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第三章:新たな歴史を歩む道。
31.愛する為、それぞれの思い。
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桂さんと夜、一緒に居るのだが。
少し私も考え出す。
やっぱ判んねぇ…
未来の為ってなぁ?
桂さんだけじゃねぇ…
もしマジで、だぞ?
私が?
既に歴史も変えて…
そのキッカケだったら…
尚更か。
だから私は、側に居る桂さんへ。
「なぁ、桂さん。
ちっと考えてぇ事も?
あっから…
私から頼んだが。
数日ぐれぇ…
夜を、一人にしてくれるかぁ?」
言うと桂さんは、凄く驚いた顔へ。
そのままで…
「春香?
何を、考えると言うのだ?
今までとも少し…
いや、それよりも一人でと!?
何か、あったのか!?
いや、何が、あった!?
急に…」
言ってきた事にも少し考えるが。
私は、目を閉じてから言う。
「何もねぇよ?
桂さんが、心配する事でも…
多分、ねぇ…」
「何でもないと?
そんな筈ないだろう?
春香が、一人を。
望んでない事も私は、知ってるのだぞ!?
一体、何を。
いや、春香、何が…」
言えば、すぐ桂さんの声も私も聞いた。
やっぱ桂さんは…
優し過ぎっからなぁ…
心配させちまうが。
一応、私も考えながら…
「心配しねぇで、大丈夫だぞ?
桂さん。
気になるぐれぇ?
ちっと考えてるだけだ。
私も変わらねぇし?
問題かも判んねぇ…」
言いながら私は、判らないのもある。
それもあって途中で、止めた。
どうにか私も考えるが。
すぐ桂さんの慌てる様な気配と声を。
「だが、春香を!?
一人には、私も!!
したくないのだぞ!?」
少し私は、そのままで笑う。
「んな数日ぐれぇだ。
夜は、一人にしてくれ。
考えるのに集中してぇ…」
その時、桂さんに抱き締められたのも判ったが。
「春香、一体、何を。
考えると?
私は春香しか愛せない。
全て春香の為、だからこそ私は…」
その言ってきた事にも私は、考える。
私の為かぁ…
それだと桂さんの為、私は…
一体、何が、出来る?
何も浮かばねぇ…
一応、私は…
「桂さん、悪りぃなぁ…
いつも私は、何も…」
また途中で、私も止めた。
「春香?
いつもと?
何かあれば…
いや、言葉が、判らないのだろう?
数日だけならば…
判った、だが、何かある前に私へ。
否、私の側に居てくれ。」
桂さんの言葉を、聞いて私も思う。
また、それもかぁ?
桂さんらしいなぁ…
私は…
だが、目を閉じたまま…
私も無言を、少し動いて布団の中へ。
そして、考え出すと部屋から桂さんが。
去ったのも私は、気配のみでも判った。
だからこそ、私も集中して考え出す。
もし未来が、変わってるとしてもだろ?
戻れた未来には、桂さんも居ねぇ…
だったら、未来へ。
戻っても意味すらねぇ…
だが、この時代で、私は…
何が、どう出来る?
下手に動けば、桂さんだけでもねぇ!!
皆の、全ての、邪魔にもなる筈。
だとしたら動かねぇ方が。
だったら、この時代で、だろ?
私に何が、出来る?
愛するって意味も曖昧でも…
桂さんを、信じるのも変わってねぇ…
この感覚が、愛するって意味でもだ。
んな桂さんは、いつも私の為。
更に未来の為、常に私ばかり。
どう考えたって、変だろ?
私は、桂さんへ。
何も出来てねぇのにか?
愛する者が、桂さんだとしたら…
今まで、誰も言ってねぇが。
見つければ、良いだけと?
だが、見つけた先。
私は、何すりゃ、良い?
確かに?
今すらクズ共とも関わってねぇ…
多分、桂さんなら、きっと…
また私の為としてか?
やっぱ桂さんばっかだろ!?
ずっと今まで、私の『幸福』すら考えた事も。
一度も、ねぇ…
平和かも知れねぇが、それは…
だからこそ、桂さんが、だろ!?
なのに私は、何が…
何が、桂さんに出来る?
更に何が、皆の為になる?
未来の為、良く聞くが…
そんな先の未来なら尚更、判んねぇ…
まして歴史すら判んねぇ状態!?
だったら余計、私の場合。
何を、どうする?
そもそも『幸福』って感覚も…
このままで、良いのか?
だが、もっと気になる事もある。
もし、既に未来も変わってるなら…
未来でもだろ!?
笑ってた者達は、今でも笑ってるのか?
逆に苦しんでた者達も?
本当に笑って暮らせてるのか?
だが、全て同じへ。
全て平等だけは、ねぇ…
逆転するのみ!!
人それぞれ違う上に…
誰もが、長所と短所、全てある。
それすら補いながらってかぁ?
んなの絶対に不可能だ!!
人間の本質は、欲だぞ!!
そして、更にある事。
その欲が!!
あるからこそ、だぞ!?
人間の場合。
桂さん達なら未来を。
そんな中で、様々な物事を。
良くする為にも動くんだ。
そして多過ぎた欲、大き過ぎる欲でと…
それで、己を、身を、滅ぼす。
ふと私は、人間の欲としてだった。
代名詞でもある事を、思い出す。
有名過ぎる大罪って…
傲慢、強欲、嫉妬、憤怒、色欲、暴食、怠惰かぁ?
確かに?
んなのも全て欲だが…
傲慢ならば、謙虚差に欠けるのみ。
強欲ならば、寡欲差に欠けるのみ。
嫉妬ならば、許容や理解不足のみ。
憤怒ならば、寛容差に欠けるのみ。
色欲ならば、慈愛不足のみ。
暴食ならば、節制不足のみ。
怠惰ならば、勤勉不足のみ。
どっちも全て、だろうがぁ!?
単純に真逆過ぎても駄目って意味しか…
何ねぇんだぞぉ!!
もし無欲だとしても全てが、美徳に限らねぇ…
いざとなった時、行動力や実行力。
意思も弱い上に意欲もねぇ…
だからこそ、私の結論、持論だぁ…
表があれば、裏がある。
光があれば、闇がある。
その逆も同じ事!!
全てが、平等で、正しい者しか居ない世界?
んなの、ねぇんだ!!
だからこそ、皆が…
願いを、祈りを。
夢すら思い描けるんだっつうの!!
その夢でも良いが。
叶えば、次を。
もうキリが、ねぇ…
んなの判っちまえば…
私も願わず、祈らねぇ。
だが、今の私は、桂さんを。
その桂さんは、私の為?
だったら私も桂さんの為だろ?
それが、正しい筈。
なのに私は、何も出来ねぇ…
更に未来の為?
んなの、どうしろって言うんだよ!?
そんな考えを、ずっと私は…
悶々と考え続けてた。
**************************
一方、桂小五郎。
春香の言動でと異変には、すぐ気付くが。
既に内心、焦りを、不安を、隠せない。
そして春香の部屋から出て、すぐ皆へ。
学と助力を、出してからも考える。
だが、判らない!!
未来も含め良くなってる。
それも判る。
にも関わらず…
一体、何が!?
春香が、何を!?
本当に春香と夜、離れて余計…
不安になるばかり。
真っ先に晋作の自室へ。
急ぎながら向かい、すぐ襖も開けた。
気配には、気付いてたと思う晋作が。
少し驚きながら…
「小五郎?
春香は…
どうした?
いや、小五郎の様子も…」
言った意味も判る。
私の場合、夜は…
常に春香と…
「それが、判らないのだ、晋作。
一体、何が!?
春香が?
何か考えてる様子ならば…
判って…
いや、判らないのか!?」
もう焦りながら言うと…
すぐ晋作も微妙な顔へ。
「少し落ち着け、小五郎!!
春香と、だろうが。
全く判らん!!」
そこで、私も目を閉じた。
どうにか冷静になる為。
また思い出しながら考えるが。
そのまま…
「それが、晋作。
もう、そのまま言うぞ!?
私も普段通りだった。
だが、春香から、なのだ!!
一人にしてくれと!?
考えたいと!?
だから数日。
夜は、一人にしてくれと!?
あの春香から私へ。
言ったのだぞ!?
一体、何が?
私には、判らない。
あの春香が、だぞ?
自ら一人を、望むと!?
なぜだ?
何を、考えると?
もう私にも判らないが。
春香は、学も含め多い筈。
何か私や他のか?
見落としたのか?
だが、急に…」
言いながらも春香を、思い出す。
一人の夜も、なぜ急に、あの春香が?
言うのだ!?
「何だと?
春香が!?
小五郎、確認するぞ。
良いから落ち着け!!
何も変わらん!!
そんなので、春香の為か?
全く…」
その言葉で、私も目を開ける。
考える様子の晋作が、私も見てだった。
「春香の場合、何も予測すら出来ん。
皆へも、出したか?」
言ってきた意味にと、すぐ判って言う。
「勿論だ。
学のある春香しか気付いてないのか?
それとも別の問題か。
私には、それすら判らないのだ。
だが、何もなければ…
あの春香が、だぞ?
自ら一人を?
そんな事は、絶対にない筈。
にも関わらず!?
春香から言うのだぞ!?
今までと明らかに違うだろう!?」
また春香を、思い出す。
だからこそ、どうしても私は、焦る。
察したのか、晋作も目を。
明らかに変えて…
「小五郎、冷静になれ?
小五郎が、今!!
何よりも春香の為!!
考えるべき者だぞ?
そんなで、春香を、何を、任せられる。」
言ってくる意味も判って、私も息を。
更に晋作の前で、座る。
そのまま…
「晋作の言う通りだ。
私が、しっかりと、だろう?
だが、春香の場合、学。
高過ぎるのも知ってる筈。
一体、何に…
私には、全く判らない。
何か見落としたか?
それでも、薩摩も含め歴史まで…
変わって動いてるのにだぞ?
春香すら考えたいと、何を。
どう考えるのか。
なぜかも判らないだろう?」
言えば、晋作も冷静に考えてるのも判る。
複雑な顔もしながら…
「確かにな、小五郎の意味も判る上に…
春香が、自ら言ったのだろう?
未来の為、皆も動いてる事。
あの大久保すら長州に対して幕府内でだ。
新撰組も土方が、他国対策もしてるのにか?
しかも小五郎まで、避けた?
一人にと言うぐらいだぞ?
だが…」
そこまで、言ってから晋作は、私を。
明らかに見て…
「恐らく、春香の身の問題じゃない。
これだけ歴史が、変わってる中でも無事だ。
ならば、別の要因。
春香自身の問題かも知れん。
そして小五郎、ここからが、重要だぞ?
予測でしかないが、小五郎へ。
迷い出してる可能性だ。
小五郎の言動で、春香が、何か揺れてる。
だからこそ、良く思い出せ。
春香は、何を、どう言ったか。
判り易い筈。」
晋作の言った意味にだった。
私でも意味は、判る。
春香が!!
私の言動で!?
そこで目も閉じた。
必死に私は、春香だけを。
思い出しながら…
「確かに、春香は…
さっき言ってきたが。
何か考えてる様子も僅かに…
だが、私へ。
さっき言ってきた言葉も、恐らくだが。
春香の場合、言葉が、だろう。
判らないからこそ、少な過ぎる。
それでも私へ、本当に僅かのみ。
そのまま晋作へ、春香の言葉を。
『ちっと考えてぇ事も?
あっから…
私から頼んだが。
数日ぐれぇ…
夜を、一人にしてくれるか』と。
そこで、だった。
春香は、目も閉じて言った言葉を。
『桂さんが、心配する事でも…
多分、ねぇ』と。
だから私も言った言葉を。
それは、春香を、一人にしたくないと。
だが、春香は、更に…
『心配しねぇで、大丈夫だぞ?
桂さん。
気になるぐれぇ?
ちっと考えてるだけだ。
私も変わらねぇし?
問題かも判んねぇ』と。
『んな数日ぐれぇだ。
夜は、一人にしてくれ。
考えるのに集中してぇ』と。
『桂さん、悪りぃなぁ…
いつも私は、何も』と。
そこで、私の疑問になった事のみ。
いつもと?
何が、いつもなのかと。
だが、春香は、無言へ。
何も言わなくなった。
だからこそ、踏み込めないと判断した。
すぐ私も春香の言う通りに部屋から出た。
春香の言った言葉は、それだけだ。」
そう…
余りにも春香の言葉は、少ない!!
なぜ悪いと、いつもと?
「小五郎、確かに…
僅かな春香の言葉のみ。
だが、俺でも一つ、気付いたが。
確かに、いつもと言ってるがなぁ。
だとしたら春香は、小五郎へ。
同じ事を、いつも思ってたからこそ…
その僅かに言ってるぞ?」
何だと!?
驚きながら目を開けた。
そこで、晋作の目に怒りが。
あるのに気付く。
「良いか?
それだけ少ない春香の言葉。
にも関わらず、春香は、二度もだぞ?
小五郎へ、心配するなと言ってるな?
そして、なぜ、春香が?
小五郎へ、悪いと謝ってんだよ!!
その上で、いつもと?
春香が、言ってるならば…
普段から春香は、言わないだけで?
小五郎へ!!
いつも思ってた事になるぞ?
何が、悪いと思わせる事かも簡単だ。
つまり、小五郎へ!!
心配させたくないと!!
だから春香は、小五郎を、避けた。
心配させたくないと思ってる事に対して…
その気持ちも一応、判らんでもないが。
小五郎の場合、常に春香を、心配してる事を。
全て春香に見抜かれてたからこそ…
心配するなと、小五郎へ。
いつも悪いと謝る状態になってるだろ?
だとしたら、小五郎を!!
心配させない為のみ。
春香が!!
自ら一人になる選択を、小五郎が!!
させたんだろう!?
もう完全に致命的だろうがぁ!!
小五郎に心配させない為のみ?
避けた理由すら小五郎の為?
なぜ、それなのに…
小五郎は、気付かないんだ!!
しかも考える内容は、一切!!
春香も小五郎へ、言ってないんだぞ?
それすらも春香が!!
小五郎へ!!
気を使ったからこそ…
なぜ、小五郎もかぁ!?
それすら気付かねぇんだよ!!
更に春香の悩み、考えてる内容は、一切!!
小五郎にも気付かせてねぇ…
もう今の春香が、何に悩んでるかも…
糸口すら消えた様な事だぞ!!」
晋作の言った意味に私は、もう…
どれだけか充分、判った。
「春香が、私の為に…
これでは、逆に!?
だから、また春香も、一人へ!!
だとしたら…」
やはり春香も一人を!!
望んでない!?
しかも!!
すぐ立ち上がって私は…
動こうとした時。
晋作の気配に察して手刀を。
避けると同時。
「馬鹿野郎が!!
今の春香へと小五郎が!!
近付くんじゃねぇ!!」
大きく怒鳴り付けられて止まるが。
「だが、晋作!?
春香も一人で、また…」
「そうさせるまで!!
した元凶が!!
小五郎だろうがぁ!!
そんな小五郎が!?
今の春香へ、近付けば…
余計、春香なら逆効果だぁ!!」
私の言葉も遮り晋作は、怒鳴った。
言われた意味も充分、判る。
だが、春香は…
また痛みを、苦しみを、一人で!!
もう私すら我慢も出来ず…
「それでも晋作!?
今すら春香は、苦しい筈!!
にも関わらず。
一人に出来るものかぁ!!
私は、絶対に春香を!!
もう傷付けない為にと!!
なのに今も春香が…」
「その傷に触れる気かぁ!!」
怒鳴る様に言う私まで…
また晋作も遮り怒鳴った。
完全に晋作は、私を。
睨みながら…
「俺ですら春香の傷も判るんだぞ?
その傷にと小五郎が?
更に春香を!?
ふざけんじゃねぇ!!
無自覚どころじゃ済まねぇだろうがぁ!!
春香の場合、仕方ねぇ事。
それでも小五郎が!!
常に先で、春香も察して動くべき事を。
なぜだ!?
ここまで春香が!?
もう任せられるどころじゃねぇぞ?
今の春香ならば、小五郎以外の者のみ!!
どうにか探る事すら危ねぇのにかぁ!!」
晋作の怒鳴った事に、私も衝撃的だった。
私以外の者が!!
春香へ!!
想像しただけで、もう耐えられず。
私も晋作を、睨んだ。
「私は嫌だぞ!!
春香しか愛せないのにかぁ!!
他の者など…
許せる筈もない!!」
怒鳴ると晋作は、逆に溜息もしたが。
首を横に振ると。
「もう、それすら春香の言う欲かぁ?
春香へ、独占欲で?
また春香を、小五郎が?
そんな理由でと傷付けるのか?」
春香を、私が!!
傷付け…
だが、晋作の言う通り…
私の独占欲か!?
すぐ目を閉じて冷静にと。
春香の事だけ私も考える。
確かに…
春香の場合、今の私では…
尚更、あの春香ならば!!
私の為と避けるのみ!!
息も吐き出してから、どうにか言う。
「晋作、すまない…
その通りだ。
春香ならば、余計、私が…
傷付けるぐらい判る。
だが、春香の考えすら判らないまま…
また春香ばかり。
私の愚かさで、こんな事に…
どうすれば…」
「確かに致命的過ぎるが。
小五郎、一度、冷静になるんだ。
まだ最悪じゃねぇ…」
驚いて目を開けたが。
意味にも判って、複雑な顔の晋作を。
見て私も再度、冷静にと…
「晋作には…
可能か?
私の場合、既に下手な言葉も言えない。」
言ってから、すぐ晋作も頷いた。
「少しは、冷静になったか。
良く聞けよ?
春香は、数日と。
しかも夜だけ小五郎を、避けたのみ。
流石に春香の原因、要因まで、判らねぇが。
もし小五郎を、本当に春香が。
嫌った理由が、要因だったらだぞ?
あの春香ならば、嘘も言わない。
そんな嫌いな相手へ。
春香も数日と言わねぇ筈。
しかも考える内容を。
小五郎にさえ言わなかった。
そんな中で、下手に小五郎が、聞けば…
学すら高過ぎる春香の場合。
確実に見抜かれるのみ。
だから一切、聞くな?
更に避けられる上に悪化するばかり。
最も重要なのは、春香の悩み。
今すら考えてる内容が、誰も判らねぇ事だ。」
晋作の言葉を。
冷静にと、そのまま私も考える。
確かに最悪では、ない…
春香の場合、その通りな筈。
嫌われた理由でもない。
だが…
複雑な気分のまま、湧き上がる感情を。
どうにか抑えて言う。
「晋作の意味は、理解した。
最悪でもないが、解決もしない。
未来の事か、この時代か、または…
私や誰か、いや、何かも糸口が、全くない。
そして春香の場合、やはり高過ぎる学。
私の致命的な…
失敗どころでもない。
皆と学を、助力が、あっても…
あの大久保すら春香からのだ。
僅かな情報から予測を。
私の全てが、春香の為。
そこから未来すら繋がってたのに…
何が、どう、また…
歴史も含め変わるかも不明確だ。」
晋作は、目を閉じた。
考えてるのも判るが…
「春香の場合は、何も判らん。
だが、やはり…
可能性だけなら大久保だ。
今まで俺達が、春香の言葉で…
どうにか意味を、未来も含め常にだった。
にも関わらず。
大久保だけは、常に先手で、俺達より早く…
更に一人の学のみ。
全て先に答えを、導き出してるだろ?
予想外にも大久保すら歴史まで、変える要因。
それすら春香だった筈。
数日と春香も言うなら…
逆に何かしら春香自身、動くか、いや。
全く判らない展開になる可能性もだ。」
そこまで言ってから晋作も目を開けた。
だが、首も横に振ると複雑な顔で…
「明日の朝だ。
春香の言動もだがなぁ?
小五郎は、特にだぞ?
僅かでも失敗すれば、春香も見抜くのみ。
場合によっては、更に小五郎を。
正確に言うなら小五郎の為。
そして心配させない様に気付かせないでと。
何かしらする筈。」
内容を、聞いてからも冷静に考え…
私も頷くのみ。
だが、そう…
学でも、大久保が、常にだった。
春香の言動で、真っ先に未来まで…
一応、晋作に視線のみ。
気付いたのも判ったが。
「小五郎、気持ちも判ると言ったろ?
普段通りも難しいだろうがなぁ…
それすら春香の為、だぞ?」
晋作の意味にと私も…
「あぁ…
私は、そうだな。
晋作?
今の私でも予測すら出来ないが…
必ず、春香の為に…」
それだけ言ってから私も自室へ。
一人の夜が、尚更…
春香ばかり浮かんで、眠れず。
目を閉じて何度も己自身へ。
言い聞かせるのみ。
春香を、また私が!!
どれ程、私は、愚かなのだ!!
だが、まだ…
最悪では、ない!!
そのまま朝まで、待った…
少し私も考え出す。
やっぱ判んねぇ…
未来の為ってなぁ?
桂さんだけじゃねぇ…
もしマジで、だぞ?
私が?
既に歴史も変えて…
そのキッカケだったら…
尚更か。
だから私は、側に居る桂さんへ。
「なぁ、桂さん。
ちっと考えてぇ事も?
あっから…
私から頼んだが。
数日ぐれぇ…
夜を、一人にしてくれるかぁ?」
言うと桂さんは、凄く驚いた顔へ。
そのままで…
「春香?
何を、考えると言うのだ?
今までとも少し…
いや、それよりも一人でと!?
何か、あったのか!?
いや、何が、あった!?
急に…」
言ってきた事にも少し考えるが。
私は、目を閉じてから言う。
「何もねぇよ?
桂さんが、心配する事でも…
多分、ねぇ…」
「何でもないと?
そんな筈ないだろう?
春香が、一人を。
望んでない事も私は、知ってるのだぞ!?
一体、何を。
いや、春香、何が…」
言えば、すぐ桂さんの声も私も聞いた。
やっぱ桂さんは…
優し過ぎっからなぁ…
心配させちまうが。
一応、私も考えながら…
「心配しねぇで、大丈夫だぞ?
桂さん。
気になるぐれぇ?
ちっと考えてるだけだ。
私も変わらねぇし?
問題かも判んねぇ…」
言いながら私は、判らないのもある。
それもあって途中で、止めた。
どうにか私も考えるが。
すぐ桂さんの慌てる様な気配と声を。
「だが、春香を!?
一人には、私も!!
したくないのだぞ!?」
少し私は、そのままで笑う。
「んな数日ぐれぇだ。
夜は、一人にしてくれ。
考えるのに集中してぇ…」
その時、桂さんに抱き締められたのも判ったが。
「春香、一体、何を。
考えると?
私は春香しか愛せない。
全て春香の為、だからこそ私は…」
その言ってきた事にも私は、考える。
私の為かぁ…
それだと桂さんの為、私は…
一体、何が、出来る?
何も浮かばねぇ…
一応、私は…
「桂さん、悪りぃなぁ…
いつも私は、何も…」
また途中で、私も止めた。
「春香?
いつもと?
何かあれば…
いや、言葉が、判らないのだろう?
数日だけならば…
判った、だが、何かある前に私へ。
否、私の側に居てくれ。」
桂さんの言葉を、聞いて私も思う。
また、それもかぁ?
桂さんらしいなぁ…
私は…
だが、目を閉じたまま…
私も無言を、少し動いて布団の中へ。
そして、考え出すと部屋から桂さんが。
去ったのも私は、気配のみでも判った。
だからこそ、私も集中して考え出す。
もし未来が、変わってるとしてもだろ?
戻れた未来には、桂さんも居ねぇ…
だったら、未来へ。
戻っても意味すらねぇ…
だが、この時代で、私は…
何が、どう出来る?
下手に動けば、桂さんだけでもねぇ!!
皆の、全ての、邪魔にもなる筈。
だとしたら動かねぇ方が。
だったら、この時代で、だろ?
私に何が、出来る?
愛するって意味も曖昧でも…
桂さんを、信じるのも変わってねぇ…
この感覚が、愛するって意味でもだ。
んな桂さんは、いつも私の為。
更に未来の為、常に私ばかり。
どう考えたって、変だろ?
私は、桂さんへ。
何も出来てねぇのにか?
愛する者が、桂さんだとしたら…
今まで、誰も言ってねぇが。
見つければ、良いだけと?
だが、見つけた先。
私は、何すりゃ、良い?
確かに?
今すらクズ共とも関わってねぇ…
多分、桂さんなら、きっと…
また私の為としてか?
やっぱ桂さんばっかだろ!?
ずっと今まで、私の『幸福』すら考えた事も。
一度も、ねぇ…
平和かも知れねぇが、それは…
だからこそ、桂さんが、だろ!?
なのに私は、何が…
何が、桂さんに出来る?
更に何が、皆の為になる?
未来の為、良く聞くが…
そんな先の未来なら尚更、判んねぇ…
まして歴史すら判んねぇ状態!?
だったら余計、私の場合。
何を、どうする?
そもそも『幸福』って感覚も…
このままで、良いのか?
だが、もっと気になる事もある。
もし、既に未来も変わってるなら…
未来でもだろ!?
笑ってた者達は、今でも笑ってるのか?
逆に苦しんでた者達も?
本当に笑って暮らせてるのか?
だが、全て同じへ。
全て平等だけは、ねぇ…
逆転するのみ!!
人それぞれ違う上に…
誰もが、長所と短所、全てある。
それすら補いながらってかぁ?
んなの絶対に不可能だ!!
人間の本質は、欲だぞ!!
そして、更にある事。
その欲が!!
あるからこそ、だぞ!?
人間の場合。
桂さん達なら未来を。
そんな中で、様々な物事を。
良くする為にも動くんだ。
そして多過ぎた欲、大き過ぎる欲でと…
それで、己を、身を、滅ぼす。
ふと私は、人間の欲としてだった。
代名詞でもある事を、思い出す。
有名過ぎる大罪って…
傲慢、強欲、嫉妬、憤怒、色欲、暴食、怠惰かぁ?
確かに?
んなのも全て欲だが…
傲慢ならば、謙虚差に欠けるのみ。
強欲ならば、寡欲差に欠けるのみ。
嫉妬ならば、許容や理解不足のみ。
憤怒ならば、寛容差に欠けるのみ。
色欲ならば、慈愛不足のみ。
暴食ならば、節制不足のみ。
怠惰ならば、勤勉不足のみ。
どっちも全て、だろうがぁ!?
単純に真逆過ぎても駄目って意味しか…
何ねぇんだぞぉ!!
もし無欲だとしても全てが、美徳に限らねぇ…
いざとなった時、行動力や実行力。
意思も弱い上に意欲もねぇ…
だからこそ、私の結論、持論だぁ…
表があれば、裏がある。
光があれば、闇がある。
その逆も同じ事!!
全てが、平等で、正しい者しか居ない世界?
んなの、ねぇんだ!!
だからこそ、皆が…
願いを、祈りを。
夢すら思い描けるんだっつうの!!
その夢でも良いが。
叶えば、次を。
もうキリが、ねぇ…
んなの判っちまえば…
私も願わず、祈らねぇ。
だが、今の私は、桂さんを。
その桂さんは、私の為?
だったら私も桂さんの為だろ?
それが、正しい筈。
なのに私は、何も出来ねぇ…
更に未来の為?
んなの、どうしろって言うんだよ!?
そんな考えを、ずっと私は…
悶々と考え続けてた。
**************************
一方、桂小五郎。
春香の言動でと異変には、すぐ気付くが。
既に内心、焦りを、不安を、隠せない。
そして春香の部屋から出て、すぐ皆へ。
学と助力を、出してからも考える。
だが、判らない!!
未来も含め良くなってる。
それも判る。
にも関わらず…
一体、何が!?
春香が、何を!?
本当に春香と夜、離れて余計…
不安になるばかり。
真っ先に晋作の自室へ。
急ぎながら向かい、すぐ襖も開けた。
気配には、気付いてたと思う晋作が。
少し驚きながら…
「小五郎?
春香は…
どうした?
いや、小五郎の様子も…」
言った意味も判る。
私の場合、夜は…
常に春香と…
「それが、判らないのだ、晋作。
一体、何が!?
春香が?
何か考えてる様子ならば…
判って…
いや、判らないのか!?」
もう焦りながら言うと…
すぐ晋作も微妙な顔へ。
「少し落ち着け、小五郎!!
春香と、だろうが。
全く判らん!!」
そこで、私も目を閉じた。
どうにか冷静になる為。
また思い出しながら考えるが。
そのまま…
「それが、晋作。
もう、そのまま言うぞ!?
私も普段通りだった。
だが、春香から、なのだ!!
一人にしてくれと!?
考えたいと!?
だから数日。
夜は、一人にしてくれと!?
あの春香から私へ。
言ったのだぞ!?
一体、何が?
私には、判らない。
あの春香が、だぞ?
自ら一人を、望むと!?
なぜだ?
何を、考えると?
もう私にも判らないが。
春香は、学も含め多い筈。
何か私や他のか?
見落としたのか?
だが、急に…」
言いながらも春香を、思い出す。
一人の夜も、なぜ急に、あの春香が?
言うのだ!?
「何だと?
春香が!?
小五郎、確認するぞ。
良いから落ち着け!!
何も変わらん!!
そんなので、春香の為か?
全く…」
その言葉で、私も目を開ける。
考える様子の晋作が、私も見てだった。
「春香の場合、何も予測すら出来ん。
皆へも、出したか?」
言ってきた意味にと、すぐ判って言う。
「勿論だ。
学のある春香しか気付いてないのか?
それとも別の問題か。
私には、それすら判らないのだ。
だが、何もなければ…
あの春香が、だぞ?
自ら一人を?
そんな事は、絶対にない筈。
にも関わらず!?
春香から言うのだぞ!?
今までと明らかに違うだろう!?」
また春香を、思い出す。
だからこそ、どうしても私は、焦る。
察したのか、晋作も目を。
明らかに変えて…
「小五郎、冷静になれ?
小五郎が、今!!
何よりも春香の為!!
考えるべき者だぞ?
そんなで、春香を、何を、任せられる。」
言ってくる意味も判って、私も息を。
更に晋作の前で、座る。
そのまま…
「晋作の言う通りだ。
私が、しっかりと、だろう?
だが、春香の場合、学。
高過ぎるのも知ってる筈。
一体、何に…
私には、全く判らない。
何か見落としたか?
それでも、薩摩も含め歴史まで…
変わって動いてるのにだぞ?
春香すら考えたいと、何を。
どう考えるのか。
なぜかも判らないだろう?」
言えば、晋作も冷静に考えてるのも判る。
複雑な顔もしながら…
「確かにな、小五郎の意味も判る上に…
春香が、自ら言ったのだろう?
未来の為、皆も動いてる事。
あの大久保すら長州に対して幕府内でだ。
新撰組も土方が、他国対策もしてるのにか?
しかも小五郎まで、避けた?
一人にと言うぐらいだぞ?
だが…」
そこまで、言ってから晋作は、私を。
明らかに見て…
「恐らく、春香の身の問題じゃない。
これだけ歴史が、変わってる中でも無事だ。
ならば、別の要因。
春香自身の問題かも知れん。
そして小五郎、ここからが、重要だぞ?
予測でしかないが、小五郎へ。
迷い出してる可能性だ。
小五郎の言動で、春香が、何か揺れてる。
だからこそ、良く思い出せ。
春香は、何を、どう言ったか。
判り易い筈。」
晋作の言った意味にだった。
私でも意味は、判る。
春香が!!
私の言動で!?
そこで目も閉じた。
必死に私は、春香だけを。
思い出しながら…
「確かに、春香は…
さっき言ってきたが。
何か考えてる様子も僅かに…
だが、私へ。
さっき言ってきた言葉も、恐らくだが。
春香の場合、言葉が、だろう。
判らないからこそ、少な過ぎる。
それでも私へ、本当に僅かのみ。
そのまま晋作へ、春香の言葉を。
『ちっと考えてぇ事も?
あっから…
私から頼んだが。
数日ぐれぇ…
夜を、一人にしてくれるか』と。
そこで、だった。
春香は、目も閉じて言った言葉を。
『桂さんが、心配する事でも…
多分、ねぇ』と。
だから私も言った言葉を。
それは、春香を、一人にしたくないと。
だが、春香は、更に…
『心配しねぇで、大丈夫だぞ?
桂さん。
気になるぐれぇ?
ちっと考えてるだけだ。
私も変わらねぇし?
問題かも判んねぇ』と。
『んな数日ぐれぇだ。
夜は、一人にしてくれ。
考えるのに集中してぇ』と。
『桂さん、悪りぃなぁ…
いつも私は、何も』と。
そこで、私の疑問になった事のみ。
いつもと?
何が、いつもなのかと。
だが、春香は、無言へ。
何も言わなくなった。
だからこそ、踏み込めないと判断した。
すぐ私も春香の言う通りに部屋から出た。
春香の言った言葉は、それだけだ。」
そう…
余りにも春香の言葉は、少ない!!
なぜ悪いと、いつもと?
「小五郎、確かに…
僅かな春香の言葉のみ。
だが、俺でも一つ、気付いたが。
確かに、いつもと言ってるがなぁ。
だとしたら春香は、小五郎へ。
同じ事を、いつも思ってたからこそ…
その僅かに言ってるぞ?」
何だと!?
驚きながら目を開けた。
そこで、晋作の目に怒りが。
あるのに気付く。
「良いか?
それだけ少ない春香の言葉。
にも関わらず、春香は、二度もだぞ?
小五郎へ、心配するなと言ってるな?
そして、なぜ、春香が?
小五郎へ、悪いと謝ってんだよ!!
その上で、いつもと?
春香が、言ってるならば…
普段から春香は、言わないだけで?
小五郎へ!!
いつも思ってた事になるぞ?
何が、悪いと思わせる事かも簡単だ。
つまり、小五郎へ!!
心配させたくないと!!
だから春香は、小五郎を、避けた。
心配させたくないと思ってる事に対して…
その気持ちも一応、判らんでもないが。
小五郎の場合、常に春香を、心配してる事を。
全て春香に見抜かれてたからこそ…
心配するなと、小五郎へ。
いつも悪いと謝る状態になってるだろ?
だとしたら、小五郎を!!
心配させない為のみ。
春香が!!
自ら一人になる選択を、小五郎が!!
させたんだろう!?
もう完全に致命的だろうがぁ!!
小五郎に心配させない為のみ?
避けた理由すら小五郎の為?
なぜ、それなのに…
小五郎は、気付かないんだ!!
しかも考える内容は、一切!!
春香も小五郎へ、言ってないんだぞ?
それすらも春香が!!
小五郎へ!!
気を使ったからこそ…
なぜ、小五郎もかぁ!?
それすら気付かねぇんだよ!!
更に春香の悩み、考えてる内容は、一切!!
小五郎にも気付かせてねぇ…
もう今の春香が、何に悩んでるかも…
糸口すら消えた様な事だぞ!!」
晋作の言った意味に私は、もう…
どれだけか充分、判った。
「春香が、私の為に…
これでは、逆に!?
だから、また春香も、一人へ!!
だとしたら…」
やはり春香も一人を!!
望んでない!?
しかも!!
すぐ立ち上がって私は…
動こうとした時。
晋作の気配に察して手刀を。
避けると同時。
「馬鹿野郎が!!
今の春香へと小五郎が!!
近付くんじゃねぇ!!」
大きく怒鳴り付けられて止まるが。
「だが、晋作!?
春香も一人で、また…」
「そうさせるまで!!
した元凶が!!
小五郎だろうがぁ!!
そんな小五郎が!?
今の春香へ、近付けば…
余計、春香なら逆効果だぁ!!」
私の言葉も遮り晋作は、怒鳴った。
言われた意味も充分、判る。
だが、春香は…
また痛みを、苦しみを、一人で!!
もう私すら我慢も出来ず…
「それでも晋作!?
今すら春香は、苦しい筈!!
にも関わらず。
一人に出来るものかぁ!!
私は、絶対に春香を!!
もう傷付けない為にと!!
なのに今も春香が…」
「その傷に触れる気かぁ!!」
怒鳴る様に言う私まで…
また晋作も遮り怒鳴った。
完全に晋作は、私を。
睨みながら…
「俺ですら春香の傷も判るんだぞ?
その傷にと小五郎が?
更に春香を!?
ふざけんじゃねぇ!!
無自覚どころじゃ済まねぇだろうがぁ!!
春香の場合、仕方ねぇ事。
それでも小五郎が!!
常に先で、春香も察して動くべき事を。
なぜだ!?
ここまで春香が!?
もう任せられるどころじゃねぇぞ?
今の春香ならば、小五郎以外の者のみ!!
どうにか探る事すら危ねぇのにかぁ!!」
晋作の怒鳴った事に、私も衝撃的だった。
私以外の者が!!
春香へ!!
想像しただけで、もう耐えられず。
私も晋作を、睨んだ。
「私は嫌だぞ!!
春香しか愛せないのにかぁ!!
他の者など…
許せる筈もない!!」
怒鳴ると晋作は、逆に溜息もしたが。
首を横に振ると。
「もう、それすら春香の言う欲かぁ?
春香へ、独占欲で?
また春香を、小五郎が?
そんな理由でと傷付けるのか?」
春香を、私が!!
傷付け…
だが、晋作の言う通り…
私の独占欲か!?
すぐ目を閉じて冷静にと。
春香の事だけ私も考える。
確かに…
春香の場合、今の私では…
尚更、あの春香ならば!!
私の為と避けるのみ!!
息も吐き出してから、どうにか言う。
「晋作、すまない…
その通りだ。
春香ならば、余計、私が…
傷付けるぐらい判る。
だが、春香の考えすら判らないまま…
また春香ばかり。
私の愚かさで、こんな事に…
どうすれば…」
「確かに致命的過ぎるが。
小五郎、一度、冷静になるんだ。
まだ最悪じゃねぇ…」
驚いて目を開けたが。
意味にも判って、複雑な顔の晋作を。
見て私も再度、冷静にと…
「晋作には…
可能か?
私の場合、既に下手な言葉も言えない。」
言ってから、すぐ晋作も頷いた。
「少しは、冷静になったか。
良く聞けよ?
春香は、数日と。
しかも夜だけ小五郎を、避けたのみ。
流石に春香の原因、要因まで、判らねぇが。
もし小五郎を、本当に春香が。
嫌った理由が、要因だったらだぞ?
あの春香ならば、嘘も言わない。
そんな嫌いな相手へ。
春香も数日と言わねぇ筈。
しかも考える内容を。
小五郎にさえ言わなかった。
そんな中で、下手に小五郎が、聞けば…
学すら高過ぎる春香の場合。
確実に見抜かれるのみ。
だから一切、聞くな?
更に避けられる上に悪化するばかり。
最も重要なのは、春香の悩み。
今すら考えてる内容が、誰も判らねぇ事だ。」
晋作の言葉を。
冷静にと、そのまま私も考える。
確かに最悪では、ない…
春香の場合、その通りな筈。
嫌われた理由でもない。
だが…
複雑な気分のまま、湧き上がる感情を。
どうにか抑えて言う。
「晋作の意味は、理解した。
最悪でもないが、解決もしない。
未来の事か、この時代か、または…
私や誰か、いや、何かも糸口が、全くない。
そして春香の場合、やはり高過ぎる学。
私の致命的な…
失敗どころでもない。
皆と学を、助力が、あっても…
あの大久保すら春香からのだ。
僅かな情報から予測を。
私の全てが、春香の為。
そこから未来すら繋がってたのに…
何が、どう、また…
歴史も含め変わるかも不明確だ。」
晋作は、目を閉じた。
考えてるのも判るが…
「春香の場合は、何も判らん。
だが、やはり…
可能性だけなら大久保だ。
今まで俺達が、春香の言葉で…
どうにか意味を、未来も含め常にだった。
にも関わらず。
大久保だけは、常に先手で、俺達より早く…
更に一人の学のみ。
全て先に答えを、導き出してるだろ?
予想外にも大久保すら歴史まで、変える要因。
それすら春香だった筈。
数日と春香も言うなら…
逆に何かしら春香自身、動くか、いや。
全く判らない展開になる可能性もだ。」
そこまで言ってから晋作も目を開けた。
だが、首も横に振ると複雑な顔で…
「明日の朝だ。
春香の言動もだがなぁ?
小五郎は、特にだぞ?
僅かでも失敗すれば、春香も見抜くのみ。
場合によっては、更に小五郎を。
正確に言うなら小五郎の為。
そして心配させない様に気付かせないでと。
何かしらする筈。」
内容を、聞いてからも冷静に考え…
私も頷くのみ。
だが、そう…
学でも、大久保が、常にだった。
春香の言動で、真っ先に未来まで…
一応、晋作に視線のみ。
気付いたのも判ったが。
「小五郎、気持ちも判ると言ったろ?
普段通りも難しいだろうがなぁ…
それすら春香の為、だぞ?」
晋作の意味にと私も…
「あぁ…
私は、そうだな。
晋作?
今の私でも予測すら出来ないが…
必ず、春香の為に…」
それだけ言ってから私も自室へ。
一人の夜が、尚更…
春香ばかり浮かんで、眠れず。
目を閉じて何度も己自身へ。
言い聞かせるのみ。
春香を、また私が!!
どれ程、私は、愚かなのだ!!
だが、まだ…
最悪では、ない!!
そのまま朝まで、待った…
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