何かする前に相談しろと?
まさに今頃だが』と。
『今まで、ずっと桂さんと!!
会うまで、一人だったが、今なら違うだろ』と。
そして…
『私も考えた結果、新撰組の斎藤さんだ』と。
春香の場合、この時代で、知ってる者も少ない中。
考え出した結果でもある者。
それが、新撰組の斎藤君だ。」
言ってから目を開けた。
私も斎藤を、見れば、何も言わないが。
目も開けており、明らかに驚いた顔だった。
そう…
この場に居る皆の中、春香は…
斎藤だけを!?
だが、私もだろう!!
春香の為、何よりも全てを!!
何度も刻んだ言葉を、私自身へ。
一度、息も大きく吐き出した。
そこで、改めて全員へ。
皆にと視線も向ければ、皆も私を。
気付いたのにも判る。
そして春香だけを、思い出す為。
私も目を閉じて言う。
「現状、私が、判ってる事を。
まず、皆にも判る為、全て春香の為。
あの春香が、最初に私へ。
考えたい事もあるからとだった。
『数日ぐれぇ…
夜を、一人にしてくれるか』と。
そこで、春香は、目も閉じて言った。
『桂さんが、心配する事でも…
多分、ねぇ』と。
だから私も春香を、一人にしたくないと。
だが、春香は…
『心配しねぇで、大丈夫だぞ?
桂さん』と。
『んな数日ぐれぇだ。
夜は、一人にしてくれ。
考えるのに集中してぇ』と。
ここでも明確になるが、春香は、私を。
そして今朝でも判ったが。
晋作も含め皆を、心配させない為。
自ら一人で、何かを、集中して考える為。
私すら避けた事。
その時も更にだった。
『桂さん、悪りぃなぁ…
いつも私は、何も』と。
私の場合、なぜ、いつもと?
そこから春香も無言へ。
つまり、私を、皆を。
心配させたくない為のみ。
春香は、自ら望んでない、一人へ。
そして私も最初からだったが。
今朝、判明した事で、もう晋作すら含めた。
皆も、全員だった。
一切、春香から何も聞けなくなってる状態へ。
優し過ぎる春香の理由ならば、判るだろう?
私を、皆を、誰も心配させたくないと…
だからこそ、己の悩みすら含め気付かせず。
何も言わない現状へ。」
そこで、皆も僅かに反応した。
一度、私も止めると…
「ワシらの事まで、心配しちゅうと?
あの春香さんの方が、やろう?
また、そがな事を。
そやのに春香さんは、優し過ぎるがぜよ。
どいて己よりワシらばっかり…
ワシらより痛いのも春香さんやろ…」
坂本の言う通りだと、私も思った時。
「あぁ、龍馬の言う通りだろう?
春香さんは、優し過ぎるのだ。
もう痛みや苦しみ、そんな事。
私も望んでる筈もない。
桂さんならば、特にだろう?」
武市の言葉も聞いて…
もう私は、そのまま…
「当然だ!!
私も春香のみ。
未来の事も聞けたが?
その件ならば、後日で、充分!!
真っ先に優先する事は、春香だ!!」
抑えられず、大きく言うと。
「小五郎!!
俺も同罪だと言ったぞ!?
春香の為ならばともなぁ?」
晋作すら大きく言ってきた。
すぐ私もと…
必死に感情も抑え付ける。
あの春香が!!
そう、私には、春香のみ!!
だからこそ、だろう!?
どうにか話も戻して続ける。
「あぁ、そうだな。
その春香が、今だ。
何を、また誰を、どう考えてるか…
全ての糸口すら含め閉ざされた状態。
現状の中で、唯一、春香自身が、相談相手を。
新撰組の斎藤君と判断して言った事。
そのまま私から言おう。
『最初から斎藤さんだけだろ?
皆とも全く違う上に、一切!!
真っ先に私を、疑ってない目で!!
見てきたぞ?』と。
『その後すら的確な言動のみ!!
しかも記録通りっぽい』と。
その記録に関しても多過ぎた。
あんなにも多い記録ならば…
相談相手として、この場に居る皆の記録を。
春香が、だろう?
全て比較して出した結果、新撰組の斎藤君を。
今から言う事で、皆も判る。
笑って春香も普通に言ったが、驚くばかり。
『確かに最初から新撰組として居るが。
んでも浪士組だった頃は、参加してねぇ』と?
『別行動だった筈』と?
『いざって時は、常に最前線でと戦う』と?
更に斎藤君の剣すら簡単に言った。
『剣術に関しても流派すらねぇが。
新選組最強の剣士の一人、無敵の剣』と。
『これから先だから詳しく言えねぇが。
試合記録すら未来へ、残った程の実力者』と。
『そして得意技も突き技だ』と。
充分、皆も判っただろう?
春香と斎藤君は、一度のみ。
にも関わらず、これだけ簡単に多くの記録を。
すぐだった。
どれ程の学か、計り知れない。」
そこまで、言ってから私も息を。
大きく吐き出した時。
「俺の時もだったが。
大久保や高杉、桂の事すら春香ならば…
記録だけだとしてもかよ?
他の学すら考えたら、もう大久保以上だろ?
だが、状態も理解した。
だからこそ、今の現状では、斎藤のみか。
未来の為より春香の為。
それすら共通してる筈だぁ…」
土方の言葉に私も目を開けた。
すぐ皆も見れば、私へとだった。
僅かに頷いてから、それぞれが。
明らかに目すら変えた様子も見た。
更に土方も続けて言ってきた。
「桂の予測通りだとしてもかぁ?
恐らく、春香の場合。
己自身に関してならなぁ。
無自覚なのも癖みてぇにだ。
それすら桂が!!
変えねぇと駄目だぞ?
簡単じゃねぇとしても、それこそ…
春香も繰り返す。」
あの春香ならば、確かに…
本質すら優しい上に、常に味わってた事。
春香自身の無自覚も、そこだ!!
そう、私も今後、常に先手を。
常に模索して春香の為!!
「既に私も理解した。
今後、私も春香の言動を。
絶対に…
だが、今だけは…」
改めて斎藤へ、向けば、すぐ私を。
斎藤すら意味も判ってる様子に見える。
今の春香に何か、あってからでは!!
そして春香だけを、思いながら…
「斎藤君。
全て春香の為、だからこそ…
私すら切に頼みたい。
既に春香にも会える旨、伝えてある。
だが、相談してる時だけは、二人になる。
難しいのも判ってるが。
僅かでも春香の傷へ、触れてしまえば…
春香の場合、二度と相談すら誰にも、しない。
全ての糸口すら消えるのみ。
春香と言う名の光も消えると思ってくれ…」
そう言ってから頭も下げる。
意味に気付いた様子で斎藤も…
「判ってます、桂さん。
頭まで、下げる必要もありません。
俺も必ず、春香さんの為。
その光を、失ってしまえば…
この国だけでもないと。」
私も元の姿勢に戻ると。
更に斎藤は、僅かに後ろへ。
一度、全員へ、視線も向けてからだった。
頭も下げた。
「春香さんの存在だけでも充分。
奇跡にも関わらず…
俺の言動で、奇跡の光も消しません。
そして早い方が、良い事も…
ならば、このまま俺は、藩邸へ。
残らせて下さい。
恐らく、そうしなければ…
何も解決どころか悪化のみ。
今の桂さんが、した意味も判ってます。」
言ってきた意味にも判って、すぐ私も斎藤へ。
少し笑いながら言う。
「勿論だ、斎藤君。
頭も上げて欲しい。
今の言動すら、だろう?
流石、あの春香が、唯一と?
言っただけの者だな。」
頭も上げた斎藤は、少し驚いた様子だったが。
すぐ笑いも耐える様子へ。
「いえ、それを?
言うならば、桂さんが、でしょう?
あの春香さんから唯一、愛され…
信頼すらも、されてる者ですよ?
俺の比でも、ありません。」
春香から愛され!?
唯一と!?
私が、信頼も含めてか!!
そう考えると私は、なぜか…
春香の笑顔も浮かんだ。
だが、更に浮んでくる時。
「おい、小五郎!!
何を、想像してやがる!?
しかも、またかぁ?
もう無自覚発言は、止めろ!!
既に俺は、心配だぞ!?」
急に晋作も大きく言った事で、皆もだった。
少し笑ったのも判るが。
晋作の意味に私も納得した。
だから再度、己自身へ。
「私も常に春香の為!!
それだけは、変わらない!!」
大きく言うと、皆すら一斉に爆笑した…
そんな中でも私は、あの春香だけを。
思い出すだけで、充分、耐えられた。
だが、春香は…
一体、何の相談を?
しかも斎藤へ?
それだけは、やはり判らなかった。
もう私は、朝食の時すら食欲もない。
更に眠いのもあって欠伸ばかり。
いつの間にか寝てたが?
結局、答えも判んねぇし?
でもなぁ…
そこで、私も出された食事を、見て思う。
食わねぇと多分…
桂さんには…
心配させちまうかぁ?
また欠伸もしたが。
そんな中でも食事を。
一気に早食いして薬も飲んだ時。
高杉さんだった。
「おぉ?
今日の春香は、何だぁ!?
スゲェ早食いだな、おい!!」
驚いた顔で、言った事も判るが。
すぐ私は、桂さんも見れば…
僅かに驚いたままだった。
一応、言ってきた高杉さんへ、私も向いた。
そのまま言う。
「高杉さんにも悪りぃな?
この時代じゃ、食材も貴重だろ?
まぁ、正直、食いたかねぇ気分だが。
また食わねぇと心配にも、なるし?
仕方ねぇとしても?
一応、高杉さんにもなぁ…
やっぱ、金もだし?
私の場合は、穀潰しっぽいから余計。
仕事でも、ありゃ…
何とかしてぇよ?」
更に高杉さんも驚いた顔へ。
「な、春香を!?
そんな事、俺すら思ってねぇぞ!!
しかも、また…
心配だと?
小五郎が、心配するって事かぁ?」
んん?
気付いてねぇのか?
私も不思議になりながら…
「いや、そりゃ…
桂さんもだが、高杉さんもだろ?
飯とか食わねぇだけ…
たかが、それすら心配すんじゃねぇか。
んなの高杉さんも同じだぞ?
やっぱ飯とかなぁ?
最初から言ってんが。
最低限の栄養素だけ!!
摂れんなら必要ねぇし?
まぁ、未来じゃ、飯より栄養だけありゃ…
一応は、生きれる。
良くねぇと、しても多分…
慣れの問題かも判んねぇ…」
すぐ高杉さんは、首を横に振ると…
また複雑な顔で、だった。
「しかも俺すら同じ理由か!?
まして飯ぐれぇ当然だぞ!?
未来だと俺の方が、判らねぇとしても…
春香の言い方だとかぁ?
良くもねぇって意味だろ?
そんな印象しか、ねぇ上に…
更に今も金を。
つまり、稼ぎたいってかよ!?
何度も俺は、言ってる筈。
そんな金ぐれぇ、大した事もねぇ!!
だが、俺にまで、また…
春香の場合、仕事も危ねぇぞ?
無理な理由ならかぁ?
気付きそうだがなぁ…」
言った内容に私も驚く。
んだとぉ!?
仕事が?
私なら危ねぇ?
いや、理由もかぁ!?
私も考える為、目を閉じた。
多分、危ねぇのは…
私には、江戸時代の暮らしも?
判ってねぇからだろ?
そのまま私も言うが。
「確かに?
ミスるどころじゃねぇし?
危ねぇな、でも学べば…
どうにか、なりそうだが。
仕事内容や、生活記録とかも、まぁ…
江戸時代じゃ、余計、判んねぇぞ?
ずっと私の場合、学生だったし?
初めての仕事が、江戸時代!?
全く考えた事もねぇぞ、こらぁ!?
就職先が、過去の江戸時代だぁ?
考える者すら居ねぇだろ!!」
途中から尚更、判らず、大きくなった。
「は、春香?
一つだけ、私も知りたいのだが…
未来の、まぁ、具体的でもない事で?
良いだろうか?」
桂さんの声で、私も目を開けた。
声の方を、桂さんを、見れば…
複雑な顔で、判らない。
んん?
一つだけと?
未来でも?
「桂さんが?
未来の、いや、具体的でもねぇと?
何じゃ、そりゃ?」
サッパリ判らなくて、そのまま聞くと。
桂さんは、考える様子で…
「春香が、前に私へ。
未来の場合は、男女平等と。
その理由でも春香は、言った筈。
全て平等には、無理だともな?
特に仕事に関してだった。
力仕事は、やり難いから平等もないと…
そんな中で、未来の場合だろうが?
女子でも普通に仕事を、してるのも判る。
そして今の言った様子ならば…
つまり、春香には…
何か、その…
やりたい仕事でも、あったのか?」
そう聞かれた時。
私も思い出して笑う。
「あははははっ!!
んだな、そりゃ、また…
桂さんらしいな、おい!!
あははっ!!
そだな、私も将来かぁ?
まぁ、恋愛とか考えた事もねぇし?
やっぱ外国、あ、いや、他国な!!
あちこち飛び回る感じかぁ?
自由に他国を、世界中を。
そんな感覚に近いっぽいが。
キャビンアテンダントか。
現地の…
えっと、判り易く言うならだが。
他国へ、行ったり?
あちこち行ってだなぁ?
翻訳担当みてぇに、なりたかったぞ!!
私も他国が、好きって言ったろ?
だが、言語の全部も簡単じゃねぇ!!
しかも、この国は、判り難いからこそ!!
間違え易いのみ。
その言葉も私には、判るし?
他国の言語を、私が!!
覚えちまえば、皆も含めて話の意味が!!
皆も判るだろ?
だったら私が、翻訳担当へ。
んな仕事関係を、一応かぁ?
考えてたんだ!!」
二人共、凄く驚いた顔へ。
なるのも見たが、すぐ私でも納得して思う。
そりゃ、そうなぁ…
この時代じゃ?
いや、正確に言えば?
飛行機すらねぇし?
驚くのも当たり前だよなぁ!!
すぐ、なぜか二人共が、だった。
僅かに一度、目を合わせたのも私は、見てた。
そこで、桂さんは、目を閉じた。
更に高杉さんも複雑な顔になると…
「今の話も全部…
俺に理解すら不可能でもか?
だが、春香も良く世界と言うだろ?
常に一人で、生きていく為と。
更に、だな?
つまり、未来に居た春香は…
やはり、この国以外を、他国を。
選びながら…
または、望んでたのか?」
言ってきた事に私は、驚いた。
全く考えた事すらなかった。
だから再度、私も良く考える為、目を閉じた。
あぁ、こりゃ…
そうなるかぁ?
もう桂さんに限らねぇし?
高杉さんもだろ…
皆の頑張ってる理由は…
この国だ。
そして、皆も未来の為だったし?
だが、嘘だけは言いたかねぇ…
それになぁ?
世界の中でも、この国は…
思い出したのもあって、私も目を開ける。
二人共が、複雑な顔のままだった。
**************************
だからこそ、少し笑いながら…
「高杉さん、桂さん。
んな気にすっ事もねぇぞ?
具体的には、言えねぇがなぁ?
この国は、充分!!
未来じゃ、恵まれてる方だ!!
二人共、まぁ、判んねぇと思うが。
私も、そうなぁ?
確かに世界って良く言うし?
そして世界に、だそぉ?
国だけなら未来じゃ、約196個!!
この国みてぇな小さい国すら入れてもだぞ?
どんだけ国が、あるってんだよ!?
んな国の中じゃ、この国は、先進国だ!!
先進国の数だと約39個のみ!!
未来の世界人口すら言ったし?
だから私も言えるがなぁ?
んな先進国に入れねぇ国?
もう、この国より酷過ぎんぞぉ!?
この国が、マシなのも二人共が!!
皆が、頑張ったからこそ!!
そう考えりゃ…
やっぱ、めっちゃスゲェな、おい!?
どんだけだぁ?」
言いながら尚更、私も笑う。
また驚いた顔になった二人共へ。
「あははははっ!!
桂さんも、高杉さんも…
めっちゃスゲェよなぁ!!
んな二人も見れるとか…
マジで!?
ヤベェぐれぇだ!!
あははは!!
特に桂さんは、間違えねぇと?
高杉さんは…
まさかの不倫だったが?
どっちにしても二人共が、だぞぉ!!
結局、スゲェ事も変わんねぇよ!!」
意味に気付いた様子で、また…
二人共が、視線も合わせると少し笑った。
そんな様子を、私も見てた時。
昨夜の考えすら、すぐ戻ってくる。
んだよなぁ?
スゲェのは…
桂さんだけじゃねぇし?
めっちゃスゲェ人達のかぁ?
私は、何が、出来るってんだよ?
何も役に立てねぇ…
僅かに私は…
「悪りぃな…
もう二人だけじゃねぇな…」
自然と口に出した時。
二人共が、私を。
明らかに驚く様子でと見たのにも気付く。
だから余計、また目を閉じた。
そのまま私も考えるが。
やっぱなぁ…
下手な事しちまったら邪魔すっし?
いつも一人で…
んん!?
一人で!?
すぐ目を開ける。
じゃあ、私の…
目の前に居る桂さんは?
側に居る高杉さんは?
今までと私も違うだろ!?
そのまま二人を。
見てると高杉さんが、だった。
不思議そうな顔で、私へ。
「何か考えるんだろ、春香?
しかも悪いって何が、だよ?
別に俺は、何も…
だが、春香の事だろ?
相談ぐれぇ…」
その言った事に、もう私でも驚くが。
一応、無言のまま…
私も高杉さんを、見ながら思い出す。
**************************
相談だとぉ!?
いや、待て、私?
良く考えたら…
あの俊介にも!?
いつも言われてたかぁ!?
何かする前に相談しろと!!
つまり、今!?
まぁ、俊介は?
無理だとしても目の前に居る高杉さんへ。
いや、多分?
高杉さんに限らねぇ…
だが、誰かへ、相談を!?
すりゃ、判るっぽい?
今まで、した事ねぇし?
判んねぇが…
「春香が、だろう?
何を、その私には…
言えない事でと?」
桂さんまで、私へ。
複雑な顔のまま、言った事にとだった。
桂さんの事で、桂さんへ?
んだけは、違うだろ!?
しかも当人へ!!
んでも、いつも桂さんは、間違えねぇ…
だったら私もかぁ!?
相談相手を!!
しかも知ってる上に…
相談しても大丈夫そうな人?
そして、また私も目を閉じる。
相談相手を、考え始める。
桂さんの事を、桂さんへ?
そりゃ、駄目だし?
次は、高杉さん。
一応かぁ?
桂さんにも詳しそうだが…
否定しても不倫男だぞぉ!?
女な敵だし?
こりゃ、駄目だろ。
次は、坂本さん。
話だけなら聞いてくれそうだが…
何つうか相談より雑談へ?
普通に笑い話へ?
悪気は、ねぇとして桂さんへ?
ウッカリ言いそうかぁ?
やっぱ駄目っぽい?
次は、武市さん。
多分マジで、話を?
聞いてくれそうだなぁ!!
んでも普通に仕込み針を?
もうヤベェ速さで、坂本さんへ。
逆に予測不可能だぞぉ!?
危ねぇから駄目だな、おい!!
次は、岡田さん。
話だけなら聞いてくれそうだな?
だが、普通に相談されても?
困りそうかぁ?
多分、私から聞いても武市さんへ。
相談まで、回避しそうだ…
それじゃ、意味なし!?
次は、大久保さん。
思い出すだけで、判るが。
あの横柄な態度で?
相談として言ってもかぁ!?
絶対に、めっちゃ笑うだけかよ!?
また馬鹿娘と言って笑うのみ。
更に好き勝手と?
何が、1000年、早いだぁ?
もう1000年後なら…
この地球すら危ういっつうの!!
やっぱ一番、印象悪い上に?
んな相談したくねぇ!!
次は、土方さん。
マジで!?
独立したのかぁ!?
んな歴史すら完全に?
変えた大元だろうがぁ!!
相談したら、まぁ、多分?
的確に答えそうだが?
もしかして薬擬きと同じへ!!
新手な拷問を、考えるかも知れねぇ…
しかも、あんだけ女癖の悪さだぞぉ!!
今までの中でも一番、予想外で、ヤベェ…
んなの私から避けるから駄目っぽい。
次は、沖田さん。
強いのも一応、判るが、どうも…
子供っぽい印象だな?
土方さんと一緒だったから余計にかぁ?
若いのも判るが。
もし相談した場合、こりゃ…
答えに悩むだけかも?
普通の雑談だったらオモロイかも知れんがなぁ…
相談相手としては、微妙だろ!?
次は、斎藤さん。
まだ一回しか会ってねぇが、最初から…
そうだな、土方さんとも違うぞ?
最初から名乗った上に…
真っ先に沖田さんとも同じぐれぇの目を!?
私と話してねぇのに、だろ?
土方さんも言ってたが、私の話を。
聞いてただけ!?
にも関わらず、最初からだったし?
史実でも確か諸説は、多いが。
新撰組の中でも唯一?
当たり前だが、ありゃ、実力もだ!!
更に警察関係っぽい印象すら納得したぞ!!
土方さんへと攻撃した際も…
最初から全て冷静な判断だけじゃねぇ?
僅かな言動すらも的確に!!
もし私が、相談しても常に?
冷静に判断する可能性が!!
判断してから私は、目を開ける。
何も言わないまま…
二人共が、不思議そうに見てるのも判った。
判断した事もあって私も笑って言う。
「桂さん、高杉さん!!
きっと適任者を、だろ!!
ちっと悪りぃが。
これは、もう私からかぁ?
二人へ、頼みたいんだが…
新撰組って独立したんだよなぁ?
んで、長州にも、坂本さん達もだ!!
危害ねぇって言ってたし?
まぁ、私の場合、連絡の仕方も?
全く判んねぇし?
んでも私が、考えた中で、きっと一番!!
だからこそ、相談してぇ人へ!!
どうにか連絡してくれねぇかぁ?
あの人だったら問題ねぇ筈!!」
二人共が、凄く驚いたのも私は、見てた。
先に桂さんが、どうにかと言う様子だった。
「な、春香が、新撰組へ?
そう、判断したと言う意味…
しかも一番!?
相談したい者だと!?
春香、連絡したい者は、誰に…」
きっと答えに近付ける予感を。
私も感じて笑いながら二人へ。
「あははははっ!!
私の場合、この時代だと…
知り合いも少ねぇし?
高杉さんの言葉で、思い出したぞぉ!!
あの俊介すら言ってた事を。
何かする前に相談しろと?
まさに今頃だが!?
あはははは!!
今まで、ずっと桂さんと!!
会うまで、一人だったが、今なら違うだろ?
だからこそ、気付かなかったが…
私も考えた結果、新撰組の斎藤さんだ!!」
言った瞬間、今度、高杉さんだった。
動揺だけでもなく、もう慌てながら…
「何だとぉ!?
まさかの新撰組!!
春香から相談相手へ?
つまり、少ない中から選んだのか?
だが、まさか、あの斎藤だとぉ!?
何でだぁ、春香ぁ!!
更に土方でも、ねぇ?
どうなってんだよ、おい!?」
桂さんも明らかに驚いてたが。
無言だった。
そんな二人へ、私も笑って理由を。
更に斎藤さんの記録も思い出しながら言う。
「最初から斎藤さんだけだろ?
皆とも全く違う上に、一切!!
真っ先に私を、疑ってない目で!!
見てきたぞ?
その後すら的確な言動のみ!!
しかも記録通りっぽい?
確かに印象でも、そう…
新撰組の斎藤一!!
永倉新八の手記すら未来にあったなぁ?
確かに最初から新撰組として居るが。
んでも浪士組だった頃は、参加してねぇ…
別行動だった筈。
かなり経歴すら謎だがなぁ?
いざって時は、常に最前線でと戦うと。
スパイ、えっと、間者ってかぁ?
んなのすら新撰組の中でも真っ先にだ!!
見抜くだけでもねぇぞ?
相手にも気付かせねぇ…
剣術に関しても流派すらねぇが。
新選組最強の剣士の一人、無敵の剣!!
これから先だから詳しく言えねぇが。
試合記録すら未来へ、残った程の実力者!!
そして得意技も突き技だ!!
ちなみに言うと女性関係もだな?
最初の奥さんと結婚したが…
たった3年程度で、キッパリ別れてるし?
その間に子供も居ねぇ…
二人目の奥さんと最後の最後までだ!!
もう奥さん一筋か?
この時代にも関わらず?
めっちゃスゲェな、おい!!
まさに不倫男とも違う…」
もう最後の方は、私すら頷きながらだった。
こりゃ、マジで!?
スゲェだろ…
子孫まで、不明でもかぁ?
結局、最後すら奥さん!!
しかも常に見抜くからこそ…
生き残る実力者か!?
どんだけ!?
納得しながら私も頷いてると…
「ちょっと待った、春香ぁ!?
最後の部分は、俺と!?
斎藤を、比較しやがったのか!!
今の俺なら、してねぇぞ?
普段から妻と会えねぇのは、斎藤だって…
俺とも同じ筈だ!!」
急に高杉さんが、慌てながら言ってきた。
んん?
普段からと?
だが…
「いや、でも斎藤さんなぁ?
女の記録は、二人のみ。
それ以外、一切、ねぇぞ?
子供すら二人目の奥さんとだけ。
高杉さんみてぇな不倫も、してねぇし?
そして土方さんとも全く違うだろ?」
そのまま高杉さんへ。
私も疑問だけ言うと…
急に頭まで、抱えながら…
「また記録かよ!!
一体、誰が!?
そんな記録まで、未来へ?
残しやがる!?
誰か教えてくれぇ!!」
高杉さんが、大きく叫んだ後。
桂さんも目を閉じたまま…
「晋作!?
全く私も同じ気分だぞ?
一体、誰だ!?
なぜ、関係ない事まで?
どれだけ記録に残すか。
理由すら判らん!!」
動かないだけで、叫んだ。
その二人共が、言った意味に私も同じだった。
確かに…
一体、なぜと?
んな事すら未来だとバレバレかぁ?
誰だろうな、こりゃ…
だが、桂さんも一応、斎藤さんへ。
複雑な顔でと会わせる事を、だった。
私に言ってから高杉さんへ。
「晋作?
もう理由まで、私と同じだったな?」
「あぁ…
俺まで、かよ。
既に小五郎と変わらんな…」
そう高杉さんも言ってから、なぜか?
二人共が、大きい溜息をした。
**************************
一方、桂小五郎。
既に皆へ。
連絡も出してた事もあるが。
いつも夜は、春香と…
もう数日の夜だけで、痛感してた。
予定時刻に合わせ…
晋作と一緒に皆が、集まる部屋の中。
待ってる間すら春香ばかり浮かぶ。
どうにか湧き上がる感情も…
必死に抑え付ける。
だが、相談相手として名指しで!!
しかも斎藤だけを!?
あの春香すら無警戒だと!?
一応、春香の言った理由も判るが…
また己自身へ、目を閉じて何度もだった。
春香の為と言い聞かせるのみ。
「おい、小五郎…
殺気だけ漏れてるぞ?
あの理由に俺の方が、複雑なのにか?」
晋作の指摘に私も殺気すら消す。
だが、無言を。
そして気配も察した。
「おぉ?
どいて桂さんが…
もう居るがよ?
普段なら、もっと遅いろう?
春香さんと…」
「坂本ぉ!!
今だけ黙ってろ!?
これ以上、小五郎に刺激すんな!!」
坂本の言った意味にも私は、充分、判るが。
真っ先に晋作の怒鳴り声にもだった。
どうにか私も冷静にと…
「晋作、既に私の場合。
自業自得でもある。
坂本君の疑問は、当然だろう?
私が、春香を、今の状態へ。
した事に比べれば、大した事でもない…」
言ってからも坂本の気配を。
察すると武市や岡田も居るのに気付く。
だから続けた。
「武市君と、岡田君も…
当然の疑問に私すら判ってる事。
そして、今回に関してならば…
私の致命的な失敗を。
どれ程、己自身が、愚かなのか?
そっちの方が、許せそうにない。」
三人の気配が、室内へ。
それから武市にも気付くが、私も動かず。
「桂さん、今回も春香さんだろうが。
今すら様子も…」
言ってきた事へ。
そのままで、私も簡潔に言う。
「あぁ、すまない、武市君。
あの春香が、望んでないのにだ…
数日程度でも自ら一人に?
して欲しいと?
望んでない言葉を、言わせたのも…
私なのだよ。
そして、今も安易な言葉すら私から!?
一切、言えない状態へ。
だが、春香の考えてる内容。
具体的に判らないからこそ…
真っ先に皆へ、出したのみ。」
「春香さんが、自らだと?
つまり、桂さんも避けたのだな?」
武市の冷静な声も聞いた私も…
そこで、目を開ける。
僅かに三人共、動揺してるのに気付くが。
「その通りだ、武市君。
もう未来の事か、今の事か、誰の事か。
全て、何も判らない…
その糸口すら私自身が!!
閉ざした形へ。
春香の場合、何が…
発端になって全てが。
変わるかも判らないのにか?
にも関わらず、私が!!
だからこそ、すぐ皆の学だった。」
どうにか怒りも抑えて言うと…
僅かに晋作の動く気配で、視線のみ。
向ければ、複雑な顔のまま…
「小五郎、既に朝だ。
俺すら気付いた事。
その理由も小五郎だけじゃ、なかった。
俺も同罪だろ?」
そう、恐らく春香は…
察した様子で、晋作も皆へ。
「全ての理由まで、俺も判らんが。
今の春香は…
小五郎の為、心配させない為。
そして俺の事も含めてだった。
恐らく、未来にある男女平等の思考。
常に小五郎の場合、春香の為。
心配すらも見抜いてたが。
春香自身が、小五郎を、見抜いてか?
何も言わなかった事だ。
だからこそ、余計に春香自身でと。
考える内容すら小五郎へ。
更に俺も同じ理由で、聞いたとしてもだぞ?
春香自身が、心配させたくないと。
思うからこそだろう。
今度は、一切、何も言わなくなった。
つまり、小五郎へ。
また皆へ、心配させたくないと。
それだけの理由で、春香は…
小五郎すら自ら避ける選択を。
重要な部分でもあるが。
そんな春香が、今、何かを。
悩んでる状態へ。
にも関わらず、小五郎すら避けた事。
どうにか解決させないと今後すら一切。
全ての糸口まで、何もなくなる状態へ。
また、歴史も含めて…
様々にと変わってしまう可能性。
どうにか突破しないと春香は、最悪…
また小五郎の為、皆の為と。
避け続けながら耐えるのみ。
もう側に居ても関係ないぞ!?
また痛みを、苦しみを。
隠しながらだ!!」
途中から晋作の声にだった。
僅かな痛みに気付くと私も我慢が、出来ず。
「そうだ!!
春香の場合、全て見抜ける学!!
高過ぎるから余計にと…
もう私だけでもない!!
ずっと側に居るのにか?
今度は、更に痛みを、苦しみを。
それすら隠すなど、どれだけ!?
しかも優し過ぎる春香は、また皆へ?
理由すら皆の為とかぁ!!」
もう私も叫んだ。
そして春香も考えれば…
すぐ判る私には、余計。
ずっと春香自身、無自覚でも…
絶対、耐えられる筈もない!!
今まで、常にだったからこそ…
また更に苦しい選択を。
己自身よりも皆を、その為にと!!
傷付くのみ!!
叫んで、すぐだった。
「ふざけんじゃねぇぞ!!
桂ぁ!!
そんなの春香に限らねぇ!!
耐えられる筈ねぇだろうがぁ!!」
土方の怒鳴り声を。
更に殺気も含まれてた。
見なくても判る程。
部屋の襖も空けたままで、室内へ。
入ってくると畳へ。
刀も突き刺してから土方は、私へ。
「俺達は、防衛のみ。
だからこそ、しねぇがなぁ…
危うく桂を、斬り付けたくなったぞ?
常に春香の側に居ながら…
なぜだぁ!!
なぜ、先に見抜けなかった!?
既に避けたなら尚更だろ?
今すら春香は…
また無自覚でか?
更に己自身、傷付けるのみ!!
違うかぁ!?」
怒鳴る土方の意味にも判る。
そのまま私も言うのみ。
「その通りだ、土方君!!
私だって、あの春香を!!
もう傷付けたくないのにか!?
だが、私の学では、春香の学にか?
到底、不可能。
だからこその助力を!?
どんな事も私が、必ず!!」
もう私すら叫ぶしかなかった。
そこで、気付く。
沖田と斎藤も居る事に…
殺気立つ姿に…
だが、真っ先に、やはり斎藤だった。
目を閉じると殺気まで、消してから…
「今夜は、土方さん。
着いて来て良かった。
今すらならば、春香さんは…
詳しく、現状を、知る必要もある。
また未来も含めて判らない事。
だからこそ、桂さん?
詳細を。」
冷静になる為、更に言った事へ。
判るからこそ私も複雑な気分になりながら…
同じく目を閉じた。
「斎藤君か…
今夜は、本当に来てくれて助かった。
春香の為、何よりも冷静になるべき事。
にも関わらず、また私か…
そして単刀直入に言うと春香からだ。
糸口を、また突破口を。
探せる者も今ならば、斎藤君のみ。
今夜、土方君に頼む予定でもあった者。
それが、斎藤君なのだ。」
「何だと?
春香が、斎藤のみ?
だが、これは、確かに…
俺も先に、現状の詳細だ、桂。
判ってる事、全てだぞ?」
私の言った事に土方の声だったが。
全員、皆も僅かに反応した。
それに気付いて続ける。
「あぁ、勿論だ、土方君。
確かに今、春香の考えてる事。
また何か、何を、全く全てが。
判らないのも事実。
だが、今朝、慎重に私と晋作。
会話の中で、晋作の言った言葉へ。
春香は、『相談』に反応した。
それから目も閉じて考えてた様子へ。
あんなにも酷過ぎる未来に居ながらも…
春香の事を、懸命に助けようとした正しい側。
数少ない者達の中で、幼くも気付いて動いた。
俊介と言う者が、春香へ。
既に言ってた様子だった。
その俊介も幼い中で、春香に気付いた時。
どんなに頑張ろうと多い大人相手、勝てる筈もない。
だからこそ、己の親だけでもなく、春香の保護を。
正しい大人側で、動き回って助けた結果。
あの春香も俊介の事を、恩人と呼んでる程。
あんな未来で、幼子が、幼子を。
どれ程、難しかったか、簡単に判る筈。
その俊介が、春香へ、事前に言ってた言葉を。
春香の言葉でもあるが…
そのまま言えば、皆も判る。
『あの俊介すら言ってた事を。
何かする前に相談しろと?
まさに今頃だが』と。
『今まで、ずっと桂さんと!!
会うまで、一人だったが、今なら違うだろ』と。
そして…
『私も考えた結果、新撰組の斎藤さんだ』と。
春香の場合、この時代で、知ってる者も少ない中。
考え出した結果でもある者。
それが、新撰組の斎藤君だ。」
言ってから目を開けた。
私も斎藤を、見れば、何も言わないが。
目も開けており、明らかに驚いた顔だった。
そう…
この場に居る皆の中、春香は…
斎藤だけを!?
だが、私もだろう!!
春香の為、何よりも全てを!!
何度も刻んだ言葉を、私自身へ。
一度、息も大きく吐き出した。
そこで、改めて全員へ。
皆にと視線も向ければ、皆も私を。
気付いたのにも判る。
そして春香だけを、思い出す為。
私も目を閉じて言う。
「現状、私が、判ってる事を。
まず、皆にも判る為、全て春香の為。
あの春香が、最初に私へ。
考えたい事もあるからとだった。
『数日ぐれぇ…
夜を、一人にしてくれるか』と。
そこで、春香は、目も閉じて言った。
『桂さんが、心配する事でも…
多分、ねぇ』と。
だから私も春香を、一人にしたくないと。
だが、春香は…
『心配しねぇで、大丈夫だぞ?
桂さん』と。
『んな数日ぐれぇだ。
夜は、一人にしてくれ。
考えるのに集中してぇ』と。
ここでも明確になるが、春香は、私を。
そして今朝でも判ったが。
晋作も含め皆を、心配させない為。
自ら一人で、何かを、集中して考える為。
私すら避けた事。
その時も更にだった。
『桂さん、悪りぃなぁ…
いつも私は、何も』と。
私の場合、なぜ、いつもと?
そこから春香も無言へ。
つまり、私を、皆を。
心配させたくない為のみ。
春香は、自ら望んでない、一人へ。
そして私も最初からだったが。
今朝、判明した事で、もう晋作すら含めた。
皆も、全員だった。
一切、春香から何も聞けなくなってる状態へ。
優し過ぎる春香の理由ならば、判るだろう?
私を、皆を、誰も心配させたくないと…
だからこそ、己の悩みすら含め気付かせず。
何も言わない現状へ。」
そこで、皆も僅かに反応した。
一度、私も止めると…
「ワシらの事まで、心配しちゅうと?
あの春香さんの方が、やろう?
また、そがな事を。
そやのに春香さんは、優し過ぎるがぜよ。
どいて己よりワシらばっかり…
ワシらより痛いのも春香さんやろ…」
坂本の言う通りだと、私も思った時。
「あぁ、龍馬の言う通りだろう?
春香さんは、優し過ぎるのだ。
もう痛みや苦しみ、そんな事。
私も望んでる筈もない。
桂さんならば、特にだろう?」
武市の言葉も聞いて…
もう私は、そのまま…
「当然だ!!
私も春香のみ。
未来の事も聞けたが?
その件ならば、後日で、充分!!
真っ先に優先する事は、春香だ!!」
抑えられず、大きく言うと。
「小五郎!!
俺も同罪だと言ったぞ!?
春香の為ならばともなぁ?」
晋作すら大きく言ってきた。
すぐ私もと…
必死に感情も抑え付ける。
あの春香が!!
そう、私には、春香のみ!!
だからこそ、だろう!?
どうにか話も戻して続ける。
「あぁ、そうだな。
その春香が、今だ。
何を、また誰を、どう考えてるか…
全ての糸口すら含め閉ざされた状態。
現状の中で、唯一、春香自身が、相談相手を。
新撰組の斎藤君と判断して言った事。
そのまま私から言おう。
『最初から斎藤さんだけだろ?
皆とも全く違う上に、一切!!
真っ先に私を、疑ってない目で!!
見てきたぞ?』と。
『その後すら的確な言動のみ!!
しかも記録通りっぽい』と。
その記録に関しても多過ぎた。
あんなにも多い記録ならば…
相談相手として、この場に居る皆の記録を。
春香が、だろう?
全て比較して出した結果、新撰組の斎藤君を。
今から言う事で、皆も判る。
笑って春香も普通に言ったが、驚くばかり。
『確かに最初から新撰組として居るが。
んでも浪士組だった頃は、参加してねぇ』と?
『別行動だった筈』と?
『いざって時は、常に最前線でと戦う』と?
更に斎藤君の剣すら簡単に言った。
『剣術に関しても流派すらねぇが。
新選組最強の剣士の一人、無敵の剣』と。
『これから先だから詳しく言えねぇが。
試合記録すら未来へ、残った程の実力者』と。
『そして得意技も突き技だ』と。
充分、皆も判っただろう?
春香と斎藤君は、一度のみ。
にも関わらず、これだけ簡単に多くの記録を。
すぐだった。
どれ程の学か、計り知れない。」
そこまで、言ってから私も息を。
大きく吐き出した時。
「俺の時もだったが。
大久保や高杉、桂の事すら春香ならば…
記録だけだとしてもかよ?
他の学すら考えたら、もう大久保以上だろ?
だが、状態も理解した。
だからこそ、今の現状では、斎藤のみか。
未来の為より春香の為。
それすら共通してる筈だぁ…」
土方の言葉に私も目を開けた。
すぐ皆も見れば、私へとだった。
僅かに頷いてから、それぞれが。
明らかに目すら変えた様子も見た。
更に土方も続けて言ってきた。
「桂の予測通りだとしてもかぁ?
恐らく、春香の場合。
己自身に関してならなぁ。
無自覚なのも癖みてぇにだ。
それすら桂が!!
変えねぇと駄目だぞ?
簡単じゃねぇとしても、それこそ…
春香も繰り返す。」
あの春香ならば、確かに…
本質すら優しい上に、常に味わってた事。
春香自身の無自覚も、そこだ!!
そう、私も今後、常に先手を。
常に模索して春香の為!!
「既に私も理解した。
今後、私も春香の言動を。
絶対に…
だが、今だけは…」
改めて斎藤へ、向けば、すぐ私を。
斎藤すら意味も判ってる様子に見える。
今の春香に何か、あってからでは!!
そして春香だけを、思いながら…
「斎藤君。
全て春香の為、だからこそ…
私すら切に頼みたい。
既に春香にも会える旨、伝えてある。
だが、相談してる時だけは、二人になる。
難しいのも判ってるが。
僅かでも春香の傷へ、触れてしまえば…
春香の場合、二度と相談すら誰にも、しない。
全ての糸口すら消えるのみ。
春香と言う名の光も消えると思ってくれ…」
そう言ってから頭も下げる。
意味に気付いた様子で斎藤も…
「判ってます、桂さん。
頭まで、下げる必要もありません。
俺も必ず、春香さんの為。
その光を、失ってしまえば…
この国だけでもないと。」
私も元の姿勢に戻ると。
更に斎藤は、僅かに後ろへ。
一度、全員へ、視線も向けてからだった。
頭も下げた。
「春香さんの存在だけでも充分。
奇跡にも関わらず…
俺の言動で、奇跡の光も消しません。
そして早い方が、良い事も…
ならば、このまま俺は、藩邸へ。
残らせて下さい。
恐らく、そうしなければ…
何も解決どころか悪化のみ。
今の桂さんが、した意味も判ってます。」
言ってきた意味にも判って、すぐ私も斎藤へ。
少し笑いながら言う。
「勿論だ、斎藤君。
頭も上げて欲しい。
今の言動すら、だろう?
流石、あの春香が、唯一と?
言っただけの者だな。」
頭も上げた斎藤は、少し驚いた様子だったが。
すぐ笑いも耐える様子へ。
「いえ、それを?
言うならば、桂さんが、でしょう?
あの春香さんから唯一、愛され…
信頼すらも、されてる者ですよ?
俺の比でも、ありません。」
春香から愛され!?
唯一と!?
私が、信頼も含めてか!!
そう考えると私は、なぜか…
春香の笑顔も浮かんだ。
だが、更に浮んでくる時。
「おい、小五郎!!
何を、想像してやがる!?
しかも、またかぁ?
もう無自覚発言は、止めろ!!
既に俺は、心配だぞ!?」
急に晋作も大きく言った事で、皆もだった。
少し笑ったのも判るが。
晋作の意味に私も納得した。
だから再度、己自身へ。
「私も常に春香の為!!
それだけは、変わらない!!」
大きく言うと、皆すら一斉に爆笑した…
そんな中でも私は、あの春香だけを。
思い出すだけで、充分、耐えられた。
だが、春香は…
一体、何の相談を?
しかも斎藤へ?
それだけは、やはり判らなかった。
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